今回は久々に、というかもう今さら感しかない上にネタに使うのは3回目となるイリュージョン「コイカツ!」シリーズのお話です。
例によって
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<コイカツ!サンシャインでは学校生活を飛び出し、研修?も兼ねた南のリゾートの滞在に。沖縄県内のどこかの島がモデルになっている様子>
アニメ調の3Dアダルトゲーム「コイカツ!」の続編である「コイカツ!サンシャイン」の発売からあと少しで1年が経ちます。発売日の2021年8月27日は、宿泊勤務を終えるなりヤマト運輸の営業所までクルマを走らせた記憶が思い起こされます。
2022年4月8日にはイリュージョンお得意の追加コンテンツ「コイカツ!サンシャイン エクステンション!」が発売され、テコ入れが図られています。
「~サンシャイン」発売後に軽くレビューしましたが、あの時の感想と今の感想にはほとんど違いがありません。
1年経っても未だにマップを覚えきれていないので間違えます。好感度を目一杯上げてあるはずなのに意中の女の子はなかなか告白してきてくれませんし、何なら告白しても断られることさえある始末。意外と愛のアルゴリズムは単純ではないようで、なんだかんだやり続けてしまうゲームです。
前作の「コイカツ!」無印ではかなり限られていた特殊プレイが可能なマップは、サンシャインでかなり増えました。主人公についてきている状態で、かつ経験済みでないとプレイできないのは無印と同じです。バナナボートでのプレイが海上ではなく砂浜というのは少々いただけませんが…
<”仲良く”なった女の子を連れている時だけ表れるマップ上のポイント。ただ会話するだけのもある>
プレイ内容も広がりましたし、会話の選択肢やリアクションも不自然なものがおおよそ消えたりと「~サンシャイン」は大きく進展したことは確かです。マップが覚えづらいのも、ただ四角い空間からよりリアルなロケーションへの進化と考えれば当然のことと言えますね。
基本的なところの出来がいいだけに、
「この要素はいらないだろう」
「なぜこれが入っていないんだ」
という部分がひときわ目立ってしまうのがイリュージョンの悪いクセです…
まずトイレ。
マップ内に点在するトイレでは、男キャラは覗きしかできません。それだけの要素のために個室が4つも5つもあるトイレが水族館、砂浜、自然公園の3カ所も設置されています。一度入るとなかなか出てこないので、ゲーム進行上はだいぶ邪魔です。
<覗くことしかできないトイレ。覗きという行為に興奮する人がいるのは十二分にわかるが、それにしてもトイレの数が多すぎる…>
次に好感度アップのための「話題」。
マップ上の「話題」取得ポイントは、朝・昼・夕・夜それぞれ1ピリオドあたりの入手上限数があります。たまに一気に好感度を上げられる「ヤマネコ」などの話題がドロップするので、マップ探索はとても大切。
だがしかし、水色・紫色・オレンジ色のレアリティが高い話題は1人につき1度しか使えません。なぜか水色の「ウムイの鐘」は異様なまでに排出率が高く、手元に溜まる一方です。
レア度高めの「話題」は他の「話題」にも行動ポイントにも変えられないので、扱いに困るのです。ガイドの女の子にぶつけるぐらいしか使い道がない。
それゆえ船着き場のショップで水色の「話題」を量産すると、むしろゲーム攻略が面倒になってきます。どうにも融通の利かないシステムです…
<レア度の高い話題は一気に好感度が上がるが、1キャラに1度しか使えない。各99個までストックできるが、そんなに使う機会はない…>
もう1つ、システム周りでどうにかして欲しいのはいかがわしいプレイの経験値。
前作の「コイカツ!」無印では性感帯ごとの経験値がF6キーでプレイ中にチェックできる機能がアップデートで足されました。経験値のゲージが一杯になると新しいプレイスタイルの解放につながるので割と気にするものなのですが、なぜか「サンシャイン」では削られてしまい、プレイ後にしか確認できません。
