あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

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北関東日帰りドライブ旅行 - 2/3(2021年5月12日)

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再び渡良瀬川に沿って北上していきます。爽やかないい天気で、窓を開けると気持ちのよい風が吹き込んできます。絶好のドライブ日和となりました。

 

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先行するスポーツカー部隊とは外れてあさかぜはちょっと寄り道させてもらいます。

 

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ここは草木ダム。堤高140mは以前訪れたことのある川治ダムと同じ高さで、利根川水系では2番目に大きなダムとなります。
川治ダムはアーチ式ダムですが、こちらはオーソドックスな重力式コンクリートダム。アーチ式は貯めた水の重さをダム両脇の岩盤に逃がして支える構造なのに対し、こちらの重力式コンクリートダムはコンクリートの重さでダムそのものが水の重さに耐える構造。一口にダムと言っても構造の違いで見た目が大きく異なります。

草木ダムに付随するダム湖「草木湖」は日本の「ダム湖百選」にも選定されています。

 

www.water.go.jp

 

 

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まさに重力式コンクリートダムらしい重厚な構え
草木ダムは1976年に完成したダムです。建設開始からしばらくは所在地の地名をとって「神戸(ごうど)ダム」と呼ばれていましたが、1968年に地元からの要望を受けて水没地の地名からとった「草木ダム」へと名称が変わりました。

複数の用途に用いる多目的ダムに分類され、用途をアルファベットで表記すると「FNAWIP」となります。
F=洪水調整、農地防災・N=不特定用水、河川維持用水・A=かんがい用水・W=上水道用水・I=工業用水・P=発電
それぞれのアルファベットにはこのような意味があり、ダムの管理所などで配布されているダムカードにはこれに基づいて表記されています。

ご覧の通り草木ダムは洪水防止に給水に発電まで、まさに多目的の名にふさわしい活躍を見せています。

 

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ダムのすぐ下に見えているのは東発電所です。草木ダムは東発電所のほかに小平発電所、高津戸発電所という合わせて3つの発電所へと送水し、最大61,000kWの発電能力を持ちます。

 

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日光の山々の緑色が美しく輝いています。こうした風景の美しさも草木湖がダム湖百選に選ばれた理由でもあります。

 

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利根川水系ということからわかるとおり、草木ダムも地元群馬県をはじめとして首都圏の重要な水がめです。

 

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さて、先輩たちを待たせていて悪いので見学はほどほどにしておきましょう。
ダムのすぐ上流側には草木ドライブインという売店などのある駐車場があります。きれいなお手洗いを使いたいなら、さらにそのすぐ上流側にある「道の駅 富弘美術館」まで行った方が良いでしょう。

朝7時半ということでドライブインのお店はさすがにまだ開いていませんでした。

 

www.kusakidrivein.com

 

 

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ガラの悪いスポーツカーおじさんたちにくっついて渡良瀬川をさらに上流方向へ進み、わたらせ渓谷鉄道の終点間藤の近くで渡良瀬川から離れます。
クルマの前方には立派な男体山の姿がくっきりと見えてきました。

 

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日光市内に入りました。国道122号から国道120号に入り、いよいよいろは坂へと突入します。

走り屋の人たちが走り回り、また秋のシーズンには紅葉を見に訪れる人たちで混み合うことで有名な「いろは坂」は2つあり、今から通るのは1965年に後から建設された第二いろは坂の方です。2019年から第一いろは坂が下り専用、第二が登り専用と完全に分離され、交通流動が円滑になりました。

自動車専用というわけではないようですが、ランナーの方がいたのには驚きです。ここから中禅寺湖へ抜けるには10km以上あるというのに…!

 

www.nikko-kankou.org

 

 

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いろは坂のように急な坂とカーブの連続するところはファミリー向けミニバンが最も苦手とする道路です。
車重が1.2トン近くもあるのに非力な1.5LのNAエンジンで動かすホンダ・フリードでは当然キビキビとした走りができるはずもなく、低速でえっちらおっちらと登りながら車体が左右に激しく揺さぶられます

こういう道路には強そうなスバル・WRX STIが鮮やかに抜き去っていきました。

 

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なおもウィンウィンとひ弱なエンジン音を響かせているとダイハツハイゼットにも軽々と抜き去られてしまいました。あさかぜの運転が下手くそなのもさることながら、車重に対してのエンジンパワーがものをいいます。

 

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左右に強い遠心力を受けているうちに気持ち悪くなってきてしまいました。これが車酔いなのでしょうか…?
ちょうど明智平の駐車場に出てきたので、クルマを止めてリフレッシュすることにしましょう。

 

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うーん、清々しい!ひんやりした空気が体の中のよどんだ空気を追い出していきます。朝9時とそこまで早くありませんが、観光客らしい姿はタクシー1台だけでえらく閑散としています。

 

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明智平ロープウェイに乗って上の展望台まで行くと中禅寺湖から流れ落ちる華厳の滝が一望できるそうですが、ちょうど昨日今日明日の3日間が臨時休業になっていました。どうりで観光客の姿が見えなかったわけです。

