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深夜とはいえ、あまりに空腹だったので食べ物を注文。なんとなくスタミナが欲しかったので、ガーリック風味の鶏肉丼を注文。まぁ食べ物を売りにする店ではないので、味はそこそこ。とりあえず空腹さえ満たされればそれで十分です。
同じ事を茶川くんも考えたようですが、あいにく彼は食べ物が合わず腹を下し、トイレとブースを往復するような状況になっていたそうです。言ってくれれば下痢止めなどを渡したのですが…
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後輩の消化器官が異常を出していることなどつゆ知らず、ポケマス女史とあさかぜは日の昇りきらないうちに姫路駅へと戻って来ました。
単純に山陽本線を下るならばこんな朝6時に出てくることもなかったのですが、今回は呉線回りというプランなので、だいぶ早朝になってしまいました。同行する女史には申し訳ないと思いつつ、ちょっと強引なプランです。
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姫路から岡山ゆきの普通列車に乗り、途中の万富で下車。これから朝ラッシュ時間帯に入り、岡山までそのまま行ってしまっては座れない可能性があります。そのため、万富で折り返して三原ゆきになる普通列車に乗り換えです。
まだ3月頭の朝ということもあり、それなりに冷え込みます。駅名板についた水滴は、夜の寒さで凍っていました。
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駅の裏はキリンビールの工場。「キリンビアパーク岡山」が併設されており、申し込みをすればビール製造工場の見学や試飲ができるとのこと。
詳しくは以下の公式ページをご覧ください。
http://www.kirin.co.jp/about/brewery/factory/okayama/tour.html
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折り返し三原ゆきとなる普通列車が到着しました。いわゆる「末期色」と呼ばれる黄色い車両ではなく、ちょっとホッとする我々。乗ってしまえばわからないんですけどね。
車内は快適な転換クロスシート。睡眠がはかどります。
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岡山近辺の混雑を座ったまま乗り切り、やがて車窓には海が間近に見え始めます。瀬戸内海です。良い天気に恵まれ、海が美しく輝きます。
万富から約2時間、終点の三原に到着です。ここで呉線の電車に乗り換え。
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赤と青、まるで京成電車のような帯をまとった105系がホームに入選して来ました。折り返し広ゆきとなる呉線の電車です。久々のオールロングシート。せっかく景色を楽しめる路線ですが、ロングシートとは…
しかしそんなことより、今はお腹が空いて仕方ありません。未明に食べたよくわからない鶏肉丼以来、何も口にしていません。空腹が抑えられないので、ホーム上にあるそば屋に飛び込みます。
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かき揚げうどんで空腹を癒します。乗り換え時間は20分ほどで長くも短くもありません。熱い熱いとうどんをすすり、車内に戻ります。
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三原を出ると、電車はすぐに海沿いを走り出します。瀬戸内海の美しい景色です。ところどころ海岸にはきれいに整備された公園が見られます。
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良い景観が続きますが、いかんせんロングシートなので景色を見ようとすると常に振り返ろうとする姿勢。なかなか首が痛くなります。
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安芸幸崎の近くで、巨大な造船所のクレーンが見えて来ました。三原に本社を持つ造船会社、「幸陽船渠」の本社工場です。
所属する今治造船グループの中でも最大規模となる造船設備を保有している企業とのこと。大型船舶の建造を主力として行なっています。
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駅を出て小さな湾を回りこむと、幸陽船渠の工場がもっと広く見えるようになります。巨大なクレーンの下では、同じように巨大な船が建造中でした。超大型コンテナ船の造船に着手したのは日本では3番目だそうで、中規模の造船会社の中では初めてとのこと。
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巨大な造船所に興奮してしばらく、電車は終点の広に到着。ここから呉線の快速「安芸路ライナー」に乗り換えて広島へと進みます。
朝方に万富から乗った普通電車の写真と見比べていただけるとわかりますが、こちらの車両は地の色が薄い茶色。つまり京阪神地区で使用されていた5000番代です。
広島地区に移動してきてからは時速110km運転対応の装備を外したため、数字が-5000されて元の社号に戻っています。車内は例によって転換クロスシート。出来れば三原からこの車両であって欲しかったところですが、仕方ありません。
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始発の広から呉までは各駅停車、その先は快速運転を行う「安芸路ライナー」。各駅停車よりも10分ほど速く走ります。
13時前、広島に到着。ここでさらに友人の電連氏が合流し、3人で山陽本線を下ります。全く別行動を取っていたのに広島で合流するとは、なんという偶然でしょう。
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岩国で1分の乗り換え。ここで昨日の早朝から一緒だったポケマス女史が別行動になります。残った電連氏とあさかぜは引き続き山陽本線を下る旅へ。黄色い115系に飽きた所で、やっと新山口に到着。ここからは117系になるわけですが…
なんということでしょう、黄色い車両が2つ並ぶという有様。黄色一色で味気なくなった状況に加えて、テールライトもクリアレンズになっているためになんともコントラストのない顔。
乗る分には快適とはいえ、そもそも山陽本線をひたすら下り続けてふたりとも疲労でいっぱい。
とにかく下関のふぐの天ぷらが載ったうどん「ふく天うどん」だけを楽しみに我慢し続けます。
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やっと、本当にやっと、下関に到着です。
二人で「ふく天うどん」のお店を血眼になって探しますが、下関駅の構内が改良中でどこにも見当たりません。嘘だろ…
スマートフォンで調べたところ、駅の改装に伴って閉店したとのこと。新山口からこれだけを楽しみにひたすら普通列車に耐えてきたというのに…!
