あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

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2021年9月16日 E4系乗り納めII

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5月に乗り納めをしてE4系Maxには別れを告げたつもりでいましたが、暇ができたのと「えきねっとトクだ値」が安く出ていたので、もう一度新潟まで乗ってくることにしました。また日帰りですが、自宅で飲むための日本酒もなかったことですしちょうどいい頃合いです。

 

www.jreast.co.jp

 

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いよいよ引退が2週間後と間近に迫り、上越新幹線の発着するホームはカメラに収めようという人たちが目立ちます。それなりに撮影者はいましたが、怒声や罵声が飛び交うことはなくマナー良く交代で撮っていました。
在来線の駅に集まって騒ぐような輩はどこから涌いてくるのでしょうね?それとも新幹線に乗れるほどお金がなくて思い入れがないのかな?頭のおかしな連中の考えることはわかりません。

 

 

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今日も懲りずに6号車のFL席(平屋席)です。走行音を録音しようとすると、どうしてもモーターに近いこの場所になってしまうのです…

とはいえ2階席が6割以上埋まっているのとは対照的に、この半個室はあさかぜを含め4人しかおらず快適です。なお景色の見えない1階席はほとんど誰も乗っていませんでした…
そりゃ乗り納めや物珍しさで乗るなら、景色のいい2階席を選びますよね。

 

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大宮で東北新幹線から分岐すると、E4系は重そうに加速していきます。アルミ製とはいえ大柄な車体は8両編成で428tもあり、平均すると1両あたり53t。後継のE7系は12両編成で540t、1両あたり45tとだいぶ重さに違いが出ます。
車体が重い=車軸1つにかかる重さが増えることでの利点もありますが、やはり高速鉄道である以上軽さは正義です。大出力のモーターを使ってがんばって動かしますが、加速もスピードも最新の軽い新幹線にはかないません

ちなみに軽いといっても、在来線の通勤電車は1両あたり30tちょっとしかないので、そもそも新幹線は重装備です。

 

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越後湯沢では東京へ向けて折り返しを待つE4系の姿が見られました。
大学生時代に電連氏にしばしば連れてきてもらっていた越後湯沢。時間の都合で何度か高崎まで新幹線で戻ったことがありましたが、そのときに乗ったのもE4系でした。あの時は6席配置の自由席だったのでこれといって思い出といえるほどのものはありませんが…

 

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さらに山を越えて越後平野へと出てきました。5月にはまだ田植えから日が経っておらずうっすらと緑色になっていた程度の田んぼは、もうすっかり黄金色になっています。一部では刈り取りも終わっているようです。

車内も空いたことですし、お散歩しにいってみましょう。

 

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デッキから見上げる天井の高さは圧巻です。最近は視覚効果で天井を高く見せるような、例えば小田急ロマンスカーGSEのようなデザインも流行りですが、やはり実際の高さにはかないません。
ただ天井が高いだけでなく、建物のエントランスのような雰囲気で作られているのも見どころ。今まであまり見上げたことはありませんでしたが、こうしたところまで作り込まれていたんですね…

 

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2階席を覗いてみます。越後湯沢までに多少降りたとはいえ、やはり景観が良いからか人気ですね。5月の時より明らかに乗っています。

5月に乗車したときにも触れましたが、大きな新幹線の車体ゆえに2階建てでもキャリーケースが置けるだけの網棚があるのはさすがです。
在来線の2階建てグリーン車なんて何も置くスペースがありませんからね…

 

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なお1階席はご覧の通りで誰も乗っていません。時期が時期だけにほとんどがE4系Maxのお名残乗車でしょうから、壁しか見えない1階席に乗る理由はこれといってありませんよねぇ…

 

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車窓に建物が増えてきました。燕三条を出ると12分で終点の新潟です。

 

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11:33、終点の新潟に到着。駅の柱にはE4系の功績をねぎらう装飾が施されていて、いよいよ終焉が近いことを実感させられます。

 

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そして到着後恒例の撮影タイム。やはりE4系目当てで乗っていた人はだいぶ多く、代わる代わる残りわずかとなった勇姿をカメラに収めていました。

