あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

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2023年6月22日 【新潟空港】(後編)

>>前編からつづく<<

 

もう1度100円を投入して展望デッキに戻ってきました。
散歩をしている間にトキエア1号機の奥にサイテーションのプライベート機が到着しています。普段は仙台空港を拠点としている機体のようですから、出張か訓練かな?

 

JA62AN / All Nippon Airways / Boeing 737-800

ANAB737-800が離陸。後ろの海上にうっすらと見える島は粟島でしょうか。人口300人ちょっとの小さな島で、島全体で粟島浦村を構成しています。

2022年9月には18年ぶりに村長選が行われたことで話題になりました。ニュース記事としては見かけませんでしたが、新潟出身の後輩に聞いたところではなかなか黒い話が発端になっていたようです…

 

 

JA227J / J-AIR / Embraer ERJ-170

ジェイエアエンブラエルも離陸。

JALグループで32機を発注していたMitsubishi SpaceJet(MSJ)の開発中止が2月に発表されました。エンブラエルの後釜としてジェイエアで運航する計画だったようですが、中止により後継機の選定が頓挫している状況です。
とはいえ、“つなぎ”のつもりで入れたERJ-170も190も経年というほどでもないので、MSJをアテにしていたANAに比べたらJALグループは余裕がある方でしょう。

結局のところ日本はパーツ単位では高い技術を持っていても、航空機そのものに作り上げるスキルがないことを示してしまったように思えます。今後開発されるF-2戦闘機の後継機は三菱が単独でやるわけではないので大丈夫、と信じたいところです。

 

JA09FJ / Fuji Dream Airlines / Embraer ERJ-175

金色に塗られたフジドリームエアラインズの9号機が福岡へ向けて出発。
FDAは新潟から名古屋、福岡への路線をJALと共同運航しています。名古屋の中心街から近い小牧空港へ大手を振って乗り入れられるのですから、JALとしてはおいしい話でしょう。

 

JA09FJ / Fuji Dream Airlines / Embraer ERJ-175

近年は自治体が公認するVTuberが何人も出てきて、時代が変わったんだなぁと感心します。
FDA9号機の機体後部のデカール岩手県の公認VTuber「岩手さちこ」。埼玉県のように元から活動していたVTuber(春日部つくし さん)を選出したわけではなく、盛岡市出身の声優さんを登用して県が制作したVTuberのようですね。

県自らが作り出す、というのもすごい話というか、視点の若さがあるというか。

 

新潟フェリーターミナルを出航した新日本海フェリーの姿が見えました。時間から見て、12時ちょうどに新潟港を出港した小樽ゆき「あざれあ」のようです。小樽港の到着は翌朝4:30。

船内はレストランやカフェがあるのはもちろん、大浴場も完備。しかも露天風呂つきです。あさかぜも東京九州フェリーに乗ったときに体験しましたが、遮るもののない大海原を眺めながら風を切ってお風呂に入る、というのはフェリーならでは。

いやはや、時間を見つけてまた船旅をしたいところです。

 

JA856A / All Nippon Airways / Bombardier DHC-8-Q400

Q400がプッシュバックされる光景を初めて見ました。普通の旅客機とは違って簡単なもので、まっすぐに30mほど押し出すだけ。さっさとトーイングカーを切り離すと、あとはいつもと同じようにその場でくるんと転回して自走していってしまいます。

 

JA901P / Peach / Airbus A321-200NX

本日最大の機体となる、ピーチのA321LRが関西空港から到着。通常時はA320で運航されるようなので、この日はたまたま利用客数が多かったのでしょうか。

元々は東南アジア方面の国際線に投入するつもりだったので、機内はモノクラス218席と最大244席が配置できるA321neoシリーズにしては控えめな座席数です。その代わり足下はかなり広々としているので、中距離の国際線でも快適そう。

ちなみにライバルのジェットスター・ジャパンはA321LRをモノクラス238席で運航しているので、両者の考え方の違いが見えて面白いですね。

 

航空自衛隊のU-125Aが降りて来ました。ベースとなったのはホーカー800として現在もホーカー・ビーチクラフトによって生産が続くビジネスジェット機です。U-125というのは航空自衛隊での制式名称。

救難捜索機という目的から専用の装備がいくつもついています。外見からわかりやすいのは捜索用レーダーの収まるお腹の膨らみと、要救助者を発見するための大きな窓。

 

JA868A / Japan Coast Guard / Beechcraft 350 King Air

こちらは海上保安庁保有するビーチクラフト・キングエア350。海保庁では「ビーチ350」という装備名で、1機1機にそれぞれ愛称がつけられています。
U-125Aと同じく捜索や監視のために取り付けられている大きな窓が特徴的。

 

トキエア1号機では何か作業が始まりました。
横付けされているのは汚水を回収するためのラバトリーカーなので、飛び立つ準備ではない様子。飛行機の下まで入って作業することがあるので、高さを抑えるために四角くて平たいタンクを積んでいます。

