あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や写真(主に飛行機)をひたすら載せ続けるブログ

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バンコク発着!?~貸切車両で行く夜行列車の旅 - 2日目V(2023年2月23日)

19時前、大学同期のひかげ氏がホテルに到着しました。荷物を置いて一息ついたところで、夕食を食べに一緒に街へと繰り出します

ホテルの目の前にあるのは、初日の夜にも紹介したフアランポーン駅。併設の地下鉄の駅名は「Hua Lamphong Station」となっていますが、タイ国鉄タイ語で「クルンテープ駅」、英語では「バンコク駅」を正式名称としているようです。いろいろややこしいので、このブログではターミナル駅クルンテープ・アピワット中央)を「バンスー新駅ターミナル駅クルンテープを「フアランポーン駅」で統一することにします。

2023年1月にメインターミナルの役割をバンスー新駅に譲ったあとも駅としての機能は残っており、2023年2月現在もフアランポーン駅を起終点とする普通列車が60本程度設定されています。
国鉄でフアランポーンからバンスー新駅に行くのは本数が少なく大変なので、駅前に発着する無料バスに乗るか、遠回りでもMRTを乗り継ぐ方が確実に往来できます。観光客にはなんともわかりづらい話です。

 

ひかげ氏が「せっかくだからワット・アルンのライトアップを見に行こうよ」というので、食前の運動がてらMRTのItsaraphap(イサラハップ)駅から15分ほど歩くことにしました。
といってもワット・アルンの拝観時間は17:30で終わっているので、外から塀越しに眺めるのみです。細い路地を進んでいくとワット・アルンの裏口があり、その周辺の塀が低くなっているところから中を覗くことができます。

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バンコク発着!?~貸切車両で行く夜行列車の旅 - 2日目IV(2023年2月23日)

本日4カ所目にして最後の観光ポイントは「ワット・ロカヤ・スターラーム Wat Lokaya Sutharam巨大な涅槃仏のあるところです。

バスから降りる直前、今までにこやかだった英語のガイドさんが真剣な顔で
「気をつけてください。そこに家がありますが、その近くにいるイヌは3日前に観光客を噛みました。なので、この家の近くには絶対に近寄らないでください。絶対に
と注意を促しました。バスから降りたときにも日本語のガイドさんが「あそこのニワトリのいるところには行かないでくださいね」と念押し改めて外国に来ていることを実感させられた瞬間です。

 

www.thailandtravel.or.jp

 

 

目の前に横たわる全長28mの涅槃仏はアユタヤ最大。ガイドブックやタイ国政府官公庁のウェブサイトではオレンジ色の袈裟(けさ)をまとった写真が掲載されていますが、時期によってはこのように何も着ていないことも。

ちなみに涅槃仏とはブッダが入滅する様子を表現した仏像です。あさかぜはこの”入滅”というのは「輪廻転生から解放される死」のことだと思っていたのですが、広く「煩悩から解放された状態」のことを意味する言葉だそう。まぁ輪廻転生からの解脱は死ぬことで達成されるということで、どちらの考え方でも正しいようですが

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バンコク発着!?~貸切車両で行く夜行列車の旅 - 2日目III(2023年2月23日)

涼しいバスの席に収まって次の目的地へと向かいます。
途中「アユタヤエレファントキャンプ」の横を通ります。ゾウに乗ったりご飯をあげるできる体験施設で、アユタヤの有名な観光施設の1つ。我々は遺跡巡りなのでスルーしますが、バスを横付けしてよく見えるようにしてくれました。
サービス精神が旺盛なゾウが鼻を伸ばしてバスの窓にあいさつしてくれます。

ゾウ乗り体験はなんと街中へ出て行くのだとか。すげえ。
料金は最も長い25~30分コースでも500B(約2,000円)ですから、意外と安いですね。

 

www.veltra.com

 

 

10分ほどでワット・マハタート Wat Mahathatに着きました。寺院の名前に聞き覚えはなくても、菩提樹の根に埋まった仏像の頭があるお寺」といえばピンと来る人は多いでしょう

