N625FE / FedEx Express / McDonnell Douglas MD-11F
梅雨も明け、いよいよ夏真っ盛りです。もう学生さんたちは夏休みに入ったのでしょうか?大学時代の後輩と一緒にやってきたさくらの山はさほど混んでいる様子はありません。
まずはFedExのMD-11Fから。元ガルーダインドネシア航空で旅客型として運行されていた機体です。
JA797A / All Nippon Airways / Boeing 777-300ER
新造時から個室タイプのビジネスクラス「THE Room」を装備している2019年製のB777-300ERです。
ANAがやったとなればJALが続いてもおかしくなさそうです。2023年頃から運航開始予定の国際線向けA350-1000の機内構成はまだ発表されていないので、どういったシートが投入されるのか期待が高まります。
VN-A887 / Vietnam Airlines / Airbus A350-900
ベトナム航空はハノイ→成田の運航はあるものの、成田→ハノイは引き続きベトナム政府の入国制限を受けて月2便程度の運航にとどまっています。それでも貨物の輸出入は大いにあるようで、1日2~3便あるベトナム発着の便にはB787や写真のA350といった大型機が投入されています。
OE-LPC / Austrian Airlines AG / Boeing 777-200ER
今年の春ダイヤから週2便で運航を再開しているオーストリア航空。例年通りで行くのなら10月末からの冬ダイヤからはまた運休となるでしょう。
2018年から新たなブランディングによって「Austrian」のロゴが大きくなったり、お腹周りの水色が消えるといった新塗装が導入されたはずのオーストリア航空ですが、3年経っても片手で数えられるほどしか見ていません。本当に新塗装への移行が進んでいるのか疑問に思えるレベルです…
同社のB777-200ERなんて6機しかいないのに。
N705GT / Southern Air / Boeing 777F
DHLのド派手な黄色をまとっているのはアメリカのサザン・エアです。鼻先のレドームだけ標準の白色になっていますね。
シカゴとニューヨークから合わせて週3便が飛来してくることになっていますが、行く度に見かけていることを考えると増便されているのかもしれません。
JA881J / Japan Airlines / Boeing 787-9 Dreamliner
JA881Jは今年導入されたばかりのピカピカです。
今月初めにはついに国際線に投入されていたB777-200ERの退役も始まり、いよいよJALはB787とA350の時代へと本格的に進み始めた様子です。
HS-TKO / Thai Airways International / Boeing 777-300ER
荷が軽かったらしいタイ国際航空は手前の誘導路から滑走路に入るインターセクションディパーチャーを要求していました。
昨年の経営破綻後、再建計画が定まらず右往左往していた同社は6月15日、1年経ってようやく再建計画が裁判所に承認されました。
従業員数はおおむね半減、B747・A380・A330は退役させて保有機材も16機減らして86機にするなど1,530億円に上るコストカットを行うとしています。経営破綻前からさっぱり改善が進まなかったことを考えれば大いなる前進(後退?)ですが、果たして計画通り実行できるのかどうかは疑問を抱いてしまいます…
B-58204 / Starlux Airlines / Airbus A321-200N
いい天気なので十余三東雲の丘でスターラックス航空をキャッチしておきましょう。引き続き水・土の週2便の運航が続いており、だいぶ成田になじんできた気がします。
同社向けのA350初号機が最終組立体制に入りました。長距離国際線向けの機体ですが、運航開始当初は足慣らしとして近距離路線に入ることが想定されます。成田に来る可能性も十二分にあるわけですから、ぜひともお目にかかってみたいものです。
