あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

どこかで働く駅員がひたすら旅行記や写真(主に飛行機)をひたすら載せ続けるブログです

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2018年2月6日

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DSC_1285 posted by (C)あさかぜみずほ

初めて調布飛行場へとやってきました。800mの滑走路1本を有する都営の飛行場で、定期便は新中央航空のみが運航しています。すぐそばに味の素スタジアムが見えますが、飛田給の駅から歩いてくるにはだいぶ遠い距離です。

今日はJR中央線三鷹駅から、小田急バス「大沢コミュニティセンター」から歩いてやってきました。外周は公園が整備されていて、散歩がてら飛行機を眺めるのによく出来ています。

先月の雪が未だに溶け残っていて、駐機場や滑走路の緑地帯に塊がたくさん残っています。

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DSC_1288 posted by (C)あさかぜみずほ

JA33CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

そして今日のお目当てはドルニエ228。日本国内では新中央航空だけが運航しているプロペラ機です。

19人乗りで、低高度を飛ぶことから機体は与圧のない四角い構造。調布を基点に、大島・新島・神津島・三宅島を結ぶ東京都島しょ部の重要な足を担っています。

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DSC_1311 posted by (C)あさかぜみずほ

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DSC_1321 posted by (C)あさかぜみずほ

JA34CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

ブーンと軽快な音を響かせて1機離陸してきました。

こちらはDo228NGというタイプで、ドルニエ社の製造したものではありません。元々製造していたフェアチャイルド・ドルニエ社は2002年に経営破綻。2010年からドイツのRUAGというメーカーがDo228の改良型を開発し、新中央航空が3機を導入しています。外見にほとんど違いはありませんが、プロペラの数がDo228の4枚から、Do228NGは5枚に増えているところが大きな識別点です。

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DSC_1342 posted by (C)あさかぜみずほ

JA01BA / IBEX AVIATION / Cessna 172S Skyhawk SP

測量飛行やチャーター飛行、遊覧飛行などを行っているアイベックス・アビエイションのセスナが上がってきました。名前から推察できるとおり、IBEXことアイベックスエアラインズの関連会社です。親会社は日本デジタル研究所JDL)。

セスナ172は1955年から改良を加えながら製造の続けられている、とても息の長い軽飛行機。製造機数は実に43,000機以上!日本ではしばしば軽飛行機のことを「セスナ機」なんてひとまとめに読んだりしますが、まさにその由来がCessna 172なのです。

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DSC_1369 posted by (C)あさかぜみずほ

JA01DC / IBEX AVIATION / Cessna 172S Skyhawk SP

セスナ172の愛称は「スカイホーク」。いつからか愛称だったSkyhawkの名前は商品名へと移り変わっています。4人乗りで、まさに空飛ぶカローラといった感じでしょうか。

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DSC_1379 posted by (C)あさかぜみずほ

整備中と思われるテレビ朝日のヘリコプター。取材ヘリや防災ヘリは外見こそ企業や自治体の名前が入れられていますが、ヘリコプターの運航会社に業務委託されていることがほとんどです。背後に見える東邦航空もそうした会社の1つで、日本で唯一ヘリコプターによる定期便を運航している会社でもあります。

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DSC_1395 posted by (C)あさかぜみずほ

JA889K / 共立航空撮影 / Cessna 208B

大柄なセスナ機が降りてきました。セスナ・208「グランドキャラバン」なる機体で、14人の乗客を乗せることが出来ます。

おしりが長くてひっくり返りそうに見えますが、エンジンは鼻先ですし燃料は翼の中に入るので、重たいものは全部前半分に集中しています。こんな程度でいいのでしょうね。

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DSC_1421 posted by (C)あさかぜみずほ

JA32CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

調布飛行場には管制官はおらず、「航空管制情報官」という人たちがいます。彼らは離着陸する飛行機に情報を与えるのが仕事なので、大きなの空港に比べると言い回しが異なります。

管制官は飛行機に指示を出すので、「Cleard for takeoff. / Cleard for land.(離陸を許可する/着陸を許可する)」という言い回しをします。一方管制情報官は指示を出すことはできないので、「Runway is clear.(滑走路に支障なし)」と飛行機に情報を与えます。その情報を元に、どうするかは飛行機のパイロットが決めるのです。

