先々週と違って真っ青に抜けた空が眩しい日になりました。空気も澄んでおよそ50km先にある筑波山の稜線もくっきりと見えます。これだけ天気がいいと、珍しい飛行機が来ようと来なかろうと撮っているだけで楽しくなれます。
まずは航空科学博物館の展望台で飛行機を眺めましょう。
D-AALF / AeroLogic / Boeing 777F
久々に姿を見かけた気がするアエロ・ロジック。空飛ぶドイツ帝国ルフトハンザと、世界最大の物流会社DHLの合弁会社です。なんだかんだでドイツは世界を股にかける国ですね。
所定では週3便、ライプツィヒ→成田→香港→ライプツィヒという経路をB777Fで運航しています。日によっては黄色と赤色の派手なDHLカラーで飛来することも。
9V-TNC / Scoot Tigerair / Airbus A320-200N
空港がよく見えて校外学習に来ている小学生たちもうれしそうで、展望台に上がってきた子供たちから「うおー!すげー!」「めっちゃ見えるー!」と歓声が上がります。
台北経由でシンガポールから飛んでくるスクートは相変わらずA320。今日は新しいA320neoでやって来ました。
よく見ると主翼の端についているシャークレットに何かイラストが入っていますね…会社のキャラクターでしょうか?
VN-A886 / Vietnam Airlines / Airbus A350-900
展望台には小学生が代わる代わる上がってきますが、どこの学校もこの博物館の見学時間はそこまでないようで、「もう時間がないよ!」といいながら慌ただしくまた降りていきます。
だいぶ光が回り込んで展望台からは逆光気味になってきました。ベトナムのA350を見送って、撮影場所を変えることにします。
4R-ALH / SriLankan Airlines / Airbus A330-200
出発ラッシュの時間はさくらの山駐車場で離陸機を撮ります。
今日のスリランカ航空はワンワールドの特別塗装機でした。赤もオレンジもだいぶ色あせつつありますが…
N714SA / Southern Air / Boeing 777F
見慣れた存在になったサザン・エアのB777F。サザン・エアは2016年にアトラス航空やポーラーエア・カーゴが所属するグループの一員となっています。この翌々週2022年11月17日にはアトラス航空へと完全に統合され、およそ22年の「Southern Air」というブランドは消滅してアトラス航空便として運航されています。
とはいえ飛行機の、特に貨物機の塗り替えには長い時間がかかるので、当面はサザン・エアのロゴが入った機体を見ることはできそうです。
OH-LWB / Finnair Oyj / Airbus A350-900
N869FD / FedEx Express / Boeing 777F
航空無線を聞きながら「風の向きが変わってきてるなぁ」なんて思っていたら、出発機が今使っているのとは逆側の端へと誘導されています。どうやらランウェイチェンジのようです。
「三里塚さくらの丘公園」へと移動しましょう。
LX-UCV / Cargolux Italia / Boeing 747-400F
さくらの丘に着くとちょうどカーゴルクス・イタリアが飛び立つところでした。イタリア北部のミラノを拠点とする貨物専業の航空会社ですが、飛行機の登録先は親会社のあるルクセンブルクのままになっています。
B-220M / China Central Longhao Airlines / Boeing 737-800BCF
先月撮影した中原龍浩航空とやらのB737貨物機。何なら同じ機体です。
あさかぜがカメラを構えている広場では幼稚園児が元気いっぱい走り回っています。カメラマンも同行していて普段の散歩とはちょっと違いそうです。
こんな小さな子たちでもほとんどがマスクをしていて、いろんな意味で息苦しい世の中になったものだと悲しくなってしまいます。本当はマスクなんてうっとうしいものをつけずに遊び回りたいだろうに…
VP-BWK / Aurora / Airbus A319-100
オーロラはいつも通りのA319で飛び立ちました。
一時期ハバロフスクなどからヤクティア・エアなる航空会社がスホーイ・スーパージェット100とかいうロシア製の珍しい飛行機で来ていた時期がありました。ヤクティアに安全上の問題があるとかでオーロラの運航に移管されて久しいですが、果たしてヤクティアが再び成田に姿を見せることはあるのでしょうか。
JA787A / All Nippon Airways / Boeing 777-300ER
一通り離陸機を眺めたので、十余三東雲の丘へと移動してきました。15時を回って日が傾き、いい感じに着陸機へ光が当たるようになりました。
ANAのフラッグシップであるB777-300ER。路線によってはファーストクラスまで装備する会社の顔でもある機材ですが、まさかコロナを理由に退役する機体が現れるとは思いませんでした…
最終的に13機が日本を離れ、残存機数は15機と半分近くに減ってしまいました。
JA829J / Japan Airlines / Boeing 787-8 Dreamliner
着陸機が中心のようなイメージのある成田空港B滑走路ですが、LCCのA320に混ざってB787のような中型機も離陸していきます。近距離便のような軽い機体がメインに飛んでいくようですが、オーストラリアまで飛ぶジェットスターのB787が離陸するのを見たことがあります。
JA14JJ / Jetstar Japan / Airbus A320-200
ジェットスター・ジャパンも離陸。国内線だけあって身軽な離陸です。
B-LXG / Cathay Pacific / Airbus A350-1000
かなり速度を落としてゆったりと着陸するキャセイのA350-1000。機体が長い分実際の速度よりもだいぶ遅く見えますが、これでも時速250kmぐらいは出ているはずです。
JA933A / All Nippon Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
わずか30分足らずで一気に暗くなりました。秋というかもう冬なので無理もありません。
シャッタースピードを落として流し撮りの練習をして今日のところはおしまい。これといって燃え上がるようなネタはなかったものの、終始天候に恵まれた中で撮影ができたので満足です。
そうそう、載せる場所がないので書いておきます。
「JALブランドコミュニケーション」のオンラインストアで販売されていた「JALライフベストポーチ」を買ってみました。定期交換で廃棄処分となる救命胴衣を社員のアイディアでポーチへと加工した商品です。
お値段は6,380円とそれなりにお高めですが、普段は触ることさえできない救命胴衣を身近に感じられる(?)ので面白い商品だと思います。布地は元から丈夫にできていますし、縫製もしっかりしているので今後は旅行用の小物を入れるポーチとして愛用していこうと思います。
なお3日もしないうちに売り切れてしまったようで、今後も作られることに期待したいところです。