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曇天の青森駅。すでに雨がぱらついています。
今日の予報は雨。気温が高くなるので残念ながら雪にはならなそうです。
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早起きして「青森アウガ」の地下で海鮮丼を食べようと思っていたものの、結局は前日までの疲れが取れず時間いっぱいに…
以前訪れた「市場食堂」はまた今度訪れたときに先送りです。
通勤通学の時間となり、各方面からバスが到着します。フラフラと遊び歩いていますが、世間は今日は平日。一応スーツを着ているものの、カメラを持った変なヤツです。
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主に高校生を乗せた電車が到着し、また高校生を乗せて折り返していきます。奥羽本線は、青森と弘前という県内2大都市を結ぶ幹線。
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屋根の下には、出発信号が開通したかどうかを示す「出発反応標識」がぶら下がっています。3方面に分岐する青森駅らしく、反応標識も3個。
左側「東京」は東北本線。今は第三セクターの「青い森鉄道」になっていますが、路線上はここまで東北本線がつながっていたわけです。
ポイントが切り替わって進路が開通し、出発信号が赤以外になれば、この出発反応標識が点灯します。
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往年の面影を残す長い長いホームを端まで歩いてみます。
今や10両を超える長い編成の列車なんて、「北斗星」ぐらいしか来ません。その北斗星も臨時格下げ、1年以内の廃止が確定しています。
ホームの端まで行くと、目立つ看板がいくつも。
トワイライトエクスプレスや北斗星の廃止まで、大きなトラブルなく平和裡に趣味活動が行われることを祈るばかりです。こうした看板を置かなくても、マナーが守られるのが最も理想なんですけどね…
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床にはだいぶ薄くなりましたが、まだ「連絡船」の文字が残っていました。
青函トンネルが完成してから30年弱。自分も含めて青函連絡船を知らない世代ばかりになりました。
来年にはようやく、当初の計画通り新幹線が走るようになります。
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寒い中ウロウロしながら待っていると、ようやく本日のお目当て、臨時快速「リゾートしらかみ2号」が到着しました。
最新のHB-E300形を使用した「青池」編成。まだバッテリーの充電や暖機が十分ではないのか、停車してもエンジンは回ったまま。
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車内は何年か前に乗った快速「リゾートビューふるさと」の車両とほぼ同じ。広々としたシートピッチと、大きな窓が特徴的。車内外の映像を映し出すモニターも天井に複数設置されています。
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車両の側面には大きく「青池」の文字。
元々はリゾートしらかみの第1編成につけられていた名前ですが、ハイブリッド車が2代目を襲名。初代青池編成は「五能線クルージングトレイン」として、「青池」「橅」「くまげら」編成の検査時などに五能線を走っています。
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座席はこの頃のJR東日本おなじみの形状。ホールド性は悪くありませんが、クッションが硬いのもやはりおなじみ。
シートピッチが広くて前の座席のテーブルは使えないので、肘掛けの中にテーブルが収納されています。ビジネス目的でこの列車には乗りませんので、必要十分な大きさです。
難癖をつけるとすれば窓枠。
下の辺が平らではなく段差がついているので、携帯電話やコンパクトデジカメなどの小物が置けません。テーブルを出しておくと座席の立ち座りに邪魔になるので、小物は窓枠に置きたいのですが…
何らかの理由があってこうなっているのでしょうけれども、ちょっと不便だなと思うシーンです。
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青森到着列車の遅れを受けて、1分ほどの遅れで青森を発車。
通常のディーゼルカーと異なり、ハイブリッドのHB-E300形はモーターだけで起動。ある程度速度が乗ってくると、エンジンが始動して発電を始めます。わずかとはいえ遅れがあるためか、結構飛ばします。
新青森に到着。そういえば明るいときに新青森駅を見るのは今日が初めてです。
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いったん五能線接続駅の川部を通過して、県内三番目の都市である弘前に停車。ここで逆向きに発車し、川部まで戻ります。
これは集客のほか、川部駅の構造上、青森方面から直接五能線には入れないための措置でもあります。集客といっても、車内はガラガラ。閑散期なので暇をもてあましたジーチャンバーチャンばかりで、若者といえばあさかぜと車掌ぐらいなものです。
川部では五能線ホームに入線。もう一度進行方向を変えますが、乗務員の入れ替わりなどを含めて5分ほどの停車。
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HB-E300形の車体はステンレス製、前頭部のみ普通鋼製です。運転席の後ろには展望スペースが設けられているほか、運転席に設けられたカメラからの走行映像が車内の画面に映し出されます。
