新年あけましておめでとうございます。
盆暮れ正月のない鉄道会社にいると「お正月」という感覚はほとんどありませんが…
今まで大晦日恒例となっていた終夜運転も首都圏ではJR東日本・京成・京王(と小田急の臨時列車)のみで、鉄道員にお正月を感じさせる数少ないイベントも絶滅危惧種です。とはいえ終夜運転は働く側としては心身ともにかなりしんどいものなので、無ければ無いでありがたいのは事実…
そのうち平成の遺物として、
「オジサンが若い頃には大晦日に『終夜運転』ってのがあってな…」
と聞かれてもいないのに若い社員へ語り継ごうとする昔語りオジサンと化すのかもしれません…
本当は2022年内にちゃんと書いて載せようとしていた1年間の振り返りを、新年が始まってしまいましたが書き連ねていきましょう。
■ 1月
2022年に入って早々に大雪が降りました。家の前は積もってしまっただけでなく、建物の影に入ることもあってカチンコチンに凍ってしまったという…
そのせいで2~3日間はクルマが出せませんでしたし、おおよそ溶けてからもかなり神経を使うような状況になってしまいました。クルマのチェーン購入を真剣に考えねば…
なおスバル・レヴォーグのスタッドレスタイヤは4本で15万円以上…
雪国に行くことがない我が家としてはあまりに高価な買い物過ぎます。
例年なら成田空港で「スポッティング初め」をしていますが、雪でクルマは出せないし高速道路の通行止めで一般道はパニックだしで、電車で羽田空港へ。
この時は機材縮小でルフトハンザのフランクフルト~羽田便にA340-300が入っていましたが、その後B747-8Iが再登板したりと徐々にいつも通りの光景に戻っています。
関東のみならず1月は各地で大雪が降っており、あろうことかあさかぜはその状況で北海道に出かけていました。
キハ283系「おおぞら」の乗り納めという目標は達成できたので良かったものの、雪で足止めを食らって釧路から戻るのに6時間45分もかかったのには、さすがに疲れてしまいました。
忘れられない思い出になった、とポジティブに捉えておきましょう。
■ 2月
2021年末から懸念されていましたが、2月24日には本当にロシアがウクライナへ戦争を仕掛ける異常事態になってしまいました。
「ロシアを戦争するように仕向けたアメリカが悪い」という摩訶不思議な陰謀論が未だに唱えられているのには開いた口が塞がりませんが、とにもかくにも明確な侵略行為であることは揺るぎない事実です。
国家の戦争によって民間の往来も制限されています。ヴォルガ・ドニエプルグループのエアブリッジカーゴも、侵略戦争が始まってからは制裁で日本を含めた西側諸国への乗入れができなくなりました。アエロフロートやS7航空といった旅客便も同様で、貨客ともにロシアとの直接往来はできなくなっています。
この侵略戦争で思わぬ飛び火を喰らったのは就航から間もないジップエアでした。
「Z」のアルファベットがロシアの進軍や勝利の象徴となってしまったためにおおっぴらに掲げづらくなってしまった、というZIP AIRには欠片も非のないお話。
6月から垂直尾翼のデザインが順次「Z」を隠したデカールへと置き換わり、12月には正式に塗装を施した機体がデビューしています。機体デザインが変わるのは楽しみですが、こうしたネガティブな理由で改められることは全くもって歓迎されるものではありません。
■ 3月
友人3人と伊豆半島へドライブ旅行に出かけてきました。ちょうど早咲きの桜で有名な「河津桜」が満開の時期で、とても美しい光景を楽しむことができました。
下田の道の駅で「金目鯛バーガー」を食べたり、写真の「河津七滝ループ橋」を通ったりと、『ゆるキャン△』の聖地巡りもできて楽しい旅路。
普段はほとんどの旅行が一人旅ですが、こうして気心知れた仲間と出かけるのは賑やかで楽しいものです。
■ 4月
初めて撮影できたカタール航空のワールドカップ特別塗装機のB777-200LR。コロナ禍に入る前はB777-300ERやA350-1000で運航されていたので、むしろ機材が縮小されている今だからこそ撮れた、といっても過言ではないかもしれません。
新幹線が運転される路線には全部乗ったつもりでしましたが、考えてみれば「ガーラ湯沢支線」がまだだったことを思い出しました。
冬~春先のスキーシーズンでなければ乗車できない区間なので、通勤路線として毎日運転されている博多南線に比べると乗車難易度は結構高めです。早めに思い出して良かった…
とはいいつつ、9月には西九州新幹線の長崎~武雄温泉間が開業して「新幹線全線走破」は再び途絶えてしまいました。
開業直後のお祭りムードが冷めたら出かけてみましょうかね。
■ 5月
以前から気になっていた「スモールワールズTOKYO」に友人2人と出かけてきました。世界最大級を謳っているミニチュアのテーマパークですが、さすがに言い過ぎな気がします。王者の「ミニチュアワンダーランド」というのがドイツにありますからね。
今回のロシア侵略戦争においてフィンエアーの受けたダメージは致命的です。ヘルシンキというヨーロッパのかなり北側にある立地を活かして、アジア~ヨーロッパの乗継客を集めるビジネスモデルだったのですが…
