気がつけば2023年も残すところあとわずか、文字通り数時間を残すのみという状況になっています。
毎年毎年「1年間あっという間だったなぁ」という嘆きを発していますが、だからといって「2024年が成長の1年になるかと言われたら絶対そんなことはない」という妙な自信もあって我ながら困り者です。
まぁそんな己の無能さはさておいて、今年1年あさかぜが一体何をしてきたのか簡単に振り返ってみようと思います。
まずは2023年1月~6月まで。
■ 1月
去年と違い、今年は雪も降らず晴天が続いた1月。「スポッティング初め」も例年通り成田空港でできて幸先の良いスタートです。
成田に就航してから撮影できていなかった韓国のLCC「フライ・カンウォン」を収めることができたのもこの時。そして唯一の撮影機会となってしまいました…
B737-800で運航を開始したのもつかの間、輸送力を拡大しようともくろんで何を思ったかA330-200を導入した同社。ボーイングとエアバスでは何もかもが違うのに、1機だけ所有するなんて運用効率では最悪といってもいいレベル。
結局リース料が支払えずに一部の機体をリースバックしただけでなく、給与の支払いまで滞るようになって5月20日に全便運航停止。そのまま6月末には事業許可まで取り消しになっています。
翌月に控えた海外旅行に備え、4回目のコロナウイルスワクチンの接種に行ってきました。
3回目までは会社の施設で受けることができましたが、4回目以降は各自で受けるようにというわけで大手町にある自衛隊の施設へ。
接種後の経過はブログの記事にも書いたとおりですが、インフルエンザにかかったかのような体調になってしまって参りました…
ここまではっきりと体調が悪くなるのは家族にはいなかったので、本当に著しいまでの個人差が出ます。とりあえずワクチンのおかげか、この1年間はコロナウイルス感染症にはかからずに済んだので、まぁヨシとしましょうか。
JR東日本の企画商品「どこかにビューーン!」を利用して、青森県まで足を伸ばしてみました。運悪く大型低気圧が接近していて最終日の旅程こそ変更せざるを得ませんでしたが、おいしい食べ物とおいしいお酒に出会えた素敵な雪国旅行でした。
あさかぜのする旅行は分単位で旅程が組まれるせわしないものになりがちですが、思うがままに出かけた先の地域を歩き回ってみるというのもたまには楽しいものです。
■ 2月
VTuber事務所「にじさんじ」の5周年を記念したイベントの一環で、47都道府県の主要駅に広告が掲出されるということで見に行ってきました。
しかもわざわざ2回に分けて…
最も遠い場所でははるばる新潟まで行って友人からも同僚からも呆れられましたが、新たな発見があったり、ご当地のグルメに出会ったりと、まるっきりバカにしたものでもありません。
にじさんじの広告巡りを除けば比較的大人しくしていた2月ですが、それは月末に3年半ぶりの海外旅行を控えていたのが理由です。
大学時代の後輩が企画した貸切車両のイベントで、わざわざ我々の世代まで声をかけていただいたもの。懐かしの寝台車両の乗り心地を味わうためにはるばるタイ王国まで飛んで行ったわけです。
後輩といっても現役時代に直接面識のあった世代ではありませんから、そんな接点の少ないオジサンたちにまで声をかけてくれてありがたいことこの上ありません…!
■ 3月
エミレーツ航空の特別塗装機をキャッチできました。
元々は2020年開催予定のドバイ万博に向けてデザインされたもので、何度か成田にも飛んできていたもののことごとく機会を逃していたのでした…
新型コロナウイルスの影響で開催が延期(2021年10月~2022年3月末)になってもそのまま飛び続け、終了したら今度はデザインはほぼそのままにドバイ観光をアピールするロゴに改められて運航が続いています。
エミレーツは機内の仕様の違いはあれど100機以上のA380を運航していますし、しかも夕方の到着で真冬には撮影できませんから、特別デザインは出会えたら本当にラッキーです。
VTuber事務所「にじさんじ」所属のライバー、周央サンゴさんとのコラボが開催されていた志摩スペイン村(三重県志摩市)へとドライブ旅行に。
晴天に恵まれ、さんさんと降り注ぐ太陽の光がまるで本当にスペインに出かけているかのような気分にしてくれました。
「いつも空いている志摩スペイン村が混んでいる!」
「こんなに人がいるパルケエスパーニャを見たことがない!」
「ンゴちゃん(周央サンゴさんの愛称)効果すげえ!」
などと散々な言われようでしたが、実際に行ってみると想像を超えて空いていてびっくり!