ちなみに海沿いを走る五能線に配慮して、機器冷却用の空気取り込み口は海とは逆側のみに取り付けられています。海風を直接取り込まないようにして、塩害を少しでも防止しているわけです。
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「リゾートしらかみ」の特徴として、コンパート席があります。最大6人が入れるようになっています。
一人で予約すると相席になることもあるそうですが、今日ぐらいの乗車人数ではコンパートメントを一人で使うことは十分できたかもしれません。
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津軽鉄道と接続する五所川原を出ると、物々しい車両が止まっていました。
津軽鉄道のキ101という雪かき用の車両で、後ろから機関車に押されて線路の雪を横にどけます。車両上のミサイルのようなものは空気タンクで、線路上からどかした雪をさらに外側へ押し出すための羽根を展開するときに使う圧縮空気を貯めておきます。
現在はこの車両を使って雪かきをすることはなく、モーターカーが代わりを果たしているそう。貴重な車両ですが、残念ながら活躍を見ることはできないようです。
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五所川原からの約20分間、3号車のイベントスペースでは津軽三味線の生演奏が始まります。
地元の民謡などが2人によって生演奏され、スペースの付近には人だかりができます。
もちろん見られない方もご心配なく。
生演奏の模様はイベントスペースに取り付けられたカメラから、音声付きで編成全体に流れます。
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雨はやむ気配がありません。
晴れれば青森の山々が見えるのでしょうけれども…
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運転台のモニターには現在の走行状態が表示されています。
エンジン、バッテリー、モーター、サービス電源を供給するSIVなどの動作状況がリアルタイムにわかります。
現在は惰行(アクセルもブレーキもない状態)なので、エンジンは停止し、バッテリーからSIVへと電力が供給されてサービス電源がまかなわれています。
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さて、「リゾートしらかみ2号」は千畳敷駅に到着。この千畳敷は1号と2号しか止まらない駅で、他の「リゾートしらかみ」は通過してしまいます。
列車はここで15分停車。冷たい雨がぱらつくあいにくの天気ですが、せっかくなので降りてみましょう。
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この千畳敷は江戸時代の地震で土地が隆起してできた、と言われる独特の地形。岩がボコボコと先の方まで続きます。ここで藩主が1,000の畳を敷いて宴を開いたという話から、ここが「千畳敷」と名付けられたのだそう。
周辺には店舗もいくつか見受けられますが、どれも扉が閉じられたまま。観光シーズンだけやっているのか、あるいはもう店じまいをしてしまったのか…
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いかにも日本海らしく、どんよりした雲の下で鉛色の海が白波を立てます。
転倒が怖いので海辺までは出て行きませんが、十分な臨場感。
それにしても寒い!
風と雨が吹き付け、あっという間にビショビショになります。ある程度眺めてから再び道路を渡って、千畳敷駅に戻ります。
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駅の横はすぐに崖。
海からの水分はこの崖で冷やされ、崖に張り付く氷になります。少しだけ氷が付いているのがおわかりいただけるでしょうか。
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発車3分前になると警笛が3回吹鳴され、列車の発車が近づいていることを海辺の人に知らせます。
引き続き列車は海辺を走ります。波しぶきが消波ブロックを超えて車両まで届きそうです。
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車内放送によると、この辺りは「奇岩地帯」と言われて変な形の岩が続くのだそう。千畳敷の辺りでは黒かった岩も、この辺りでは赤茶けています。
地層の柔らかい部分だけを波が削り取って、固い部分だけが残っているのがこうした岩の数々。自然の力を感じます。
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五能線の要衝となる深浦駅に到着。ここで弘前へ向かう「リゾートしらかみ1号」と行き違います。
向こう側はキハ48形を改造した「橅」編成。
きれいに改造されてはいますが、やはり最新型の「青池」編成と比べると車両のやつれは隠せません。
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深浦町の観光施設「ウェスパ椿山」に隣接する、その名もウェスパ椿山駅に到着。
ゴンドラなんかがあっていかにも作られた観光地ですが、誰も下車せずに発車。ガラス工芸などが施設内でできるようです。
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再び列車は海岸線に沿って進んでいきます。
なんだかあまり景色が変わっていないような…奇岩地帯とは言うものの、そろそろ「すげー」を通り越して「もういいかな」って気分になってきます。
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岩館に到着。ここから先は運転本数が増えます。
岩館の次に止まる十二湖駅からは、編成の由来にもなった「青池」へのバスが出ています。
