あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

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バンコク発着!?~貸切車両で行く夜行列車の旅 - 2日目IV(2023年2月23日)

本日4カ所目にして最後の観光ポイントは「ワット・ロカヤ・スターラーム Wat Lokaya Sutharam巨大な涅槃仏のあるところです。

バスから降りる直前、今までにこやかだった英語のガイドさんが真剣な顔で
「気をつけてください。そこに家がありますが、その近くにいるイヌは3日前に観光客を噛みました。なので、この家の近くには絶対に近寄らないでください。絶対に
と注意を促しました。バスから降りたときにも日本語のガイドさんが「あそこのニワトリのいるところには行かないでくださいね」と念押し改めて外国に来ていることを実感させられた瞬間です。

 

www.thailandtravel.or.jp

 

 

目の前に横たわる全長28mの涅槃仏はアユタヤ最大。ガイドブックやタイ国政府官公庁のウェブサイトではオレンジ色の袈裟(けさ)をまとった写真が掲載されていますが、時期によってはこのように何も着ていないことも。

ちなみに涅槃仏とはブッダが入滅する様子を表現した仏像です。あさかぜはこの”入滅”というのは「輪廻転生から解放される死」のことだと思っていたのですが、広く「煩悩から解放された状態」のことを意味する言葉だそう。まぁ輪廻転生からの解脱は死ぬことで達成されるということで、どちらの考え方でも正しいようですが

 

 

穏やかな表情を浮かべる涅槃仏。正面には祭壇が設けられていて、時折通りがかった人がお祈りしていました。

 

涅槃仏の背中側には寺院の跡地が広がっています。若干傾いた仏塔と菩提樹の葉のレリーフが残っているだけで、ここにどのような建物があったのかを想像させるものは何もありません
涅槃仏も元から屋外に放り出されているものではなく、何かしらかの覆いがついていたことでしょう。涅槃仏の周囲には柱を思わせる円形のレンガ積みなどがあるので、大方外れていないとは思います。

周辺を歩けば何かしらかの案内看板があったかもしれませんが、写真の右奥が例の観光客を噛んだというイヌがいるところなので、涅槃仏の周辺だけにとどめておきます。

 

涅槃仏の足の先にあるレストランでお昼ご飯です。テーブルには春休みで旅行している大学生のお兄さん、息子さんがバンコクの大学に通っているというお母さん、東南アジアの某国で旅行業を営んでいるおじさんと、底辺社会人のあさかぜの4人が集められました。
参加している方々それぞれの身の上話だったり経験談だったりに耳を傾けているだけで楽しいものです。思わぬ旅の出会いがあるのもツアーの楽しみですね。

店内では兄弟なのかネコが2匹走り回ってじゃれ合っています。イヌと違ってネコは特に警戒せよとは言われないものの、やはり野良猫なのでむやみに触らない方がいいのは間違いありません。
それにしても仔猫はかわいいですね。我が家のネコも小さいときは愛らしかったですが、今や6kgに迫る巨体になってしまいました…

 

あまりに暑いのでビールを飲もうとしたのですが、別料金なのは当たり前として瓶しかないのが難点…
さすがに瓶ビール1本は飲みきれないので悩んでいると、向かいに座るお母さんが「じゃあ私とシェアしましょう」と言ってくださったので無事ありつくことができました。昨晩も飲んだチャンビール、おいしい!

ビールでのどを潤しているとガパオライスが届きました。案の定しっかりパクチーが入っていますが、やはり現地に来て食べるとあまり気にならなくなるのは不思議なものです。これであさかぜのパクチー苦手も解消されれば良いのですが…
思っていたよりも辛くはなく、至って食べやすいガパオライスでした。

 

トイレを済ませてからバスに乗り込んでバンコクへと戻ります。歩き回った疲れと、少しとはいえアルコールの効果で一気に眠気が襲ってきます。
英語のガイドさんも「バンコクまで1時間半ぐらいかかるので、到着まで眠っててください。近づいたら皆さんを起こしますよ」とのことなので、涼しい車内で休息を取ることにします。

 

「コケコッコー!おはようございます、みなさーん!バンコクの市内に戻って来ましたよ、あとちょっとです」
という英語の案内で起こされました。気がつけばだいぶ都会的な景色に戻って来ています。

