東京都内は早くも桜の花が終わりかけというところもありますが、成田市はちょうど真っ盛りです。この時期、成田空港の北端にある「成田市さくらの山」は渋滞するほど人が集まるので、人混み嫌いのあさかぜとしては近寄りたくないのですが…
あろうことか我が母親が「桜が見たいから連れて行け」などとのたまうため、佐倉市内で用事を済ませてからわざわざやって来たのでした。
案の定駐車場はほとんどいっぱいでしたが、なんとか奥の方にある駐車場にクルマを置けました。
丘の上に上がってきました。空港敷地内の桜も見事に満開。
JA790A / All Nippon Airways / Boeing 777-300ER
母は物産館「空の駅さくら館」を覗いたりしていますが、あさかぜがここに来てやることはスポッティング一択です。せっかく来ているのですから、このわずかな時期しか撮れない光景を収めておかねば。
木々の隙間から見える飛行機を撮っている人もたくさんいました。芸術的なセンスが絶望的にないあさかぜも、見よう見まねで周りの人たちに混ざります。
B滑走路常連のハワイアン航空は珍しくA滑走路へ降りてきました。
JA825P / Peach / Airbus A320-200
「空の駅さくら館」から上がってくる道を左奥へ進んでいくと、桜並木の上を飛行機が飛び越えていく景色をみることができます。
離陸機が見えないこともあって、空港に面した側よりも人は少なめ。
JA850J / ZIPAIR Tokyo / Boeing 787-8 Dreamliner
空模様から見てとれるように、今日は雲が多くて晴れたり曇ったりを繰り返しています。淡い色をした桜の花は、日差しが陰ると途端に地味な灰色に沈んでしまいます。
そんな中を下りてきたのはジップエアのB787-8。わずか2週間ほど前、3月18日にボーイングからデリバリーされたばかりの念願の新造機です。本来は3・4号機を新造機とする予定だったものの、製造上の品質問題が発生して納入が遅れていました。
登録記号はJALのB787-8と連番になっています。あくまで機体の所有者は日本航空で、ジップエアはその機体を借りているという扱いだそう。
JA892A / All Nippon Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
せっかく日が差したのに虫が写り込んで、センサー汚れのような跡が…
B-LEI / HK Express / Airbus A321-200
いつもの撮影ポイントに戻って来ました。
これから飛び立つのは香港エクスプレス航空。2013年にLCCとして再スタートして以降使われ続けたデザインでしたが、2023年1月に発表されたシンプルな新デザインへと順次移行していきます。
機体後部に描かれたビル群のシルエットがいかにも香港という感じで好きだったのですが、今後は紫一色に「e」をモチーフにした白いロゴとずいぶん質素になる予定。
B-MBO / Air Macau / Airbus A320-200N
新型コロナウイルスのせいでしばらく運航が途絶えていたエアマカオのマカオ~成田便は、2022年10月に再開されました。
再開されたとはいえ週1往復というわずかな便数でしたが、3月26日から始まった夏ダイヤで週4往復に増便されてだんだん以前の姿に戻って来ています。
JA26LR / Jetstar Japan / Airbus A321-200NX
新しい監視カメラの設置でも始めるのか、空港の敷地内には真新しいポールが何本か立つようになりました。それを支えるワイヤーが写り込んで、立ち位置や進入する誘導路によっては残念な写真になってしまうことも。
空港の機能強化などのためにも必要なことなので致し方ありませんが、「さくらの山」だからといって万能の撮影ポイントではないようです。
4X-EDM / El Al / Boeing 787-9 Dreamliner
今までのんびり好き勝手に買い物をしていた母親が「そろそろ帰ろう」などと言い始めましたが、これを撮らずにみすみす帰路につくわけにはいきません。
テルアビブ~成田便を開設したばかりのエルアル・イスラエル航空です。
世界一厳しいと評される搭乗時のセキュリティチェックは成田ではどのように行われるのでしょうか。海外ではマシンガンを持った保安官が近くにいるとか一緒に乗っているなんていう話も聞いたことがありますが…
4X-EDM / El Al / Boeing 787-9 Dreamliner
歴史的な背景から周辺のアラブ諸国との情勢不安が常に懸案事項となっているイスラエルですが、軍需産業やその技術を生かしたIT産業により大きな存在感を示しています。
IT技術の進歩している日本とも関係の深い国です。
当初は2020年3月に開設される予定だったこの路線は、新型コロナウイルスの流行によって延期されていました。当初の予定から3年弱遅れた2023年2月からようやく運航が開始され、現在は週2便を運航中。数日前にはANAとのコードシェアも開始される、という報道が流れました。
今日飛び立つテルアビブゆきは通常の水色とは違う帯を巻いた”Jerusalem of Gold”(黄金のエルサレム)と銘打たれた特別塗装機です。
B-58502 / Starlux Airlines / Airbus A350-900
順調に路線網を拡大し、ついに2月には念願の太平洋を越えるロサンゼルス便も開設した台湾のスターラックス航空。日本でも新たに仙台へ就航し、日本には6路線を運航するまでになりました。
「台湾のエミレーツ航空を目指す」という理想にふさわしく、機材は全てピカピカの新造機をそろえています。ファーストクラスも備えたこのA350-900は、2023年1月に運航を開始したばかりのまだまだ真新しい機体です。
今のところあさかぜは乗る機会に恵まれていないのですが、チャイナエアラインがスカイチーム、エバー航空がスターアライアンスに属している以上、スターラックスがワンワールドに加盟してくれるのではないかという希望を抱いています。
というわけで本日はこれにて撤収。ほとんど飛行機しか見ていませんでしたが、まぁ桜と交えた写真も撮れたことですし、春を味わったといえましょう。
あとは一日も早く花粉のシーズンが終わってくれさえすれば…