あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

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ひとりでお気楽アルペン紀行 - 1日目【前編】(2020年9月10日)

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先週に続いて旅行へ出ることにしましたが、今日はいつも通りの「単騎遠征」。気心知れた仲であれもしたいこれもしたいと出かけるのはもちろん楽しいものですが、一人旅は一人旅でまた別の楽しみがあります。それにほとんど話し相手のいない寂寥感を味わうのもまた一興です。

というわけでおよそ半年ぶりの東京駅。新幹線の利用も大幅に落ち込み、オンラインで購入してSuicaなどで乗車するえきねっと新幹線eチケットサービス」では恒常的に10%以上の割引料金が販売されています。あさかぜは今回3割引のeチケットが取れました。乗車券+指定席特急券から30%OFFですから旅費の節約にだいぶ貢献してくれます。

ただeチケットはいつものきっぷと違い「東京都区内」や「○○市内」のようなエリア判定はなく、新幹線に乗る駅から降りる駅の分だけ。えきねっとトクだ値の割引額が大きいときは良いとしても、通常時の200円引きだと乗り方によってはきっぷを買った方が安いパターンもありますので、うまく使い分けましょう。

 

news.livedoor.com

 

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きっぷと違って便利なのは、いちいち乗車券や特急券を引っ張り出さなくてもSuicaでピッとやれば乗れるところ。電車の乗り方ひとつを取っても使い方を学べばどんどん便利になっていきますね。

定刻通り「はくたか 559号」は東京駅を発車しました。次の上野を出ても乗車率は3割にも満たない様子…ことごとく臨時列車が運休になるわけです。

 

 

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今日も例によって非番で出てきているのですが、朝ご飯を食べていないのでお腹が空いてしまいました。1席空けて通路側に座っているお兄さんがサンドイッチを食べ始めたことですし、あさかぜも遅い朝ご飯とします。

「駅弁屋 祭」を物色したもののあまりピンとくる駅弁がなかったので、定番の崎陽軒シウマイ弁当にしました。お供はハイボール…ではなくキリンの「本麒麟」をチョイス。初めて飲むときまで「たかだか発泡酒でしょ」と舐め腐っていましたが、いざ飲んでみるとこれがかなりおいしいんです。本物のビールと違って軽くすっきり飲めるテイストなのもいいですね。

 

kiyoken.com

www.kirin.co.jp

 

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駅で買える860円のお弁当にしてはボリュームがあるのがシウマイ弁当のうれしいところ。相変わらずシュウマイの上に鎮座するグリーンピースはいただけませんけどね。口の中に押し込んで本麒麟で流し込んでから本体に取りかかります。

安定のおいしさ。ご飯の量も結構あるのですが、味が濃いおかずだらけで割とすぐになくなってしまうんですよね。お酒のつまみとして食べるにはいいかもしれませんが…

 

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隣のお兄さんは高崎で降り、長野でさらに乗客が降りて車内はすっかり閑散としました。
このあとの予定だと長野で降りても良かったのですが、北陸新幹線は長野~上越妙高間というまだ乗っていない区間が残っているのでそれをつぶしにいきます。

長野でJR西日本の乗務員に交代しました。JR東日本JR西日本の会社境界は上越妙高ですが、運行上の境目は全ての列車が停まる長野となっています。

 

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というわけで2駅10分ちょっとの区間を走破し、これで北陸新幹線は高崎~金沢間の全線を完乗です。残る新幹線の未乗区間九州新幹線の熊本~鹿児島中央間だけ。周辺には行っているはずなのに、新幹線に乗る機会はないんですよねぇ…

 

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新幹線の改札を出たらすぐ左にあるえちごトキめき鉄道の駅構内へ入ります。新幹線の駅らしく駅前には立派な東横インが。他にスーパーホテルアパホテルもありますし、さらには温浴施設もあったりして乗降3千人ほどの駅としては素晴らしく環境が整っています

停車中の車両は特急「しらゆき」に使われるE653系県都新潟とを結ぶ列車ですが、同じ県内ながら運行距離は約150km、2時間もかかります。新潟県の広さを実感させられます。

 

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北陸新幹線の金沢開業に伴って新幹線と並行している扱いとなった信越線の直江津妙高高原は、新潟県などが出資する第三セクターえちごトキめき鉄道」へと移管されました。車両もJR東日本からE127系を購入し、ET127系と形式を改めて運用されています。

新井駅で行き違いのため小休止。先ほどの「しらゆき」は一部列車がこの新井駅から発着するほか、JRから普通列車の乗り入れもあります。

 

www.echigo-tokimeki.co.jp

 

