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今日は青空の鮮やかないい天気です。今日は昼から用事があるので、午前中はちょっとした観光に費やします。
昨日と同じく朝食を済ませたら今日はバスで移動します。
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ホテルから歩いて3分ほどのバス停へ。ハードルが高く見える海外のバスですが、シンガポールに限って言えば簡単でした。
ここでは共通のICカード「EZ link」が地下鉄もバスも利用できます。地下鉄の駅でEZ linkをtop-up(日本でいう「チャージ」)をしておけばいいだけです。
ルート検索は「Googleマップ」アプリが便利です。目的地を入力したりマップ上で選んで経路検索をすると、自動的に地下鉄とバスを併用したルートを算出してくれます。それに従って乗り継いでいけばいいだけです。
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路線バス事業者は複数ありますが、運賃も含めて全部共通化されているので大丈夫。前扉から乗って中扉から降りるのは日本の都市部のバスと同じ。
EZ linkなら乗降の時にそれぞれリーダーへカードをタッチするだけですが、現金の場合は乗車時に目的地までの運賃を払わなければいけないので旅行者には難しいです。運賃もEZ linkより高いので、よほどのことがない限りは現金払いをする理由もありませんね。
乗る際には系統番号をチェック。バス停にはそこに止まる系統番号が並んでいます。Googleマップで案内された系統のバスを待ち、近づいてきたら手を横に上げて合図します。合図をしないと通過してしまうことがほとんどです。
乗ったらGoogleマップで通過停留所が見られるので、1つ手前の停留所を過ぎたらボタンで知らせます。ちなみに中扉のすぐ後ろに座ればカードリーダーの画面で次の停留所が表示されるので、それを見ておくのでもわかります。
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これは劇場とコンサートホールが併設されたヴィクトリア劇場。元の建物は1909年に建設され、2010年からリニューアルが入って今の姿になりました。国の歴史記念物に指定されています。
シンガポールの市内では最高の音響効果を持つ劇場と言われたそうです。
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1887年に完成したシンガポール博物館。国内では最古の博物館だそうです。シンガポールの歴史を学ぶならここ、とのこと。
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川縁に凛々しく立っているのは現在のシンガポールの礎を築いたトーマス・ラッフルズの像です。
1819年までシンガポールはジョホール王国という国の領地でしたが、長い間王家の中で内紛が続いていました。この島が東南アジアでの貿易でとても有益な場所にあることに目を付けた東インド会社のラッフルズは、この内紛を利用して王国と協定を結び、やがてイギリスの植民地へと移り変わっていきます。
ちなみにジョホールの王家そのものは現存し、スルタンが世襲で受け継いでいます。マレーシアの国王(任期5年)を他州のスルタンと輪番制で勤めているのだそう。国王が任期制というのも面白い話です。
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古くから交易の中心だったシンガポール川。およそ3kmの、川というよりは奥深い入江のような印象です。ここを支配していた国々はこの川を利用して経済的に繁栄してきました。
ちなみに現在は河口を「マリーナバラージ」というダムでせき止め、細長いため池として利用しています。狭くて海に囲まれているのに、過去の歴史的な理由で隣国マレーシアに頼り切りになるわけにもいかないので、生活に必要な真水を確保するためにこうしているわけです。
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シンガポール川に面して建つ「ザ・フラートンホテル・シンガポール」。1928年に当時のシンガポール総督ロバート・フラトンにちなんで建物の名前が付けられ、1996年まで中央郵便局などとして機能していた英領シンガポールの生き証人のような存在です。
1942年にはシンガポールに攻め込んだ日本軍に対しての降伏が話し合われた場でもありました。難攻不落の要塞と言われていたシンガポールはたった10日ほどの戦闘で日本軍に決定的な敗北を喫し、「the "worst disaster" in British military history(イギリス軍の歴史上最低最悪の出来事)」とウィンストン・チャーチルは記したほどでした。
2001年に400室を擁するホテルとして改修され現在の姿になります。
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荘厳なフラートンホテルの背後には立派な高層ビルがところ狭しと林立しています。世界的にも有数の都市へと発展した背景には、1965年にマレーシアから独立させ独裁的に政治を司ってきたリー・クアンユーの手腕があります。30年間に渡って首相を務め、経済や国防の強化のためにリーダーシップを発揮してきました。
植民地時代に使われた英語を引き続き公用語として残したのも大きかったことでしょう。加えて北京官話やマレー語、タミル語も公用語として認め、文化の多様性も維持しています。街中どこでも英語と中国語両方が聞こえてきますから、シンガポールの人々のバイリンガルっぷりには舌を巻きます。
結果、いろいろな言語の混ざったシンガポール風英語「シングリッシュ」というものに変化していくんですけどね。
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話題としてもだいぶ回り道をしてきました。シンガポール最大の観光名所と言っても過言ではない「マーライオン」に到着です。一番近い地下鉄の駅「ラッフルズプレイス」からは徒歩15分程度かかります。
世界三大がっかりとはいうものの、そのつもりで見に行ってみればそれなりの迫力です。「これぞシンガポール!」という光景が見られるので、三大がっかりというワードに釣られて素通りしてしまうのはもったいない。
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それにしたって、日曜日ということもあって見渡す限り人、人、人…みんな考えることは同じで、マーライオンの吐き出す水を手や口に受けたり、自分が吐き出しているように見せる写真をあちらこちらで撮っています。
周囲は結構な頻度で日本語が飛び交っており、あさかぜもちょうど近くにいた修学旅行の引率の先生に記念写真を撮ってもらいました。ちゃんと観光をしたという証明を一応残して、お昼の用事へと向かいます。