シベリア上空が通過できないがゆえに所要時間が大幅に伸びて、従来からのビジネスモデルが崩壊。新たな収益ルートを見つける必要に追い込まれています。
なおうまくタイミングをつかんだのか、毎日運航していた東京側の発着地を羽田空港に移し、2022年時点では成田は週2便を残すのみとなりました。まさかフィンエアーまで羽田に行ってしまうとは…
5月下旬にクアッド(日米豪印首脳会談)が開かれました。
あさかぜは当然のことながら会談の内容よりも飛んでくる飛行機の方が気になって仕方がありません。アメリカの専用機は横田基地に降りるのがわかりきっていた一方、インドとオーストラリアは羽田に来ることが予想されていました。
仕事の都合もあって、かろうじて見られたのはオーストラリア空軍のA330 MRTTのみ。まぁそれでも見られただけ良しとしましょう。
職場の先輩にお誘いいただいて、バイクで大洗へツーリング。
ホンダ・ADV150という150ccのスクーター(写真左端)は小回りも利くし軽いし運転しやすいしとなかなか便利。ただ長距離を走るとなるとやはりパワー的に辛いものがある…
根室本線の富良野~新得間や、最後のキハ183系特急「オホーツク」に乗るため、およそ半年ぶりに北海道へ飛んできました。
この時にはまだウワサのレベルを出ないキハ283系の投入計画でしたが、7月には正式に発表。北海道の王者として君臨していたキハ183系にも、いよいよ引導を渡される時代が来てしまったのか…と感慨深いものがあります。
■ 7月
せっかく長距離を走っても疲れないクルマがあるので、東北地方まで泊まりがけのドライブへ。
今回の旅は2011年にあった東日本大震災の遺構を見て学ぶのが主な目的でした。逃げてきた人々を救ったものから、生々しいまでの「無」を叩き付けられるものまで…そして再生した街の活気。
震災遺構の大半はクルマでないと訪問の難しいところが多く、普段のあさかぜの旅のやり方ではできないことばかりだったので、とても良い勉強の機会でした。今後はクルマを使った旅を取り入れていきたいですね。
ジェットスタージャパン(JJP)では7月からA321LRの運航が始まりました。ピーチアビエーション(APJ)に続いて国内2番目で、エンジンは両社そろってCFM製LEAP-1Aを採用しました。
ただ機内の仕様には差が出ています。順当に輸送力を増やすために238席を配置したJJPに対して、APJでは長時間の快適性を重視した218席仕様。A320ceoではともに180席仕様でしたから、ここで両社の方向性の違いが見えて面白いですね。
■ 8月
職場の先輩にキャンプに連れてきてもらいました。キャンプなんて来たのは小学校3年生以来とかですから、にじゅうなんねんぶり…?ほぼ初めても同然です。
夏休み中でしたが山中湖のキャンプ場は空いていましたし、夜になったら寒いぐらいに涼しくとても快適でした。
…まぁ10年ぶりぐらいに二日酔いになったのはご愛敬でしょう。
そして夏休み恒例の大渋滞にはまり、帰るまでにはすさまじい時間がかかってしまいました。カーナビの指示を鵜呑みにしてはいけない…
■ 9月
大学時代のサークルの後輩が企画した貸切列車のイベントにお招きいただき、はるばる秋田まで往復してきました。車両はこの時でさえ12両しかいない485系の生き残りである「リゾートやまどり」です。
車体こそ新造されて元の面影はどこへやらといった雰囲気ですが、乗り心地や走行音はまさに485系。片道12時間、秋田で1泊という長丁場でしたが、あっという間に過ぎてしまった贅沢な時間でした。
なおこの貸切列車の情報を聞いたツイートを見てみると、
「車内から手を振ってくれてうれしかった」
「乗ってた人の愛想が良くて楽しそう」
という肯定的な意見の一方、
「個人団体に貴重な車両を貸し出すな」
「数の暴力で貸切をするとかふざけている」
という乗れないことへの八つ当たりのような投稿もあって、呆れるやら笑ってしまうやらでした。
「そういうところの社会性だぞ、鉄道オタクたち…」
と思わずにはいられません。
エンジントラブルを理由に長らく運航停止が続いていたボーイング777の一部機材。ようやくPW4000エンジンの対策と改修が完了し、7月からANAの機材が空に戻って来ました。
日本航空は運航停止をきっかけにPW4000搭載の機材は全て退役させてしまったので、国内で500席級の輸送力を持つB777-300を運航するのはANAだけになっています。
ようやく9月に入って運航再開の機材を撮影することができました。
とはいえANAでも後継機にどうやらB787を選定しているようですし、気がつけば数を減らしている未来はそんなに遠くはありません。
アシアナ航空傘下のエア・プサンでは最新型のA321neoの導入が始まっています。大韓航空系に吸収されるのにA321neoを導入するのか…と疑問に感じていましたが、2015年にA321neoを大韓航空がオーダーしていたのを完全に見落としていました。
…ですが、エア・プサンの機材はCFMインターナショナルのLEAP-1A、大韓航空はプラットアンドホイットニーのPW1000G-JMを選択しているので、いまひとつ共通性というか整合性は取れません。