がっくりと肩を落として下関駅のホームへととぼとぼと戻ります。
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長野県では引退の話が聞こえている、荷物車を改造した123系。西日本地区ではまだまだ続投のようです。
さて、ふく天うどんも食べられず、このままでは22時過ぎに到着する祖母の家まで何も食べられないことはほぼ確実。そんな気合の入らない状況で、ひたすら普通列車で熊本県内まで移動するのはなかなか苦痛です。
伝家の宝刀、新幹線の出番です。
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博多から新玉名は100kmに満たないので学割が使用出来ませんが、小倉から乗れば学割適用区間。下関駅の緑の窓口で、小倉~新玉名間の新幹線乗車券と自由席特急券を買い求めます。料金にして4,500円以上にもなりましたが、もう普通列車での移動にはそろそろきついものがあります。
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博多まで快速に乗る電連氏と分かれ、小倉から新幹線に飛び乗ります。小倉での乗り換え時間は約7分。旅行の荷物を持っての移動はギリギリです。
自動改札で一度引っ掛かったものの、急ぎ足でホームに上がると博多ゆきの「のぞみ」がちょうど着くタイミング。しかし「のぞみ」の自由席は1~3号車だけなので、さらにホーム前方まで歩かされます。
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N700系に揺られて20分ほどで博多へ。新幹線の速さは圧倒的です。
しかし本当の勝負は博多駅。今自分がいるのは前方3号車ですが、乗り換えの階段は編成の中ほど。そして新幹線ホームの端の方にある九州新幹線のホームへと向かい、階段を上がってまた前方の自由席車両に行かなければなりません。その間5分。ギリギリです。
博多駅到着前に荷物を持ち、ドア付近で待機。ホームを小走りで抜け、階段を駆け下り、再び階段を駆け上がり、ホーム前方の自由席へ。なんとか発車に間に合いました。やれやれ…
これを逃すと、次の新玉名に止まる「つばめ」は約30分後。小倉から新幹線に乗った意味がほとんど消えてしまうのです。
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最初の停車駅新鳥栖でかなりの人が降り、窓側の座席に座れました。自由席でも4列の800系は快適です。
思わず昨日今日の疲れで意識が遠のきますが、寝てしまっては降り損なう可能性が。
久留米、筑後船小屋、新大牟田と停車し、車内もかなり空いて来ました。
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無事新玉名で下車。新幹線ができて2年近くになりますが、九州新幹線に乗るのは今日が初めてでした。自分が思っていた以上にきれいな駅に驚きです。
ちょうど向かい側を上り「つばめ」が通過するので、それを見てから駅を出ましょう。
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さすが新幹線、猛烈なスピードで駅を走り抜けていきます。もう少しスピード感のある写真が取れればよかったのですが…まぁコンパクトデジカメですし仕方ありません。
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階段を降りると、ひな祭りということで雛人形が飾ってありました。いやはや、明るくてきれいな駅です。
きっと駅周辺も整備されて、道には街灯なんかが立っているのでしょう。2年ぶりですし、せっかくですから家まで歩いて帰りましょうか。
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と思って、家に近い側の出口を出て戦慄しました。街灯がないとかいうレベルではありません。真っ暗です。道がどこかすらわからない有様。家の近所とはいえ初めて歩く道。無事に帰れる自信がありません。
というわけで、わずか数分の距離ですが駅の反対側からタクシーを使うことに。
「ケーズデンキができた以外は何も変わらんとです。そこにホームセンターができて食べ物も置くちゅう話ですが、田舎ですけんねぇ」と話してくれるタクシーの運転士さん。まだまだ新幹線効果は薄いようです。
予定より2時間ほど早く、祖母の家に到着。2日間の長い旅がとりあえずは終了しました。