チサンホテルは朝ご飯が充実していることで人気が高いのだそうです。確かに品目はたくさんありますし、名古屋らしい食べ物も用意されています。
赤だしの味噌汁とエビフライを食べて、昨夜に続き名古屋らしさの補給は完了。さすがに小倉トーストまで食べるお腹の余裕はありませんでした…
昨日は県営名古屋空港を大いに楽しみましたので、今日は中部国際空港でスポッティングに励むことにします。ドリームリフターも来ていることですしね。
せっかくなら乗ったことのないセントレアゆきのリムジンバスに乗ろうとしたのですが、運航便数が減っているこのご時世で運休。大人しく名鉄名古屋から空港アクセス特急「ミュースカイ」に乗って終点を目指します。
VN-A865 / Vietnam Airlines / Boeing 787-9 Dreamliner
賑わっている…とはお世辞にもいえないターミナルを抜けます。
展望デッキ手前の人影まばらなホールでは、修学旅行中らしき高校生の男の子がパブリックピアノで演奏していました。これが惚れ惚れするほど上手!素敵な演奏にあさかぜも思わずお友達に混ざって拍手してしまいました。
展望デッキに出てくると早速ベトナム航空が飛び立つところでした。A321クラスで来ているのかと思い込んでいたらB787が充当されているんですね。人というよりは自動車部品などの貨物輸送がメインになってくるのでしょうか。
B-LDN / Air Hong Kong / Airbus A300F-600R
だだっ広いエプロンの奥の方にはエア・ホンコンの貨物機が見えます。成田へは旅客型のA330-300を貨物機に改修したA330-300P2Fへ置き換わっているようですが、セントレアでは昔懐かし?のA300を見ることができました。
なおこの機体は1996年から2011年まで、日本エアシステム(→日本航空)で運航されていた機体のようです。
B-18356 / China Airlines / Airbus A330-300
台北からチャイナエアラインも到着。厳しい入国規制を敷いていた台湾でもいよいよ10月13日から緩和されました。とはいえまるっきり無防備に「はいどうぞ」というわけでもないので、しばらくの間は今までと同じような観光をすることは少し難しそうです。
時たま小さなバスが制限エリアをのんびりと走っています。
ZMPという自動運転などを手がける会社と商社の丸紅が合弁で立ち上げた「AiRO」という企業が主導して、ランプバスの自動運転化に向けた実証実験を行っているそうです。
使っている車両は中国のANKAI社が手がける小型の電気バス。
電気バスの分野においては中国の企業が頭ひとつ抜きん出ているような印象を受けます。日本各地で導入が進む大型の電気バスもほとんどがBYD製ですしね。
日本では市場が限られていて、日本メーカーにとっては新規開発の効果が薄いというのはわかりますが…
JA89AN / All Nippon Airways / Boeing 737-800
三河湾を背景にANAのB737-800が離陸していきます。
11時を回り、かなり暑くなってきました…海の上なので多少風は涼しいですが、それ以上に照りつけてくる太陽の暑いこと!