N322SG / Atlas Air / Boeing 747-400
スターラックス以外は特に何も来なかったのでさくらの山に戻ってくると、ちょうど良くアトラス航空のB747-400が飛び立つところでした。見慣れている貨物型のジャンボではなく、純粋な旅客型のジャンボなのでかなりのレア物です。
貨物専業のイメージが強いアトラスですが、2010年頃から旅客のチャーター便も運航しています。この機体は2000年から7年にわたってANAで運航されていた元JA405A。他にも同社はユナイテッドやヴァージン・アトランティックなどから中古の旅客型ジャンボを導入しています。
このご時世で旅客チャーターというのも考えづらいので、一体何の用事で来ていたのでしょうね。
RP-C9936 / Phillipine Airlines / Airbus A321-200N
フィリピン航空はA321neoのコクピット周りをA350のように黒塗りにしていましたが、いつの間にかやめてしまったようです。
VP-BWA / Aurora / Airbus A319-100
オーロラのウラジオストク~成田は週2便の運航が続いています。旅客便は再開しましたが、メインは日本からの貨物となっているようです。
せっかく極東ロシアの観光都市として人気が出てきていたのに、こういう世の中の流れになってしまって残念です。あさかぜも機会があれば行ってみようと思っていたんですけどね…
B-58204 / Starlux Airlines / Airbus A321-200N
B-17885 / Eva Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
台北へ折り返すスターラックス航空(右)とエバー航空(左)。スターラックスのトップは元々エバー航空の創業者の一族でしたが、お家争いに敗れて新たな航空会社を設立したという経緯があります。因縁の兄弟関係、といったところでしょうか。
スターラックスはまだ設立から日が浅い航空会社ですが「台湾のエミレーツ航空を目指す」と豪語する強気のエアライン。先ほど話題にも上げたA350がどういった機内設備とサービスで勝負を仕掛けてくるのか、今から楽しみです。
B-6137 / China Southern Airlines / Airbus A380-800
水曜日の人気者と言えば中国南方航空のA380です。今や週1便とはいえ成田空港で定期的に見られる唯一のA380となってしまいました。
エミレーツに限らず他国の航空会社ではA380を運用に復帰させる方針を固めたところも出てきていますが、果たして日本でまた見られるようになる日は来るのでしょうか…
お昼時をすっかり逃してしまいました。Googleマップの案内を信じてJALグループが運営する「DINING PORT 御料鶴(ごりょうかく)」へ行ってみましたが、平日は残念ながら営業終了の時間でした。最近アテにならないな、Googleマップ…
芝山千代田駅近くの「成田空港温泉 空の湯」に入っているレストラン「天の川」でカツカレーを食べることにしました。カツに使っている豚肉は成田や九十九里周辺で育てられる房総ポークを使った地産地消メニューです。
空腹だったので迷わず大盛りを注文しましたが、思った以上に「盛り」が良くてビックリです。
C-FVLQ / Air Canada / Boeing 787-9 Dreamliner
エアカナダが運航する東京オリンピックのカナダ選手応援デザインです。英語とフランス語両方が公用語のカナダらしく、右側はフランス語で「Haut Le Drapeau」と大書されています。
D-ALFF / Deutsche Lufthansa AG / Boeing 777F
ルフトハンザカーゴにも新塗装が増えています。窓のない貨物機だとなおのことシンプルに見えますね…
9H-SUN / Hi Fly Malta / Airbus A340-300
すっかり油断して「さくらの丘」で離陸機を撮っていたのですが、ハイフライ・マルタのA340が成田に接近してきています…!