タクシーで来ていたご夫婦も運転士さんの解説を受けて去って行きました。貸し切りの観光タクシーのプランだったのでしょうかね。

 

www.nikko-kotsu.co.jp

 

 

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日光連山を代表するのがこの男体山標高2,486mの活火山で最後の噴火はおよそ7,000年前だったとされています。
大きな山にありがちな山岳信仰の対象となっており、780年頃から信仰されているようです。頂上には山の別名からとられた「二荒山(ふたらさん)神社」の奥宮が置かれており、山頂には剣が立っているのだとか。

ここからは見えませんが、男体山の足下に広がる中禅寺湖はおよそ2万年前の噴火で谷がせき止められて生まれたものとされています。

 

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今でこそ明智平のロープウェイに乗るためには山の下からクルマで第二いろは坂を登ってくるしかありませんが、その昔には別のアクセスルートが存在していました。

 

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一目でケーブルカーとわかる遺構がレストハウスの裏側に残っています。これは東武日光鋼索鉄道線」の廃線跡で、その名の通り東武鉄道が運行していたケーブルカーでした。

1932年に開業し、東武日光駅から伸びていた東武鉄道路面電車「日光軌道線」と接続してこの明智平まで通じていました。斜面の下の馬返(うまがえし?)までの1.2kmの路線で、途中には2つのトンネルもあったようです。
1933年に開業した明智平ロープウェイと併せて、東京から華厳の滝が望める展望台まで公共交通機関だけで移動してこられました。

 

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しかし1965年、今さっきクルマに酔いながら上がってきた第二いろは坂が開通し、モータリゼーションが進んだ時代だったこともあって奥日光観光はクルマへと急速にシフトしていきます。
Wikipediaのリストによれば道路ができる直前の1963年の乗客数は103万人を記録していましたが、道路開通翌年の1966年は43万3千人と半分以下に。おそらくこの後も大幅な利用低下があったのでしょうし、山の下側にあった路面電車も1968年に廃止されていたこともあってか、1970年にこのケーブルカーは廃線となりました。

廃線から半世紀が経過し、ホームや線路が通っていた跡地こそなんとかわかりますが駅舎などの建物は明智平には残されていません。

 

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思わぬケーブルカー廃線跡の発見もあって気分がすっかりリフレッシュされました。だいぶ後れをとってしまったことですし、ドライブを再開します。

 

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明智第二トンネルを抜けてすぐ右側には何台もクルマが止まっていました。あまり気にせず通り過ぎてしまったのですが、どうやら混み合う市街地まで降りなくても華厳の滝を見下ろすことができる無料の「隠れ展望台」だったようです。

 

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二荒山神社の大鳥居の手前で左に入り、中禅寺湖南端の道路を通り抜けていきます。

 

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中禅寺湖スカイラインに入ってまたきつい坂とカーブを上がってくると、急に広い駐車場が右側に現れます。この中禅寺湖展望台はそのまま通過する気でいたのですがみんな集まっていました。

あれ?もっと上の半月山駐車場まで行くはずだったのでは?

 

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どうやら景色が良かったので中禅寺湖展望台で止まったそうです。青々とした中禅寺湖とそびえ立つ男体山が一望できてとてもいい景色。紅葉のシーズンだったらさぞかし美しい景色になることでしょう!

寝坊してきた後輩もここで無事合流していました。

 

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左側を見ると日光白根山とその周囲の山々も眺めることができます。関東平野にいると5月中旬なんて汗ばむ日もあるぐらいですが、日光の山々はやっと遅い春が来たぐらいのようで、山の頂上付近には雪がまだ輝いています。

 

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再び中禅寺湖スカイラインを下っていると、地面にうごめく毛玉のようなものが道路に現れました。慌てて減速して確認してみるとニホンザルです。道路の割れ目を伝う水でも飲んでいるのでしょうか…?

ここからしばらくガードレールや法面の上にサルの姿が少なくとも十数匹は見られました。クルマに近寄ってきたりはしないようですが、途中ですれ違ったハイカーの女性なんかは大丈夫だったのでしょうかね。

 

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国道120号線は中禅寺湖を外れると平原の中を進んでいきます。この一帯は戦場ヶ原と呼ばれており、400ヘクタールもの広大な湿地になっています。ここもやはり男体山の噴火で川がせき止められて生まれたものだそう。
国道の西側、写真でいう道路の左側はラムサール条約にも登録されています。ただいくら条約で保護された湿地とはいえシカの食害からは逃れられないようで、回復不能になる前になんとかしなければなりません。

なお戦場ヶ原というなかなか物騒な地名は、男体山の神と赤城山の神が中禅寺湖を巡って戦った戦場だったからという神話に由来するそうです。

 

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戦場ヶ原の途中で右に折れ、光徳牧場へとやってきました。朝ご飯から3時間ほど経ったことですし、おやつタイムとします。

 

www.tochigiji.or.jp

 

 

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残念ながら放牧はされていないそうで牛や馬を間近で見ることはできませんが、牧場の売りであるアイスクリームは食べることができました。甘くて濃厚でおいしい

レストランはコロナウイルスの情勢下で営業休止となっているそうで、このときは牛乳とアイスクリームのみを売店で提供していました。