DSC_0553 posted by (C)あさかぜみずほ
世間様は三連休。普段なら連休は仕事か引きこもりに徹するあさかぜですが、珍しく東京駅へ向かいます。
新幹線のホームは連休初日ということで大混雑。自由席の乗車口には、早くも次の列車の乗車列ができているところもあります。指定席が取れないと出かける気が失せてしまう自分ですが、世の中の人は座れない可能性を考えても出かけようとする、アクティブな人たちばかりです。
DSC_0561 posted by (C)あさかぜみずほ
そんな連休の強い味方、E4系が入線してきます。折り返し「Maxとき315号」となって、あさかぜを新潟へ連れて行ってくれる列車です。
16両編成で1600人を超える輸送能力を持つこの列車でも、連休の混雑は捌ききれないだろうというぐらい、自由席の乗車口は混み合っています。
DSC_0566 posted by (C)あさかぜみずほ
清掃が長引き、発車時刻の3分前にようやくドアが開きました。長編成でしかも2つの階を清掃するのですから大変でしょう…
景色は2階席の方が当然よく見えますが、今回は音鉄旅行も兼ねているので、モーターに近い平屋席を取っています。壁と向かい合う形になりますが、前の席のリクライニングで圧迫されることがないので嫌いではありません。
席についたら早速お酒とつまみの用意。
放送中のドラマと同名の原作「サボリーマン甘太郎」の中で紹介されていた、豆一豆のこしあんパンを買ってみました。上品な甘さのこしあんがぎっしり詰まっていて美味しいのですが、これで230円というのはちょっと高いかなという気も。
DSC_0571 posted by (C)あさかぜみずほ
今後は上越新幹線の車両を北陸新幹線と同じE7系に置き換えていく方針。車両運用の効率化とスピードアップを図るのでしょうが、座席の大幅な減少は気になるところです。
E4系8両編成の編成定員は817人、E7系12両編成は924人。一見増えるように思えますが、混雑時はE4系は2本併結となるので輸送力は1,634人へと増えます。
かといって、東京~大宮間はすでにいっぱいいっぱいですから増発も困難です。この700人の穴はどう埋めていくのでしょう。
DSC_0578 posted by (C)あさかぜみずほ
上毛高原や越後湯沢で騒がしい年寄りの集団が降り、ようやく車内が落ち着きました。毎度のことながら、こうした集団はおしゃべりの限度を超えているのです。注意をされるとキレますしね。若者よりよほど問題です。
2時間ほどで終点の新潟に到着。時刻は昼時、さすがに空腹ですがまだしばらく我慢です。
せっかく新潟へ来ているのですから、新潟ならではのものを食べないと。
DSC_0580 posted by (C)あさかぜみずほ
数年前に来た時よりもだいぶ高架化工事が進んでいました。
新幹線から直接「いなほ」などの在来線列車に乗り換えられるよう、乗換ホームの設置が進められています。予定では2018年4月から使用開始。大きな荷物になりがちの家族連れや車いすの利用客には大いに便利になりそうですね。
DSC_0588 posted by (C)あさかぜみずほ
新潟駅からはバスで万代シティへ移動。思いの外すぐ近くだったので、歩いてもよかったかな…
ボルグレン製の連節バスが来ることを期待していましたが、台数が少ないので便数はかなり限られているようです。乗ったバスも普通の車両でした。
IMG_2606 posted by (C)あさかぜみずほ
早速、万代シティの中にある「喫茶みかづき」へ向かいます。新潟県民のソウルフード「イタリアン」を体験します。店内は混雑してので、テイクアウトをして外のベンチでいただきます。
太麺を使った薄味のソース焼きそばに、ミートソースがかかっているのが「イタリアン(330円)」。全くイタリア風な感じはありませんが、こういう食べ物です。ちなみにチーズはトッピング(80円)。
傍目に見れば「どういう組み合わせなんだ」と思える中身ですが、これが不思議とうまいんです。初めてなので普通サイズにしましたが、大盛りやセットにして1食分になる感じの量。
