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眠りについたのが遅かったこともあってすっかり朝寝坊です。前回の学習を活かして、今回の旅行ではホテルの朝食をつけていません。その方が安上がりで済みますからね。
ホテルを出るとどんよりとした曇り空…今にも雨が降り出しそう。カバンの中には常に折りたたみ傘が入っていますが、使うような状況は避けたいところです…ちなみにホテルの部屋は安上がりな窓なしを選んでしまったので、外の様子や天気はさっぱりわかりません。
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まずは地下鉄のLavender駅構内にある「Kopitiam」で朝食。屋台の並んだフードコートのような場所で、1品4~6SGD(1シンガポールドルはだいたい80円ちょっと)で食べられます。注文も難しいものではありませんし朝からたくさんは食べられませんから、少し少ないぐらいでちょうどいいのです。
というわけでエビチャーハンにしました。プリプリのエビが入ってたった5SGD、およそ400円。右下の小皿はシンガポールの食事には欠かせないチリソース。日本のようにほんのり甘いものを想像して食べると地獄を見ます。
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朝食を済ませてKopitiamを出ると滝のような雨が降っていました。スコールです。バケツをひっくり返したような、という表現がまさにぴったりな降り方。この様子では折りたたみ傘なんてさして役には立たないことでしょう…
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ところがこのスコールが降るのは30分かそこらなので、雨宿りをしていれば収まってしまいます。気にせず地下鉄に乗ってCity Hall駅まで出てくる頃にはすでに晴れ渡っていました。
今日はマレー鉄道に乗ってマレー半島を縦断してきた後輩たちと合流する手はずになっていますが、彼らの到着まではまだ時間があるので散歩をしながら待つことにします。
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戦争記念公園を少し覗いてみました。戦争とはもちろん日本がシンガポール(当時は「昭南」と呼んでいました)を占領していた太平洋戦争の頃です。
ヨーロッパの植民地支配から解放する「大東亜共栄圏」という名目のもと、日本帝国陸軍を中心にして海外進出に励んでいた当時。1942年にはシンガポールへと進出し、当時の支配者であったイギリスを追い出します。そのときに現在のフラートンホテルで降伏の話し合いが行われたというのは前回の旅行記( http://brhybrid.blog19.fc2.com/blog-entry-900.html )でも少しだけ触れました。
その後日本の支配下に置かれたシンガポールでは麻薬アヘンの取締を厳しくされて商売ができなくなり、抗日となった華僑が粛清されるということもありました。アヘンの商売が倫理的にいいか悪いかは別として、結果として8,000人以上の抗日華僑が犠牲になったと言われています。
現在この戦争記念公園の慰霊碑の下には身元不明の605人分の遺骨が収められているとのこと。1967年にシンガポールと日本の両政府が協力して作られた公園だそうです。
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ちょっとしんみりしてしまいました。ちなみに先ほどの慰霊塔、現地ではChopsticks(箸)と呼ばれているんだそう。言われてみれば見えなくもありませんが、なんだか先人に失礼な気はしなくもありません。
9月のF1シンガポールグランプリに向けて、中心部の幹線道路ではコースづくりが進められています。市街地コースなのでレースで使うのはもちろん普通の道路。今はたまたま信号のつながりでクルマが通っていませんが、
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通常のクルマ通りはこんな感じ。
シンガポールに来るのは2回目ですが、やっぱり海外に来た気がしないんですよね。写真に写るのは日本でもよく見かけるクルマばかり。左側通行右ハンドルというのも同じですから、異国感があまりない…
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駅の地下道を通ったりして名所「マーライオン」へ向けて歩きます。晴れ渡っていい天気です。気温は30度ちょっとぐらいですが、このところ東京は37度ぐらいに上がることが当たり前ですから、むしろ過ごしやすいぐらいです。日本よりはるか南、赤道直下なんですけどね。
15分ちょっと歩いてくると見覚えのある景色が見えてきました。
マーライオンがどこにあるかわかりますか?
