前回の記事の終わりにも書いたとおり、修理に出していたASUS Chromebook C223NAが帰ってきました。
無事(?)に状況が再現してくれたようで、バッテリーの交換が行われた模様。やはり電源周りのトラブルだった、ということなのでしょうかね。自宅で軽く動作確認をしてみたところでは、とりあえず問題なくスリープから復旧している感じ。ようやく力強い文章作成の相棒となってくれそうです。
手元に戻ってきたところで、ようやくスペックについて触れられます。
本体の大きさは28.6cm×19.9cm×1.7cm、A4の紙より少し小さいサイズ。おおかたのビジネスバッグには問題なく入れられるはず。重さは999gをアピールしています。1kgを切ったという事実が重要なんでしょうね。
<新幹線のシートテーブルにも余裕で載る大きさ>
本体の左側にはUSB 3.1 TypeC、microSD、USB 3.0、マイク・イヤホン共通の3.5mmジャックが。そして右側にももう1つUSB TypeCの端子が備えられています。限られるスペースで左右どちらからでも給電できるように、という配慮のようです。新幹線や飛行機では重宝するかもしれません。
画面の内側には92万画素のWebカメラがあり、Skypeなどのチャットにも対応している模様。スピーカーに加えてマイクも装備されているので、「OK, Google.」から音声認識を立ち上げることもできます。音声認識はスマホも一緒に動作してしまうので使っていませんが…
画面の大きさは11.6インチのつや消し。画面に自分の顔が写り込むのが大嫌いなあさかぜにはつや消し液晶は必須です。「白っぽい」とか「精細さに欠ける」といったレビューも見かけますが、持ち運ぶ安価なノートパソコンなら充分です。
解像度は1,366×768とちょっと小さい気もしますが、設定から1,518×853に上げることもできます。擬似的に上げているだけなのでもちろんキレイさには欠けますが、文字入力がメインなので気になりません。
<シャープさは失われるものの、解像度を擬似的に1段階上げられる>
CPUは省電力低スペックの代表とも言えるIntelのCeleron、メモリは4GB、内蔵ストレージは32GBととてもWindowsじゃ動かないようなスペックですが、動作の軽さがウリのChrome OSだけあって軽快です。起動も数秒ですぐ使えますし、自機の性能に依存しないクラウドメインの環境の強さがわかります。
裏を返せばインターネットにつながっていなければほとんど何もできない、という泣き所を伴うわけですが。USBやmicroSDに入れた動画を見る程度ならば問題なさそう。
Androidアプリも一部は動作するので便利といえば便利ですが、文字入力はGoogle日本語入力だけで「ATOKはインストールできても設定でONにできない」と必ずしも万能ではありません。ATOK Passportユーザーとしては悲しい…
<認識はしていても使うことは出来ない「ATOK Passport」。日本語入力は「Google日本語入力」のみ>
バッテリーはかなり長持ちです。公称値は11.3時間で、たしかに負荷をかけない作業ならば10時間は余裕で行けそう。前述の通りTypeC端子で充電できるので、いざとなればモバイルバッテリーからでも多少の救済はできます。ただスマートフォンの充電器では給電能力が低いので、「使いながら充電したい」という場合は付属の高出力ACアダプタが必要になります。
<動画を見続けるとかの負荷をかける作業をしなければ、10時間はもちそうなバッテリー>
画面はタッチパネル非対応なので、タッチパッドでカーソルを操作するのは普通のノートパソコンと同じです。2本の指でピンチイン・ピンチアウトができるあたり、ちょっとスマートフォンっぽい。他にもスクロールや戻る・進むの動作なども2本指でできるので、慣れればカーソルを動かす必要が少なくなるのは便利です。
とりあえず3週間ほどいじってみた感想はこんなところです。細かいことを言えばいろいろとあるかもしれませんが、全体的に見てみれば要素がコンパクトにまとまっていますし、動作も軽快なのでストレスなく使えます。しばしばChrome OSのアップデートがやってきますが、その再起動でさえ十数秒で済むのはさすが。
ちょっとした合間で作業をするには便利なツールになりそうです。
ところで。
冒頭で「スリープから復帰しない問題」から復旧したと書きましたが、やっぱり再発しました。この文章は途中で4時間にわたる昼寝を挟んで作成されていますが、その間画面を閉じておいたらスリープから復旧しませんでした…
まぁこれは持病と思って付き合っていくしかないんでしょうね。画面が点灯した状態で使うには何も問題はないので、うまく処置していくことにしましょう。