JA822J / ZIPAIR Tokyo / Boeing 787-8 Dreamliner
忙しい、というワードを免罪符にしてすっかり成田空港とご無沙汰でした。
この日は寝坊して完全に午後になった上に天気もいまひとつなので、これもまた久しぶりとなる航空科学博物館の展望デッキから撮影です。
10月末にアモイでの改装工事を終えた「ジップエア」の初号機が習熟飛行から帰ってきました。レジ番からわかるとおり、元々日本航空で活躍していたB787の2号機です。ジップエアはJALが中・長距離国際線のLCCとして新たに立ち上げた航空会社で、2020年5月よりバンコク線を皮切りに運航を開始する予定です。
将来的にはアメリカのサンフランシスコのような西海岸の都市への就航をもくろんでおり、バンコクとソウルはまずその足馴らしというわけです。
LCCにありがちな派手な塗装ではなく、窓に入る一直線の「チートライン」はむしろ昭和に戻ったかのようなデザインです。先週18日には機内の様子も公開され、外見に違わずシックな内装になっています。
ZIPAIR、787の機内お披露目 上級席はフルフラット、全席モニターなしで軽量化 - Aviation Wire
https://www.aviationwire.jp/archives/192168
B-2574 / YTO Cargo Airlines / Boeing 737-300SF
すっかりおなじみになったYTOエアカーゴが出発します。
元々は週3便で運航していた貨物チャーター便でしたが、7月から週5便へと強化されて今に至ります。チャーターとは言うものの定期チャーター便ということで来ることはほぼ確実。
日本の航空会社はどこも導入しなかったB737-300という貴重品ですが、増便前はB757の貨物型で来ていたそうで、そちらも見てみたいものです。
VP-BUO / Aurora / Airbus A319-100
案内上はアエロフロート運航とされているオーロラのユジノサハリンスク便。元々はスホーイ・スーパージェット100を使ってヤクーティア航空が運航していた路線でしたが、同社の運航上の不備によって国際線運航が取りやめになってからはオーロラが担当しています。
JA900A / All Nippon Airways / Boeing 787-10 Dreamliner
ANAでは国内線に導入される予定だったB787の超長胴型である-10が降りてきました。オリンピックなどを控えたインバウンド需要に応えるため国際線へ方針を改め、シンガポールやバンコクへ投入されています。
斜め後ろから見るとあまり機体の長さが伝わりませんね。
RP-C9937 / Phillipine Airlines / Airbus A321-200N
フィリピン航空で導入の進んでいるA321neo。同社はコクピットの窓回りがA350のように黒で縁取られていて、従来のA321ceoとの大きな識別点になっています。
B-301L / China Southern Airlines / Airbus A320-200N
中国南方航空が最新鋭のA320neoで出発していきます。
今月末に迫った航空連合「スカイチーム」からの脱退に備えてか、一番前のドア付近にあるはずのスカイチームのロゴがすでにありません。
同社はワンワールド系の航空会社と提携を進めつつあり、将来的にはワンワールドへ加盟するのではないか、という推測もあります。そうしてもらえればうまい具合に中国の航空会社はアライアンスがばらけて使いやすくなるのですが…
HL8034 / Jeju Air / Boeing 737-800
チェジュ航空は旧塗装。
つい先週の18日、チェジュ航空は同じ韓国のLCC「イースター航空」を買収すると発表しました。イースターは韓国内の不買運動によって稼ぎ頭の日本路線が不振となり、ずいぶん業績が悪くなっていたようです。多すぎる感じのしなくもない韓国のLCCの再編へと繋がっていくのか、今後の流れが注目されますね。
B-305Y / China Eastern Airlines / Airbus A320-200N
中国東方航空もA320neoで出発です。
中国でもアルファベットを交えた新しい登録番号の付け方がしばらく前から始まっていますが、法則性がさっぱりわかりません。従来通り届け出の順番で番号を割り振っているのでしょうか。少なくとも航空会社によるオリジナリティはなさそうです。
B-1115 / Juneyao Airlines / Boeing 787-9 Dreamliner
A321が基本の吉祥航空は需要の伸びに対応するためか、B787が投入される日も増えています。この機体は中国を代表する花である牡丹を描いた特別塗装機。
N510DN / Delta Air Lines / Airbus A350-900
デルタ航空はいよいよ成田から羽田への完全移管まであと3ヶ月ばかりとなりました。夕方になれば成田の第1ターミナルはデルタの垂直尾翼がこれでもかとばかりに並ぶ光景が当たり前でしたから、にわかには信じがたいものがあります。
