JA822J / ZIPAIR Tokyo / Boeing 787-8 Dreamliner
台風が近づいてどんよりとした成田空港。普段だったらこんな天気ではわざわざ出てきませんが、今日は毎週水曜日限定の中国南方航空のA380がやってくる日。流動的な情勢ですから、天気はどうあれ記念写真は撮っておかねばなりません。
成田からバンコクとソウルへ就航したJALグループのLCC「ジップエア」。国際線の旅客需要など雀の涙ほどですが、B787の太い胴体を生かした貨物便として週2~3便が運航されています。
JA381A / All Nippon Airways / Airbus A380-800
すっかり空に居場所がなくなってしまったANAのA380が翼を休めています。「点検を兼ねたフライトを遊覧飛行にしてしまえばいい」という発想でチャーターフライトが始まりましたが、それ以外はこうして空港内の置物に…
しばらく飛ばない飛行機ではエンジンには異物が入らないようカバーをし、コクピットや客室の窓もシェードを掛けて太陽光による劣化を防いでいます。機首部分のセンサー類も外部からのダメージを受けないよう全て覆います。
JA07VA / Peach / Airbus A320-200
成田では9月10日から新しく完成したランプコントロールタワーの運用が始まりました。後ろに3本建っている塔のうち一番右の銀色の建物がそれです。
ランプコントロールではターミナルの近くを移動する飛行機の管制を行います。9日までは真ん中の旧管制塔で行っていましたが、老朽化によってお役御免となりました。今後は解体工事が行われて、1978年の開港当時から40年以上成田を見守ってきた管制塔は来年中に姿を消すことになります。
12時半、独特の機影が近づいてきました。
B-6136 / China Southern Airlines / Airbus A380-800
8月から再開になった中国南方航空の広州~成田便ですが、9月に入ってからなんとA380が投入されるようになりました。週1便とはいえ今のところ成田空港で見られる唯一のA380定期便となっています。
そもそも南航のA380は中国の国内線とロサンゼルス便にしか投入されておらず、今まで日本で見ることができませんでした。いつか撮りたいなと思っていただけに今回の路線就航はかなりラッキーです。
B-6136 / China Southern Airlines / Airbus A380-800
航空需要の大幅な落ち込みで一気に航空会社の嫌われ者となってしまったA380。乗る側としてはこんな快適な飛行機はなくて素晴らしいのですが…
空模様がだいぶ暗くなってきたので航空科学博物館に避難してきました。ここなら雨に降られても濡れなくて済みます。
第1ターミナル北ウイングにスポットインした南航のA380が見えます。手前にいるB787の2機に比べるとすごい存在感…そもそもスカイチームの中でA380を成田に定期便で入れている航空会社がないので、北ウイングにA380が止まっている姿自体に特別感があります。
まぁ南航は去年の年末でスカイチームから脱退してしまいましたが…
B-308P / Sichuan Airlines / Airbus A330-200F
四川航空は旅客便を休止し貨物便として成田へ飛んできているようです。ボーイング製の貨物機が幅を利かせる中でエアバスA330フレイターというのはちょっとばかり珍しい。
A330-200Fだったり、それをベースにした空中給油機だったり、エアバスとしてもボーイングに負けじと貨物機を造ってはいますがやはりボーイングの方に一日の長があるようです。
写真の奥の方、北側から雨が迫っています。広く奥行きのある空港だと雨の境目がくっきり見えて不思議な感じ。
B-2574 / YTO Cargo Airlines / Boeing 737-300SF
まだギリギリ雨に降られていない南側の貨物エリアを出発していくのはYTOエアカーゴ。5機のB737と5機のB757で運航している小さな貨物航空で、成田には主にB737が充当されます。たまにB757でも来るようですが、残念ながらまだ見たことはありません…
YTOエアカーゴが出て行ってまもなく成田空港は大粒の雨に包まれました。少し前まで見えていた管制塔さえ見えなくなってしまい、視界はすっかり低下。これではカメラを向けたところで何も撮れないので、小康状態になるまでしばらくの間様子見です。
