あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

どこかで働く駅員がひたすら旅行記や写真(主に飛行機)をひたすら載せ続けるブログです

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冬の北陸ヨンイチサンづくし - 1日目【前編】(2021年12月20日)

今日はようやく「単騎遠征」です。口うるさい両親がいない解放感!やはり旅行というのはこういう解放感があってこそ。

と意気揚々と非番を迎えたのですが、これから乗る予定の北陸新幹線内は電力設備点検ということで最大1時間近くの遅れが出ているようです…
とりあえず東京駅まで行ってみると、乗車予定の「かがやき509号」の前に出るはずの「あさま607号」は発車時刻がとっくに過ぎているのにまだ姿を現してすらいませんでした。

 

大幅に遅れて到着したE7系が大慌てで車内清掃を済ませ、27分遅れの「あさま607号」となって東京駅を出て行きました。

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2021年12月3日 【成田空港】

D-AALB / AeroLogic / Boeing 777F

納車されたばかりの新車を駆って1ヶ月ぶりに成田空港までやって来ました。気がつけば12月に入っており、またもや大して何もしないうちに2021年が終わってしまいそうです。

2019年よりもかなり少ないとはいえ出発機が集中する時間帯になってきたので、さくらの丘でしばらくの間出発していく飛行機を見送ることにします。まずは香港へ飛び立つアエロ・ロジックから。
香港は厳しい入国規制が敷かれ続けており、香港を拠点とする航空会社は旅客運送が激減した状態がずっと続いています。日本でさえ国境を解放していく方針で進めているというのに…

 

JA08JJ / Jetstar Japan / Airbus A320-200

ジェットスタージャパンでは、当初2020年の夏にはA321neoの航続距離延長タイプであるA321LRを導入する話が進んでいました。あいにくコロナウイルスの影響を受けて先延ばしになっており、現状ではいつやってくるのかわかりません。

ちなみに海外の航空機写真の投稿サイトでは2020年8月にハンブルクで撮影された写真が上がっており、機体そのものはできあがっているようです。需要の回復している他のジェットスターグループにサブリースされるような展開になるのでしょうか…?

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アエロフロート狂気の30億ドル投資計画、と共食い整備のウワサ

ファーンボローエアショーで思い出した飛行機ネタです。今回はアエロフロートのお話

 

ウクライナへの侵略戦争を仕掛けて多くの国からのけ者になっているロシア。その国営航空会社であるアエロフロート・ロシア航空が1,852億ルーブル米ドルにして30億ドルにも及ぶ投資を行うそうです。


いわゆる「西側諸国」の大部分への乗り入れどころか、一部の旧ソビエト構成国からさえ上空通過を許可されない有様で旅客数は大幅に減っているそうですが、ロシア政府の「雨の日ファンド」とやらで投資資金がもらえるとか。さすが国営

 

<コロナと制裁で日本では姿を見かけなくなったアエロフロート。羽田に移行してからは最新鋭のA350-900で運航する予定だった>

 

当然のことながらエアバス Airbus、ボーイング Boeing、エンブラエル Embraerといった西側の飛行機を買うことはできないので、必然的に自国開発のものを選ぶことになります。
200席以上クラスとして現在開発中のイルクート・MS-21(現地表記はMC-21)、100席以下のリージョナル機としてスホーイスーパージェット100(SSJ100)、そしてオマケなのか200席前後クラスのツポレフ・Tu-214(Tu-204の近代化バージョン)合わせて300機ほど調達する気でいるとか。

 

ロイターの記事ではそれら3機種がリストアップされていましたが、他のメディアによると政府専用機などでも運用している大型機、イリューシン・Il-96も発注する可能性があるとのこと。

 

…なかなかすごいラインアップで感心してしまいました。

 


この中で最新鋭の技術を投入したのはMS-21です。
ロシアがエアバスA320ファミリーやボーイング737シリーズに追いつけ追い越せと開発した機体で、当初のプランより6年以上遅れてはいるものの、テストフライトも開始しています。
大先輩にケンカを仕掛ける以上、当然ロシアの認証のみならずEUの航空規制当局であるEASAにも認可申請を出しており、今までのようなロシア中心ではなく本格的に世界へ向けて売り込む機体になるはずでした。
この情勢となりEASAでの検査も止まっているはずなので、MS-21が大手メーカーと張り合う姿を見ることは当面の間なくなりましたが…