しかし羽田の貧弱な国際線の設備で、デルタだけでなく北米発着の大型機の乗客を捌けるのか疑問は残ります。アンチ羽田とかそういうわけではなく、利用したことのある者としての率直な感想です。
HS-XBC / NokScoot / Boeing 777-200ER
競争の激しいタイ・バンコク。歴史の長いタイ国際航空はもちろんのこと、日本の大手エアラインに加えていくつものLCCが参入してよりどりみどりです。
タイのLCCノックエアとシンガポールのLCCスクートが共同で立ち上げたノックスクートも、熱戦を繰り広げるLCCの1つ。上級クラスとエコノミークラスの間の場所に「サイレンスエリア」という静かな空間をウリにするシートが用意されているのは、他社では聞いたことがありません。
VQ-BTO / S7 Airlines / Airbus A320-200N
A320neoの導入と同時期に新塗装が導入されているS7航空ことシベリア航空。コーポレートカラーであるらしい独特の黄緑色は健在です。
日本では成田にしか来ずどうにもマイナーな同社ですが、ロシア国内では国内線最大手の航空会社だとか。2015年から日本航空も所属する航空連合「ワンワールド」へも加盟しています。
HB-JMH / Swiss International Air Lines / Airbus A340-300
2月より最新機材であるB777-300ERへの置換えが発表されているスイス・インターナショナルエアラインズ。A340-300に比べるとおよそ1.5倍の座席供給量となります。
世界的に引退の進んでいるA340ですが、スイスでは残っている5機全てが2019年夏までにリニューアルを済ませています。2020年3月から開設予定のチューリッヒ~関西便にはA340が投入されることが決まっていて、まだ日本でもスイスのA340を見ることはできそうです。
B-LXL / Cathay Pacific / Airbus A350-1000
成田でも姿を見かけることが増えてきたキャセイA350の長い方、-1000。羽田へはファーストクラスを装備したB777-300ERが回されるため、今のところキャセイパシフィックのA350を見られるのは首都圏では成田だけです。
7mとはいえ、-900に比べるとかなり長くなった印象を与えますね。
B-2009 / China Southern Airlines / Boeing 777-300ER
中国南方航空はこの頃上海や広州からの便にB777-300ERを入れているのをしばしば見かけます。オリンピックを控えてインバウンド需要が伸びているのでしょうか。
成田も羽田も今まで南航のB77Wが定期便で入ってくることはなかったので、A330でない姿を見るのはかなり新鮮です。
JA06GR / Spring Japan / Boeing 737-800
スプリングジャパンの中で新ブランド化は今のところ6号機だけです。といってもほとんど印象は変わっていませんが、日本オリジナルだった桜の花びらのモチーフが消えているのはちょっと残念です。
ちなみに親会社の春秋航空が運航しているのはエアバスA320シリーズなので、日本で運用しているB737とは共通性がありません。B737を選んだからこそスプリングジャパンはJALと整備で提携できるようになったので、悪いことだけではありませんけどね。
JA17JJ / Jetstar Japan / Airbus A320-200
スマートフォンのゲームアプリ「にゃんこ大戦争」のワンポイントが入っているジェットスタージャパン。JJPの設立とアプリがともに7周年だから、ということでのコラボレーションだそうです。
コラボは来年2月末までのおよそ3ヶ月間の予定。
B-6076 / Air China / Airbus A330-200
エアチャイナはスターアライアンスの特別塗装。
中国の大手はエアチャイナがスタアラ、東方航空と南方航空がスカイチームと偏りがありました。前述の通り南航は2019年末でスカイチームからの脱退が決まっているので、ワンワールドに加盟してくれればバランスが良くなります。
南航はワンワールドの各社と共同運航などの取り組みを拡大していて可能性は大いにありそうな感じですが、今のところは「加盟予定はない」とのこと。ブリティッシュやアメリカンのようなワンワールドの盟主は南航を引き入れられるように頑張ってほしいものです。
というわけで今日はあっさりとしたスポッティングでおしまい。
今日の目的はもう1つあります。芝山千代田駅のすぐ裏にできた温浴施設「空の湯」です。つい先週18日にオープンしたばかり。
内風呂と露天風呂があり、露天は加温しているとはいえちゃんとした温泉です。夏は汗を流せ、冬は冷え切った体を温めることができる。なんといい場所にできたことでしょう!これから通ってしまいそうです。
そしてマニア心をくすぐるのは駐車場へ入る道路。A滑走路とB滑走路の間に位置するので、ちゃんと「16C」とナンバリングされています。ヒコーキマニアにしか通じない遊び心ですが、わかる人からすれば思わずニヤニヤしてしまうことでしょう。
ただヒコーキマニアは無意識的に真ん中を走りそうになるというのが最大の問題ですが…