DSC_0644 posted by (C)あさかぜみずほ
せっかくなので、職場の先輩にオススメされた立ち食いそば屋に行ってみます。バスターミナルの隅にある「万代そば」へ。昼のピークは過ぎたはずですがかなり盛況です。
IMG_2608 posted by (C)あさかぜみずほ
「万代そば」の看板メニューの一つがカレー(ミニ 380円)。子供の時に食べたような真っ黄色のカレーです。
甘ったるいのかと思ったらそんなことはありません。想像を裏切ってヒリヒリするぐらいスパイシー!子供向けのメニューでないことは確かです。これはハマります。
ちなみにツウはここにソースをかけて食べるそうですが、手元にあったビンの中身は醤油でした。醤油味でもいけなくはないですが、ソース味を体験してみたかったですね。
DSC_0600 posted by (C)あさかぜみずほ
DSC_0621 posted by (C)あさかぜみずほ
お腹がパンパンになったところで、時間の許す限りバスの撮影をします。
新潟市中心部は新潟交通の天下。銀色地に青帯、赤い屋根の「銀バス」が縦横無尽に駆け巡ります。
三菱ふそう・エアロスターシリーズ。この顔は先代までのもの。製造期間が非常に長かったので、パッと見た限りでは素人にはなかなか判別できません。
DSC_0626 posted by (C)あさかぜみずほ
同じ先代エアロスターでも、これは最末期に製造されていたノンステップ車。
ワンステップ車のボディをそのままノンステップへと流用したため、やたらと前~中ドアまでの窓が大きいのが特徴です。反対側は大きい窓が後輪付近まで続いています。
DSC_0617 posted by (C)あさかぜみずほ
現行の三菱ふそう・エアロスター。ついにバスの行き先表示器にもフルカラーLEDの時代がやって来ました。
またトランスミッションもオートマチック(厳密に言えばクラッチ操作を自動化したマニュアル=AMT)が標準となっています。時代は進歩したものです。
DSC_0602 posted by (C)あさかぜみずほ
DSC_0630 posted by (C)あさかぜみずほ
東京と新潟を結ぶ高速バス。昼行便で5時間を要する路線ですが、料金は新幹線の半額以下。西武バスと新潟交通の共同運行です。
新潟まで来て西武バスを見るとは…
DSC_0610 posted by (C)あさかぜみずほ
DSC_0628 posted by (C)あさかぜみずほ
首都圏ではめっきり見なくなった富士重工・7Eボディ。日産ディーゼル(現UDトラックス)のシャシーに架装しています。
今や富士重工はボディ製造をやめ、UDもバス製造から撤退。国内のバスは日野・いすゞ連合と三菱ふそうの二強体制へと移行しています。
DSC_0634 posted by (C)あさかぜみずほ
DSC_0641 posted by (C)あさかぜみずほ
こちらも数を減らしているいすゞ・キュービック。前面の角にある縦長の窓が特徴的です。
DSC_0649 posted by (C)あさかぜみずほ
一通りバスを撮り終えたところで、万代シティから再びバスに乗ります。
新潟交通ではICカード「りゅーと」を導入していますが、便利なものでSuicaやPASMOといった他の交通系ICカードも利用可能。
万代シティから10分ほどで新潟港佐渡汽船のりばに到着します。
フルカラーLEDになった行き先表示器はフェリーのイラスト入り。一目でどこへ行くのかわかって便利ですね。
DSC_0652 posted by (C)あさかぜみずほ
新潟港から佐渡への航路は2種類。時間はかかっても安価に移動できるフェリーと、半分以下の時間で移動できる高価なジェットフォイルです。
今回は時間の関係で往路はジェットフォイルを選択しています。早めに予約したので割引運賃ですが、それでも6,800円。
DSC_0658 posted by (C)あさかぜみずほ
出かける前、祖母には散々「佐渡航路は揺れる」と脅されてきました。とはいえ、浮上して航行するジェットフォイルには多少の波では影響がありません。
