D-AALB / AeroLogic / Boeing 777F
納車されたばかりの新車を駆って1ヶ月ぶりに成田空港までやって来ました。気がつけば12月に入っており、またもや大して何もしないうちに2021年が終わってしまいそうです。
2019年よりもかなり少ないとはいえ出発機が集中する時間帯になってきたので、さくらの丘でしばらくの間出発していく飛行機を見送ることにします。まずは香港へ飛び立つアエロ・ロジックから。
香港は厳しい入国規制が敷かれ続けており、香港を拠点とする航空会社は旅客運送が激減した状態がずっと続いています。日本でさえ国境を解放していく方針で進めているというのに…
JA08JJ / Jetstar Japan / Airbus A320-200
ジェットスタージャパンでは、当初2020年の夏にはA321neoの航続距離延長タイプであるA321LRを導入する話が進んでいました。あいにくコロナウイルスの影響を受けて先延ばしになっており、現状ではいつやってくるのかわかりません。
ちなみに海外の航空機写真の投稿サイトでは2020年8月にハンブルクで撮影された写真が上がっており、機体そのものはできあがっているようです。需要の回復している他のジェットスターグループにサブリースされるような展開になるのでしょうか…?
VN-A870 / Vietnam Airlines / Boeing 787-9 Dreamliner
VN-A873 / Vietnam Airlines / Boeing 787-10 Dreamliner
A350-900が標準となっているベトナム航空の成田発着便は、今日は珍しくB787が2便ともに入っていました。うまい具合に-9と-10の両方が来ているので、スポッティングカットで両社の機体の長さを比べてみます。
-9はビジネス28席+プレミアムエコノミー35席+エコノミー211席という長距離向けの3クラス制に対し、-10の方はビジネス24席+エコノミー343席の2クラス制。やはり他社と同様に-10は短~中距離路線がメインのようです。
なお-10の機体後部に入っているロゴはベトナム航空100機目の機体を記念したロゴのようです。
9H-VJY / Vista Jet / Bombardier Global 6000
マルタ拠点のプライベート機専業会社がビスタジェット。
HS-LAR / Thai Lion Air / Airbus A330-900
コロナウィルスの影響を受けて事業を停止した、という話が聞こえてきていたタイ・ライオン・エア。会社としては生き残っていたようで、もう二度と見られないものだと思い込んでいただけに最新鋭のA330neoで飛び立つ姿を見られたのはなんとなくうれしくなります。
しかも機体自体は今年の8月にデリバリーされたばかりのピカピカの新造機で、コロナ禍前まで成田に来ていた機体とは違うものが使われているようです。
タイはアジア圏ではいち早く入国規制が緩和されており、日本などからの渡航はずいぶん簡単になっているとのこと。まぁ戻ってくるのに手間がかかるので、今までと同様の往来はできないままですが…
9M-MTL / Malaysia Airlines / Airbus A330-300
マレーシア航空の成田便はコロナ禍前までA350に統一されていましたが、貨物輸送がメインとなっている最近はA330で来ていることの方が多い印象です。燃費のいいA350は長距離便や旅客便へと回しているのでしょう。
マレーシア航空は今年5月に保有するA380の6機全てを売却する方針を固めていますが、果たして買い手がつくのかは微妙なところです。いくら2022~23年にかけて航空需要が回復する予測とはいえ…
VN-A694 / Vietjet Air / Airbus A321-200N
じわりじわりと往来が再開されているベトナムでは利益に敏感なLCCも国際線再進出を果たしているようです。久しぶりにベトジェットの姿が見られました。
機首部分に何か特別なステッカーが貼られていますが、ベトナム語で書かれているので意味はさっぱり…
N125KA / AIRMAX LLC / Beechcraft 350 Super King Air
聞いたことも見たこともない企業が保有するビーチクラフトが離陸していきました。履歴を見ても日本の企業で保有されていたことはないようですが…
350キングエアの航続距離はせいぜい3,500km程度といったところ。所属のアメリカまで飛んでいくのに3~5回は給油が必要な機体です。いったい何をしに成田へ来ていたのか…
F-GZNR / Air France / Boeing 777-300ER
F-GUOB / Air France / Boeing 777F
ヨーロッパも順調に往来が再開されていますが、やはり日本に戻ってくるときには入国前と入国時のPCR検査が義務づけられていたりと簡単な話にはなっていないのが面倒なところ…
上がエールフランスの現行塗装、下はエールフランスカーゴに施された旧塗装です。両方ともシンプルなデザインなのであまり違いを感じさせませんが、垂直尾翼の帯の末端処理が違ったり、「AIR FRANCE」のフォントが丸みを帯びたりと全体で見ると雰囲気が変わりました。
