「スマホやiPod touchの画面じゃ小さいなぁ」
と。
別にパソコンで見ればいい話なのですが、先日も書いたとおり自室は灼熱地獄で昼間はパソコンが動かせません。また昼寝の最中ですとか夜寝る前に同じく電子書籍を読んだり、動画サイトを見たりする際にパソコンは大きすぎて邪魔です。
かといって、手元にあるiPod touchは画質はいいものの、やはり画面がどうにも小さい。特にぐるぐる回転するのが嫌で縦向きに固定しているあさかぜにとっては、なおさら動画の表示が小さくなってしまうわけです。
まぁ別に全くもって切羽詰まった状況でもなんでもないのでどうでもいい話ではありますが、とあるものを見てからタブレット端末が欲しくなってしまいました。
http://www.google.co.jp/nexus/7/
台湾のASUSが製造する、Google謹製の最新鋭タブレット端末「Nexus7」。昨年夏に発売された2012年モデルよりも性能が向上した2013年モデルです。
アメリカ本土ではすでに7月末に発売された2013年版Nexus7ですが、日本国内では正式発表はまだ。噂によれば8月26日に発表会、27日か28日に発売という話ですが、いかんせんご覧のとおり日本語版の公式ウェブページは「近日発売」のまま(2013年8月23日16:50現在)。
上記のような目的ですから、別に購入しなければならないものではないのですが、端末のデザインや最新版Android、持ち運びに手軽なサイズ…なんて見てしまうと購買意欲がムラムラと出てきてしまうわけです。
2012年版のNexus7とどう違うのかということに関してはGoogleで「Nexus7」と検索すれば山ほど出てまいりますので、今回は自分のメモも兼ねてもっと親しいことを。
現在使用中のスマートフォン「富士通 ARROWS V(F-04E)」との比較をしてみようと思います。なお、以下は特記のない限り、「Nexus7」と記載した場合は新しい方の2013年版Nexus7のことを指します。
■OS(オペレーションシステム)
Nexus7:Android 4.3
F-04E:Android 4.0.4
Androidのバージョンは最新の4.3。丸い図形の描画能力を向上させたり、表示速度を向上させたりといった目に見える部分が4.0よりもバージョンアップされています。またマルチアカウントにも対応し、使用者によってアプリケーションの制限をかけることもできるという、Windowsのパソコンのような機能も搭載しているとのこと。
難点は4.3を搭載した端末が少なく、アプリケーションによっては対応していないという場面があること。
■プロセッサ
Nexus7:Qualcomm Snapdragon S4 (クアッドコア、1.5GHz)
F-04E:NVIIDIA Tegra 3(クアッドコア、1.5GHz)
基本的にスペックは同一。コアが4つ、動作周波数が1.5GHzというのは両者とも同じ。2012年版Nexus7に比べ、2013年版はCPU性能で1.8倍、グラフィック性能で4倍になっているとのこと。あさかぜのARROWS Vよりも若干は性能が良いのかもしれません。
■メモリ
Nexus7:2GB
F-04E:2GB
最近はスマートフォン端末でも2GBのRAMを持っている端末も多くなりました。メモリが多くなる分、アプリケーションをいくつも同時に立ち上げた際の動作も軽くなります。
■ディスプレイ
Nexus7:7インチ(解像度:1920×1200ピクセル)
F-04E:4.7インチ(解像度:1280×720ピクセル)
対角線にして約1.5倍のサイズ。解像度もフルHDに対応させてかなり大きくなっています。
画面のきめ細かさを示すPPI(Pixel Per Inch=1インチあたりのピクセル数)は、Nexus7が323ppi、ARROWS Vが320ppi。画面が大きくなったからといって、画質は荒くなっていません。きめ細かさはそのままに表示範囲が広がった形。ちなみにほぼ同サイズのiPad miniは163ppiですから、単純に倍ぐらい画質が綺麗になっているわけです。
■ストレージ(保存領域)
Nexus7:内部は16GBもしくは32GB。外部ストレージへの対応なし。
F-04E:内部は64GB。microSD、microSDHCに対応。
内部ストレージはARROWS Vが圧倒的。さらにmicroSDカードに対応しているため、保存容量に関しては基本的に不安はなし。
一方、Nexus7は32GBの内部ストレージだけで、microSDなどへの対応はなし。クラウドがあるんだからそれを使え、ということなのでしょうが…画像ファイルも音楽ファイルも動画ファイルも肥大化が進む時代、クラウドだけで済ますのはいくらなんでも無理だと思うのですがねぇ。使い方次第?
■カメラ機能
Nexus7:前面120万画素・背面500万画素
F-04E:前面130万画素・背面1,310万画素
画素数だけを見れば、Nexus7のカメラはなんともショボイもの。
ただ、素子もレンズも小さいカメラで、1300万画素もあったところで仕方ないのですよ。実際のところ、500万画素あれば十分。所詮携帯端末のカメラ機能ですから、500万画素というのはちょうどいいラインでしょう。
あさかぜ個人の話ですが、基本的にコンデジを持ち歩いているので、携帯端末についているカメラはほとんど必要ありません。メモ程度に使えればいいぐらい。
■バッテリー
Nexus7:3950mAh
F-04E:2420mAh
ディスプレイが大きくなっている分、バッテリーも大きめ。Nexus7の場合、Web閲覧で10時間のバッテリー容量があるとのこと。鵜呑みにすれば、ARROWS Vの倍ぐらいになるでしょう。実際のところはこれほどまで行かないでしょうけれども、ARROWS Vに比べればバッテリーは長持ちするはず。
…というより、ARROWS Vのバッテリー消費量が異常なほど多いのです。やたらといろいろな機能がついているせいで、追加バッテリーを常に持ち歩いていなければ不安になるレベル。携帯電話とWiFiだけのタブレットでは条件が違うとはいえ、ARROWS Vは大食らいです。
■大きさ(縦×横×厚さ、単位mm)
Nexus7:200×114×8.65
F-04E:129×65×10.8
縦は約8cm、横が約5cm、Nexus7のほうが大きくなります。数字にすればあまり大きく感じられません。
しかし実際にARROWS Vに定規を当てて比べてみると、Nexus7はだいぶ大きくなります。スーツの上着の内ポケットにギリギリ入るかどうかというサイズ。普段着のポケットに突っ込むことはおそらく無理でしょうね。
■重さ
Nexus7:290g
F-04E:152g
重さは倍ぐらい。サイズも含め、片手で取り扱うのは少々苦しい大きさ。まぁタブレット端末を片手で使うような状況はありえないはずですから、問題はありません。
というわけで、意味もなく手持ちのケータイと発売予定のタブレットを比較してみました。
画面の大きさと言いきめ細かさと言い、Nexus7には魅力が詰まっています。まだ発売日も価格も発表されていませんが、手を出さずにはいられない感じです。
ああ、早く発表されないかなぁ…