 

そしてハイテク機器を多数使う飛行機は、1つの国で部品が完結しませんMS-21も機体はロシアで開発・生産し、主翼も国産の複合素材を最新の技術で作り上げるなど、外の部分は確かに純然たるロシア製です。当初は主翼に使うカーボンファイバーは外国からの輸入に頼っていましたが、現在は国産化されたとか。

 

他の部分を見れば、EASAで認可を受けようとしているモデルのエンジンはプラット・アンド・ホイットニーのPW1400-JMでアメリカ製(主要部品は日本メーカーとドイツのMTUが製造)。一応ロシア国内向けには国産のアビアドビガテル製PD-14エンジンを搭載してテストフライト中で、ロシア国内の認証は通りそうな感じです。


アビオニクスコクピットの操縦機器や制御システムなどのこと)はロックウェル・コリンズ(米)が主導し、モニター画面やEFBはハネウェル(米)タレス(仏)が中心となります。電力関係はハミルトン・スタンダード(米)が、サイドスティックはUTCエアロスペース(米)が、シートはゾディアック・エアロスペース(仏)が、といった具合にMS-21は西側の大手企業の名前が並ぶ国際プロジェクト

 

もちろん主翼や機体以外にもロシア製の部品はありますが、飛行機を飛ばす根幹の技術は外国に頼らざるを得ないというか、頼った方が効率がいいのです。旅客機は信頼がモノをいう世界なので、信頼が確立されているメーカーの製品を使えば認証まで含めた開発期間が短くできますからね。

 

それゆえ今回の制裁で西側との取引がほぼ全滅している現状では、MS-21の量産化はかなり難しいのではないかと思います。仮にロシア製部品で量産体制を整えたとしても信頼性に大きな疑問符がつくので、少なくともロシアとその影響下にある国以外で通用する機体にはならないでしょう。

 

<MS-21が輸出向けモデルで搭載する予定のエンジン、PW1000-JM。写真はANAのA321neoが搭載するPW1100G>

 


もう1つ大量発注したと思われるスホーイのスーパージェット100。以後はSukhoi Superjet 100を略したSSJ100と書くことにします。


SSJ100は100席以下のリージョナル機で、すでにロシアを中心に運航が行われています。一時期日本にも乗り入れていましたが、日本路線を運航していたヤクティア・エアに安全上の不備があるとした国際線を取りやめることになりました。2018年頃からは代わりにアエロフロートがA319で同じ路線を飛ばしており、今のところ日本国内でみることは難しいようです。

 

SSJ100もやはりエンジンはサトゥルン(露)とスネクマ(仏)の合弁企業アビオニクスタレスAPUはハネウェルマーケティングはレオナルド(伊)とのJV…と西側の技術やノウハウが多く取り入れられた機体です。
エンジンのみ将来的に国産(おそらくアビアドビガテル製)にすることを目指していますが、Wikipedia英語版を見る限りでは合弁企業のパワージェット社SaM146を引き続き使っているようです。

 

まぁつまりMS-21と違ってSSJ100は量産体制こそ整っているものの、やはり西側諸国の技術や部品を根幹部分に取り入れているため、作り続けることができるのかどうかは不透明です。

 

<Sukhoiが西側にも通用する飛行機として気合いを入れていたSSJ100。実績のなさに加え、海外でのデモフライトで墜落事故を起こしたのも販売不振の一因>

 


本命?のツポレフ・Tu-214
聞き慣れないモデルですが、1988年に初飛行し1996年にアエロフロートで就航した、双発ジェット機のTu-204がベースの旅客機。非常ドア周りに若干の変更が施されたのと製造工場が変わったことで、モデル名もTu-214と改められたようです。基本的な部分はTu-204と変わりないものと見られます。

 

見た目もサイズもボーイング757とよく似ています。サイズはエアバスA321と似た感じ。
東側の航空機としては初めて西側のエンジンが搭載できるようにした機体で、国産のアビアドビガテル製PS-90エンジンに加えてロールスロイス(英)製RB-211エンジンが選べるようになりました。なじみのあるRR製エンジンを搭載できるようにしたことで、西側諸国への売り込みを図ったものと思われます。

 

