最終日にして完全にカゼをひきました。頭がぼーっとしてうっすら熱っぽいですが、泣いても笑っても今日がロンドン最終日。
観光で街に繰り出す前に、ロンドン・シティ空港で最後のスポッティングです。
昨日通り抜けた治安の怪しい住宅街は避け、ホテルなどが多い広めの通りを歩いてシティ空港までやってきました。だいぶ安心感が違います。
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HB-IYU / Swiss International Air Lines / British Aerospace Avro RJ100
シティ空港の主といえばやはりこれ、アヴロRJ。
シティ空港のような滑走路の短い空港でも安定した離着陸性能を実現するための、ちょっと特殊なジェット機です。
低速に強い高翼(機体の上の方に主翼がつく)配置、低騒音のギアードターボファンエンジンを装備し、規制の厳しいシティ空港に対応させています。
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HB-IYW / Swiss International Air Lines / British Aerospace Avro RJ100
上の写真はスターアライアンス特別塗装、こちらがスイスインターナショナルの通常塗装です。
シティ空港への便名はスイスインターナショナルとなっていますが、実際の運航は子会社のスイス・グローバル・エアラインズ(Swiss Global Air Lines / SWU)が行っているようです。
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G-JECE / Flybe / Bombardier DHC-8-Q400
ヨーロッパ各地に地域路線を持つ、イギリスの航空会社がこの「フライビー」。現在は149路線、年間700万人が利用するヨーロッパ最大のリージョナルエアラインに成長しました。
主力機材は日本でも見かけるこのQ400で、今後はエンブラエルのE-Jetシリーズも増備されていきます。
エンジンには「Faster than road or rail(道路や鉄道よりも速いよ)」という売り文句が。そりゃそうだろ。
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EI-RJO / CityJet / British Aerospace Avro RJ85
こちらは一回り小さな、標準座席数85席のRJ85というモデル。
シティジェットはロンドン・シティ空港を拠点に運航するアイルランドにあるエールフランス・KLMグループの航空会社、というややこしい存在です。経営状況は芳しくはないようで、路線の縮小やスカンジナビア航空からの路線移管などでなんとかやっているようです。
同社の主力機材はRJ85ですが、ボンバルディア・CRJ900とスホーイ・SSJ100が後継機種として導入されています。
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G-CDKA / British Airways / Saab Saab 2000
日本でも日本エアコミューターなどが採用しているサーブ社のSaab 340Bの改良型が、このSaab 2000です。50席クラスのコミューター機として開発され、高速性能にすぐれた使い勝手のよいターボプロップ機でした。
ですが、ボンバルディアのCRJシリーズなど強敵が出現し、サーブはそれらに敗退。2000はたった63機のみの製造で終了し、そのままサーブ社は旅客機事業から撤退しました(戦闘機は現在も開発製造を行っています)。
日本でも航空局が飛行点検機として導入しましたが、旅客機としての導入実績はありません。
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G-LCYM / British Airways / Embraer ERJ-190SR
BA便名でリージョナル路線を運航する、BA・シティフライヤー(BA City Flyter / CFE)。同社はエンブラエルのE170とE190の2機種を運航しています。
この190SRというモデルは、手元の旅客機年鑑や英語版のWikipediaを見てもよくわからないのですが、以前のB747にあったようにShort Range(=短距離型)ということなのでしょうか。
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EI-RNE / Alitalia / Embraer ERJ-190STD
こちらはERJ-190の標準型。機体塗装はアリタリアですが、こちらも他社と同様に小規模路線を運航する子会社「アリタリア・シティライナー(Alitalia CityLiner / CYL)が担当しています。
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G-LCYI / British Airways / Embraer ERJ-170STD
こちらは日本のジェイ・エアやフジドリームエアラインズでも導入されている、ERJ-170標準型。
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G-EUNA / British Airways / Airbus A318-100
シティ空港で運航される最大の機材がエアバスA318。何せシティ空港の滑走路は1,508mしかない小さな空港ですから、大きな機体が入れないのです。
ブリティッシュエアウェイズはこのA318を全席ビジネスクラスというビジネスマン向け仕様にして投入していますが、もちろんこの長さの滑走路ではニューヨークまでの燃料は積めません。
