VN-A222 / Bamboo Airways / Airbus A321-200N
しばらく間が開いてしまいました。久しぶりのスポッティングは毎度のごとく成田空港へ。
「成田市さくらの山」に上がっていくと、ちょうどバンブーエアウェイズのA321neoが飛び立つところでした。
ベトナムのコングロマリット、FLCグループが運営する新興航空会社でイケイケの成長を見せていた…のですが、2022年3月に元会長が逮捕されて以降どうも社内がゴタゴタしている様子。2023年3月末にはFLCグループが株式を売却し運営から手を引く事態にまで至っています。
B787まで導入して長距離路線を開設しようとしているだけに、運営の混乱はなかなかヤバそうですが…
PH-BHC / KLM Royal Dutch Airlines / Boeing 787-9 Dreamliner
KLMオランダ航空のアムステルダム~成田線は、景気減速に加えてロシアによるウクライナ侵略のせいでコロナ禍前のような運航形態になかなか戻れません。
以前は通年デイリー運航、夏場はB777-300ERに大型化され、さらに増便までされていたほどですが、現在はB787-9で週4便の運航にとどまっています。しかも半分はソウル(仁川)経由となっていて、直行便は週2往復のみ。
そこそこ往来が戻って来た北米便に比べると、ヨーロッパ方面は情勢の厳しさが垣間見えます。
HL8221 / Korean Air Lines / Boeing 737-900ER
今日のお目当てを狙いに「十余三東雲の丘」へ移動してきました。相変わらずスッキリとは晴れない微妙な空模様が続いています…
降りて来たのは大韓航空のB737-900ER。同社はB737シリーズの中で超がつくほどマイナーな-900を運用していますが、この頃ほとんど成田には顔を見せなくなってしまいました。
今降りて来たのも航続距離延長型の-900ERで、東南アジアのLCCでは割とよく見かける機体です。
HL7428 / Asiana Alirlines / Boeing 747-400
お目当てが到着しました。
アシアナ航空では最後の1機となってしまった旅客型のジャンボ。引退前のはなむけということなのか、期間限定ではありますが成田へほぼ毎日のように飛んでくるようになりました。
しかも撮りやすい真っ昼間の便に入ってくれるので、撮影者としてはありがたいことこの上ありません。
メインデッキ(1階客室)前方に設置されている元ファーストクラスは「ロイヤルビジネスクラス」として利用することが可能。今となってはさすがに設備に見劣りがするのは事実ですが、各航空会社を代表する顔として活躍した往時を思い出して楽しむ最高の環境なのは間違いありません。
N593FE / FedEx Express / McDonnell Douglas MD-11F
さくらの山へ舞い戻ってきました。
コロナ禍以降成田で目にする機会も多くなったFedExのMD-11Fが出発していきます。
割と当たり前のように見ることができたMD-11Fは確実に数を減らしていますし、先月の2023年4月にはついに「2028年までに全機引退」という明確な期限も定められました。大型3発機の時代はまもなく終焉を迎えようとしています。
HL7428 / Asiana Alirlines / Boeing 747-400
1時間ちょっとのターンアラウンドを経て、アシアナのジャンボがソウル(仁川)へ向かって折り返し出発します。
10年ちょっと前までは成田空港にB747-400が発着するのなんて当たり前の光景だったのに、今やわざわざ狙って来なければ見ることさえかなわないのです。時代の移ろいを噛みしめざるを得ませんね…
HL7428 / Asiana Alirlines / Boeing 747-400
甲高くて大きなエンジン音も今となってはノスタルジック。
B787やA350、A320neoといった最新世代の飛行機は驚くほどエンジン音が静かになりました。そうしたところからも技術の進歩がとてもよくわかります。
B-18106 / China Airlines / Airbus A321-200N
チャイナエアラインの高雄~成田便も再開になりました。機材は従前のB737-800からA321neoへと少し大型化されています。
そういえば羽田に「ピカチュウジェットCI」が期間限定で入っていたのに、タイミングが合わず撮りに行きませんでした。今や羽田発着の台北便はA321neoからA330に大型化されてしまったので、ピカチュウジェットが入ることはないはず…やってしまった…
4X-EDJ / El Al / Boeing 787-9 Dreamliner
エルアル・イスラエル航空が到着。
3月末の撮影記でも書きましたが、エルアルは世界一厳しいセキュリティチェックで有名です。入出国の検査とは別に事細かな荷物検査や渡航理由の確認などが行われるとかで、空港には出発3時間前の到着が必須といわれています。
それほどまで厳しいチェックゆえ、エルアルは「世界一安全な航空会社」と呼ばれることも。しかも同社が運航する機体には一部の地対空ミサイルを避けるための「フライト・ガード」が装備されているほか、貨物室などは防爆構造になっているとか。
敵が多いお国柄ゆえの特殊装備です。
JA896A / All Nippon Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
再び「十余三東雲の丘」です。
ANAは2023年3月、中~長距離LCCの新ブランド「AirJapan」を正式に発表しました。今までアジア圏の国際線を運航していたエアージャパンにLCCをやらせるということで、2024年2月にまずは東南アジア方面に路線を開設する予定。
運航機材はANAからB787-8を移籍させ、座席はオールエコノミーの324席に改装するそうです。
…端から見ると、日本航空系のジップエアがそれなりの成功を収めているところを真似したように思えてしまうのですが…
B-HNJ / Cathay Pacific / Boeing 777-300
いろいろな航空会社でB777の後継機の話がチラホラ出てくる中、あまり目立った話を聞かないのが香港のキャセイパシフィックです。成田に投入されている詰め込み仕様のB777-300は、もうすでに20年以上活躍するベテラン機。
最大で438席を配置しているキャパシティを補う後継機、というのも難しい話ではありますが。
JA619J / Japan Airlines / Boeing 767-300ER
「日本貨物航空を買収して子会社化する」と発表して話題になったANAに続き、なんと日本航空も自前で貨物機を運航すると発表して驚きを呼びました。
JALは2010年の経営破綻時に「需要の変動が激しい」として貨物専用機を手放していますから、実に13~14年の時を経て復活ということになります。
といっても以前のようなジャンボ機を使った大がかりなものではなく、現在運用しているB767旅客型を3機だけ貨物専用に改造するというもの。ANAと違って貨物に慎重な姿勢は崩さないようで、路線も東アジアに限定するようです。
JA606J / Japan Airlines / Boeing 767-300ER
旅客機から貨物機への改造は窓を埋めたり、床構造の強化をしたりと数ヶ月の期間がかかります。
運航開始は2023年度末ということで、改造された実機が見られるようになるにはまだしばらく先の話になりそう。
今日の撮影はこれにておしまい。それでは。