<吸収合併されて現存しないウラジオストク航空のTu-204、エンジンはもちろんアビアドビガテル製。2011年4月撮影>

2021年末までのTu-204/214の製造機数は貨物型や軍用機も含めて89、オペレーターはロシア、北朝鮮キューバ、西側はドイツ(退役済み)ぐらいというところで何となくお察しではあります。少ないながらも複数の派生モデルがあったりして、少量多品種生産の何ともロシアらしい航空機です。

 

デビュー時期がエアバスA320と近しいこともあって、機体の制御はコンピューターを介したフライ・バイ・ワイヤを採用。コクピットも6面のモニターを配置したグラスコクピットとなっているなど、当時のロシア製旅客機とは一線を画すものといえます。
その後A320シリーズはエンジンを次世代のものに変更(=New Engine Option)したA320neoが登場していますが、Tu-204/214にはその予定はないようですし、そもそも年に1機2機作っているかどうかというレベルなのでアップデートする余裕なんてなさそうです。

 

とはいえツポレフの親会社となっているユナイテッド・エアクラフト・コーポレーション、英語で書くと何ともアメリカっぽい雰囲気になってしまうのであえて「統一航空機製造会社」と書くことにしますが、そこによれば2030年までに70機のTu-214を作るつもりでいるようです。


純粋なロシアの技術がベースになっているので作れなくはないような気もします。まともなものができるかどうかは別として…

 

ロシアの航空機情勢にも詳しい経済研究者の渡邊光太郎氏によれば、精密さを求められる工作機械の全てはドイツ、日本、アメリカの製品だそう。ロシア製の工作機械は精度が低くても構わないようなものに使われているのが実情だそうで、そうした面からも本当にTu-214が製造できるのかは疑問です。
できたとしても安全に飛ぶことができる機体になるのかどうか、というのもまた疑問ですね。

 

<Tu-204の機体の雰囲気は写真のBoeing 757によく似ている。ソ連の機体が西側の機体に近似するのはTu-204に限った話ではない…>

 


関連して、一部のニュースでは中国の裏切りの可能性について触れられています。sky-budgetの記事によると、中国がロシアに向けて航空部品を供給する意思を見せたとか。

 

いわゆる「東側」の仲間なので可能性はありそうですが、中国でもほとんどの旅客機がエアバスボーイングエンブラエルで構成されているので、二次制裁の可能性を考えると利口とは言えません。
このニュースも出所をたどっていってみると、どうもロシアのタス通信が発信源のようです。この情勢になってからロシアのプロパガンダを発信しまくっている通信社ですから、そもそもこのニュースの信憑性自体がだいぶ低いといえます。

 

ただ中国の立場を見ていると「壊れた部品の処分」とか「『国産』部品の輸出」などといった名目でロシアに与する可能性がないわけではないので、注意を払わなければならない状況ではあると思いますが。

 


なお8月9日のロイター通信の報道によると、アエロフロートはまだピカピカのA350-900新造機を部品取りのためにバラし始めたとか。恐れられていた事態が現実のものとなりました。
同様にSSJ100も共食い整備に使われている機体があるとのことで、いよいよロシアの航空機事情もヤバそうな局面に入っているのがうかがえます

 


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参考資料:
ロシアのアエロフロート、30億ドル増資計画 航空機発注も検討 - ロイター通信https://nordot.app/907122650498859008?c=768367547562557440

 

Russia’s flagship Aeroflot plans $3bn emergency cash infusion - Al Jazeera
https://www.aljazeera.com/economy/2022/6/8/russias-flagship-aeroflot-plans-3bn-emergency-cash-infusion

 

中国が方針転換、ロシアのエアラインに対してスペアパーツを供給する準備を整える - sky-budget
https://sky-budget.com/2022/06/24/china-supply-aircraft-spare-parts-for-russia/

 

Chinese Spare Part Supply Could Keep Russian Fleets Running For Longer - Simple Flying

https://simpleflying.com/chinese-spare-part-supply-keeping-russian-fleets-active/

 

China ‘ready’ to deliver aircraft parts to Russia: Chinese Ambassador to Russia - AEROTIME HUB
https://www.aerotime.aero/articles/31344-chinese-companies-ready-to-deliver-aircraft-parts-to-russia

 

Aeroflot Is Reportedly Using Its Young Airbus A350s For Spare Parts - Simple Flying
https://simpleflying.com/aerflot-airbus-a350-spare-parts/