それゆえ、最低限の燃料を搭載して離陸し、アイルランドのシャノン空港で給油を行ってから大西洋を超えるやり方を取っています。ニューヨークからの便は降りるだけなので、経由地なしの直行便です。
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G-LCYD / British Airways / Embraer ERJ-170STD
滑走路長に余裕が無いので、着陸機もかなり強烈なブレーキをかけて減速してきます。ガックンと停止するのが外から見ていてわかるぐらいです。
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LX-LGN / Luxair / Bombardier DHC-8-Q400
ルクセンブルクを拠点とする航空会社がルクスエア。以前は大型機も保有していたようですが、現在は6機のB737と10機のQ400で運航を行っているようです。
ルクセンブルクには世界有数の貨物航空会社、カーゴルクスも本拠を置いています。ヨーロッパの中央に位置する地の利を生かし、ヨーロッパにおける貨物の一大拠点として発展しています。
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EI-RJI / CityJet / British Aerospace Avro RJ85
このシティジェットは地味な塗装ですね。
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HB-IZB / SkyWork Airlines AG / Saab 2000
スイスの首都ベルン空港を拠点とするのがスカイワークエアラインズ。ごくごく小さな航空会社で、シティ空港へも2014年に就航したばかり。
機材はもうベテランの域に達したドルニエ328とこのサーブ2000を使用しており、後継機が検討されているのかも不明です。
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CS-DXT / NetJets Europe / Cessna 560XL Citation XLS
ヨーロッパ最大のビジネスジェット専門会社、NetJets Europe。拠点はポルトガルです。
1996年に設立され、現在は9機種100機のビジネスジェットを運航しています。
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G-COBO / Aurigny Air Services / ATR 72-500
数日前にガトウィック空港でも撮影した、Aurigny Air Services。
あのときはERJ-195でしたが、これはATR社が製造するATR72-500。日本でも天草エアラインと日本エアコミューターが、ATR42の導入を決めています。
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G-LCYL / British Airways / Embraer ERJ-190SR
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PH-NDK / Solid Air / Dassault Falcon 900B
オランダが拠点らしい、プライベートジェット会社。2011年に破産宣告されているようですが、こうして飛んでいるということは現存しているわけです。
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G-PRPB / Flybe / Bombardier DHC-8-Q400
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D-AECE / Deutsche Lufthansa AG / Embraer ERJ-190LR
かなり急なブレーキで停止したのは、ルフトハンザ・リージョナルブランドで運航されているERJ-190、航続距離延長型のLRというタイプです。
ルフトハンザ・リージョナルは2つの航空会社で構成されており、ERJ-195を運航しているのはルフトハンザ・シティライン(Lufthansa CityLine / CLH)という会社。
ヨーロッパのリージョナルエアラインは日本人には複雑すぎてさっぱりわかりません。
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G-RAJJ / Cello Aviation / British Aerospace 146-200
アヴロRJの原型がBAe146。より年季の入った機体です。
ここはチャーター便を専門としているようで、保有機材はこれとB737-300の合計2機だけ。ここで撮れたのはだいぶラッキーだったかもしれません。
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G-ISLF / Flybe / ATR 42-500
ATRの小さい方、ATR42。ずんぐりむっくりとしたスタイルです。
現在製造されているのはグラスコクピットに改良したATR42-600で、日本の2社が導入するのもそのモデルです。
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G-LCYK / British Airways / Embraer ERJ-190SR
最後にERJ-190の離陸を見送って、今回のスポッティングは本当におしまい。まだまだ撮りたいものはいっぱいありますが、あさかぜ一人で来ているわけでは無いので、いつまでも飛行機を眺めているわけにはいきません。
最後の市内観光へと向かいます。