あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

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【microTRIP】スモールワールズTOKYO【本編】(2022年5月2日)

小学校時代からの友人であるyatto氏、★氏の2人とあさかぜの予定が合ったので、以前から気になっていた「スモールワールズTOKYO」へやって来ました

りんかい線国際展示場駅から徒歩10分弱のところにある展示施設で、世界各地をイメージした情景やエヴァンゲリオンの世界観が1/80スケールで再現されているとか。鉄道模型をやる人には1/80というのはHOゲージと同じ、なじみのあるサイズ感ですね。
ゴールデンウィークがまもなく始まろうという時期なのでかなりの混雑を覚悟してやって来ましたが、人影はだいぶ少なくちょっと拍子抜けです。

 

入館券を買って施設に入ると、まず3Dスキャナーが待ち受けています。ここで枠に埋め込まれたいくつものカメラで全身をスキャンして、希望する人には有料で施設内のミニチュアに自分の「分身」を設置できるという仕組み。

また再現したフィギュアを後日郵送してもらうことも可能です。

 

 

オーストリアやスイスっぽい雰囲気の山岳地帯。敷かれているレールの一部分には情景に合わせた鉄道車両が往来しています。

 

オレンジ色の物体は仮装大会でもイメージしているのかと思ってよく見たら、プリマハムのキャラクター「あらびき星人ソップリン」でした。スポンサーにプリマハムがいるので、それのアピールのようです。

 

狭いエリアに雑居ビルがひしめくのはいかにも中国といった街の光景です。建物の至る所から看板が飛び出しているのがまさにそれっぽい感じ。

 

15分ごとに昼夜が入れ替わるようになっていて、夜になると雑然とした看板の雰囲気がより引き立ちます。

 

リアルな街の雰囲気ですが、必ずしも実際にある街をモチーフにしたわけではない様子。ところどころに謎の二足歩行のロボットがいたりと、不思議なファンタジーの世界観になっています。

看板のフォントは中国本土の簡体字で作られていますが、目を凝らすとところどころにネタと思われるものもあったりして楽しめます。

 

観覧車や街中の小物が動くような仕掛けがあって、ボタンを押して何が動くのかを探すのも楽しい。
ただせっかくレールが張り巡らされて、写真の左側に写っているように立派なループ線まであるのに、残念なことに鉄道車両が走っている姿をほとんど見かけません

「電車が走っていればリアル」なんて言うつもりはないものの、ここまで街中の重要なポイントを線路がぶち抜いているのに活かしていないんじゃ、なんだかもったいない気がしてなりません。

 

街を再現した大きなモジュールとは別に、ところどころに小さなジオラマの展示があります。これはスモールワールズのスタッフさんが製作されたものなのでしょうか。

 

学生さんの団体がいる以外はこれといってまとまった人影がなく、全体的に見やすいし歩きやすい環境です。ゴールデンウィーク中でこんなに訪問客が少なくて大丈夫なのか、という気がしなくもありませんが…

バーチャルなアルプス、中国の奥へと進んでいくと、日本の街並みが再現されたエリアが。夜間の景色がかなりリアルに再現されていてテンションが上がります。

 

セーラームーン』の世界観を取り込んでいることもあって、街並みは麻布をイメージして作られているってな話を何かで読みました。
ところどころにギミックが仕掛けられていて、セーラームーンを見たことがないあさかぜにはさっぱりわかりませんが、わかる人が見れば仕掛けの意味が手に取るようにわかるのかもしれません。

 

置かれているクルマのミニチュアを見ると1980年代がイメージされているようですね。
高速道路脇に立っている団地の質感が素晴らしい!夜間になると照明が点灯するのはもちろん、ベランダに見えるエアコンの室外機のような箱まで再現されています。

周辺の戸建て家屋や雑居ビルなんかもリアリティがあって、じっくりと観察しているとあっという間に時間が過ぎてしまいました。

 

奥のビルの屋上には古い日本航空のロゴ。
あさかぜは幼稚園児の頃は父親の仕事の関係で中国・上海に住んでいましたが、この時に日本と行き来するのに使っていたのはまさにこのロゴの飛行機。当たり前のようにジャンボ機が飛んでいた、栄華を極めていた時代のJALです。

手前側は三和銀行の支店が再現されていました。
もはや「三和銀行とは?」という方も多いことでしょうが、無理もありません。三和銀行は他の2行と合併して2002年から「UFJ銀行」となったからです。もう20年も前の話で、あさかぜも小学生の頃の記憶がおぼろげにあるだけ。

そう考えると、古いJALロゴといい、三和銀行といい、中高生が見ればもはや「架空の企業」と感じられるのかもしれません。

 

ビルの建築現場。柱から生えている鉄筋の雰囲気がとてもリアル
現場のすぐ隣に立っている作業小屋にかかっているエアコンの室外機は、まさに本物の質感です。

 

野球場ではセーラームーンパブリックビューイングが行われていました。
1/80フィギュアを作ったならここにオタクの格好をして置いてもらいたいものですが、フィギュアの置き場所の指定はできないようです。

