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ささっと食べるにはラーメンが便利。というわけで、天神ビブレの下にある「博多ラーメン膳 天神メディアモール店」にやってきました。この時間でもそれなりの人入りで驚きますが、さらに驚くのはその価格。
「おいしいラーメン 320円」
安すぎやしませんか、この値付けは…
写真のニンニクコク味ラーメンでさえ480円、ワンコインで食べられます。おまけで替え玉100円もつけて、お腹いっぱいです。味も割と上品な豚骨で、万人受けしそうな感じ。そりゃいつだって混んでいるわけです。
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食休みで天神バスセンターへと上がってきました。道を挟んで正面に建つのは、天神の若者文化を発信し続けたファッションビル「天神コア」。つい昨日、2018年4月16日のニュースでは、この「天神コア」と裏の「天神ビブレ」、隣にある西鉄本社が入る「福岡ビル」の3つをまとめて再開発する方針だそう。2020年3月末に全館閉館という方向で進んでいるようです。
この独特の天神コアの看板と、顔を向き合わせたようなロゴもあと2年ほどで見納めです。
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1時間ほど休憩してから、福岡(天神)駅と薬院駅の中間ぐらいのポイントに歩いてきました。ここには西鉄天神高速バスターミナルに出入りするためのスロープが設置されており、九州各地へ向かうバスがひっきりなしに出入りしています。
バスや通行人の邪魔にならないよう、道路の隅っこからバスを観察します。
今日はヤフオクドームで野球開催があるようで、普段は出入りしない一般路線車の姿もあります。
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見た目は一般路線車でも、床の高さを上げて前方1ドアだけにした、西工の高速仕様車。
ナンバープレート横の○に田は、西鉄バス筑豊 田川支社に所属することを示しています。鉄道会社はバスの分社化を進めたところが多くありますが、西日本鉄道の場合は営業範囲が広かったこともあり、いくつもの子会社に分かれています。
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宮崎ゆき「スーパーフェニックス」、この便はJR九州バスの担当です。速達便でも4時間半を要する長丁場です。それでも1時間に1~2本が設定されていますから、並々ならぬ需要を感じさせます。
フェニックス号は西日本鉄道・西鉄高速バス・宮崎交通・九州産交バス・JR九州バスの5社による共同運行路線。
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福岡~長崎間の「九州号」は、独立したバス会社「九州急行バス」によって運行されています。
一見珍しく西鉄が噛んでいないように見えますが、会社自体は西鉄・昭和自動車・祐徳自動車・西肥自動車・長崎県交通局が20%ずつ出資したもの。公営のバス事業が関わるために別会社で設立されたのでしょうか…?
会社の歴史も50年を超える長いもので、設立当初から九州号のみの運行を担っています。
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「フェニックス号」の宮崎交通運行便。
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どこからどう見ても西鉄バスの色をまとった「日田バス」が到着しました。元々は別の会社でしたが、現在は西日本鉄道が100%出資する完全子会社です。天神BTへは「ひた号」などの運行で入ってきます。
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連発された「ひのくに号」。福岡~熊本間を結ぶ路線で、1日あたりの運行本数は実に100往復(福岡空港発着も含む)にも上ります。運行は九州産交バス(上写真)と西日本鉄道(下写真)が担当しています。
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亀の井バスは「とよのくに号」の運行に参加しています。大分県のバス事業者ですが、実質的には西鉄の子会社。
福岡から大分・別府を結ぶ「とよのくに号」は、西鉄・大分交通・大分バス・亀の井バス4社による共同運行路線です。
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入れ替わりに入ってきた大分交通。この事業者は西鉄の出資率はわずかなため、西鉄グループには属していないようです。
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高速車に混ざって出て行くヤフオクドームへの臨時便。Yahoo!が由来だからか、英文表記は「YAHUOKU DOME」となるのですね。
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佐賀へ向かう「わかくす号」、西鉄バス佐賀の運行です。
この区間はJR九州の特急も多く走る区間ですが、負けじとバスも1日43往復半が走る過密路線。
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2010年まで、西鉄は自社で使うバス車両のボディを製造するための「西日本車体工業」という自前のコーチビルダーを抱えていました。様々な要因で解散しましたが、現在でも日本全国で同社の製造したバス車体を見ることが出来ます。
写真の亀の井バスの車両も西工が作ったもの。末期は日産ディーゼルがメインの架装先になっていましたが、基本的に西工は国内どこのメーカーのシャシーにもボディを載せられました。
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「赤バス」と呼ばれる、昔からの西鉄カラー。現在の縦縞模様が標準となってからかなり経ちますが、グループ全体で3,000台を超えるバス全部はまだ塗り替えが終わらないようです。
そもそも現在のバスメーカー標準車体には赤バスが存在しないので、これもまた西工時代の貴重な生き証人です。
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「スペースアロー」を使っている印象がある九州急行バスの車両ですが、西工の解散によってメーカー標準の車体も当然入っています。写真はいすゞ・ガーラ。
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三菱ふそう・エアロスターのノンステップ。西鉄にデビューした当初はかなりの違和感がありましたが、今となってはすっかり見慣れてしまいました。
○に早は早良自動車営業所の所属車両。
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唐津へ向かう「からつ号」に入る、昭和自動車のガーラ。「からつ号」は同社の単独運行路線です。そのためか、西鉄のポータルサイトには同路線の記載はありません。
