9M-MTC / Malaysia Airlines / Airbus A330-300
今日も今日とて…とは言うものの、またもや1ヶ月の間ができてしまいました。飛行機への熱が冷めたわけではないのですが、これといって撮りたいものがないとついつい別の趣味やゲームに目が向いてしまいがちです。
まぁしかしパソコンにかじりついてばかりいると目が悪くなる一方なので、成田空港で遠くのものを見て視力を取り戻しましょう。
マレーシアのA330が飛び立ちます。
コロナ禍の前はA350-900にほぼ統一されていましたが、最近はA330-300が再登板しています。しかもA330のNegaraku(マレー語で「我が国」の意)カラーは撮ったことがなかったのでありがたい。 ※この機体はNegarakuカラーではありません…
C-FPIJ / Cargojet Inc. / Boeing 767-300ER BDSF
最近成田に姿を見せるようになったカナダの貨物専業エアライン「カーゴジェット」が貨物エリアに止まっています。クルーが乗り降りするためのタラップ車は横付けされていますが、雰囲気的にしばらくは動かなそうです。
BDSF型はイスラエルのBedek Aviation Groupがオリジナルで提供している貨物機改造プラン。B767の他にB747の改造も請け負っているようです。
D-AALI / AeroLogic / Boeing 777F
すっかりおなじみになったドイツのアエロ・ロジック。週3便ドイツのライプツィヒから飛来し、香港経由で折り返していきます。運航機材はB777Fのみです。
輸送を請け負うDHLのカラーリングになっている機体もありますが、本来はこのようなシンプルなデザインです。
JA809P / Peach / Airbus A320-200
ピーチでは10月から最新鋭機A320neoの運航が始まりました。運航路線が限られているのか、今のところ成田には飛んでこないようです。
ラバトリー(トイレ)の配置の見直しなどによってneoでは8席増えた188席で運航が可能になりました。それでいて燃費も20%向上しており、一人でも客を増やしたいLCCにとってはかなり魅力的な機材です。
JA891A / All Nippon Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
そういえば2月にANAは新たなB787のオーダーを出しました。国際線用の-9を4機と国内線のB777後継として投入する-10を11機です。
注目すべきはエンジンで、今までの約80機分はずっとロールスロイス製を導入してきたANAがゼネラル・エレクトリック製のGEnxを採用することになりました。度重なるエンジン不具合でかき入れ時に欠航を出すなど辛酸をなめてきたというのは大きいでしょう。
とはいえ同じ機材が増えると同一エンジンだけを選ぶリスクは実際あるので、ロールスロイスが全部悪いというわけでもありません。
JA864J / Japan Airlines / Boeing 787-9 Dreamliner
日本航空では当初からGE製のみを選択していました。こちらも燃料が凍結しエンジンが停止するというトラブルは起きましたが、GEnxは安定した性能を発揮しています。
性能的に理想値を突き詰めているのはRRですが、その分エンジンの構造が複雑になったりしているのもトラブルの遠因があるのかもしれません。
PH-BVP / KLM Royal Dutch Airlines / Boeing 777-300ER
結局今年はKLMの特別塗装「オレンジプライド」を一度として見ることなく終わってしまいそうです。オリンピックの増便などで来てくれないかと期待していたのですが…
まぁオリンピックを趣味の見地からだと飛来機が増えて楽しいのですが、仕事をする立場からすれば仕事が増えて厄介なことこの上ありません。JR東日本や地下鉄に比べればうちはまだ全然マシなのでしょうけど。
SP-LSC / LOT Polish Airlines / Boeing 787-9 Dreamliner
出発するのはLOTのポーランド独立50周年を祝う特別塗装機。
ドイツに侵攻されて人殺し工場を作られたり、そのまま戦争で焼け野原にされたり、社会主義国ソ連に蹂躙されたりと辛い歴史の詰め合わせセットのようにされてしまいましたが、そのたびにポーランドは立ち上がってきました。ポーランドの人たちの決して諦めない不屈の精神には頭が下がります。
HL8279 / Asiana Alirlines / Airbus A321-200
HDCによる買収案が白紙となってどうなることか心配されていた韓国のアシアナ航空(AAR)ですが、同国最大手の大韓航空(KAL)が約1,400億円で買収することで決着がつきました。赤字体質の会社が大赤字の会社を買収する、というなかなかに厳しい買収戦略です。
また航空連合もKALはスカイチーム、AARはスターアライアンスと違うものに加盟しています。おそらくKALに一本化されるのでスタアラからは脱退となるはずですが、これによって航空連合の力関係もまた変わってきますね…
なぜかこの合併を見て「日本航空と全日空も合併すべき!」なんてわけわからないことを唱える人たちが出てきました。会社規模しか見ていないのでしょうが、そんな上っ面だけ見て騒いでいるのであればずいぶんと視野の狭い主張です。
N24979 / United Airlines / Boeing 787-9 Dreamliner
ユナイテッドの新塗装もずいぶん増えてきました。機体デザインに統一感が出てとても美しいと思います。
VP-BUK / Aurora Airbus / A319-100
久しぶりのオーロラです。
ロシアの東の果てにあるウラジオストクは観光客に人気が出て、3月の夏ダイヤからはオーロラも日本航空もANAも増便したばかりだったというのに、今やこの有様です。旅客便は再開になっていないはずですから、このA319も貨物便ということでしょうか…