14世紀に建立されたという600年以上の歴史を持つお寺ですが、やはりビルマ軍との戦争によって破壊され廃墟となってしまいました。
入口付近にある模型は創建当時の姿を再現したもので、仏塔やお堂が所狭しと並んでいたことが伝わってきます。

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バンコク発着!?~貸切車両で行く夜行列車の旅 - 2日目II(2023年2月23日)

バスに乗って10分ほど、次の目的地に移動してきました。
まずは1603年に造られた「ウィハーン・プラモンコンボピット Viharn Phra Mongkol Bopitを見学。イメージ通りのタイの寺院といった雰囲気です。

 

www.thailandtravel.or.jp

 

 

中に安置されているのは金色の見上げるほど大きな仏像です。1603年にアユタヤ朝の王ラーマティボディ2世によって作られたブロンズ製の仏像で、高さ17mという大きさはタイで最大
ここも他と同様にビルマ軍との戦争で破壊された寺院で、1951年の修復の際に仏像の中から小さな仏像がたくさん見つかったとのこと。よく略奪されなかったものです。

中の廊下には仏教のちなんだ工芸品や小さな仏像が売られています。タイでは9がラッキーナンバーとされているそうで、商品は199Bとか299Bといった具合に99で終わる価格に設定されています。
仏像の前で熱心にお祈りをしながらおみくじを引く人がいて、仏教に対する信仰心の厚さが伝わってきます。

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バンコク発着!?~貸切車両で行く夜行列車の旅 - 2日目I(2023年2月23日)

おはようございます。5時間足らずの眠りを断ち切って起き上がります。
昨日は疲れてすぐに眠ってしまったので、タイ王国の首都バンコクの基本事項に何も触れていませんでした。

ベランダに出てみると、モワッとした高温多湿の空気が体を包みます。バンコクは梅雨のような気候がほぼ1年中続くので、朝も晩もとにかくベタベタします。
その代わり建物や乗り物の中は強く冷房の効いているところも多いので、上に1枚羽織れるものを持って行った方が良いでしょう。

拝観できる寺院によっては足や肩をむき出しにするのはNGの場所も多くあります。上はノースリーブではなくTシャツやポロシャツ、下は長ズボンでいるのが無難
日差しが強いので、帽子は可能な限りかぶることをオススメします。また歩いていると汗だくになるので、お上品にハンカチではなく実用性重視でタオルがあると便利

 

通貨はタイバーツ(THB)。この旅行記ではお店などに倣って「20バーツ=20B」と書くことにします。
2023年2月のレートはおおよそ1B=4円コロナ禍前なら3円弱ぐらいだったことを考えると、日本円が弱くなったことを実感します。成田空港で両替するよりも現地で両替した方が当然ながらレートは良くなりますが、成田は100B札を混ぜてくれたりして親切でした。現地の両替所は容赦なく1,000B札が渡されますからね。

続いてチップ。欧米人の観光客が多いタイではチップの文化が持ち込まれてしまいました。
といっても、タクシーで荷物を出し入れしてくれたら20B、ホテルのフロントで丁寧にしてくれたらチップボックスへ20B、ホテルからお出かけするときに枕元に20B、その辺の食堂で会計後に10Bぐらいをチップボックスへ、ぐらいな感じで口うるさいものではないようですし、金額もご覧の通り数十円です。
ただチップのないコンビニでは店員のお兄さんお姉さんはぶっきらぼうなので、よく言われる「微笑みの国タイ」の“微笑み”はお金に裏打ちされているっていうのがなんとなくわかって面白いです。

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バンコク発着!?~貸切車両で行く夜行列車の旅 - 1日目(2023年2月22日)

久しぶりに国際線チェックインの長い列に並んでいます。最後に海外に出かけたのは2019年8月のシンガポール以来ですから、実に3年半ぶりの国際線です。

せっかくJGCJALグローバルクラブの会員資格を手にしたので本当は日本航空で出かけたかったところですが、航空券がすさまじく高い…!
ロシアのウクライナ侵攻のせいで原油価格が高止まりしているのに加え、往来緩和で国際線利用が急伸していることもあって、タイ・バンコクまでの中距離路線でも懐事情が許しませんでした。