1日36往復が設定されていますが、唐津発の便は基本的に天神BTには寄らず博多駅前にある博多バスターミナルへと向かうようです。
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大分との県境に近い行橋へと向かう車両。西鉄バス北九州が運行を担当しています。1日20往復の設定。
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天神BTと福岡空港の間には空港連絡バスが設定されています。実際のところ地下鉄で行った方が圧倒的に早いのですが、バスセンター内で乗り換えが完結すると考えればこの選択肢もありなのかもしれません。
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西鉄バス筑豊が運行している、福岡~直方線。1日15往復と聞くと他の路線よりずいぶん少なく感じられますが、1時間に1本ぐらいのペースで走っていると思えば充分です。
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佐世保を結ぶ「させぼ号」を運行する、長崎県の西肥バス。西鉄と共同で1日およそ34往復が運行されています。またハウステンボスに向かう便も約3往復が共同運行。佐世保と聞くとずいぶん遠く感じられますが、意外と2時間程度でいける距離なんですね。
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実は西鉄は高速バスだけを運行する子会社を保有しています。○の中に「高」「北高」と書かれている車両が同社の所属で、所属表記以外では西鉄本体はおろかグループ会社との見分けはつきません。
もちろん西鉄本体も高速バスの営業は続けており、様々な路線で複雑に絡み合っているようにしか見えません。
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最新型の三菱ふそう・エアロスターがやってきました。これもヤフオクドームへの臨時便へと充てられるようです。
福岡の路線バスには都市高速を経由する系統がいくつもあります。昨日月隈から乗ったのもまさにそうですが、何の変哲もない普通の一般路線バスが高速道路を走るのは異様な光景です。
とはいえ安全のため時速60km以上は出せないことになっているので、写真のように時速60kmを遵守するステッカーを貼った車両もいます。
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西鉄高速バスの北九州支社が担当する便。
福岡と北九州という県内2大都市を結ぶバスは「なかたに号」「ひきの号」「いとうづ号」「なかま号」と4系統に分かれています。それぞれ経由するインターチェンジや停車停留所が異なるのですが、4系統と福岡空港発着便を合計すると1日になんと平日124往復、土曜日にいたっては128往復が運行されます。
高速バスなのに「待たずに乗れる」というのは驚きの存在です…
最速は「ひきの号」のようですが、小倉に行きたければ「なかま号」以外に乗ればとりあえず着くわけです。さすがバス社会福岡。
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日田バスとは書かれていないものの、○日と書かれているので日田営業所の所属とわかります。
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試合時間が近くなってきたのか、ヤフオクドームへ向かう臨時バスもずいぶん混雑してきました。壱岐営業所の日野・ブルーリボン。最近の車両はヘッドライト横にアイラインのようなデイライトが入ってカッコよくなりましたね。
臨時バスはこの時間だけで壱岐・早良・柏原・桧原・片江・那珂川・金武・篠栗(西鉄バス筑豊)の8つの営業所が確認できました。篠栗はさすがに遠いので移籍車両なのかもしれませんが、それにしても各所から結構な台数を動員しているようです。天神BTだけでなく、博多BTからも出しているはずですからね。
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天神に日中顔を出す、唯一の本州の事業者がサンデン交通。山口の下関からやってきます。片道の所要時間は1時間40分ほどで、1日14往復の設定。やはり西鉄高速バスとの共同運行です。
西鉄側では「ふくふく号」という名称で案内していますが、サンデン交通では単に「下関-福岡線」と案内されています。
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大分バスが担当する「とよのくに号」が到着しました。見覚えのある事業者ですが、5年ぐらい前にここの子会社が運行する鉄道代行バスに乗っていたのでした。Wikipediaで一般路線バスの画像を見て思い出しました。
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西鉄バスの行き先表示は、方向幕でもLEDでも経由地や英文表記が入って見応えのあるものです。ところが、この西鉄バス佐賀が運行する車両の方向幕はいたってシンプル。
福(天神)岡
外国人相手ではこれでいいのかという気もしますが、日本人にとってはこれほどわかりやすい行き先はないかもしれません。
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「桜島号」はそのままずばり、鹿児島を結ぶ高速バス路線。こちらも「フェニックス号」と並ぶ4時間越えの長距離バス路線で、1日最大23往復と夜行1往復が設定されています。
共同運行も西日本鉄道・西鉄高速バス・南国交通・鹿児島交通観光バス・鹿児島交通・JR九州バス(写真)と実に6社が担当。JRからしてみれば九州新幹線の堂々たるライバルなわけですが、料金が低廉なバスとスピード重視の新幹線で棲み分けが図れる、ということなのでしょうか。新幹線の運行できない夜行が設定できるのも、JR九州バスが引き続き運行に関わる理由なのかもしれません。
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西鉄バス筑豊の飯塚営業所が運行している、飯塚ゆきの特急。
この車両は飯塚市にある史跡「嘉穂劇場」「旧伊藤伝右衛門邸」を結ぶ「でんえもん号」に使用する車両です。おそらく天神ゆき「でんえもん号」として到着したものを飯塚へ折り返すのでしょう。
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宮崎交通の「ごかせ号」が天神BTへ入っていきます。宮崎県の景勝地高千穂を経由して延岡へ向かう路線で、1日4往復の設定、やはり西鉄との共同運行です。4時間45分という長丁場のため、車内は3列シートにトイレ完備という夜行バスと同様の設備です。
距離的に見れば九州の東側を回っていった方が近そうな気がしますが、そちら側はまだ高速道路がつながっていません。
そのため、遠回りに見えても西側へ向かって熊本県を抜けていった方が結果的に早くなるのです。これはごかせ号に限った話ではなく、フェニックス号も同様です。
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最後に大分へ向かうとよのくに号を見送って、場所を変えることにします。