OH-LWM / Finnair Oyj / Airbus A350-900
冬の寒い時期はなかなか布団から出られません。結局すっかり朝寝坊し、成田空港に着いたのは朝10時過ぎ。
冬だしこの時間になれば「さくらの山」でもういいだろう、と思って来てみましたが、さすがに順光になるにはまだ早かったようです。滑走路に直角の機体にはまだ光が回りません。
9M-MTJ / Malaysia Airlines / Airbus A330-300
滑走路に平行な機体はもうちゃんと光があたるので問題なさそうです。
貨物輸送がメインであろうマレーシア航空はこの頃成田にA330を再登板させています。今までメインだったA350は燃費効率の良くなる長距離路線に入れているのでしょうか。
最初は珍しかったNegarakuカラーもずいぶん見慣れてきましたね。
JA011G / 国土交通省航空局 / Cessna 525 CitationJet
わずかにもやがかかっていますが、お天気は良好なので久しぶりに「さくらの丘」へ離陸機を撮りに行ってみましょう。
クルマに戻る前に駐車場から航空局のセスナ・サイテーションを撮っておきます。この飛行機は日本中の空港へ飛んで、灯火や計器進入に使う電波の発信器などの飛行機の安全な発着に必要な設備が正しく機能しているかを点検しています。この日もずっと成田空港をグルグルと飛び回っていました。
PH-BHM / KLM Royal Dutch Airlines / Boeing 787-9 Dreamliner
KLMのアムステルダム~成田便は例年の冬ダイヤになるとB777-200ERが入りますが、そもそも旅客需要がほとんどないこの1年はおおむねB787-9となっているようです。
成田では臨時増便でないとKLMのB787は見られないので今だけの貴重な姿と思いたいところですが、果たして今まで通りのB777-300ERに戻るのはいつになることやら…
そういえば同社の特別塗装機「オレンジプライド」(登録記号:PH-BVA)ですが、どうやら年末に上海からアムステルダムに戻るところでエンジントラブルを起こしたらしく、未だに上海に留め置かれているようです。このご時勢だけに本国からメカニックが向かうわけにも行かず、作業完了まで長引きそうな感じ。
JA733J / Japan Airlines / Boeing 777-300ER
JA733JはB777-300ERではかなり初期に属する機体で、日本航空への導入年は2005年。すでに15年のベテラン選手です。あと2~3年ぐらいで後継機のA350-1000がデビューする見込みで、JALのフラッグシップもまもなく世代交代です。
A350-1000の方が若干ですがB777-300ERよりもサイズが小さくなります。どういった機内構成になるのかが楽しみです。
HS-TJS / Thai Airways International / Boeing 777-200ER
2021年に入ってようやくタイ国際航空は成田への定期便が再開となりました。当面の間は週3往復だけですが、それでもなじみの顔に再会できてうれしくなります。
一方再建の方は思うように進んでいないようですが…
年末が期限だった再建計画の提出は2月に先延ばしにされました。それでもB747やA380といった4発機は入札にかけて売却することが決まっていて、もう成田でタイの超大型機を見ることができなくなってしまいました。仕方がないとはいえ残念です。
F-GZNE / Air France / Boeing 777-300ER
ずいぶん久しぶりに見た気がするエールフランスのスカイチーム特別塗装です。前回の撮影は2019年1月19日、多分初めてシンガポールに行ったときに撮って以来です。
エアバンドを聞いていると風向きがだんだん北向きになっています。成田のアプローチに周波数を合わせてみると、すでに南側の滑走路へ向けての大回りが始まっていました。離陸機を撮るならさくらの山へ移動した方がよさそう。
F-ONET / Air Caledonie International / Airbus A330-900
「さくらの山」の駐車場に着く頃には北風運用へと変わっていました。ちょうどエアカレドニアインターナショナルのA330neoが飛び立ちます。地上滑走する姿は散々見ていたものの、空を飛ぶ姿を見たいと思っていたので絶妙なタイミングでした。カラーリングが日差しに映えて美しいですね。
F-GUOB / Air France / Boeing 777F
たまに顔を出すようになっているエールフランスカーゴ。貨物機は旅客機と違って利用する人間にアピールする必要がないので、割と旧塗装が長く残る印象があります。
このB777Fも旧塗装。現行との違いはわかりづらいですが、AIR FRANCEのロゴが角張っているのと、垂直尾翼のラインがまっすぐなのが識別点です。