まぁ公式チートともいえる機能だったのでゲームバランスを考えれば仕方がないのかもしれませんが、オプションでON/OFFぐらいは選べるようにしておいて欲しかったですね…
一番がっくりきてしまったのは、意外にも追加コンテンツパック「コイカツ!サンシャイン エクステンション!」でした。
新しい性格が3種類、追加のプレイスタイル、そして追加のマップ。
新しい性格が微妙に既存の性格とかぶっているのはまぁ良いとして、問題は追加マップです。
追加されたマップは「スイートルーム」の1つだけ。
大々的にアピールしてきた割には、マップ限定の特殊プレイもわずかです。他に合宿待機所の階段とか、自然公園の柵の奥とか、桟橋の船とか、いくつか拡張を匂わせるポイントがあったのに、増えたのはスイートルームだけって…
さらに不満なのは、スイートルームには大きなベッドがあるのに主人公はそこで眠ることができません。「眠る」コマンドは寝込みを襲われる(性的な意味で)イベントがランダムで発生するのですが、それが食堂横のベンチか浜辺のビーチベッドのみ。せっかくベッドがあるのに…
コイカツ!より前の作品も含めてイリュージョンに飼い慣らされたあさかぜですが、この「~エクステンション!」の中身にはさすがに不満を抱かざるを得ません。
フリーモードならMODを入れてたくさんの種類のマップで遊べますが、ゲーム本編内で入ったり使ったりできるという過程が大切なのです、私にとっては。
<これだけ広いスペースがあるのに、なんだか生かし切れていないのがもったいないスイートルーム。1人で行くとなおさら寂しさが目立つ>
最後にMODについて触れておきます。
イリュージョン製ゲーム(通称「イリュゲー」)の伝統で、コイカツ!シリーズにも有志により様々なMODが用意されています。有名なのはインストール形式で大量のMODを一括で導入できる「HF Patch」ですが、ゲームの動作がかなり重くなったり、エラーが出たときの特定が非常に面倒なので万人にオススメはできません。
また著作権上の問題が指摘されている(HF Patchに含まれるテクスチャに頒布NGなものがある?)ので、様々な意味で自己責任となりますのでご注意を。
HF Patchに頼らずとも、多くの熱意あるユーザーがキャラクター、コーディネート、MODなど製作してくれているので、自力でピックアップしていくのも楽しみ方の一つです。
MOD導入の仕方はコイカツ!サンシャインのWikiに書いてありますのでググってください。
あれやこれやケチをつけてきましたが、マップを動き回るキャラクターに声をかけ、仲を深めていく楽しみはコイカツ!シリーズだからこそ楽しめるものです。
「~エクステンション!」が出たのでコイカツ!サンシャインの開発は完了したものと思われます。
また次にアニメ調3D作品が出れば間違いなく飛びつくことでしょう。正統な進化を期待して、あるいは何らかの狂気を期待して…
で、なんで今さら「コイカツ!サンシャイン」「コイカツ!サンシャイン エクステンション!」の感想なんて書いたかというと、イリュージョンから新作「ROOMガール」が発表されたからです。
忘れないうちに、という備忘録みたいなものですね。
アニメ調作品の次はリアル調、といういつものイリュゲーのサイクル。ティザームービーや公式サイト内の「ゲームの流れ」を見ると、やることが多いという以外はいまひとつ理解が追いつかないのですが…
何となくEAが開発した家庭生活のシミュレーションゲーム「Sims シムズ」シリーズっぽい香りもします。そうすると操作しなきゃいけないことが山ほど出てくる(SimsのAIは結構はちゃめちゃ)のですが、それがアダルトゲームというジャンルにマッチするのかは何となく不安です。
ま、とかいいながら予約するんですけどね。
しまう場所もないですし、そろそろ所有欲を満たすディスク版よりも現実的なダウンロード版に切り替えるべきなのか…