 

グラウンドの奥に見えているのは、セーラームーン』の中に登場する30世紀の東京「クリスタル・トーキョー」なんだそう。全てがクリスタルで作られていて、人類は成人になると1,000年は生きる、そんな世界。

とがった部品が多いからか、クリスタル・トーキョーには近づくことができません

 

進んでいくとロケットの発射場が設けられていました。
各国で開発されたロケットが精密にモデリングされていて壮観です。せっかくこんなにリアルに作られているのですから、近くに何がどのロケットなのかの解説書は欲しかった…

左端に見えるのは世界最大のロケット「サターンV」。全長は110m以上もあります。月面着陸を成し遂げた「アポロ11号」をはじめとする衛星の打ち上げに用いられ、13機が製造されました。

その右側に見えるのはソビエト連邦が開発しようとした「N-1ロケット」でしょうか?サターンVに迫る105mという巨大なロケットで、アメリカに追いつけ追い越せと月も目指していたようです。
ただ4回の打ち上げはいずれも失敗し、1974年に実用化されることなく計画は放棄されました。

こうしたバケモノクラスのロケットに比べると、日本のH-2Aロケットロケットはずいぶんコンパクトに見えてしまいます

 

ロケットの隣は宇宙基地。「アート引越センター」も主要なスポンサーとなっているようで、宇宙基地には縦横無尽に「0123」のロゴが入ったコンテナを運ぶロボットが往来しています。

他の惑星へ荷物を配送する未来はいつになったらやってくるのでしょうか。

 

宇宙基地は拡張工事が行われているようで、タワークレーンが建設を進めています。足場がリアル。

 

一定時間ごとにロケットの打ち上げデモが開催されます。
いくつか種類があるようですが、今から打ち上げられるのはプリマハムのウインナー「香薫」のロケット。ロケットの造形はおふざけですが、それ以外はリアルに作られています。

 

本物のロケットと同じく、キャタピラを装備した「クローラー・トランスポーター」によって発射台に据え付けられます。ちゃんと水平を保つ機構もついていて、香薫ロケットとのギャップがすごい…

無事に打ち上げられたのを見届け、次のエリアへ。

 

関西国際空港はちょうど夕方の時間となっていて、全体がオレンジ色に染まっていました。
手前に待機している飛行機はこれから離陸するもので、ちゃんとエンジンをうならせて進行方向の壁の中へと吸い込まれていきます。

 

ミニチュアの世界でスポッティング。JA707Jはちゃんと実在する機体です。日本航空がスポンサーとしてついているからか、そんな細かいところも実物そっくりの再現です。

発着する飛行機はJALの他にはマレーシア航空やカタール航空といったワンワールド系の航空会社ばかり。ワンワールド所属のJALがスポンサーである以上は当然といえば当然ですね。

 

関西空港の片隅にある展望施設「関空展望ホール スカイビュー」も再現されていました。
コロナ禍のせいで本物のスカイビューは週末のみの営業がメインになってしまっており、非常に行きづらくなってしまったのが残念でなりません。展望デッキのない関空では、飛行機を間近で見られるほぼ唯一の場所なのですが…

建物の左側には海上保安庁の格納庫も再現されていました。もう何年も前に訪れたときの記憶がよみがえります。

 

関空のターミナルは内部まで再現されています。利用客がいるエリアはもちろん、手荷物の仕分け場なんかも再現されていて、これもまた見ていて飽きません。

関空の独特の丸みを帯びた構造もとてもリアル。鉄骨のつなぎ目の部分まで作り込まれていて舌を巻きます。

 

たまにド派手な演出とともに「香薫」をアピールしたボーイング767っぽい飛行機が発着します。エンジンはタコさんウインナーになっているところも芸が細かい。

 

ミュージアムショップの裏手にあるのはエヴァンゲリオン』に登場する「第3新東京市がありました。けたたましいブザー音とともに建物が地下に格納されるギミックが数分おきに発動します。

 

「新強羅駅」に出入りする車両はどこからどう見ても多摩都市モノレールの車両。

 

正面から撮影すると多摩動物公園駅の雰囲気にそっくりです。
左上には箱根登山鉄道アレグラ号が往来しています。

 

のどが渇いたので3人で飲み物を買って休憩スペースで一息つきます。空港を一望できる場所で、ヒコーキオタクのあさかぜにとっては一等地です。
この休憩スペースは、展示エリア入口付近にある売店で飲食物を購入した場合のみに利用可能。

せっかくリアルな関空を眺められるのに、肝心の飛行機の往来にトラブルが発生している模様…スタッフの方が救援に入っていますが、どうにもうまく復旧しないようです
さっきのエヴァのエリアもそうでしたが、動作していない乗り物がチラホラと見受けられます。動きものが多いとメンテナンスは大変ですが、リアルさを演出するとても大事な要素だけに、欠けてしまっているのはかなり残念です。

 

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