というわけで今回は初めてジップエアのバンコク便、さらに往路だけ上級シートの「ZIP Full-Flatを選んでみました。LCCを選んだのに往復15万円を余裕で超えましたから、空の旅はお手軽にはできなくなっています…

 

www.zipair.net

 

 

JAL系でありながら第1ターミナル北ウイングでチェックインとなるジップエア。国際線の宿命ですが、チェックインまでに20分ほど並びました…
ホームページにはオンラインチェックインができると案内されていましたが、就航地によって要件が違うからか、オンラインチェックインもカウンター近くのチェックイン機もこの時は利用不可。
全て対面チェックインなので長蛇の列になるのもやむなしです。

17時の出発までまだ2時間半近くあるので、適当にお昼ご飯を食べてから出国することにします。

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JAL Life Status 開始でJGC入会のハードルは上がりそう

2023年11月14日、日本航空JALが新たなステータスプログラムを始めると発表しました。それが
JAL Life Status プログラム
というものです。

 

prtimes.jp

 

このプログラムは2024年1月から始まるもので、航空便の利用だけでなくJALカードでの支払いやオンラインショップJAL Mall」の利用、また最近になってスタートしたキャッシュレス決済JAL Pay」の利用Life Status ポイント(以下LSポイント)が貯まっていきます。

 

特徴として、このポイントはマイルなどと違い他のものと交換するものではないことと、有効期限がなく一生涯積み立てられていくことです。
そして積み立てられたポイントに応じてステータスのランクが上がっていき、特典を得ることができるという仕組み。

 

発表時点ではまだ「JAL Life Status プログラムを始めますよ」というアナウンスだけで、ポイントを貯めて得られる特典はまだ詳細に発表されてはいません内容は12月頃の発表とのことなのでまだ少し待つことになりそうです。

 

www.jal.co.jp

 

<近年は輸送力よりも価値観に重点を置いているように見える日本航空。この新プログラムもその一環…?>

 

ほとんどの特典が未発表となっている中で、明確にされたのはJALの上級会員「JALグローバルクラブ(以下JGCへの入会資格です。

 

これまで暦年(1月1日~12月31日)の間JAL便を利用し、50,000FOP(フライオンポイント)積算もしくは50回の利用で「JMBサファイア」というステータスが入手でき、それがJGCの入会に必要な条件となっていました。
つまり1年間でヒコーキに乗りまくれる人だけにJGCの入会資格は与えられていたわけです。

 

2024年1月に始まるJAL Life Status プログラムでは、JGCの入会に必要な条件が「1,500 Life Status ポイント」へと一本化されます。
あまり飛行機に乗っていなくとも、例えばJALカードでひたすら決済して1,500LSポイントを手に入れればJGCに入れるようになった、ということです。

 

JAL便やワンワールド加盟会社の利用時にはサクララウンジが利用できる。喧噪や慌ただしさから離れ、ゆったりと過ごせるのはラウンジ利用者の特権>

 

一方で、JMBサファイアに到達してもJGCへの入会資格は得られなくなります。JMBサファイアはほぼJGCと同じ特典を得られますが、あくまで到達後から翌々年3月末までの期間限定のステータスです。
JMBサファイアの資格を維持し続けたいのなら、50,000FOP or 搭乗50回を毎年達成し続けねばなりません。

 

今までJGCの登竜門だったJMBサファイアを達成するためにひたすらJAL便に乗る“修行”を多くの人がしてきたわけですが、2024年1月からは少なくともJGC入会を目指すためだけならば修行をする理由がなくなります
これからは短期決戦ではなく、長期的にJGC入会を目指すことになりそうです。

 

LSポイントの導入により、単純に搭乗回数でJGC入会資格を計算する意味はなくなったわけですが、短期決戦での入会がいかに難しくなったかの参考にはなるかもしれませんので、少し取り上げてみます。

