JA871J / Japan Airlines / Boeing 787-9 Dreamliner
2020年最初のスポッティングはやっぱり成田空港からスタートです。今日は抜けるような青空で気持ちがいい!
といっても寒いんですけどね。
HB-JMC / Swiss International Air Lines / Airbus A340-300
スイス・インターナショナルがA340で成田に来るのも今月末まで。A340で来るのが当たり前だったのであまり実感が湧きません。
双発機の性能が30年の間に飛躍的に向上し、短距離だろうと長距離だろうとエンジン2つで飛ぶのが当たり前になりました。長距離では4発機の方が安全上有利、というエアバスの思想はその当時では間違っていませんでしたが、時代の移り変わりはエアバスの想像以上でした。
B-17803 / Eva Airways / Boeing 787-10 Dreamliner
B滑走路側へ移動。
EVAは787で一番長い-10が入るようになりました。-9では機首部分に「787」のロゴが入っていましたが、-10では省略されています。
-10でも航続距離は1万kmを優に超えますが、どこの航空会社もあまり長距離には入れたくないようです。エバーのこの機体もビジネス34席、エコノミー308席の中距離使用。
B-20D1 / Juneyao Airlines / Boeing 787-9 Dreamliner
吉祥航空の特別塗装は前回とは違う、カラフルな花びらを描いたものです。この間の牡丹といい、いまひとつテーマがつかめない特別塗装機でした…
A6-BLS / Etihad Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
エティハドはこの頃世界の国々をテーマにした特別塗装を行っているようです。この機体は日本を扱った「Choose Japan Livery」。
モチーフになっているのは桜のようですが、我々がイメージする5枚の花びらのソメイヨシノではなくこれは八重桜…?捉えようによっては梅っぽくも見えますし、そうすると日本ではなく台湾の方がイメージに近くなってしまいますね。
JA13VA / Peach / Airbus A320-200
目的を果たしたのでA滑走路側の「ひこうきの丘」へ。
ピーチ仕様に改められた元バニラエア機はほとんど見分けがつきません。レジ番と主翼端のシャークレットぐらいですが、生え抜きのシャークレット装備機が1機だけピーチには存在するので注意が必要です(?)。
バニラエアのお下がりを受け入れる代わりに初期導入機はリースバックしたので、12機まるまる増とはならなかったようです。
HL8036 / Easter Jet / Boeing 737-800
韓国のイースター航空は同じ韓国LCCのチェジュ航空による買収が発表されました。
イースターは去年から始まった大規模な反日運動が相当に影響しています。何せ運航便数の半数近くが日本発着となっているので、対日乗客数の減少は会社の業績に直結するのです。9月には「最大の危機」と社長がうっかり社内向けのウェブページに掲載するなど、水面下ではかなり危ない状況になっているようですね。
B滑走路側にはどこからどう見ても中国南方航空にしか見えないA319がアプローチしています。ところがFlightradar24によれば所有者はアメリカのユナイテッド航空…?
確かによく見てみれば垂直尾翼のロゴはラダー部分にしか残されていません。機体には思いっきり「中国南方航空」と入っているようですが…
さくらの山へと移動してきたついでにお昼ご飯です。
温かいそばとかき揚げ丼のセットを注文しましたが、すごいボリュームです…
かき揚げ丼はハーフサイズぐらいだろう、と勝手に思い込んでいましたが大判の1枚の下にしっかりとご飯が入り、たっぷりとタレがかかっています。かなり気合いを入れないと食べきれない量なので、自信のない人はおとなしくかき揚げそばにとどめておきましょう。
かき揚げは揚げたてでアツアツサクサクでおいしい!観光施設のそば屋と侮ることなかれ。
LN-RKG / Scandinavian Airlines System / Airbus A340-300
なんとスカンジナビア航空まで2020年3月末の夏ダイヤから羽田空港へ移行することを発表しました。やはりANAやルフトハンザといったスターアライアンスの加盟社が多い羽田に移行した方が、運航上でも有利ということなのでしょうか。
成田便は表向き「運休」ということになっていますが、どこからどう見ても撤退です。
機材も現行のA340から最新機種のA350-900へと変わる予定。いよいよ成田からA340の姿が消えることが確定的となりました。
JA822J / ZIPAIR Tokyo / Boeing 787-8 Dreamliner
日本航空が立ち上げた新しいLCC「ジップエア」の試験飛行が始まっています。今のところは主に成田~関西を1日1~2往復する程度のようですが、今後は実際の運航に合わせてソウルやバンコクへのテストフライトも始まることでしょう。
しかしまぁ、先月成田で見たときにも思いましたが古風なデザインです。窓にまっすぐ「チートライン」を描くのは30年近く前に主流となっていたもの。あえてそれを復活させたジップエアも日本航空も、ずいぶん思い切ったことをしたものだと感心します。
HL7641 / Asiana Alirlines / Airbus A380-800
イースター航空に続き買収計画が明らかになった韓国のアシアナ航空。同社も業績が長年低迷しており、どうなることかと思われていました。
売却先は現代産業開発(HDC)という財閥で、元々韓国最大の財閥だった現代グループの一角です。アシアナ航空の売却によって、クムホ・アシアナグループと名乗っていた錦湖産業は財閥の規模としては大きく順位を下げることに。
イースターといいアシアナといい、果たして復活できるのでしょうか。
B-308V / Spring Airlines / Airbus A320-200N