家族旅行はリフレッシュ…? - 4日目(2021年11月20日)

慌ただしく荷物をまとめて旅館を出てきました。ああでもないこうでもないとやっていたのは旅慣れていない両親で、いつも通り前日の晩にほぼ全ての荷物をまとめていたあさかぜはケータイ片手に暇を持て余していました
起きたらケータイの充電器と歯磨きセットぐらいを詰めればいいようにしておくのが、出発日の朝に慌てないコツです。

玉名市街のトヨタレンタカーにヤリスを返却し、九州新幹線新玉名駅まで送ってもらいます。
お店の前のくまモンにも手作りのマスクが装着されていました。

 

新玉名の駅前にはもう何年も前に祖母の葬式で訪れたときにはなかった、金栗四三(かなくり しそう)先生の像が立っていました。2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」の主人公だった金栗氏は何を隠そうここ熊本県玉名市…のすぐ隣にある和水(なごみ)町出身。
日本で初めてのオリンピック選手であり、関東一円では正月恒例のイベント「箱根駅伝」の創設者でもあります。ゴム底をつけたマラソン用の足袋「金栗足袋」は日本のマラソンシューズの原点と言われているとのこと。

大河ドラマになるはるか前から地元では英雄的存在で、父が高校生だった半世紀近く前に玉名高校で講演会が行われた際、
「母ちゃん、学校に金栗四三が来た!」
と祖母に報告したところ、
「金栗 先 生 と呼べ!」
と怒られたとか。

 

www.kanakurishiso.jp

 

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家族旅行はリフレッシュ…? - 3日目(2021年11月19日)

玉名市内のお寺で祖父母の法要を終え、自宅へ送るみかんを買いにスーパーへ来ました。関東で買うよりはるかに安く買うことができますし、大きさや形の整った箱詰めのものでも関東の2/3未満といったところでしょうか。
こんな価格で利益が出るのだろうかと心配になってしまいますが…

伯父伯母とはここでお別れし、我が家の3人はこれから天草へ向かってドライブすることにしました。といっても運転はあさかぜがするのですが…

今回借りているのは写真の左端に写るトヨタ・ヤリス
おそらく3気筒1,000ccのエントリーモデルですが、車体が1tを切る軽さだからか鈍重な印象は受けませんシャシーがしっかりしているので不安がありませんし、カーブもキビキビ曲がれるので運転していてかなり楽しいです
さすがに大人3人乗ると重たいなという印象はなくもありませんが、ストレスに感じるほどではありません。やはりトヨタのクルマってよくできているんですね。

この車体で1.5Lエンジンを搭載する上位モデルは相当速いのでは?

 

国道501号線金峰山を海側から回り込み、宇土市内で国道57号に入って宇土半島を西へ進んできました。玉名市内からおよそ1時間で「道の駅 宇土マリーナ」に到着です。

 

utomichieki.com

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ANAはB737MAX、JALとSKYはどうなる

2022年7月11日、全日本空輸ANA)の親会社であるANAホールディングスがBoeing 737 MAXを確定20機、オプション10機の計30機発注したことを発表しました。2019年1月に導入の意向を示していたものが正式なオーダーとなったもので、国内の航空会社としては初めての737MAXシリーズの発注となりました。


737MAXシリーズは現在国内で運航されている737-700、737-800(NextGeneration=NGシリーズ)のさらに次世代型となるモデルで、ANA HDが発注したのは-800とほぼ同サイズの737 MAX 8です。

 

なおMAXシリーズの表記には揺れがあり、正式名称は「737-8」のようですが、当のボーイングも「737 MAX 8」と日本語版ウェブサイトに掲載しているので、どれが正しいのやら…
-800と紛らわしいので、ここでは「737 MAX 8」と書くことにします。

 

シンガポールのシルクエアで運航されているB737 MAX 8。2019年1月の撮影当時はまだ1度目の墜落事故のあとで、ほぼ通常通り運用されていた>

 

ともかくその737 MAX 8は2025年度から導入が始まり、現在運用している737-800のおそらく古い方から順次置き換えていく予定だそう。
まだ3年近く先の話なので機内のシート配置なんかはもちろん発表されていませんが、現行の-800よりも席数はわずかに増えるのではないでしょうか。

 