おかげで1つ1つの展示をじっくりと時間をかけて見ることができますし、混んでいるところに突撃して身動きが取れなくなるなんてこともなかったので、人混み嫌いのあさかぜとしてはこんなに助かることはありません。
まぁこれも例によって一人旅行だったわけですが…
一人でカメラを構えていたら、パルケエスパーニャのメインキャラクターであるダルちゃんがあさかぜのためにポーズを取ってくれました。優しさに涙が出ます。
訪れた人一人一人が「あっ、うれしい!」という感じられるから、実際に行った人を惹きつけるのでしょうね。
ちゃんとコラボメニューも食べてきましたよ。
帰り道には鳥羽水族館にも寄ってきました。
人気の水族館とだけあって人がたくさん…パルケエスパーニャよりも多かったのでは?
ここもじっくりと見始めると圧倒的に時間が足りません。
まん丸なバイカルアザラシは人懐こく、カメラを構えるあさかぜのことをしばらく眺めていました。
ちなみに“ンゴちゃんコラボ”は志摩スペイン村の親会社である近畿日本鉄道とも行われていて、鵜方駅の到着時にはコラボ放送が流れる…はずでした。
どうやらパルケエスパーニャの営業終了後には放送が流れないようで、わざわざそれを聞くために翌週また賢島まで出かけていったという…
とはいえ、この旅にはコラボ放送以外の目的もありました。
1週間前に開業したばかりの大阪駅地下ホーム、通称「うめきた新駅」のホームドアを一目見てみたかったのです。
普通のホームドアには可動部と固定部があって、どうしても可動するドアの部分に合わせた車両が必要です。
うめきた新駅に入ったホームドアは「どんな車両でも使えるように固定部をなくす」というすさまじい発想の元に設計されたもの。一見固定されているように見えるサイネージの部分も動かせるので、理論上はどんなドアの位置にも対応できるという革新的なホームドアです。
「万が一トラブって動作しなくなったらどうするんだろう」と想像すると頭が痛くなりますが…
その昔、ポケモンジェットといえばANAだけの特権のような存在でしたが、2020年以降に始まった「そらとぶピカチュウプロジェクト」では世界規模にまで展開するイベントになりました。
それとは少し別枠で、宮崎県を拠点とするソラシドエアでも観光客を誘致するプランの一環として「ナッシージェット宮崎」が就航しています。よく見るとメインギアのホイールキャップまでモンスターボールという芸の細かさ。
就航したばかりのエルアル航空テルアビブ~成田便。週2便と決して多くはありませんが、ITや軍事技術の発展著しいイスラエルへの直行便として注目を集めました。
しかし、10月に発生したパレスチナ・ガザ地区のテロリスト「ハマス」によって引き起こされたテロ事件による軍事作戦で、早くも10月末から運休しています。当初から12月~3月まで運休する予定だったらしいですが…
政治や軍事について語るブログではないのであまり書きませんが、個人的な感想としてはイスラエルの報復は度を過ぎているように思えてなりません。テロリストの殲滅を旗印に攻め込むことまでは理解できますが、医療支援などに当たる国際的な支援組織の職員もろとも一般市民を殺戮していく軍事作戦には疑問を抱きます。
■ 4月
濃密だった2~3月の反動で、4月はずいぶん大人しくしていました。秋葉原駅の駅ビル「アトレ秋葉原」で『邪神ちゃんドロップキック』のコラボをやっていたなぁ、というぐらい。
■ 5月
しばらく前から社内のゴタゴタが報じられるようになっていた、ベトナムの新興航空会社「バンブーエアウェイズ」。経営再建のため日本航空のOBが会長として就任し、わずか18日で辞任したという不名誉なニュースも流れました。
経営状況は日に日に悪くなっていったようで、B787で運航していた長距離国際線だけでなく、近距離の国際線からもほぼ全て撤退。唯一の日本路線だったハノイ~成田便も11月初旬で運休しました。