スプリングジャパンの親会社である春秋航空が離陸していきます。機材は昨年導入されたばかりのA320neoで、例によって中国の新しいアルファベットを交えたレジ番が付与されています。
B-20D1 / Juneyao Airlines / Boeing 787-9 Dreamliner
吉祥航空が離陸していきます。よく見ると今さっきの春秋航空と同様にアルファベットを交えた新しいレジ番の振り方になっています。
元からルールで「ゼロ 0」と「オー O」は紛らわしいのでゼロしか使ってはいけない、と決まっていますが、「ゼロ 0」と「ディー D」は問題ありません。とはいえ数字の並ぶ途中に入れられると、2001なのか20D1なのかすごく紛らわしい。ある程度デジタルで管理しているのでしょうが、中国の航空当局もわかりづらいやり方をしたものです…
N2331U / United Airlines / Boeing 777-300ER
4月に新たな期待デザインを発表したユナイテッド航空。まだほとんど新塗装は飛来しておらずあさかぜもお目にかかったことがありません。コンチネンタル航空の面影を強く残す現在の塗装(写真)から、合併前のような青を基調としたものへと大きく印象が変わっていくようです。
あと数年もすれば現在のコンチネンタルカラーをまとったB777-300ERは貴重な記録になっていきそうです。
JA816P / Peach / Airbus A320-200
マルチクリエイター「内藤ルネ」とのコラボ機。日本の「カワイイ」文化の発信への取り組みなんだとか。ピーチのオンラインショップでも関連商品を購入できるようです。
元々2018年4月終わり頃から1年間の予定で施されたラッピングですが、さらに半年以上過ぎた現在でもまだラッピングが継続しています。
EI-DDH / Alitalia / Boeing 777-200ER
アリタリアはスカイチームカラー。
スカイチームの盟主デルタ航空も含め、イタリアの企業群によって計画されていたアリタリアの支援。結局先週1月14日に最有力のスポンサーだったFS(イタリア国鉄)が手を引くと発表し、救済策は白紙化してしまいました。
どうにかうまい具合に生き残ってきたイタリアの翼ですが、今回ばかりはどうなることやら…
B-1073 / China Eastern Airlines / Airbus A330-300
A330-300は1994年に製造が開始され、改良を続けながら25年にわたって製造が続いています。写真の機体は2018年製のかなり新しいもの。
東航ではA350-900が導入され始めていますが、短距離用のA330neoの導入は果たしてあるのでしょうか…
N195DN / Delta Air Lines / Boeing 767-300ER
デルタは北米路線が3月末の夏ダイヤから羽田に移管される一方、以遠権を使って運航していたマニラ、上海、シンガポールなどのアジア便は羽田に移管されずに運休となる予定です。
羽田発着で残るB767使用路線はホノルルのみとなる見込みでめっきり減ってしまいます。
ちなみに夏ダイヤから大韓航空も成田~ホノルル便にテコ入れを図る予定で、デルタのホノルル便はちょっと見劣りしなくもないか、という気もします。
B-LRA / Cathay Pacific / Airbus A350-900
B-17881 / Eva Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
ANAからロゴつきの機体が消えてしまったので、むしろ珍しくなったエバー航空のロゴ付き機体。B787-9にはこうしてシルバーのロゴが輝きますが、あとから導入された-10にはなく、通常通りのエバー航空カラーとなっています。
N404DX / Delta Air Lines / Airbus A330-900
10月末からシアトル便に入るようになったデルタのA330neo。せっかくの最新型機なのに、見られるのがあと2ヶ月とは…
乗る機会も欲しかったところですが日本航空の上級会員となってしまったので、ワンワールドのアメリカン航空ならまだしもデルタ航空はスカイチームの所属で宗派が違いますから、今後も機会はなさそうです…
HL8025 / Korean Air Lines / Airbus A330-300
上でも触れたように来年3月末から大韓航空のソウル~成田~ホノルル便は虎の子B747-8Iへとグレードアップします。
実績あるワンワールドの日本航空は新タイプの座席を、スターアライアンスのANAは新機軸を盛り込んだA380をそれぞれホノルルに投入しており、日本に足がかりを持たないスカイチームは一歩出遅れていました。大韓航空が個室タイプのファーストクラス・ビジネスクラスを備えたB747-8Iを投入することで、ホノルル路線の競争がよりハイグレードになっていきそうです。
JA381A / All Nippon Airways / Airbus A380-800
そのANAが世界の時流に反して導入したA380。
個室タイプのファーストクラス、フルフラットベッドになるビジネスクラス、レッグレストを使ってベッドのようにできるカウチシートと、今までに無い座席サービスを持ち込んできました。現在のところかなり好評で利用率も高いまま推移しているそうです。A380の快適性の高さは一度乗ればはっきりわかるので、A380目当てでリピーターが出ていても当然でしょう。
HS-TUC / Thai Airways International / Airbus A380-800
なんだかんだいってANAとタイ国際航空、エミレーツ航空が夕方に、シンガポール航空が朝方に、それぞれA380を入れるようになりました。1日どこかのタイミングで巨人機が見られるようになり、成田空港独特の魅力を生み出しています。
現在のところはA滑走路のみでしかA380は発着できませんが、今後の拡張で3,500mの滑走路がさらに2本できればそちらの滑走路でも発着できるようになって冗長性が増します。
見ている側としては分散してしまうので惜しい部分もありますけどね。
というわけで冷えた体を「空の湯」で温めて帰宅します。ますます成田空港で飛行機を見るのが楽しくなっていきますね。