導入の意向を示してから発注まで3年半を要したのは、ライオンエアインドネシアエチオピア航空で立て続けに発生した墜落事故が影響していました。

 

  • 事故の主原因となった姿勢制御システム「MCAS」の改修やマニュアルの改訂、パイロットの教育など一連の見直しが完了したこと。
  • 運航再開後、世界46社で大きなトラブルが発生していないこと。


これらから信頼性が担保されたとして正式発注に至ったようです。

同じ737シリーズということでパイロットの操縦資格が共通化でき、現行の737-800からの移行が短い期間で済む点も、航空会社にとっては大きな利点といえます。

 

<39機のB737-800を運航するANA。初期導入は2008年>

 


さて、このANAのB737MAXの発注を受けて、気になるのは他の日本国内エアラインの動向です。特に737-800の運航機数が多い日本航空JALスカイマーク(SKY)には導入年次の古い機体も多く、ANAグループと同様に後継機の検討が本格的に始められていてもおかしくありません

 

2022年6月30日のBloombergの報道によれば、日本航空は現行の737-800の後継機として737MAXかエアバス A320neoを検討しているとか。どちらになるかはまだ初期段階なので決まっておらず、せいぜい30~50機を導入するぐらいの話しかわかっていません


とはいえBoeing 777シリーズの後継にAirbus A350を選ぶというJALの歴史からするとイレギュラーな選択をしたぐらいですから、A320neoが選ばれてもおかしくありません。グループのLCCジェットスター・ジャパン(JJP)ではA320ceoやA321LRの運航実績もあるわけですし、エアバス機のノウハウは充分にあります。

 

JAL本体は45機のB737-800を運航中。導入初年はANAよりわずかに早い2007年だが、国内線仕様は2021年7月までにリニューアルが済んでいて快適>

 


スカイマークも2020年2月、航空新聞社の取材に対し
『成長戦略について、「次の機材をどうするのかということが重要なファクター」』
と述べており、後継機の検討をしていることは匂わせていました。
ただこの後から例のコロナ禍へと入ってしまい、成長戦略に必要な国際線の再開や新設ができてないなど厳しい情勢が続いていますので、どれほど具体的な話になっているかはわかりません…
一応は737MAXが最有力の候補ではあったようですが、7月19日の日本経済新聞によれば、従来よりも大きな機材を導入するのも検討しているとか。A330の二の舞にならなければいいのですが…

 

スカイマークは29機のB737-800を運航中で、モノクラス177席に統一し効率的な運用が行われている。同社は国内で初めてBSI(Boeing Sky Interior)を導入>

 

 

ヒコーキの世界で難しいのは、単純に大きな機材を入れるといってもクルマのように増やせばいいというものではないことです。


民間の飛行機(旅客機とか貨物機とか)には操縦資格というものがあって、パイロットは同時に2機種以上には乗務できません。例えばBoeing 787を入れたとしたら操縦資格はB737とは別になってしまい、B737からの移行には数週間の訓練が必要です。「今日はB787-8で明日はB787-9に乗務する」というのは同じ操縦資格なのでできますが、「今日はB787-8で明日はB737-800に乗務する」というのはできないのです。

 

操縦資格だけでなく整備士の資格も違いますから、機種を増やすというのは外から眺めているよりもずっと大変なこと
必要な訓練・養成の遅れからA330-300の就航が予定より半年も遅れ、直接的ではないとはいえ2015年の経営破綻につながっていったことは他でもないスカイマーク自身が経験しているわけです。その教訓を踏まえての「大型化」方針だとは思いますけどね…

 

<大失敗に終わったスカイマークA330。意欲的な取り組みだったものの、いろいろなマイナス要因が重なった結果だった>

 


いずれにせよ、日本で最も規模の大きなANAグループが737MAXを正式発注したことで、他のライバルエアラインでもいよいよ本格的な検討に入ることは間違いなさそうです。
どんな機材が選ばれるのか、いつから就航するのか、どこへ飛ぶのか。今後の「空模様」が楽しみですね。

 

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参考資料:

ANAついに「737MAXへ更新」解禁 他社で2度の事故もなぜ導入継続? それが「安全で効率的」な理由 - 乗りものニュース

https://trafficnews.jp/post/120421

 

最新鋭機材の導入に関する契約変更・締結について - ANAホールディングス

https://www.anahd.co.jp/group/pr/202207/20220711.html

 