 

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あさかぜも合間を見て1枚撮らせてもらいます
E4系の独特な先頭形状は「トンネルドン」と呼ばれる騒音を低減するために設計されたものエリアルールという空気力学の理論があり、断面の変化を一定にすることで空気の抵抗を減らすことができます。
先に登場したE2系エリアルールの考え方は使われていましたが、車体断面の大きなE4系ではより複雑な形状になりました。

左に止まっているE7系では、技術の進歩もあってかずいぶんシンプルな形状になったもんだと感心したものです。

 

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コンコースにはお米の紙袋を使って手作りされたアマビエが飾られていました。米袋ってところが新潟県らしくてとてもいい。

しかし誰が見つけてきたのかは知りませんが、すっかりアマビエなる妖怪も市民権を得ましたね。コロナ禍までさっぱり注目されてこなかったのも不思議ですが、これに着目した人はとてつもないセンスの持ち主だと思います。
元々江戸時代あたりの書物に出てきたのが始まりのようです。

 

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新潟に住む後輩をバスで訪ねに行ったのですが、あいにく会議が昼休みにまでもつれ込んだとのことで会うことはできませんでした。お土産に持ってきた「鳩サブレー」はあさかぜが家でおやつに食べることにしましょう。

というわけですごすごと新潟中心部の万代シテイへと戻って来ました。

 

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お昼ご飯は今回も「万代そば」のカレー(並)です。自分でもたまにどうかと思うレベルで同じものを食べていることがありますが、この時は空腹でカレー以外のことを考えられていませんでした。

黄色い見た目に反してスパイシーでおいしいのですが、辛いカレーが苦手な人は提供口に置いてあるウスターソースを入れると少しマイルドになります。
ゴロゴロした具材、特に溶かすことが正義といわんばかりのタマネギが大きく入っているのはこうしたカレーでは珍しい気がします。

 

www.nvcb.or.jp

 

 

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「万代そば」のすぐ上にある「喫茶みかづき」でイタリアンをテイクアウトし、バスターミナル併設のイオンで日本酒を買って新潟駅へ戻ってきました。このために今日は中身がすっからかんのキャリーケースを持ってきていたのです。
キャリーケースなら日本酒を何本も買って重くなっても持ち歩くのは楽ですからね。

バックで入ってくるタイプのバスターミナルは、おそらく主要駅ではここ新潟のみでしょう。この光景を見ると新潟へ来たんだなということを実感します。

 

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ターミナルに横付けされるタイプと違い、垂直に停車することで広さの割にのりばが多く設置できるのが特徴です。利用者としても歩く距離が短くなりますし。

ただ切り返すためのスペースは必要になりますし、停留所に入るときには誘導員の指示を受けて入らなければいけないので、それはそれで扱いづらさというものがあるのでしょう。

 

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新潟駅の高架化が完成するとバスターミナルは駅の下に設置され、現在は分断されている万代口のある北側と南側が接続されることになります。南北2カ所ある路線バスのりばが集約されることに加え、南口側にはやはり2カ所ある高速バスのりばが集約されることになって利便性が向上します。

駅の西側には一般車も通過できるアクセス道路が整備されるほか、広がったスペースとバスターミナルを使った防災拠点としても整備が行われる予定。新たなバスターミナルは2024年頃に完成する見込みです。

 

www.city.niigata.lg.jp

 

 

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子供たちの塗り絵を眺めたり、ニューデイズE4系Maxグッズを吟味しているうちに乗車時間が近づいていました。
今度も隣にE7系が止まっていますが、E4系のガタイのデカさには毎度毎度驚きます

 

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現役の上越新幹線車両が横並びです。こうして見てみるとE7系のスッキリした先頭形状が目立ちます。基調の2色をアクセントの帯で塗り分けるスタイルもE7系からガラリと変わって、与える印象が大きく異なります。

 

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帰りは最初で最後のグリーン車を奮発しました。えきねっとトクだ値で安かったというのもありますが…