JA850A / All Nippon Airways / Bombardier DHC-8-Q400
マーシャラーに誘導されているのは、ANAのローカル路線を担っているボンバルディア・DHC-8-Q400。ANAの便名が振られているものの、実際の運航は子会社のANAウイングスが担当しています。
初期の導入機からはすでに20年近くが経過しており、そろそろ後継機の話が聞こえてきてもおかしくはない頃です。ただ追加でQ400を導入しようにも、ボンバルディアから事業を引き継いだ新生デ・ハビランドでの生産は当面始まりそうにありません。
ほぼ同じサイズのATR72-600でも行けそうな気はしますが、巡航速度と航続距離では若干のキャラクターの違いがあります。
JA627A / All Nippon Airways / Boeing 767-300ER
ANAのB767-300ERが訓練飛行のために飛び立ちました。Flightradar24などの追跡アプリで眺めていると、たまにセントレアをグルグルと飛ぶ様子を見ることができます。
RP-C4131 / Cebu Pacific Air / Airbus A321-200N
セブパシフィックのA320neoが到着。今年納入されたばかりの機体なので各部はまだピカピカです。
普段はLCC向けの第2ターミナルを使用していますが、現在は新型コロナウイルスの流行でターミナルを閉鎖しているために第1ターミナルの国際線エリアに発着しています。
訪れた4日前の10月14日には第2ターミナルの運用再開がアナウンスされ、出発便のみ10月30日からT2へ戻ることになりました。検疫の関係で結局は到着時にT1を使うことになるんですけどね…
JA06MC / Star Flyer / Airbus A320-200
福岡との間に1日最大6往復が設定されているスターフライヤー。デビュー時は旅客機にしては珍しい黒基調のデザインで注目を集めました。
本来なら今年1月に次世代型であるA320neoが後継機デビューするはずでしたが、メーカーの製造遅延で今のところいつ日本にやってくるかさえ決まっていない様子。
5月にはシート構成も発表され、座席数は12席増えた162席に。またスターフライヤーの運航開始時にウリとしていたシートモニターも廃止され、機内Wi-Fiの拡充によって手元のデジタル端末で楽しむようになるとのこと。
個人用の機内モニターが注目のサービス、というトレンドが早くも過ぎ去りつつあることに驚かされます。
JA627A / All Nippon Airways / Boeing 767-300ER
ANA機は接地後にすぐエンジンを吹かして離陸していくタッチアンドゴー訓練を実施中。
到着機が立て続いているときは空港の西側の海上で旋回待機をする姿を、目を凝らせば展望デッキからも見られます。
RP-C9934 / Phillipine Airlines / Airbus A321-200N
セブパシフィックとは少し時間を空けて、同じくマニラからフィリピン航空が到着しました。
中部国際空港はターミナルが滑走路の東側にあるため、お昼前には滑走路上の機体は逆光になってしまいます。
順光で狙うのなら朝早くから張り付くか、写真のように滑走路から出てきたところを待つと良いでしょう。
JA73NX / Skymark Airlines / Boeing 737-800
やれ順光だ逆光だと言っても、近年はカメラも編集ソフトも性能が向上して、太陽を真っ正面から捉えるでもしない限りは問題なく写るようになりました。
撮れる場所の条件や制限が減って「とにもかくにも写真で記録しておきたい!」というあさかぜのような人間には非常にありがたい時代になっています。
G-DHLW / DHL Air UK / Boeing 777F
よく見るDHLカラーをまとったB777Fが降りてきましたが、見慣れた旧サザン・エアでもアエロ・ロジックでもなく、G-から始まるイギリス籍の機体です。
これはDHL Air UKというDHL空運部門の子会社の1つで、イギリスのバーミンガム近郊にあるイーストミッドランズ空港を拠点に運航しています。
イギリスのEU離脱に伴って設立された会社なのかと当初は思っていましたが、それとは関係なく2001年から貨物機の運航を行っています。
G-DHLW / DHL Air UK / Boeing 777F
DHL Air UKは、敷地の北の端にある貨物エリアへ入っていきました。
N747BC / Atlas Air / Boeing 747-400LCF
今日のお目当てである「ドリームリフター」は周囲に支援車両が張り付いて作業が始まりました。
主翼後部にある貨物ドアからロックを外し、お尻を支える専用の車両でゆっくりと機体後部を開いていきます。機体がパックリと広がる光景はなかなか異様です…
JA816P / Peach / Airbus A320-200
四日市の工業地帯を背景に離陸していくピーチ。空気の澄んだ冬場だったらきれいな景色になったでしょうね。
JA843A / All Nippon Airways / Bombardier DHC-8-Q400
ブーンという気持ちのいいプロペラ音を立ててANAウイングスのQ400が到着しました。2003年導入で、日本のQ400では最古参の部類。
こうした小型のプロペラ機はプッシュバックをしないので、その場でぐるんと転回して出て行けるスポットに駐機します。