Japan Airlines Said to Consider Short-Haul Fleet Replacement - Bloomberg

https://www.bloomberg.com/news/articles/2022-06-30/japan-airlines-said-to-consider-short-haul-fleet-replacement

 

スカイマーク、機材の大型化を検討 B737-800型機の後続機にはエアバス機も候補 日経報道 - sky-budget

https://sky-budget.com/2022/07/20/skymark-fleet-news/

 

SKY洞社長、成長戦略には「次期機材が鍵」 - 航空新聞社

https://www.jwing.net/news/21542

今さら書き殴る「コイカツ!サンシャイン」感想

今回は久々に、というかもう今さら感しかない上にネタに使うのは3回目となるイリュージョン「コイカツ!」シリーズのお話です。


例によって

アダルトゲームに興味のない方

現実と妄想世界の区別がつきづらい方

「戻る」ボタンを押してください

 

 

 

 

 

 

 

<コイカツ!サンシャインでは学校生活を飛び出し、研修?も兼ねた南のリゾートの滞在に。沖縄県内のどこかの島がモデルになっている様子>

 

 

 

 

 

 


アニメ調の3Dアダルトゲーム「コイカツ!」の続編である「コイカツ!サンシャイン」の発売からあと少しで1年が経ちます。発売日の2021年8月27日は、宿泊勤務を終えるなりヤマト運輸の営業所までクルマを走らせた記憶が思い起こされます。


2022年4月8日にはイリュージョンお得意の追加コンテンツ「コイカツ!サンシャイン エクステンション!」が発売され、テコ入れが図られています。

 

「~サンシャイン」発売後に軽くレビューしましたが、あの時の感想と今の感想にはほとんど違いがありません。

1年経っても未だにマップを覚えきれていないので間違えます。好感度を目一杯上げてあるはずなのに意中の女の子はなかなか告白してきてくれませんし、何なら告白しても断られることさえある始末。意外と愛のアルゴリズムは単純ではないようで、なんだかんだやり続けてしまうゲームです。

 

前作の「コイカツ!」無印ではかなり限られていた特殊プレイが可能なマップは、サンシャインでかなり増えました。主人公についてきている状態で、かつ経験済みでないとプレイできないのは無印と同じです。バナナボートでのプレイが海上ではなく砂浜というのは少々いただけませんが…

 

<”仲良く”なった女の子を連れている時だけ表れるマップ上のポイント。ただ会話するだけのもある>

 

プレイ内容も広がりましたし、会話の選択肢やリアクションも不自然なものがおおよそ消えたりと「~サンシャイン」は大きく進展したことは確かです。マップが覚えづらいのも、ただ四角い空間からよりリアルなロケーションへの進化と考えれば当然のことと言えますね。

 

基本的なところの出来がいいだけに、
「この要素はいらないだろう」
「なぜこれが入っていないんだ」
という部分がひときわ目立ってしまうのがイリュージョンの悪いクセです…

 


まずトイレ
マップ内に点在するトイレでは、男キャラは覗きしかできません。それだけの要素のために個室が4つも5つもあるトイレが水族館、砂浜、自然公園の3カ所も設置されています。一度入るとなかなか出てこないので、ゲーム進行上はだいぶ邪魔です。

 

<覗くことしかできないトイレ。覗きという行為に興奮する人がいるのは十二分にわかるが、それにしてもトイレの数が多すぎる…>

 


次に好感度アップのための「話題」
マップ上の「話題」取得ポイントは、朝・昼・夕・夜それぞれ1ピリオドあたりの入手上限数があります。たまに一気に好感度を上げられる「ヤマネコ」などの話題がドロップするので、マップ探索はとても大切

だがしかし、水色・紫色・オレンジ色のレアリティが高い話題は1人につき1度しか使えません。なぜか水色の「ウムイの鐘」は異様なまでに排出率が高く、手元に溜まる一方です。
レア度高めの「話題」は他の「話題」にも行動ポイントにも変えられないので、扱いに困るのです。ガイドの女の子にぶつけるぐらいしか使い道がない。
それゆえ船着き場のショップで水色の「話題」を量産すると、むしろゲーム攻略が面倒になってきます。どうにも融通の利かないシステムです…

 