F-ONET / Air Caledonie International / Airbus A330-900
当面国境をまたいだ移動が禁止されているニューカレドニア。太平洋の真ん中にあって生活物資の輸送は必須でしょうから、なんだかんだで従前の時刻表通りフライトがあるようです。
もちろん一般旅客が搭乗できるものではないので、成田空港の発着案内には表示がありません。
B-LRT / Cathay Pacific / Airbus A350-900
第2ターミナルに発着するキャセイが珍しくA滑走路に降りてきました。
そのまま北側の貨物エリアに入っていったところを見ると旅客機を使った貨物便だったようです。確かにそれだったら普段のB滑走路に降りて延々とタキシングしてこなくて済むので経済的です。
B-LNO / Hong Kong Airlines Limited / Airbus A330-300
同じく香港から香港航空の到着です。同社が旅客便を再開したという話は聞かないので、こちらも貨物便でしょう。普段通りの旅客便スポットに入ることもあれば、先ほどのキャセイのように貨物エリアに入るものもあり、便によって異なります。
なお香港では11月末に「グレーターベイ航空」なる新たな航空会社が立ち上げられました。資本は中国・深センの実業家によるものだそう。
虫の息の香港航空もさることながら王者キャセイパシフィック航空にとっても面白いものではありませんが、どうなっていくことでしょう。
JA899A / All Nippon Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
スターアライアンスの特別塗装をまとったANAのB787-9。運航便数が多い頃はなかなか捕まらない珍しい機体でしたが、最近は成田に行くと出会う機会が増えている気がします。
JA825J / ZIPAIR Tokyo / Boeing 787-8 Dreamliner
ほとんど同じ角度から見たジップエアのB787-8。-9と比べるとやっぱりずんぐりした見た目に感じられます。
ANAとJALは-8をベースにした-3という国内短距離向けの機体をボーイングに要望していました。ジャンボの時には747SRや747-400Dという日本国内専用モデルが用意されましたが、数が見込めなかったためか787では実現しませんでした。
B-LRK / Cathay Pacific / Airbus A350-900
またキャセイがA滑走路に降りてきました。これも貨物便なのでしょうかね。
N14001 / United Airlines / Boeing 787-10 Dreamliner
珍しい機体のお出ましです。普段はイレギュラーな機材運用でしかやってこないユナイテッドのB787-10が到着しました。
1万kmを優に飛べるポテンシャルは備わっているのに、どこのエアラインも-10を長距離路線の主力に入れたがらないのはちょっと不思議です。機内はフルフラットになるビジネスクラスも備えてしっかりと長距離に対応できるようになっているんですけどね。
JA795A / All Nippon Airways / Boeing 777-300ER
ANAが日本初の完全個室ビジネスクラスとして「THE Room」を装備したB777-300ERを導入したのが2019年のこと。残念ながら1年ちょっとでコロナウイルス騒ぎに突入してしまい、その真価が発揮されないままです…
ANAのホームページを見るたびに「乗ってみたいなぁ」と思うわけですが、残念ながらあさかぜにはそれをできるだけの身分もお金もないので眺めることさえできません。後ろ向きに座るシートの感覚を体験してみたい…
A6-BLI / Etihad Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
エティハド航空はサウジアラビアをモチーフにした特別塗装で到着しました。この「Choose ○○」シリーズは日本やタイなどいくつか種類があり、全体の半分程度の787に何かしらのマーキングがついてようなので、撮影がてら集めてみるのも面白いかもしれません。
D-ALFI / Deutsche Lufthansa AG / Boeing 777F
ルフトハンザカーゴのB777Fは「Cargo Human Care」のロゴマークが入っています。ルフトハンザカーゴの従業員とドイツの医師が共同で立ち上げた人道支援と医療援助のプロジェクトだそうで、一般の人から寄付を募りつつ主にケニアで活動を行っています。
JA873A / All Nippon Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
映画の公開からだいぶ経ち、今やすっかり注目も集まらなくなったANAのR2-D2ジェット…
タイアップ期間も2020年3月で終わり、いつ通常のトリトンブルーに塗り替えられてもおかしくない状況にあります。
デビュー当初は子供たちから「スターウォーズだ!」「R2-D2だ!」と黄色い歓声を浴び、大人たちがカメラに収めようと集まっていたのに、今やみんな「せっかく来たし、ついでに見ておくか」といったぐらいの雰囲気。当初は「スターウォーズは今日来ますか?」なんて聞かれたこともあったぐらいだったのに。
VN-A879 / Vietnam Airlines / Boeing 787-10 Dreamliner
ベトナム航空はいつも通り貨物便代わりのA350だろう…と油断していましたが、よく見てみるとB787-10で来ています。-10はおろか、-9でさえ早々にA350へとサイズアップしたのでベトナムのB787は来るだけで珍しいのです。夕方まで粘ったかいがありました。
日が出ているうちはそこそこ暖かくても、夕方4時頃になって日が傾くと一気に体感温度が下がってきます。カゼをひく前に帰りましょう。
2021/8/10:誤記修正