N628FE / FedEx Express / McDonnell Douglas MD-11F
荷物が少ないのか軽々と離陸していったFedExのMD-11。元スイスエア機。
めぼしい出発機を見送ったところでお昼ご飯にしましょう。いつも通り「空の駅さくら館」に入っているおそば屋さんで。スッと入ってサッと食べられるのでスポッティングの時は重宝しています。
今日は肉そばを。
B-LRE / Cathay Pacific / Airbus A350-900
お昼を済ませて今度は空港南側の「ひこうきの丘」へ。着陸機をメインに離陸機も撮ります。
旅客便ならB滑走路へ降りるキャセイですが、旅客機を使った貨物便はA滑走路へ降りてきます。普段からキャセイのカーゴが北側にある貨物地区を使っているからでしょう。
9N-ALY / Nepal Airlines / Airbus A330-200
ロイヤルネパールがカトマンズへ向けて出発していきます。開設当初は低い搭乗率で続くのかどうか心配していましたが、なんだかんだで飛び続けているところを見ると貨物需要はそれなりにありそうですね。
一方ほぼ同時期に開設した関西便はコロナウイルス騒ぎの始まった2020年2月末で運休になっていますが、こちらは早くから惨憺たる搭乗率だったので半年ぐらいで終わってしまいました。貨物があったとしても成田に集約した方が良かったのでしょうね。
JA882A / All Nippon Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
50機目の787を示すロゴがかわいらしいJA882A。つるんとしているように見える旅客機ですが、こうしてアップで見てみると様々な突起物があることがわかります。飛行に欠かせない各種センサー類で、異常が出ても安全な飛行を継続できるように多重化されています。
HL8364 / Asiana Alirlines / Airbus A321-200N
アシアナはA320neoが今日も充当されています。
売却先となる大韓航空ではA320neoはもちろん同クラスのエアバス機を所有していないので、吸収合併後の動向が気になるところではあります。
B-LDD / Air Hong Kong / Airbus A300F-600R
早朝に到着し、夜遅くに出発するのが標準のエア・ホンコンなので、なかなか明るいうちに離陸を見られる機会はありません。
同社はB747-400の貨物機も保有していましたが、2018年で全機引退しているようです。
B-18909 / China Airlines / Airbus A350-900
台湾らしい社名に変更すべき!という話題の上がったチャイナエアライン。
とりあえずということなのかB777Fの貨物機に描かれるCARGOの「C」に台湾島を描くというデザインが発表されましたが…仕方がないとはいえやっつけ仕事をしたということで、台湾国内からはずいぶん批判の声が上がっているようです。
B-LRT / Cathay Pacific / Airbus A350-900
HL7206 / Korean Air Lines / Boeing 787-9 Dreamliner
普段はA330で来ているこの時間の大韓航空は珍しくB787-9が入っています。貨物さえ必要な分を載せられれば機材は何でもいいんでしょうね。
福岡には定期便で就航していたので撮ったことがありますが、成田では撮れていなかったのでラッキー。
そしてこのあとの大物を控えて、ひこうきの丘は撮影者の姿がだいぶ増えました。
A6-BMH / Etihad Airways / Boeing 787-10 Dreamliner
みんなのお目当てはこれ、エティハド航空の特別塗装機です。
「Greenliner グリーンライナー」と名付けられたこの機体は、運航時に発生するのと同じ分の二酸化炭素を吸収する環境プロジェクトへ投資するなどの「カーボンオフセット」を示したものです。エティハドでは8万トン分のカーボンオフセットを購入し、タンザニアの植林事業へと投資することになっています。
また10月の新造時のフェリーフライトでは「SAF=持続可能な航空燃料」を搭載して飛行するなど、今後の地球環境を見据えた取り組みを行っています。
ANAやJALでもSAFの使用が予定されていますから、今後は世界各地でこのような動きが進んでいきそうですね。
1日撮影して冷えて疲れた体を温めようと「成田空港温泉 空の湯」へ行くと、駐車場にほとんどクルマが止まっていません。なんだか様子がおかしい…
近くにクルマを止めてホームページを確認してみると、従業員にコロナウイルス感染者が出たとのことで臨時休業…うーむ、仕方があるまい…
すごすごと帰宅することにします。代わりにどこかで体を伸ばしてゆっくりと入浴をしたいものです。