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上越妙高からおよそ40分で終点の妙高高原に到着しました。30分弱の乗り継ぎ時間があるのでいったん外に出てみます。

この駅はスキーリゾートや温泉地として名高い赤倉温泉への玄関口。列車の到着に合わせて赤倉観光ホテルの送迎バスが迎えに来ていましたが、温泉地へは路線バスでも利用可能なようです。

 

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観光シーズンじゃないからか、それともコロナ禍だからなのか、駅前は閑散としています。駅のそばにはラーメン屋もあって時間があれば立ち寄りたいところですが、さすがに30分もない乗り換え時間では心許ありません…

 

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駅の反対側には大きな廃墟が見えます。
「オリンピック・イン妙高高原という文字がはっきり見えたので調べてみたところ、裏手にあった妙高パノラマパークスキー場なる施設と一体になって1980年代に建設されたようです。2003年にスキー場が閉業しており、ホテルも同じ時期に営業を終了したのではないでしょうか。

ホテルとマンションを兼ねた建物だったようで、廃墟を紹介するサイトによれば所有権の問題だとか住人がいるとかで解体ができないのだそう。確かに屋上のテレビアンテナなんかはしっかりしているように見えます。

 

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駅に戻ってくると北しなの線の電車がすでに到着していました。しなの鉄道は今や貴重になった115系が現役で運行されていて、近年は国鉄・JRで使われていたカラーリングを再現して鉄道マニアを喜ばせています。

この車両もその1つで、1987~1990年頃に信越線で走っていたコカ・コーラ社の広告電車をクラウドファンディングで再現したものです。復刻とはいえ30年前の会社ロゴを使うことはできなかったようで、雰囲気は可能な限り当時のものに近づけられていますがロゴだけは現在のもの。ただし、使っている編成は実際に30年前の広告車両に使われていたのと同じもの、つまり本物の復刻というわけです。しなの鉄道の気合いの入り方がうかがえます。

 

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外見と違って車内はリニューアルできれいになっています。座席は昔ながらの垂直ではありますが、座面が新しくなっているのでいたって快適です。学生時代のように青春18きっぷで何時間も乗るわけではありませんから苦痛は全く感じません。

 

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行先表示は昔ながらの幕式で、フォントも国鉄時代と同じものを使っています。LED式が主流になる前は会社や列車によってデザインが違って面白かったですが、やはりメンテナンス性など諸々を考えるとフルカラーLEDになるのは当然でしょうね。

ここから先もさっきと同じ信越線だった区間ですが、並行在来線は基本的に都道府県ごとの会社で管理されますので、長野県へと入るこの先は「しなの鉄道 北しなの線と運行会社が変わります。お役所的な区切りで運賃が高止まる要因でもあるのですが、並行在来線はそもそも儲かる路線では無く行政の支援ありきで成り立っている部分があるので致し方ない面もあります。

 

www.shinanorailway.co.jp

 

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雄大浅間山とそば畑を見ると長野県にやって来た実感が湧きます。お世辞にも天気が良いとはいえない車窓なのは少し残念ですが…

 

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途中駅で真新しい電車とすれ違いました。7月に運行を開始したばかりの、しなの鉄道SR1系という電車です。ベースはJR東日本が新潟地区で運用しているE129系で、今後5年間で26編成52両を導入する予定。まずは有料快速列車向けの青い車両から運行を開始し、第4編成からは本格的に115系を置き換えるための赤い一般車両が投入されます。

関東近辺では唯一115系を楽しめるしなの鉄道ですが、いよいよそれも終焉が近づいています。115系自体がもはや化石みたいな存在ですしね。

 

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妙高高原からおよそ50分、まもなく終点の長野です。到着の少し前、進行左側に長野総合車両センターが見えます。リニューアルを待っているらしい元「あずさ」用のE257系の奥に、3月のダイヤ改正で現役を引退し解体を待っている251系「スーパービュー踊り子」の姿がありました。最後ぐらいは濃淡の水色をまとったデビュー当時の姿に戻して欲しかったところでしたが…

 

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長野駅に着いたので腹ごしらえをしましょう。長野名物ソースカツ丼を食べるほどはお腹に余裕がないので、今日も改札のすぐそばにある「ナカジマ会館」でそばをいただくことにします。立ち食いそばは時間が少なくてもさっと食べられる、日本の素敵なファーストフードです。
天たまそば420円、つゆを吸ってフワフワになった天ぷらがおいしいです。ネギが多めに載っているのもうれしい。

 

www.eki-midori.com

 

【後編へ続く】