背景の高層ビル群に混ざってしまうとやはり迫力に欠けるサイズ感になってしまいます。
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マーライオンの見つめる先にあるのは、かの有名な「マリーナ・ベイ・サンズ」。周辺にある美術館やショッピングモールなども含めて全てラスベガス・サンズによって開発されました。総工費は80億SGDだとか。世界最大のカジノが入っているのでも有名ですね。
ここの地下には一般人でも食べることのできる「ホーカー(屋台村)」も入っているのだとか。さすがに街中のものに比べたらお値段は張るそうですが…
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ナショナルギャラリーの前にある広場はF1グランプリの観覧席設営の真っ最中でした。前回来たときにまっさらな広場だななんて思っていましたが、こういうときに使われているんですね。すぐ裏手にはCity Hall駅もありますし、アクセスとしては便利なところです。
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わざわざPokemon GOのレイドバトルのためにナショナルギャラリーまで来たのですが、なんとかバトルに勝利したものの肝心のレックウザには逃げられてしまいました。せっかくシンガポールに来たなら強いポケモンを捕まえて職場で見せびらかしたいところですが、そういう意地の悪い欲が先行するとダメなのかもしれませんね。
暑い中わざわざ来たのに…
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というわけでマーライオンまでやって来ました。さすがに土曜日ということもあって観光客でいっぱいです。土曜日じゃなくてもいっぱいですが…
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マーライオンパークのすぐそばには乗船場があってリバークルーズが体験できるそうです。40分でマリーナ・ベイ周辺の観光地を一通り巡って料金は25SGD、およそ2,000円。夜間にはマリーナ・ベイ・サンズの光りのショーに合わせたクルーズもあって、そちらは38SGDだそう。
シンガポールはいつ行っても蒸し暑いので、風に当たってちょっと涼しく観光をしたいというときにはオススメかもしれません。
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人混みに疲れたので、ちょっと早いですが後輩たちとの合流地点へ行くことにします。マーライオンパークの近くにあるバス停からバスでおよそ20分、Blk16というバス停で降りると目的地はすぐそばです。
Tanjong Pagar駅。地下鉄の同名の駅からはおよそ15分ほど歩きます。
ここタンジョン・パガー駅は、マレー半島を縦断するマレー鉄道のシンガポール側の終着駅でした。1932年に開業し、2011年によりマレーシアとの国境に近い駅が終着駅となったため廃止されました。駅舎は2011年に国定記念物に指定されています。
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廃止後しばらくは歴史遺産として公開されていたそうですが、現在は地下鉄Circle Lineの延伸工事のために閉鎖されているとのこと。将来的には地下鉄の駅舎として転用されることになるそうです。近寄ることができないので、柵の隙間からカメラのレンズを入れてなんとか建物を写真に収めます。
駅舎はアールデコ様式、入口にはそれぞれ農業、鉱業、商業、運輸をイメージしたレリーフが飾られています。
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駅舎の裏側にあるプラットホームは無用の長物に他ならないので、さすがに解体が始められていました。屋根にも装飾がしっかりと入っており、シンガポールの玄関口として立派な姿だったであろうことが想像できます。
現役の頃に見てみたかったものです。
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予定より少し遅れているようで、まだ後輩たちが到着するまで時間がかかりそうです。
Tanjong Pagarの駅周辺は団地となっており、広場には屋根付きの休憩場所がいくつか設置されています。スコールの多いシンガポールらしい光景です。強い日差しからも守ってくれるので、ちょっと休憩するにはとてもありがたい存在。
というわけでPokemon GOをやったり本を読んだりしながら到着を待ちます。吹き抜けていく風は意外にも涼しく快適です。日本よりずっと過ごしやすい。
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12時半頃に後輩たちが到着したので、改めてTanjong Pagar駅を見て回り記念写真を撮ります。めったに会わないメンバーがなぜか海外で合流するというわけのわからない出来事が起きるのも、みんなの行動力が高いがゆえなのでしょうが…自分も見習いたいものです。
さすがに歩くと暑くてウンザリするので、お昼を食べにバスで「マクスウェルフードセンター」へやって来ました。土曜日なのでホーカーの中はいっぱいです…
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お昼を食べてから地下鉄のTanjong Pagar駅まで歩いてくるとなんだか賑やかです。ちょうどジャパンフェスのようなものを開いていたらしく、見覚えのあるものが色々売っています。
この駅の広場には日本食の店やJR東日本が手がける「JAPAN RAIL CAFE」など、ずいぶん日本をプッシュするエリアになっています。そばに電通のビルがあるのが理由でしょうが。
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見ているとアイスが食べたくなってきてしまいました。いくら日本より涼しいとはいえ、気温30度を超えて湿度も70%以上あるすさまじい蒸し暑さには変わりありません。
