前回長々と楽天モバイルを離脱する理由を言い訳がましく書き連ねました。要約すれば
「つながらないのにお金も取られるなら、安くてつながるよそに乗り換えよう」
ってことです。
ahamo=docomo回線のサブという扱いなので、必然的にauかソフトバンクの回線が必要になってきます。なお比較にあたってはキャンペーン価格などは無視して、単純に通常の月額料金を使います。期間限定の割引で比較するのは長く使うのなら正確とは言えませんしね。
au回線を利用できるMVNOから
・mineo
・IIJ mio
・BIGLOBE モバイル
・イオンモバイル
au本体の格安プラン
・povo 2.0
ソフトバンクのサブブランド
・Y!モバイル
ソフトバンクの格安プラン
・LINEMO
を比較に入れてみました。全て音声通話とSMSつきプランでの比較です。
<候補に入れた各社の通信プラン比較>
■ mineo
1GB…¥1,298- 5GB…¥1,518-
歴史の長いmineoですが、低容量のMVNOとしては割高です。超過後の通信速度は200kbps≒25KB/秒に制限されますが、¥385-で「パケット放題Plus」というオプションをつけると超過後も1.5Mbps≒187KBで通信できます。この速度ならばSNSを見たり低画質でYouTubeを見たりする分にはストレスを感じないでしょう。
常に1.5Mbpsで通信できる「マイそく」というプランが¥990-で提供されていますが、昼の12~13時は32kbpsという驚きの超低速に制限されます。4KB/秒なんてTwitterのタイムライン更新でさえまともにできないでしょう。
少なくともサムネイルと画像の読み込みが終わる頃には昼休みの半分は終わっています。お昼時に全く使わない人向けのプランです。
気になるのは高かったサポート品質の評価がこの頃落ちてきていること。よそより価格が高くてサポートがいまひとつというのはいただけません。
mineo候補プラン:
1GB+パケット放題Plus=¥1,683-/月
■ IIJ mio
2GBで¥850-、4GBで¥990-とmineoより安価。データ容量も繰り越せます。
超過後は300kbps≒38KB/秒とmineoより速いものの体感的には誤差です。1.5Mbpsで通信できるようなオプションはありません。
IIJ mio候補プラン:
4GB=¥990-/月
■ BIGLOBE モバイル
1GBの「プランS」は¥1,078-、3GBの「プランR」は¥1,320-。超過後はmineoと同じ200kbpsです。
BIGLOBEには¥308-の「エンタメフリーオプション」というのがあり、YouTubeなどの動画サイトでデータ通信が容量対象外となります。エンタメフリーにTwitterなどのSNSが含まれていないので、個人的には必要性を感じないオプションです。
BIGLOBE モバイル候補プラン:
プランR(3GB)=¥1,320-
■ イオンモバイル
1GB=¥858-、3GB=¥1,078-、超過後の通信速度は200kbps制限とIIJ mioの下位互換といった感じ。日本全国のイオンモールに店舗があるからサポートを受けやすい、という以外はこれといって魅力はありません。
イオンモバイルで端末を買っているならまだしも、持込端末で契約するなら店舗があるという利点もなお薄いでしょう。
イオンモバイル候補プラン:
3GB=¥1,078-
MVNOの候補は以上。単純な安さで言えばIIJ mioの4GBプランで¥990-、全体で見た快適性ならmineoの1GB+パケット放題Plusで¥1,683-となりましたが、mineoはサブ回線としてはお高いので却下です。
MVNOの泣き所は昼時などの通信速度の遅さです。128kbps≒16KB/秒程度に制限されていると言いますが、64kbpsぐらいしか出てないだろうというのがDMMモバイルを使っていた時の体感でした。
ソーシャルゲームすらまともに起動できない速度です。
あさかぜはサブ回線で使っている端末にゲームアプリを集約しているので、肝心の昼休みに巡回できないのは不便です。
大手2社のサブブランドはどうでしょう。
auはUQモバイル、ソフトバンクはY!モバイルというサブブランドを抱えています。
両ブランドとも月3GB(翌月分への繰り越しあり)、超過後の通信速度は300kbpsという同一条件でそろえると、
UQモバイル=¥1,628-(くりこしプランS)
Y!モバイル=¥2,178-(シンプルS)
安くはありません。というかmineoもそうですが、楽天モバイルより維持費が高くなるのでは意味がないのです。サブブランドはケータイ1回線だけを契約しようとすると割高というのが傾向のようです。
むしろ大手ブランドの格安プランの方が維持費を抑えられるのが低容量の特徴。
■ povo 2.0
auの格安プランで、現在楽天モバイルユーザーの流入が大人気といわれるものです。
基本料金はゼロ円で、そこに「トッピング」というオプションを自分でつけていくスタイル。初期状態ではデータ通信もついておらず、128kbpsでしか通信できません。
また半年間(180日間)何も課金しないと回線が止められ、さらに1ヶ月(30日間)放っておくと解約となることが明記されています。つまり永久にタダというわけにはいきません。
ネットのニュース記事では半年に1回220円の「smash使い放題パック(24時間)」をトッピングすれば年間440円で維持できる、と書かれてありました。
確かに電話回線だけあればいいならそれで構わないと思いますが、ソシャゲーをプレイする、Twitterを見るとなったら128kbpsでは使い物になりません。
じゃあ1GBトッピング(¥390-)ならどうかという話ですが、1GBだと有効期間が7日間だけで、その間に使い切らなければ余った分はムダになります。
30日間有効の3GBトッピングは¥990-なので、快適なインターネット通信が欲しいのならばこれが最低ラインとなるようです。
■ LINEMO
ソフトバンクが提供するLINEMOも低容量プランが設定され、こちらも3GBで¥990-です。povoと違って月額固定なので「使わないから無課金でいいや」というわけにはいきません。
一方で超過後は300kbpsの速度があるのでpovoよりはマシですし、サブ回線なのでメリットは何もないもののLINEでのチャット・通話などが通信容量にカウントされない「LINEギガフリー」が標準でついてきます。
毎月何かしらか通信やゲームをすることがあると考えると、LINEMOは有力な選択肢となってきました。
ついついゼロ円という基本料金でpovo 2.0に目が行きがちですが、毎月ある程度通信するのであれば30日ごとではなく月ごととなるLINEMOの方がわずかに得をします。1年間は365日か366日あるわけで、30日で区切られるpovo 2.0ではわずかに足りません。ほんのわずかに。
というわけでここまで長々と書いてきましたが、結論として
「どうせお金を払うのならLINEMOにしてみようかな」
というお話でした。せっかくなのでeSIMも試してみたいですしね。