 

前述の通り、JGC入会に必要なLSポイントは1,500

  • 国内線の利用で1回5LSポイント
  • 国際線は運賃種別にかかわらず、区間マイルを使って1,000マイルごとに5LSポイント

つまり、国内線なら300回搭乗国際線なら区間マイルで合計30万マイルが必要です。
解説サイトによっては1,000マイルをはみ出した分は切り捨て、と解釈しているところがいくつかありましたが、公式ウェブサイトを見ると
「余った分は次回に持ち越し」
と小さく書いてあるので、通算できるものと考えて差し支えないでしょう。

 

同じことが書いてあるブログをいくつも見つけたので、1つの情報源を回し読みしているのかな…?

 

Webサイトをよく読めば、切り捨てなどとはひとつも書いておらず「次回繰り越し」と書いてあるのがわかる。LSポイントは運賃種別に関係なく区間マイル100%で計算される https://www.jal.co.jp/jp/ja/jmb/lsp/check/#rule >

 


国内線だけで1,500LSポイントをためるために、毎週末に東京(羽田)~沖縄那覇を2往復したと仮定します。

 

1回5LSポイント×4回×4週×12ヶ月=960

 

1年間で960LSポイントを貯めることが可能。ということは、

1,500÷960=1.5625

ひたすら週末をJALに捧げたとしても、1年半はかかる計算になります。

 


次に国際線JALの公式ウェブサイトに掲載されている区間マイル表と照らし合わせてみます。
30万マイルをためるために、単純に1つの路線を往復すると仮定して計算すると、

東京(成田・羽田)
 ~ソウル(753mi)198往復
 ~上海(1,111mi)136往復
 バンコク(2,869mi)53往復
 ~ホノルル(3,831mi)40往復
 ~ロンドン(6,214mi)25往復
 ~ニューヨーク(6,739mi)23往復

と、気の遠くなるような数字が並びます。
しばしば海を越えて往来するようなエリートビジネスマンなら現実的な数字かもしれませんが、あさかぜのように地面に這いつくばって生きている社畜からすれば何年かかるのやら、といったところです。

 

JGC会員になるとoneworldに加盟する他社のラウンジが利用できるのも魅力のひとつ。航空会社ごとにそれぞれ特徴を感じ取るのもまた旅の楽しみ>

 


しかし、こんな計算は無意味です。
航空券をJALカードで決済すれば決済額に応じてマイルが得られますし、ショッピングマイルプレミアムに加入しておけば付与マイルはほぼ倍付与されたマイルの0.25%がLSポイント(2,000マイルごとに5LSポイント)として入手できると考えると、
「○○回乗らなきゃいけない」
という今までの考え方は、無意味とまでは言わずとも、重要度が低いことがわかります。

 

<カード決済で得られるショッピングマイルも通算が可能な様子。ただし飛行機に乗るよりも割合はかなり渋い

 

 

しかし「飛行機に頼らなくてもJGCへの入会資格が得られるようになる」といっても、ハードルが上がったことは間違いないでしょう。


JALカードJAL Payでの支払いでLSポイントが入るようになるとはいえ、もらえるポイントの割合はJAL便を利用した時の方がはるかに高いですしね。

 

特に過去一度もJAL便やJALカードを使ったことがなく、「まっさらのゼロからスタートです!」という人には遠い遠い道のりになることは間違いありません。

逆に過去の分も積算するという新プログラムの性格上、今までそこそこJALを使って暮らしてきたという人なら、スタート時点でJGCへの入会資格を満たしている可能性もあり得ます

 

今回のJAL Life Status プログラムの導入は、長らく日本航空やその関連サービスを愛用してくれた人に報いるため。
イヤな捉え方をすれば、いかに日本航空への忠誠を誓えるかが問われる。

そんな印象をあさかぜは受けました。

 

<言い方は悪いが、国際線のラウンジなら“タダ飯”にもありつける。朝からお酒を飲むこともできる旅ならではの背徳感>