見覚えのあるセイコーマートのメロンアイス。ひんやりして甘くておいしい!価格は300円近くしていますが、輸送費なんかも含めれば仕方がない話です。
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後輩たちはチャンギ空港内に併設されたクラウンプラザに宿泊するということで、チェックインしてくるのを待ちます。あさかぜの泊まっている1泊8,000円しない安ホテルより、当たり前ですが2万円ぐらいするのではるかにきれいでロビーも充実しています。
滑走路の見える部屋をとれば飛行機のスポッティングもできるそうですが、貧乏旅行をしている身ではなかなか手が出ません。
チェックインを済ませたら再び一緒に空港内の観光へと繰り出します。1月にはなかったショッピングモール「Jewel」が開業していました。コの字形に配置された第1~3ターミナルの真ん中にできたもので、ガラスの巨大なドームが存在を強烈にアピールしてきます。
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ドームの真ん中にはご覧の通り巨大な滝…
「HSBC Rain Vortex」と名付けられた、屋内では世界最大の滝。落差40mにもなるそうです。熱帯にあって降雨量の多いシンガポールの特性を生かしたものだそうで、50万リットルの雨水を循環させて常に流れ続けています。
周囲は熱帯雨林をイメージしたような植物園になっていて、滝壺から湧き上がる水蒸気でもうもうとしています。
T2とT3を結ぶシャトルトレインはJewel開業を機にこのRain Vortexの真横を通るルートに変更されて再開しました。日を改めてこの「ボルテックスビュー」を楽しむことにしましょう。
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特に買い物はありませんがJewelを見て回ります。面白いことに1つのフロアで2階建てになっている店舗が多くあります。東急ハンズもそんな構造です。実を言うとイヤホンを自宅に忘れてきたので買おうかと思っていたのですが、思いのほか高いんですよねぇ…わざわざ買うほどでもないような気分になってきました。
1階から見上げるRain Vortexは滝壺に落ちる音も聞こえてかなり迫力があります。仕切りがあるので濡れることはありませんが。マイナスイオンが出ていそうな雰囲気ですね。
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北海道から来ている後輩がどうもマレーシアでの水が合わなかったらしく、ずっとトイレに入っている状態だそう…しょっちゅう腹を壊すあさかぜとしてはその苦しみは想像に難くありません。食べ物は気をつけられても、水ばっかりはどうにもなりませんからねぇ…
様子を見に行った後輩が戻ってくるまで、コーヒースタンドでKopiを飲んで待ちます。マレー風のコーヒーがコピ。コーヒーにコンデンスミルクを加えた苦くて甘い独特の風味がします。
カップに注いだ後は持ち運びできるように密封した上でビニールの持ち手をつけて渡してくれます。
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そのままKopitiamで夕食を済ませ、バンコク経由で戻る後輩を見送ってから再び街中に繰り出してきました。水にあたった後輩はホテルの部屋に戻ると言うことで、同期のひかげ氏と後輩の組合員氏の3人です。
地下鉄のRaffles Place駅から歩いてライトアップされたマーライオンを目指して歩きます。時刻は夜8時半ですがまだまだ観光客がたくさん出歩いています。
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ライトアップされたマーライオン周辺はなおのこと人でいっぱいです。暗くなるとお金を持っている(と思われがちな)観光客はスリや置き引きの被害に遭いやすくなります。警戒心の薄い日本人はなおさらです。
貴重品は他の人に手を突っ込まれにくい場所を考えて入れておきましょう。
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背後に立ち並ぶ高層ビルが美しく輝いています。古風なマーライオンとの対比がまたシンガポールならではです。
所々日本語が聞こえて異国感はいまひとつですが…よほど日本人の観光客が多いのか、マーライオン周辺の案内看板には日本語が併記されています。
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21時過ぎからマリーナ・ベイ・サンズのレーザーショーが始まりました。遠くの方で音楽らしきもの鳴っているのは聞こえますが、こちらは雑踏でよくわかりません。
しかしまあ何をやってもお金がかかっていますね、こうした高級リゾートは…1泊4万円以上するようなホテルは格が違います。そうした高級ホテルは1泊だけじゃもったいないですから、なおさら宿泊費がかさみます。
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フラートンホテルの前には結婚式用と思われるロールスロイスが鎮座していました。1960年代後半のロールスロイス・ファントムのようです。
隅々までピカピカに磨かれていますが、いったいこれをレンタルするだけで何十万円するのやら…
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Raffles Placeまで戻ってきて地下鉄でそれぞれの宿泊地まで戻ります。あさかぜは途中のLavender駅で下車してホテルへ。2人はそのままチャンギ空港へ戻っていきました。
翌朝は午前中の割と早い飛行機だそうなので、あさかぜはさすがに見送りには行きません。みんな日本人ですからそのうち日本で会うでしょうしね。
ホテルに戻るとシャワーヘッドが交換されていました。実を言うと昨晩シャワーヘッドが壊れていて、根元からポッキリ折れてしまったのでした。メッセージと5ドル札を書いておいたところ、新品に交換してくれていましたが…
シャワーも冷たい水か冷たくない水かしか出ない、という状態になっていたのです。あいにくシャワーヘッドを交換したところで状況は変わっていません。今日も冷たいシャワーを浴びてベッドに潜り込みます。