<レア度の高い話題は一気に好感度が上がるが、1キャラに1度しか使えない。各99個までストックできるが、そんなに使う機会はない…>


もう1つ、システム周りでどうにかして欲しいのはいかがわしいプレイの経験値
前作の「コイカツ!」無印では性感帯ごとの経験値がF6キーでプレイ中にチェックできる機能がアップデートで足されました。経験値のゲージが一杯になると新しいプレイスタイルの解放につながるので割と気にするものなのですが、なぜか「サンシャイン」では削られてしまい、プレイ後にしか確認できません

まぁ公式チートともいえる機能だったのでゲームバランスを考えれば仕方がないのかもしれませんが、オプションでON/OFFぐらいは選べるようにしておいて欲しかったですね…

 


一番がっくりきてしまったのは、意外にも追加コンテンツパック「コイカツ!サンシャイン エクステンション!でした。
新しい性格が3種類、追加のプレイスタイル、そして追加のマップ。
新しい性格が微妙に既存の性格とかぶっているのはまぁ良いとして、問題は追加マップです。

 

追加されたマップは「スイートルーム」の1つだけ。
大々的にアピールしてきた割には、マップ限定の特殊プレイもわずかです。他に合宿待機所の階段とか、自然公園の柵の奥とか、桟橋の船とか、いくつか拡張を匂わせるポイントがあったのに、増えたのはスイートルームだけって…

 

さらに不満なのは、スイートルームには大きなベッドがあるのに主人公はそこで眠ることができません「眠る」コマンドは寝込みを襲われる(性的な意味で)イベントがランダムで発生するのですが、それが食堂横のベンチか浜辺のビーチベッドのみ。せっかくベッドがあるのに…

イカツ!より前の作品も含めてイリュージョンに飼い慣らされたあさかぜですが、この「~エクステンション!」の中身にはさすがに不満を抱かざるを得ません。
フリーモードならMODを入れてたくさんの種類のマップで遊べますが、ゲーム本編内で入ったり使ったりできるという過程が大切なのです、私にとっては。

 

<これだけ広いスペースがあるのに、なんだか生かし切れていないのがもったいないスイートルーム。1人で行くとなおさら寂しさが目立つ>

 


最後にMODについて触れておきます。


イリュージョン製ゲーム(通称「イリュゲー」)の伝統で、イカツ!シリーズにも有志により様々なMODが用意されています。有名なのはインストール形式で大量のMODを一括で導入できる「HF Patch」ですが、ゲームの動作がかなり重くなったり、エラーが出たときの特定が非常に面倒なので万人にオススメはできません


また著作権上の問題が指摘されている(HF Patchに含まれるテクスチャに頒布NGなものがある?)ので、様々な意味で自己責任となりますのでご注意を

HF Patchに頼らずとも、多くの熱意あるユーザーがキャラクター、コーディネート、MODなど製作してくれているので、自力でピックアップしていくのも楽しみ方の一つです。
MOD導入の仕方はコイカツ!サンシャインのWikiに書いてありますのでググってください。

 


あれやこれやケチをつけてきましたが、マップを動き回るキャラクターに声をかけ、仲を深めていく楽しみはコイカツ!シリーズだからこそ楽しめるものです。
「~エクステンション!」が出たのでコイカツ!サンシャインの開発は完了したものと思われます。

また次にアニメ調3D作品が出れば間違いなく飛びつくことでしょう。正統な進化を期待して、あるいは何らかの狂気を期待して…

 


で、なんで今さら「コイカツ!サンシャイン」「コイカツ!サンシャイン エクステンション!」の感想なんて書いたかというと、イリュージョンから新作「ROOMガール」が発表されたからです。
忘れないうちに、という備忘録みたいなものですね。

 

アニメ調作品の次はリアル調、といういつものイリュゲーのサイクル。ティザームービーや公式サイト内の「ゲームの流れ」を見ると、やることが多いという以外はいまひとつ理解が追いつかないのですが…

何となくEAが開発した家庭生活のシミュレーションゲーム「Sims シムズ」シリーズっぽい香りもします。そうすると操作しなきゃいけないことが山ほど出てくる(SimsのAIは結構はちゃめちゃ)のですが、それがアダルトゲームというジャンルにマッチするのかは何となく不安です。

 

ま、とかいいながら予約するんですけどね。
しまう場所もないですし、そろそろ所有欲を満たすディスク版よりも現実的なダウンロード版に切り替えるべきなのか…