冬季は池が凍ってしまうので路線バスすら出ていませんが、観光シーズンにいくと時間によって変わる池の色が楽しめるのだとか。ちなみになぜ青池が青く染まるのか、そのメカニズムは不明。
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白神山地への玄関口となるあきた白神。駅には物産館「産直ぶりこ」などが併設されています。ほとんど人影がないので何だろうと思っていたら、「定休日」という大きな看板が出ていました。
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青森から約4時間20分、東能代に到着。
「リゾートしらかみ」はここでまた進行方向を変えて秋田へと向かいますが、あさかぜは東能代で下車。行きたい場所があるので、いったん「五能線フリーパス」のルートから外れます。
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歴史的な経緯から奥羽本線は能代の中心街へは入れず、市街地から外れたこの場所に「能代駅」として開業しました。やがて五能線が能代の中心街に入って、時代が進むとこの駅も現在の東能代と解消されます。
五能線の東能代~能代間はおおよそ1時間に1本の列車が運転されており、この東能代は特急も停車する乗換駅として機能しています。
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このあたりで普通列車といえば701系。今はすべての車両の足回りが更新され、デビュー当初の三菱電気製GTO素子の音を聞くことはできなくなりました。
駅ホームの待合室には、気動車の運転台が置かれていました。ブレーキハンドルもささっていて、実車の操作感覚がどうだったのか体験できます。
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奥羽本線を青森方面へ30分弱、13時頃に二ツ井に到着しました。
ここはあさかぜが2次元の世界に落ちるきっかけとなった「North Wind」というゲームの舞台。ちなみに看板に出ている「恋文コンテスト」は2004年で終了しており、現在は行われていません。
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駅から出て周辺をぶらぶらします。舞台の1つである踏切の手前には巨大な水たまりが。スーツだし革靴だしでやっとの思いでよけて進みます。
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そのゲームを最後にやったのはいったい何年前の話かわからないぐらい前。もはや記憶にはほとんど残っていませんが、他のホームページなどを参考に来てみました。
いやはや、でも確かに来てみるとオープニングや本編にこの踏切が出ていたことを思い出します。確か主人公はこの先へ歩いて行った気がしますが、舞台となった「きみまち阪公園」はこの先にはありません。
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ゲーム本編では駅はだいぶ遠かったように記憶していますが、実際には駅のところから100mほどでしょうか。
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オープニングムービーの踏切の後ろに映っていた建物は、そのまま二ツ井高校。
ちなみに学校内では先生らしき人がせっせと駐輪場の雪下ろしをされていました。
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その二ツ井高校の建物の左の方に見える山に、舞台となった「きみまち阪公園」があります。
少々遠いですが、どちらにしろ秋田方面へいく列車はしばらく来ないので、そのあたりまで足を伸ばしてみようと思います。
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秋田のバス会社、「秋北バス」。ご覧の通り国際興業グループ株式会社に属しています。
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駅から15分ぐらい歩いてきました。米代川の河川敷にさしかかります。ゲーム本編では子供たちがここで雪合戦をしている、とかいう設定があったような。
記憶が正しければCGはもっと横に広い河川敷でしたが、まぁそこまで事実そっくりにはなっていないでしょう…
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きみまち阪公園の入り口につきました。駅から歩いて20分以上。想像以上に遠かったです。
公園へと上がっていく道路では、職員の方が桜の木の剪定をしていました。
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えっちらおっちら坂道を上がっていきます。どこかに奥羽本線の旧線のトンネルがあるはずなのですが、下調べ不足でよくわからず。
どちらにしろこんなに高い場所にはないでしょう。この下のあたりを歩いてみたいところですが、雪があってどこに道上がるのかも定かではなかったので、今回は断念。もう一度雪のない時期に出直す必要があります。
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おそらくここを上がっていけば、ゲーム本編にも出てきた実在する「恋文ポスト」があるはずです。
ですが革靴ですし、かんじきもないのでさすがにつぼ足では入れません。上がったところでポストそのものは冬季休業で使えませんので、二ツ井の市街地へ戻ることにしましょう。
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各所に見える「きみまち」の文字。