車両もスタッフもJALのロゴが入っていますが、それはトキエアのグランドハンドリング(地上支援)を受託するのが日本航空だから。
といっても実際の業務は新潟交通の子会社である新潟航空サービスが担当していますし、ANAのグラハンも受託しているので、実質的に同社が新潟空港のグラハンを全部やるだけの話のようです。

 

JA11AY / Private / Cessna 525 CitationJet

トキエアの隣に駐機していたサイテーションが離陸。新潟空港で訓練をしているようで、このあとはタッチアンドゴーを繰り返していました。

 

JA851A / All Nippon Airways / Bombardier DHC-8-Q400

新千歳からANAのQ400が到着しました。空港の北側を回り込んで西から滑走路へ降りて来ます。
展望デッキから遠目に見ていると滑走路からいくらも離れていないところを旋回しているように見えるのですが、ピタリと滑走路に正対して接地点に着地させるのはさすがプロのパイロット…!

シミュレーターゲームでさえまともに着地させられないあさかぜとは次元が違います。

 

JA901P / Peach / Airbus A321-200NX

手早く折り返し準備を済ませて、ピーチのA321LRが颯爽と新潟空港を飛び立っていきます。

 

空自のU-125Aも訓練をしているのか、ちらほら離着陸をしている光景を見ます。お腹のレーダードームがあるだけでずいぶんぽってりとした印象を与えますね。

 

JA07RJ / IBEX Airlines / Bombardier CRJ-700ER

ANAと共同運航を行うアイベックスエアラインズは日本で唯一CRJシリーズを運航しています。
50人乗りのCRJ-100・200の後継機として、70人乗りのCRJ-700がアイベックスに導入されたのは2009年のこと。2017年10月でCRJ-700に統一されているので、初期導入機との間には8年ぐらい開きがあります。

写真の7号機は楽天ゴールデンイーグルスの特別デザインで、先代を拠点とするアイベックスらしい機体です。ずいぶんロゴが色あせてしまっていますが…

 

さて、撮りたいものがおおよそ撮れて満足したので帰り支度をしましょう。
2階の出発検査場の近くには解説コーナーがあり、新潟空港の歴史とともに就航したことのある航空会社の模型が展示されています。

レアなMD-83で台北とを結んでいた遠東(ファーイースタン航空の模型もありました。日本で唯一見ることのできるDC-9の系譜ということでマニアから注目を集めていた航空会社でしたが、2019年に突如として資金難を理由に運航を停止。
社長は運航を再開したいと言っているものの、再開されるという話はさっぱり聞こえてきません。そもそもMD-83自体が骨董品で維持にお金もかかりますから、まぁ無理だろうというのが個人的な感想です。

 

ウラジオストク航空のツポレフ・Tu-154の模型までありました。フルスクラッチで作られているような雰囲気で、資料も少なく苦労したことでしょう…

新潟空港は1973年に日本で初めてソビエト連邦との間に定期路線を開設した空港。ネットで探してみると2005年頃まではTu-154が乗り入れてきていたようです。
目の前で道路工事でもしているのか、というレベルのとんでもない騒音だったそうですが…

 

チェックインカウンターが並ぶ1階の端にはトキエアのカウンターも用意されていました。準備万端といった雰囲気ですから、早くここが乗客で賑わう光景を見てみたいものです。

カウンターの上にあるモニターによれば、今後は仙台・佐渡・名古屋(中部)・神戸へと路線網を広げる計画のようです。

 

最後に新潟グルメ、「バスセンターのカレーを食べて東京へ戻りましょう。
新潟駅から徒歩10分ほど、万代シテイのバスターミナル内にある「万代そば」で提供されている、誕生時から味が変わらないと好評のカレーです。

肉や野菜がゴロゴロと入り、一見すると子供用に見えなくもない黄色いルーは、一口食べてみるとちょっとヒリヒリするぐらいスパイシー!辛めのカレーが好きな人に向いています。辛いのはちょっと…という人は、提供カウンター上にあるウスターソースをかけると少しマイルドになります。”味変”という意味でもオススメ。

ちなみに並盛りでもしっかりお腹いっぱいになるぐらいの量がありますので、食べる量に自信のない方はミニカレーにしておいた方が無難かもしれません。

 

そして今回の撮影旅行中にあまりのおいしさにぶったまげたのは、昨晩新潟在住の後輩に連れて行ってもらった居酒屋で食べた「くじらの味噌漬けでした。
噛めば噛むほど染み出してくるクジラの脂の甘みと味噌のうまみ…それが日本酒にめちゃくちゃ合う!

帰ってから調べてみると、新潟の夏のスタミナ食なのだそう。通販で買えるところもあるみたいなので、取り寄せてみようと思います。