PH-BQF / KLM Royal Dutch Airlines / Boeing 777-200ER
KLMは機首部分の水色が増えた新塗装。新デザインになっても相変わらずASIAのロゴは健在です…何のためなのでしょう。
VT-NAC / Air India / Boeing 787-8 Dreamliner
売却先が決まらずインド政府の頭を悩ませていたフラッグキャリアのエアインディアは、ようやく同国の財閥タタ・グループが買収することで決着がついたようです(翌週12月12日の報道)。
タタからすれば70年前まで持っていた航空会社をようやく国から買い戻したという形になりますが、タタはシンガポール航空と共同でビスタラという航空会社を2015年から運営していますから、今後どう折り合いをつけていくのかは注目です。
仮にビスタラが吸収するにしたって、体質から改めないとうまくはいかない気もしますが…
F-ONEO / Air Caledonie International / Airbus A330-900
小さな島国であるフランス領ニューカレドニアではさすがにまだ厳しい入国規制が続いています。それでも物資の輸出入は活発で、エアカランの機体は成田でも従前通り見かけます。
そもそもニューカレドニアは世界のニッケルの3割を生産する地域ですから、工業国日本にとってなくてはならない大切な存在でしょう。
B-7349 / China Eastern Airlines / Boeing 777-300ER
到着機を狙いにさくらの山へ移動してきました。
中国とは人間の往来はできずとも、貨物の輸出入は活発に行われています。
このコロナウイルスの世界的流行を引き起こした張本人でありながら、鎖国レベルでコロナを押さえつけようとしているところには滑稽にしか見えませんが…
きっとそれは中国の人民こそが一番感じていることなのかもしれませんけどね。
F-ONET / Air Caledonie International / Airbus A330-900
もう1機エアカレドニアインターナショナルが飛び立ちました。ちなみにコールサインでは英語読みの「エアカリン」ですが、機体にも書かれた略称はフランス語読みの「エアカラン」です。
エアカランは2機しかA330neoを保有していないので、今日は両方とも成田に来ていたことになります。
HL8345 / Korean Air Lines / Boeing 787-9 Dreamliner
日によっていろいろな機体が来るので楽しい大韓航空のKE703便。今日はB787-9でやって来ました。
需要が高い日韓路線はB777クラス以上を投入するのが標準したが、今は貨物の量に合わせて機体を選んでいるように見えます。B747-8Iが入っていた時期が懐かしい…
B787は福岡発着便に投入されていたので、通常時に成田でキャッチするのは難しい機体でした。
RP-C9929 / Phillipine Airlines / Airbus A321-200
フィリピン航空は目下経営再建中です。1998年10月以来、2度目となる経営破綻となりました。
前回はアジア通貨危機から始まった経営危機に労使紛争が重なって一時運航停止となるほどの騒ぎになりましたが、今回は幸いにして運航は継続されるとチャプター11申請時点で発表していたので大きな混乱はなかったようです。
ちなみにこの経営悪化を受けて、ルフトハンザ・ドイツ航空はしれっとフィリピン航空で使っていたA350をリース導入しています。
VN-A600 / Vietjet Air / Airbus A321-200N
本日2機目のベトジェット。機首部に入っている「PETROLIMEX」とはベトナムの国営企業のことで、石油や天然ガスの輸入や配送を行っているようです。
めぼしい飛行機の撮影は終わりましたが、帰る前にB滑走路でバニラエアカラーのA320を撮ることにします。
来年の10月頃までB滑走路の誘導路は常に工事中で、北側への出入りに支障があります。そのため南風時は着陸専用、北風時は離陸専用として使うことでA滑走路だけに負担が行かないよう配慮されています。北風時は重々しい離陸を見ることができるのでなかなか壮観です。
JA08VA / Peach / Airbus A320-200
狙い通りピーチのバニラカラーが降りてきました。機体の左側(ポートサイド)は奄美群島の観光デザインが施されていますが、右側(スターボードサイド)はpeachのロゴが入っている以外はバニラ時代そのまま。
次回の重整備の際にはピーチカラーに変更されるか、そもそもA320neoの導入が進んでリースバックされるというのが予想されるので、撮れるうちに撮っておくのが基本です。
お腹も空いたのでお目当てを撮ったら引き上げます。
「空の駅さくら館」のおそばコーナーは営業が終了していますので、富里インター近くの家系ラーメン「吟家」で遅いお昼ご飯にします。
吟家は千葉県にしかない家系チェーンのようで、いわゆる「資本系」とは少し違うクリーミー家系を謳ったスープが特徴です。遅くなってしまったので今日はご飯はつけません。