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福岡空港からバスに乗って博多バスターミナルへとやってきました。
本当はバスターミナルまでバスに乗るつもりでしたが、空気を読まず職場から入電。反対側の筑紫口に降りて電話をかけていました。
…まさかそれが怒濤の2月のきっかけとなる電話だったとは。
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博多バスターミナルの裏からは、高速バス・路線バスともにひっきりなしに出入りします。
写真奥にはバスの広い駐車場があり、信号が変わるたびにバスが連なってターミナルに入ってきます。
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1階部分に発着する一般路線バスと異なり、高速バスは上階に発着します。
2階が主にバスの降車場となっており、ほとんどの高速バスは3階から発車します。今晩の「はかた号」も、この博多バスターミナル3階が始発地です。
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白基調の西鉄バスに混ざって、真っ赤なバスが搭乗。JR九州バスの路線バスです。
JR九州バスは一般路線車も高速車も、「OMNIBUS」ロゴの入った真っ赤な車体が特徴。
今晩のお酒と車内で食べる軽食を買って、いよいよ「はかた号」に乗り込みます。
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12月に車両が変わった「はかた号」。引き続き西日本鉄道の運行です。
車両は2階建ての三菱ふそう・エアロキングから、1階建てのエアロクイーン・スーパーハイデッカーに交代。車両後方は「ビジネスクラス」で、本革+ファブリックの3列シートが並びます。
今時の長距離車両らしく、USBポートとコンセントも装備。レッグレストも装備されていますが、前の座席をリクライニングしたら、ちょっと足下が狭くなりそうです。
最後尾の4席は女性専用席。
料金は最も安く設定されていますが、実はリクライニング角度が少し浅いです。後ろを気にしなくていいのは利点です。
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こちらが注目の、個室型となったプレミアムシート。元々「はかた号」は各座席を区切るカーテンで、プライバシーはそれなりに確保されていました。今回はそれが衝立となり、なお「囲まれている」感じが向上。
シートは本革、エアーによるマッサージ機能とヒーターも装備。座席はすべて電動で、コンセントも座席左右に合計2つあります。毛布はビジネスクラスよりも厚手の様子。
各座席にiPad miniが用意されていますが、バス車内のエンタメ用に特別な設定がされているわけでもなく、とりあえず置いてある感じ。あさかぜはApple製端末の使い方を知らないので放置。
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壁にシート機能の使い方があります。
調べたところ、ロケバスなどに使われる座席を製造している「マジカルテクニカ」という会社の製品だそう。一部の機能を省略してバスに搭載しているようです。
エアロキング時代よりも窓が大きく、また座席も近いため、外の冷気がしんしんと伝わってきます。シートヒーターをオンにしますが、背中の一部だけしか温かくなりません…
ちなみにマッサージ機能は言うまでもなくさしたる動きはなく、むしろエア音の方が気になって落ち着きません。
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博多BTから約15分、以前の始発地だった天神バスセンターに到着。ここを出ると都市高速に入り、北九州地区へと向かいます。
天神BCを出ると、2人のうち1人の運転士がシートの使い方を説明しに来てくれました。運行開始からまだ2ヶ月、
「私らもまだこの座席はよくわからんのですよ…」
と苦笑いしていました。
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アメニティも配られました。
スリッパはあらかじめ壁のポケットに入っています。ビニール袋に入った、デオドラントシート、ミネラルウォーター、アイマスク。これはエアロキング時代と変わりません。
ちなみに壁はありますが、結局仕切りは蛇腹のカーテン。むしろ以前のシートを仕切るカーテンの方が分厚かったのですが…
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22時前、最初の休憩ポイントである佐波川SAに到着。2月の夜ということもあり、かなり寒い。道中ずっと毛布をかぶっていますが、それでも寒さが伝わってくるのがわかります。
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ここを出るといよいよ深夜走行。
後方のビジネスは各座席へのカーテンが引かれ、消灯されました。プレミアムは元々光が漏れない構造になっているので、照明は手元のスイッチで明るさを無段階に調整できます。さすがに明け番で東京から飛んできているので、いい加減体力の限界。照明を暗くして睡眠体制に入ります。お酒がいい具合に効いています。
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午前7時前、新東名の静岡SAに到着。バス専用の駐車場はSAの建物に近い位置に用意されています。
真冬の平日の朝ということもあってか、人影はまばら。当然ですがお土産品の店もまだ開いておらず、コンビニだけがひっそりと営業しています。
さっさとトイレを済ませ、バスのところへ戻ります。
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明るくなってようやくバスの全体が見えます。
専用の新造車両を導入した「はかた号」。旧来のエアロキングも、増発便および検査時の代走用としてまだ活躍しています。
前から2枚目の窓、電気のついているのがあさかぜのブース。プレミアムクラスは大きな窓1枚分が1つの座席に割り当てあられています。
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車両デザインの新旧比較。
一般公募されたエアロキングに対し、エアロクイーンは西鉄の夜行車標準の「白夜行」のアレンジ型に戻されました。
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通常の白夜行デザインは岡本太郎の太陽の塔が黒色で描かれています。
はかた号は金色。従来と同じく、英文の「Line connecting Hakata with Tokyo」を併記して、はかた号の専用車であることをアピールしています。
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後ろから。
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ヘッドライト上の「アイライン」も金色に。
ナンバープレート横の黒い部分は、自動ブレーキ用のミリ波レーダーです。
15分の休憩の後、バスは順調に新東名から東名に合流。首都高に入っても流れは順調で、はかた号3度目にして初めて定刻通り新宿駅西口へと到着します。初回は1時間遅れ、2回目は30分遅れでしたから、3度目の正直というやつでしょうか。
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京王側のバスターミナル、新宿駅西口に到着。やたらと低い座席から
「よっこらしょ!」
と気合いを入れて立ち上がります。
個室型のシートになって、より快適性の上がった「はかた号」のプレミアムシート。一方で、以前の方が快適だったといえる部分も多々あることも事実…
あさかぜの中ではとある疑念が。
「もしかしたら、考えようによっては圧迫感のあるプレミアムシートよりも、ビジネスシートの方が快適なのでは?」
またはかた号に挑むべき理由ができてしまったようです。今度はいつ福岡へ行こうかな。