導入機数が多いのであればエンジンを分ける理由もあるのですが。
■ 10月
ピーチの中で唯一合併前のバニラ・エアのデザインを残していたJA08VAが10月6日に引退しました。
ピーチのデザインに塗り替えられることなく整備から戻った同機は、バニラ飛躍のきっかけになった奄美大島の宣伝を左側に入れ、右側はほぼバニラ時代のままピーチのロゴだけが入るという1粒で2度おいしい機体でした。
2015年に導入されたまだまだ若い機体なので、きっと見た目を変えた上で他の航空会社で活躍を続けることでしょう。
仕事の合間を縫って、初めて小牧空港に隣接する「あいち航空ミュージアム」へ。想像していた以上に興味深い展示ばかりで、特にエンジンの内部構造を解説したモデルには食い入るように見入ってしまいました。
戦時中から三菱と縁の深い飛行場ということもあって、三菱重工が開発したビジネス機「MU-300 ダイヤモンド」がまるごと展示されていました。
MU-300は安全基準の見込みの甘さ、マーケティング戦略の不備などで三菱の失敗作として見なされることが多い不運な機体でもあります…
製造権ごとレイセオン(当時)に売却した結果、改良を重ねて現在も生産の続くベストセラー機になっているわけで、モノとしての完成度は非常に優れていたのですが。
あいち航空ミュージアムを訪れた翌日はセントレアで終日スポッティングへ。狙いはもちろんB747-400LCF「ドリームリフター」。
数日前にイタリアのターラントを離陸するときにタイヤを1つ落とすインシデントを起こしたばかりだったので本当に飛んでくるか心配でしたが、残された1機がセントレアに来てくれて助かりました。
撮影のあと、B787の飛行試験機が展示されている「フライト・オブ・ドリームス」も見学できて非常に満足度の高い2日間でした。
そして名古屋から戻った翌日には「スクートのポケモン来てるよ、行かないの?」という会社同期からの連絡を受けて成田へ駆けつけます。
シンガポールのスクート・タイガーエアはスカイマークに続いて2社目となる「そらとぶピカチュウプロジェクト」への参加エアラインで、このあとには台湾のチャイナエアライン、韓国のティーウェイ航空がピカチュウジェットを就航させています。
色々忙しくしていて、12月中までなら確実に撮れたはずのチャイナエアラインを逃したのはかなりの痛手ですが…
■ 11月
職場の先輩方にお誘いいただき、半年ぶりのツーリングで秩父まで出かけてきました。150ccのスクーターじゃ遠いのなんの…!
帰り道には腰痛に悩まされてしまい、バイクに乗るというのがここまで苦痛に感じたのは初めてのことです。
とりあえずADV150で出かけるには往復300kmぐらいが限界、快適に行って帰ってこようとするなら200kmちょっとぐらいというのは身に染みて感じました。それ以上はもっと排気量が必要ですね…
両親が旅行で北陸に出かけるというので、あさかぜも仕事のフリをして四国へ弾丸旅行してきました。久々に往復とも夜行高速バス利用という旅程でしたが、案外快適に眠れるものですね。
職場の後輩たちには
「またそんなアホな旅行するんですか?腰がぶっ壊れますよ」
と呆れられましたが、ご心配には及ばず健康体で帰ってこられて我ながら感心しています。旅の選択肢は多いに越したことはありません。
■ 12月
家の都合で半月近く出かけることができなかった12月…
発売から1ヶ月近くかかってやっと「ポケットモンスター・バイオレット」をクリアしました。ここ数年ポケモンにはちゃんと触れない状況が続いていましたが、久しぶりに最初から最後までだれることなく進められた作品でした。
前作「~アルセウス」譲りのシステム面もさることながら、伝説ポケモンの立ち位置だとか、オープンワールドをうまく生かしたシナリオだとか、今までとの違いが存分に感じられてとても面白かったし、ウルッともさせられました。ひとつの完成形なのではないでしょうか。
なぜか「マジカル交換」をすると表情が変わらなくなる、いわゆる「真顔バグ」はなんとかして欲しいものです…
8月にキャンプに行ったメンバーで、あさかぜは人生初の「冬キャン」に挑戦です。先輩2人は冬のキャンプは手慣れたもので、色々アドバイスを受けつつ冬の夜を乗り切れる装備を調えました。
灯油ストーブを囲んで過ごす冬のキャンプはとても快適で雰囲気抜群でしたが、じゃあこれを一人でできるか、となるとまだまだあさかぜにはハードルが高いような気も…
ただ夏と違って虫がいないのは何にも代えがたい魅力なので、今後は機会があれば慣らしていこうと考えています。
という感じに2022年を簡単に振り返ってみました。
こうして見てみると、まだまだ書き進めていかねばならない旅行記や撮影記が山積していることに気付かされます。
相変わらず筆の遅いブログですが、お暇なときに眺めていただけると幸いです。
それでは改めまして、2023年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
最後にやっつけにしか見えない年賀状画像を貼り付けて、新年のご挨拶とさせていただきます。