むしろ揺れるのは出航前。船体が小さくて軽いので、湾内のわずかな波でも揺れます。加えて乗り込むときに人の歩く振動が増幅され、余計にユッサユッサ…船酔いはしたことのない自分ですが、気分が悪くなりそうです。
そろそろマズいな…というタイミングで船のエンジンがうなり、新潟港を出航。動き出してしまえば大したことはありません。
新日本海フェリーなどとすれ違いながら、湾を出ます。
DSC_0665 posted by (C)あさかぜみずほ
時速25キロほどで「テイクオフ」すると、いよいよ水中翼を使った浮上航行へと移ります。そのままぐんぐんと速度を上げ、時速約80キロに到達しました。通常のフェリーの3倍ぐらいの速さです。
周辺には速度の比較となるような目印もなく、速度は実感できないまま。
DSC_0667 posted by (C)あさかぜみずほ
非番の疲れでウトウトしていると、ジェットフォイルはもう両津港のすぐ手前まで来ていました。滑らかに着水し、入港。新潟港からはわずか1時間です。
DSC_0674 posted by (C)あさかぜみずほ
天気は良くはなく、波も穏やかとは言えないようでしたが、航行中は全く揺れることがなく快適そのものでした。
さあ、「日本で2番目に大きい離島」佐渡島に生まれて初めて上陸です。
DSC_0679 posted by (C)あさかぜみずほ
時間的には降りてすぐのバスに間に合いましたが、混雑しているだろうと想定し1時間後のバスを待つことにします。1時間後のバスならジェットフォイルもフェリーも接続しないので、問題なく座れるはずです。
すぐのバスでもそこそこ乗ってはいたものの、座席には余裕がありましたけどね。
ところで、このバスはずいぶん見覚えのある仕様のエアロスターです。前面窓下の小窓を埋める事業者と言えばそう、神奈川中央交通。きれいにラッピングされていますが、下に見えている塗装も明らかに神奈中のクリーム色です。
DSC_0682 posted by (C)あさかぜみずほ
IMG_2619 posted by (C)あさかぜみずほ
一通りバスとタクシーが出発すると、人影まばらでとても静か。軽トラや送迎車が時々通るぐらいで、田舎へ来たんだなぁと実感します。
ふと後ろから「観光客5名様ご案内!」という声が聞こえ、すぐにクルマが1台出て行きました。私の見間違えでなければ、助手席に高年女性2人が乗った6人乗りのクラウン・コンフォートが出て行きましたが…田舎へ来ると交通法規でさえあってないようなものになってしまうようです。目の前に警察署があるのに。
DSC_0693 posted by (C)あさかぜみずほ
ジュースを飲みながら1時間ほど暇をつぶし、ようやくバスの時間が近づいてきました。直前にバスが1台走り去っていきましたが、どこからどう見ても神奈川中央交通の車両です。
佐渡島のバスは新潟交通の子会社である新潟交通佐渡が運行しています。バリアフリー対応のために親会社や他社から中古車を導入しているようですが、塗り替えるのが面倒になったのか神奈中カラーそのままのようです。
DSC_0697 posted by (C)あさかぜみずほ
予定通り、1本あとの相川支所ゆきバスで出発します。ちなみに車両は新潟交通標準の「銀バス」カラーでした。
内陸部を抜け、北側の海沿いへと抜けていきます。途中窓の外を見ると、2重の虹ができていました。写真では見たことはあっても、自分の目では初めて。
とっぷりと日が暮れてから終点の相川支所に到着すると、すぐそばに後輩達がクルマで迎えに来てくれていました。近くのスーパーで宴会の用意をしてから、今宵の宿へ向かいます。
DSC_0704 posted by (C)あさかぜみずほ
風呂から出て、宴会の始まりです。オードブルと刺身、ご飯、そして酒。
特に刺身は佐渡で獲れたブリが多めに入っており、これがまたとんでもなくおいしい!
男4人でガンガンお酒が進みます。酒の量はこれだけでは足りず、自動販売機で新潟県限定のビール「風味爽快ニシテ」も追加してきます。
こんなに酒に酔っ払ったのは久しぶりです。来ていない後輩にイタズラ電話をしたり、何かSNSに投稿していたり、何かをやらかしながら夜が更けていきます。