現在は残された4割の従業員と2割の機材でやり繰りして、2024年には黒字化するというプランを描いているようですが、生き返ることが可能かはかなり懐疑的に見られているようです…
アシアナ航空では最後の1機になった旅客用ジャンボが大忙しです。
ソウル(仁川)を拠点に成田、関西、札幌(新千歳)、台北(桃園)へと毎日のようにどこかの路線へと投入されています。
12月末現在では、2024年1月以降にも週4便が成田の昼便へと投入される予定になっているので、最後のアシアナジャンボを見たい方は狙ってみてください。
2022年1月から就航していたものの、タイミングが合わなくて撮影できていなかったアエロモンゴリアにようやく出会えました。
モンゴルの首都ウランバートルから成田を結んでいますが、運航は週1往復とレア度が高め。同社は中距離を飛べる機材はこのA319が1機しかありませんしね。
■ 6月
ボーイングが所有する試験機「エコデモンストレーター・エクスプローラー」が成田に飛来しました。ちょうど出発日が宿泊勤務の非番だったので、仕事が終わるなり成田空港へダッシュ。
将来の航空技術の発展に向けた試験機で多くの区画は見学者の入れない特別な飛行機ですが、外見は至って地味。
B777-200ERを改造した先代のデモンストレーターはボーイングのハウスカラーに近いデザインをまとっていましたから、それに比べると言っちゃ悪いですが華がありません。
塗料の削減も含めての「エコ」なんだろうとは思いますが…
そしてこの日ようやく撮ることの出来た、ANAのフライングホヌの3号機。
まだ成田~ホノルル便でのA380増便が正式決定前で、3号機は運用に入ることなくたまにテストフライトをこなす程度だったので、喜びはひとしおでした。
地上駐機がほとんどなのでエンジンやセンサー類は異物が入らないようにカバーがかけられていますし、窓もシェードが張られて太陽光が機内に差し込まないようになっています。
12月初旬からついに全便がA380で再開されることとなり、ずっと乗客を載せることなく過ごしてきた3号機も本格的に稼働が始まっています。
就航の延期が続くトキエアを新潟空港まで見に行ってきました。
習熟訓練が行われないものかと期待していったものの、残念ながら飛ぶ姿を見ることはできず、地上に駐機している2機を眺めるのみでした。
11月も末になってから2024年1月末の就航をようやく発表したものの、いきなり真冬の札幌(丘珠)線で大丈夫なのかという気がしてなりません。
同社は早ければ4月に新潟~仙台線を開設するとずいぶん強気な戦略を発表しており、これも大丈夫なのかと心配になってしまいますが…
まだまだ6月が続きます。
九州へ旅立つ前に、JR久留里線の奥の方も乗ってきました。地元千葉県を走る路線でありながら、久留里~上総亀山間は列車に乗ったことがなかったんですよね。クルマではさんざん通っていたクセに…
利用客がいくらもおらず廃線の危機に瀕しているというニュースもあって、あさかぜも含め見るからに「乗り鉄」目的の人が数名。一方で地元の人の姿は2~3人といったところで、「これで存続してくれと言われてもねえ」と思ってしまう光景でした。
久留里線を完乗してから、まだ踏み入れたことのない都道府県の最後2つ、佐賀県と長崎県へ。
佐賀の呼子で新鮮なおいしいイカを食べ、長崎の佐世保では帝国海軍から海上自衛隊までの歴史に触れることができる「セイルタワー」を見学し、かなり駆け足ながら濃密な経験ができました。
ただセイルタワーは時間に余裕をもって行ったつもりでしたが、とても3時間弱では回り切れないほど展示が充実していてさっぱり足りませんでした。これは次の機会に再履修が必要です。
というわけで、まずは2023年の前半分を振り返ってみました。
3年半ぶりの海外旅行に始まりあっちこっち出かけていて、見直してみると案外忙しくしていたように感じられます。
だからといって旅行記や撮影機の公開が滞っている言い訳にはならないのですが…