なんとか間に合ったものの、さくらの山に上がる途中の通路から撮影です。うーん、満足いくできではないものの、撮れただけよかったと言うべきでしょう。
ハイフライ・マルタはポルトガルで旅客チャーター便を運航するハイフライ航空の子会社です。2018年には引退したシンガポール航空のA380をリゾート路線向けに導入して話題になりました。結局コロナウイルスの流行で座席を全部取り払ったプレイター運用へと転換されて、「初めてのA380貨物機」なんて呼ばれたほど。
2020年12月にリース期間満了ということで姿を消してしまいました。
N703GT / Southern Air / Boeing 777F
LANカーゴカラーで運航を続けているサザン・エアのB777Fが降りてきました。貨物機は荷物を積んで飛べばOKなので、塗装には無頓着な航空会社が多い印象です。
JA822J / ZIPAIR Tokyo / Boeing 787-8 Dreamliner
少しずつ路線の拡大を進めているJALグループのLCC「ジップエア」。この日は9月から新たにシンガポールへの就航も発表されました。さらにちょうど今日からホノルル便が週1便で再開されることになっています。
就航地も便数も増えて、そろそろ2機で回すのは苦しくなってきた頃合いでしょう。3号機の登場に期待したいところです。
JA08VA / Peach / Airbus A320-200
やっと撮れたバニラカラーのJA08VA。
この機体はバニラからの移管にあたってフランス・トゥールーズでピーチ仕様へ改修が行われていました。機体の塗装はコロナの影響で日本にフェリーされてからピーチ純正へと改められることになりましたが、Facebookには「バニラカラーのまま残して欲しい」という声が多数寄せられます。
それでは、ということでバニラの原点ともいえる奄美大島のデザインを入れた特別塗装機としてバニラの姿を残すこととなったのでした。アメリカでは合併前の会社に敬意を込めて古いカラーリングをあえて残している例はありますが、日本ではとても珍しい例です。
JA08VA / Peach / Airbus A320-200
左側は奄美大島の動物や伝統工芸品をイメージしたイラストが入っている一方、右側は機首部分のVanilla AirのロゴがPeachへと置き換えられただけでほぼ原形をとどめているのも素敵です。
見慣れていたバニラの塗装が引き続き成田で見られるというのもマニアとしてはうれしいですね。
C-FVLQ / Air Canada / Boeing 787-9 Dreamliner
エア・カナダのオリンピック応援デザインが折り返していきます。先ほどの着陸時は見えなかった機体左側は英語で「Fly The Flag」と大きく入っています。
HL8005 / Korean Air Lines / Boeing 777F
夕方の大韓航空の貨物便はB747-8Fで来ていることが多いですが、今日はB777Fでやって来ました。
VQ-BVR / AirBridgeCargo Airlines, LLC / Boeing 747-8F
すっかりおなじみとなったエアブリッジカーゴのB747-8F。医薬品輸送に対応することをアピールするためか、ABCのロゴの後ろには「pharma」の文字が入るようになりました。
定期便として飛んでくる便数が増えたからか、最近は親会社のヴォルガ・ドニエプル航空が運航するアントノフ・An-125やイリューシン・Il-76といった旧ソ連機を見る機会が全くないのは残念です。
9M-MUB / Malaysia Airlines / Airbus A330-200F
マレーシアのA330Fを見るのはずいぶん久しぶりですね。A330の純然たる貨物モデルですが、オペレーターはほぼ同サイズのB767-300Fに比べると比較にならないレベルで少ない…エアバス自体があまり貨物機の実績がないというのもあるでしょう。
2017年末からは一回り大きな旅客型のA330-300を貨物機へと改造したA330-200P2F(Passenger-to-freighter)というモデルが登場しており、成田へはエア・ホンコンが飛ばしています。
B-18718 / China Airlines / Boeing 747-400F
1日で複数回見かけることもあるチャイナエアラインのB747-400F。日台間の需要の高さを伺わせます。
B-LXM / Cathay Pacific / Airbus A350-1000
キャセイのA350-1000も頻繁に見られるように。相変わらず貨物便としての運航が多いようですが…
ヨーロッパに行けるようになったら、日本航空の直行便を選ぶか、キャセイの香港経由便でA350に乗るか、どっちにしよう…
B-18915 / China Airlines / Airbus A350-900
チャイナエアラインの台北ゆき。ほとんどの窓のシェードが降りていますが、ポツリポツリといくつか開いているところを見ると乗客が乗っているのでしょうか。
N826AN / American Airlines, Inc. / Boeing 787-9 Dreamliner
最後にアメリカン航空のB787を見送って撤収です。この時期は夕方6時半を回ってもまだ撮影ができるので楽しいのですが、逆に帰るタイミングを失ってしまうんですよね…