B-17881 / Eva Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
数分で強い雨は収まりました。
旅客輸送は止まっている日台間の路線ですが、他と同様に貨物輸送は引き続き行われているようです。
JA822J / ZIPAIR Tokyo / Boeing 787-8 Dreamliner
6月のバンコクに続き今月6日からソウル線が開設されたため、なんだかんだでジップエアの2機はフル稼働となっています。2機とも親会社であるJALからのリース機となっていますが、今後の事業展開によっては新造機を導入する予定もあるそうです。
このコロナウイルス騒ぎが早く収まって欲しいものですね。
C-FNNU / Air Canada / Boeing 777-300ER
この機体は見たところ普通のエアカナダですが、機内は一時的にビジネスクラスを残して座席を取り払っています。
航空会社の中には少しでも1回あたりの貨物輸送量を増やして収益を上げるために、こうした手段を取っているところもあります。ただ機械を使って一気に積み込めないので荷役効率はあまり高くなさそうですね…
B-5157 / China Postal Airlines / Boeing 737-800F
B-2887 / China Postal Airlines / Boeing 737-400SF
ちょうど中国郵政航空の新旧2種類のカラーリングが撮れたので並べておきましょう。上が新塗装で、下の旧塗装に比べると青色が少し明るくなっています。垂直尾翼の「EMS」というロゴもフォントが変わっていますね。
8月ぐらいから話題になっている植物のタネが勝手に送られてくる謎の事件。その荷札にはそろいもそろって中国郵政のロゴが入っていました。どうも本物の中国郵政のタグとは違うようですし、一体誰がどういう意図を持ってそうしたことをやっているのでしょうね。
VP-BIN / AirBridgeCargo Airlines, LLC / Boeing 747-8F
ロシアの航空会社「エアブリッジ・カーゴ」はカラーリングから想像できるようにウクライナのヴォルガ・ドニエプル航空の子会社です。なんとなく西側の機材をエアブリッジが、東側の機材をヴォルガ・ドニエプルが運航しているように見えてしまいますが、一応は定期路線を任されているのがエアブリッジという扱いのようです。
ロシアの航空会社らしく、機体の国籍はバミューダなどに逃がして税金の節約をしているようです。
B-6136 / China Southern Airlines / Airbus A380-800
折り返し広州へ向かう南航のA380がこちらへ向かってきました。高さもある分迫力がありますね。
B-6136 / China Southern Airlines / Airbus A380-800
A380の機体の長さは73mでほぼB777-300ERと同じぐらいのはずなのですが、2階建てで高さがあるためかずんぐりむっくり見えます。
B-6136 / China Southern Airlines / Airbus A380-800
ジェットブラストで派手に水滴を巻き上げながら離陸していきます。中国という近距離に飛ぶとはいえ、さすがに滑走路の半分以上を使っての離陸です。
今のA380の嫌われ方を見ると、あと10年もしないうちに珍しい飛行機みたいな見方をされてしまうのでしょうか…
ZK-NZE / Air New Zealand / Boeing 787-9 Dreamliner
久しぶりに見かけたニュージーランド航空のオールブラックス。日本ではなかなか明るい時間帯に見づらい航空会社だけにラッキーと言えばラッキーですが、晴れてくれれば最高でしたね。
B-1356 / Xiamen Air / Boeing 787-9 Dreamliner
何やら厦門航空は特別塗装機です。United Dreamとタイトルが振られ、後ろ側の文字を見る限り国際連合とのタイアップでしょうか…?
水色の部分はよく見ると様々なイラストが入っていて手の込んだデザインになっています。
B-308P / Sichuan Airlines / Airbus A330-200F
先ほどの四川航空のフレイターが折り返していきます。
この様子では天気が回復することもなさそうですし引き上げることにしましょう。とりあえずA380が撮れたので今日の目的は果たしました。