左側には広大な車庫が見えてきました。今年の1月にターミナル機能を移転して開業したバンスー新駅ことクルンテープ・アピワット中央駅のそばにある車両基地のようです。建物も敷かれている線路もかなりきれいなので、新駅の開業に合わせて車両基地そのものも新たに設置されたのでしょうか。

 

14時半頃、バンコク市内のショッピングセンター「MBK(マーブンクロン)センター」で解散となりました。タクシーやホテルと違ってガイドさんにはチップを渡す必要はないらしく、我々を案内してくれたガイドさんたちは観光客を見送るなりさっさと姿を消してしまいました。

せっかくMBKまで来たので中を覗いてみます。若者向けのショッピングセンターらしいので果たしてあさかぜの見るものがあるのかはわかりませんが…

 

www.thailandtravel.or.jp

 

 

“若者向け”とはいうものの、MBKセンターで最も有名なのはやはり偽ブランド品が並ぶコーナーでしょう。3階の奥にあるエリアへ進んでいきます。
コロナ禍の最中に警察に摘発されて多くの店が閉店に追い込まれたようですが、ほとぼりが冷めてまた出てきたようです。あさかぜが行った2023年2月下旬では棚に所狭しといろいろなものを売っていました。

念のため言っておきますが全部が全部ニセモノやコピー品というわけではなく、写真左側のようにタイの伝統工芸品やオリジナル商品を扱っているお店もあります。ただそれ以上に怪しいアパレルや靴なんかを売っているところが多すぎるのですが…

なお写真の突き当たり右側にはスーツケース類の並ぶコーナーがありました。RIMOWAのロゴのついている銀色のキャリーケースを持ってみると、案の定めちゃくちゃ軽い樹脂製。リモワに銀色のポリカーボネイト製はなかったはずですし、見た目からしても明らかにニセモノですね。みんなわかっていて買うのでしょうけど。

ちなみに偽ブランド品とわかっていて日本に持ち帰ってくるのは違法ですので気をつけましょう。

 

www.customs.go.jp

 

 

朝早かったですし、日差しと暑さで頭痛がしてきたので少し早いですがホテルに戻ることにします。15時を回っていますし、もう部屋の掃除は終わっていることでしょう。
2階の出口を出て振り返るとデカデカと「カラオケまねきねこ」と「ドンキホーテ(海外名はドンドンドンキ)」の看板が出ていて、異国に来た感じが薄れてしまいますが…

 

バンコクの公共交通機関にはいくつか種類があります。観光客になじみがあるのはBTS高架鉄道MRT(地下鉄)という2種類の鉄道でしょう。
路線図もあるし短い間隔で来るのでわかりやすくて助かるのですが、共通のICカードがないのはちょっと難点です。乗るたびにICカードBTSトーク(MRT)を買わなきゃいけないのが地味に面倒…

画面に表示される路線図から目的地を選んで購入するのはBTSもMRTも同じ。紙幣が使える券売機は数が少ないので、早い段階で大きな額面の紙幣はくずしておいた方が便利です。

 

BTS(写真)シーロムへ向かい、長い通路を歩いて地下のMRTに乗り換えてフアランポーン、と遠回りして帰ってきました。BTSが28BMRTが19B合計47B、およそ190円。日本人の感覚からすれば安く感じられそうですが、同じ区間をバスに乗ってくると8B、約32円で済みます。

ただしバスは目的地を車掌に告げて現金払いという、初めてバンコクを訪れる人間にはすさまじくハードルが高い。それにバンコクは交通渋滞が激しいので、バスでは時間が読めないという欠点もあります。

それで結局はBTSやMRTで移動するわけですが、積もり積もった運賃が結構な金額に…

 

夕方4時前、ヘトヘトになってホテルに戻ってきました。頭痛薬も飲んだことですし、同期のひかげ氏が到着するまで涼しい部屋で昼寝をして待つことにします。

ホテルの前の通りは交通量が多く、渡るのもなかなか大変です。クルマの隙間を縫うようにしてバイクが我先にと走り抜けていくのも東南アジアらしい光景。日本と違ってヘルメットの有無は問われないらしく、昨晩も高速道路を時速100km以上で走るノーヘルのバイクを追い抜いてきました。

ちなみにバイクは信号を守らないことがほとんどなので、横断歩道の信号が青でも容赦なく突っ込んできたりします。道路を渡るときは必ず周囲の交通状況に気を配りましょう。

 

>>つづく<<