2+2の4席配置なのは平屋席と同じでも、やはりグリーン車ともなれば大型のシートでクッションもきいて快適です。

 

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グリーン車のシートにはふくらはぎを支えるレッグレストがついていますが、一番前の座席にはレッグレストに加えて足を載せられるフットレストもついています。
…ついているというよりは足を載せる台が置いてある、というのが正しい書き方ですが、どのみち靴を脱いで足を伸ばせるのは楽です。

 

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速達型の「とき」が出た6分後、14:20に「Maxとき326号」は東京駅へ向けて発車します。何年ぶりかわからない2階席ですが、こんなに景色が良かったんですねぇ…
平屋席では視界にずっと入っていた防音壁が一切見えません。そりゃみんな2階席を選ぶわけです。

 

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30分ほどで田んぼの広がっていた平野が終わり、いよいよ上越国境は目前。視界には雄大な三国連山が飛び込んできます。

上越国境はもちろんトンネルで越えていくので、視界はほとんど真っ黒です。快適なシートに体を預けると一気に睡魔に襲われてしまいました。

 

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目が覚めたら上越国境はとっくに越えて高崎付近まで帰ってきていました。惚れ惚れするぐらいに青かった空はどんよりとした曇り空に変わっており、なんだか寒々しい光景です。

高崎からは50分ほどで東京に着いてしまうので、早めに最後の散策を済ませておきましょう。

 

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2階席を出たところから見下ろしたデッキこの角度で乗降口を眺められるのはE4系Maxならではです。普通車ではドアやエレベーターの壁が青色ですが、グリーン車はちゃんと緑色になっているんですね。

 

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車内の公衆電話というのも時代を感じさせる道具になってしまいました。

今やみんながスマートフォンを持つようになり、トンネル内も当たり前のように電波が入るようになりました。何なら仕事でなければだいたいLINEなどの文字チャットで済むので、なおさら公衆電話なんて使いません。鉄道会社側では撤去できないなんて話を聞いたことがありますが、それにしてもよく今まで残っていたものです。

 

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座席に戻って残り少なくなった車窓を楽しみます。
奥に見えるのは尾久車両センター。定期列車から退き、たまにイベント列車に使われている185系電車の姿が見えます。あれほど大騒ぎになった185系ですが、動いている機会は案外多くてちょっと拍子抜けです。

 

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田端の操車場と新幹線基地が見えてくるとまもなく上野です。

東京駅の東北・上越新幹線ホームは線路の余裕が少なく、全ての列車を停車中に掃除することができません。そのため東京駅に到着した列車は一旦この東京新幹線車両センターに取り込んだり、清掃員を乗せたまま上野駅に引き上げて車内の整備が済んだら東京駅へ送り出すという運用を行っています。
少し遅れるだけで折り返しが綱渡りになるのは大きな弱点です。

 

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16:28、定刻通り終点の東京に到着。これでE4系の乗り納めは本当におしまいです。
たまに乗る程度のあさかぜでさえ感慨を抱くのですから、仕事や帰省で乗車機会の多かった人からすれば様々な思いがあることでしょう。寂しさだったり悲しさだったり、あるいは詰め込まれることがなくなるうれしさだったり。

大量輸送の象徴だったE4系Maxの引退で、いよいよJR東日本の新幹線はスピードが求められる時代へと明確に入りました。

 

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家に帰って夕食は「イタリアン」と買ってきた日本酒です。
「たかの井」は新潟県小千谷市にある酒蔵のお酒。すっきりとした辛口で刺激は強めです。のどごしが良く気持ちがいいですが、飲みやすさや香りを求めるのならばもう少し甘いお酒にした方がいいかもしれません。

イタリアンは期間限定のシーフードカレーイタリアンを開けます。ノーマルのカレーよりも辛口に仕立てられていて、甘い焼きそばソースとの対照的な組み合わせがおいしい
次は万代そばのカレーに気を取られずに、できたてのイタリアンを味わうことにしましょう。いつになるかはわかりませんが…

 

www.mikazuki-italian.com