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ロンドン郊外まで本初子午線を見に行ってみましょう。
エンバンクメント・ピア Embankment Pierから水上バスに乗って、約30分の船旅です。この水上バスもオイスターカードが利用可能。
目の前にあるエンバンクメント駅でオイスターにチャージしてから乗りに行ってみます。
現在は記念館になっている、英海軍の軽巡洋艦ベルファストの向こう側に見えるのがロンドンの象徴的な橋「タワーブリッジ」です。
しばしばロンドン橋と混同されますが、ロンドン橋は少し下流の何の変哲もないコンクリート橋です。
写真は撮り忘れました。
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1939年に進水し、第2次世界大戦と朝鮮戦争を経験した軽巡洋艦ベルファスト。1963年に退役し、1971年からは博物館としてテムズ川に係留展示されています。
もちろん中も見学可能で、現役時代を再現した場所もあるようです。入館料は例によって16ポンド(2,200円以上)と高額ですが…
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グリニッジ・ピア Greenwich Pierに到着しました。しかしまぁ、水運が今なお活発なのはいいにせよ、テムズ川というのは汚い川ですね…
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桟橋からひたすら斜面を登り、天文台のある丘を上がっていきます。
ちなみにGreenwichという読み方は、伝統的なイギリス英語ではやはり「グリニッジ」が正しいのだそう。
綴りでは明らかに「グリーンウィッチ」(アメリカではたくさんある地名)ですが、このグリニッジに関しては不適切だとか。地名も奥が深い…
斜面から見下ろせるのは国立海洋博物館。
グリニッジというのは緩やかなテムズ川の水運を利用した港町で、川が狭く急な日本からは考えられない話です。
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少し離れたグリニッジ半島には、2000年記念事業で建設されたミレニアム・ドームが見えます。これは世界最大のドームで、突き出している12本あるマストからのケーブルで、屋根がつるされている構造になっています。
ロンドン・アイといいミレニアム・ドームといい、2000年だからとずいぶん大がかりな事業をやったものですが、大企業の支えでなんとか存続しているという面もあるようです。
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ひたすら斜面を登ってヘトヘトになったところで、ようやくグリニッジ天文台に到着しました。
世界的オンラインガイドの「トリップアドバイザー」によれば本初子午線のところは外から見られるなんてレビューもありましたが、さすがにそうおいしい話ではなくなっているようです。
ちなみに入館料は£9.5、日本円にして1,400円弱ぐらい。安くはありませんが、せっかくですから中も見ましょう。
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やはり気になるのは本初子午線。ちゃんと線が埋め込まれており、ちゃんと主要都市の東経も添えられています。下の写真の左中央、Tokyoの文字が見えます。東経139度45分、明石市にある東経135度が日本の標準時になっています。
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こちらがグリニッジ天文台。17世紀に英国が世界中の海に繰り出していた頃、その安全を向上させるために作られたのがこの天文台です。
イギリスらしい厚かましさで、ここが世界の時間の基準となっているわけですが、当時から世界中を視野に入れていたあたりはやはりイギリスの先見の明なのでしょう。
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手前に見える4本の煙突は「グリニッジ発電所 Greenwich Power Station」です。歴史的建造物のように見えますが、英語版のWikipediaを見ると、1902年に完成して以後改良を加えながら現在もなお使用されているようです。
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この文章を書いてて知ったのですが、今の本初子午線って先ほど立って記念写真を撮った場所ではないんですね。現在の本初子午線はここから100mほど離れた場所を通っているとのこと。
そしてあさかぜは完全にカゼをひきました。
歩き回って疲れましたし、今夜の宿へと向かうことにしましょう。
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夕食はマトンのケバブ(?)とコーラ。いつものようにテイクアウェイをしてからホテルへ向かいます。
場所はDLR(地下鉄の親戚のような乗り物)のLondon City Airport駅から徒歩15分ほどの「Ibis Budget - London City Airport」という格安ビジネスホテルなのですが…
日本と違ってマンションってお金持ちの暮らす建物ではないのです。夕方とはいえそんな遅い時間帯ではないのですが、人通りがほとんど無く寂しい光景。ロンドンへ来て初めて、「この一帯はできる限り早く抜けなければいけない」という雰囲気を感じ取ります。
ビクビクしながらホテルに着いて、カゼをひいた私はさっさと昇天。また明日。