先ほどのきみまち阪公園も秋田県の県立自然公園に指定されてはいますが、「恋文コンテスト」も終わり、特に何もイベントがない様子。ここまでアピールするぐらいなら何かあっても良さそうなものですが…
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二ツ井駅まで戻ってきました。空腹ですが、コンビニを往復している暇はさすがにないのでこのまま奥羽本線で秋田へ向かうことにします。
この駅舎もゲーム本編に出てきています。冬に「聖地巡礼」をした人の中には「ロータリーが雪に埋まってなかった」なんてコメントもありましたが、たまたま雪が少なかったのか除雪の後だったのか、はっきりとロータリーになっていました。
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少しだけ本編に出たホームで、秋田ゆきの普通列車を待ちます。
最近ホームの改良が行われたのでしょうか。ホーム全体がすごくきれいになっています。
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秋田へ戻ってから大慌てで男鹿線に乗り換え、男鹿までやってきました。高校生の帰宅ラッシュの時間にちょうどあたり、列車は混雑。
二ツ井を歩き回ってヘトヘトになっているので、なんとか座席が確保できたのはありがたかったところです。せっかく来た男鹿ですが、10分の滞在で折り返しです。
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駅前には立派なビジネスホテルがありましたが…
営業しているのでしょうか。ホームページすらないホテルですが、口コミサイトを見ると営業しているとかなんとか。
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秋田から来たキハ40系は堂々の4両編成。そのまま秋田へ向かって折り返します。
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検査から上がってエンジン周辺がピカピカのキハ40系に乗車。チャプンチャプンとオイルが循環しているような音が聞こえます。
来るときと違ってガラガラに空いている列車に揺られて秋田へと戻ります。男鹿と秋田の間は1時間ほど。
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すっかり日が暮れた秋田駅に到着。
新幹線が発車するまではまだ1時間ほどあるので、駅構内でお弁当と晩酌用のお酒を買います。
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最終の東京ゆき「こまち38号」。
以前はグリーン車をわざわざ取りましたが、狭さにウンザリしたので今回は普通車指定席を。えきねっとの「トクだ値」で30%引き、13,000円弱で乗車券までついてくるのですからありがたいものです。連休でもない平日なので、ホームの人影もまばらです。
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カーペット敷きのグリーン車と異なり、指定席は通常の樹脂製の床で足音が響きます。
座席も一部は革が使われているグリーン車と違って全体が布製ですが、座り心地は悪くありません。ヘッドレストが上下に調整できるのもありがたいところ。今後はドリンクサービスもなくなりますから、なおさら指定席車で十分です。
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見るたびに驚くほど長い鼻先。時速320kmで運転するための技術の結果です。
空気抵抗の問題ではなく、厳しい騒音規制に対応するために鼻先が長くなっているのです。断面を少しずつ大きくし、かつ空気をうまく流すことで、トンネル突入時でも騒音を発生させないようにしているのです。
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乗務員扉から運転席までがかなり離れているのがわかります。そして位置も低い。
在来線区間走行時の運転台からの見通しというのは、いかほどのものなのでしょうか。
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秋田を出ると見る間に加速して時速130km運転を始めます。
在来線区間とはいえ重い新幹線の車両が走るので、線路はかなりしっかり整備されているようです。滑るような感覚で真っ暗な中を突き進んでいきます。
早速秋田駅のお弁当、「秋田比内地鶏いいとこどり弁当」を開けてみます。お供はもちろんハイボール。
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シンプルな鶏そぼろのお弁当です。味付けも奇をてらわず、オーソドックスなショウガ醤油。秋田なので、たくあんの代わりに「いぶり漬け」、よく言う「いぶりがっこ」が添えられています。
食べ終わってしまえば襲ってくるのは睡魔。お酒の影響もあって一気に眠気が押し寄せます。
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大曲で進行方向を変え、今まで背中の方向に向かって走っていたのがようやく正面を向いて走り出します。
周辺は真っ暗で何も見えませんし、何せ昼の普段はしないような運動とお酒の影響で眠い。あっという間に意識が落ちていきます。
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はっきりと目が覚める頃には、すでに郡山あたりまで戻ってきていました。グリーン車に乗っていたときよりもよく眠れたかもしれません。
23:04、定刻通りに終点の東京に到着。すっかり人影のなくなったコンコースを歩き、総武線快速のホームを目指します。
なかなか完乗率は上がりましたが、「聖地巡礼」には悔いが残る結果に。また次の機会があったら、今度はどこかでレンタカーをしていきましょうかね。