特に追い風が強くない状況では、目的地に近い側から離着陸することが多いのが調布飛行場の特徴。この新中央航空の飛行機も、目的地が伊豆諸島なので南側へ向かって飛び立った方が距離が短くて済みます。

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DSC_1430 posted by (C)あさかぜみずほ

JA35CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

2号機に続いて、5号機も出発の準備を整えて滑走路の北端へやってきました。着陸機がいるのでまずはそれをやり過ごします。

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DSC_1444 posted by (C)あさかぜみずほ

JA43KA / 共立航空撮影 / Cessna T206H

1964年にデビューした、6人乗りのセスナ・206。写真の206Hステーショネアは現在も生産中のモデルの仲間で、エンジンにターボが装着されてパワーが強化されたT206Hと呼ばれるものです。

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DSC_1472 posted by (C)あさかぜみずほ

JA35CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

Runway is clear. と管制塔から伝えられ、軽やかに出発していくDo228NG。

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DSC_1486 posted by (C)あさかぜみずほ

JA889D / 共立航空撮影 / Cessna 208

滑走路の使用方向が決まっているわけではないので、北から南から、風が弱ければどちらからでも入ってきます。

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DSC_1507 posted by (C)あさかぜみずほ

JA4139 / 東京航空 / Cessna 172P

散歩がてら、滑走路に沿って歩いてみることにします。所々にベンチや運動器具が置いてあって、日課の散歩にはちょうど良さそうですね。

アイベックスと同様、遊覧飛行や航空撮影を行うオペレーター、東京航空のセスナ172が上がっていきます。

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DSC_1520 posted by (C)あさかぜみずほ

JA4139 / 東京航空 / Cessna 172P

で、数分で帰ってきました。点検のための飛行だったのでしょうか。

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DSC_1538 posted by (C)あさかぜみずほ

JA34CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

風もそんなに強くないので南側から降りてくると思っていたら、ぐるりと回り込んで北側から降りてきました。なかなか思い通りにいきませんねぇ…

さすがに北側への誘導に気づいてから600m以上を移動するのは厳しいものがあります。全体を見渡せるし、北側の丘の上に陣取っているのが良さそうです。

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DSC_1557 posted by (C)あさかぜみずほ

JA34CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

2013年に完成した、ガラス張りの近代的なターミナルビルの前に横付けされるDo228NG。当たり前ですが飛行機とターミナルをつなぐボーディングブリッジはないので徒歩での移動となります。

あと、座席の指定はできないそうです。小型機なので重心にはシビアであるため、当日の乗客の体重から計算して座席位置を決めるそうです。自分の望んだ席に座れるかは運次第ですが、どのみちすべての座席が窓側ですからあまり関係のない話ではあります。

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DSC_1579 posted by (C)あさかぜみずほ

10分ほど歩いて再び北側へと戻ってきました。公園には池があり、寒さをしのぐカモでいっぱいです。人が立ち入らないようにロープで仕切られていることもあって、警戒心を抱くことなくのんびりとひなたぼっこをするカモたち。

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DSC_1586 posted by (C)あさかぜみずほ

動物園でペンギンを見ててもそうでしたが、鳥の羽ってきれいに水が玉になって弾かれるようになっているんですよね。羽毛の形なのか、それとも脂のようなものでコーティングされているのかは知りませんが…水鳥だけがそうなっているのでしょうか。

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DSC_1600 posted by (C)あさかぜみずほ

JA3818 / 川崎航空 / Cessna TU206G

鳥を始め、自然を相手に写真を撮っている人たちってすごいですねぇ…動物園へ行って痛感しましたが、動物なんて自分の思ったとおりのことは絶対してくれないんですよね。我が家のイヌですら。

鳥のことはさっぱりわからなくても、金属製の空飛ぶ鳥みたいなヤツのことなら多少わかります。

調布に本社を構え、航空撮影を専門に行っている川崎航空のセスナ・206。1983年から使用されているベテラン機のようです。NHKの取材によれば、原則として「調布に配置している飛行機は新しい飛行機へ更新することができない」という都独自の縛りがあるのだとか。都としては「飛行場の規模を小さくしたいから別のところへ持って行けよ」というつもりなのでしょうが、結果として老朽化を進めている状況です。

…何だって制限すればいいってものじゃないと思うんですけどねぇ。

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DSC_1620 posted by (C)あさかぜみずほ

13時になり、ランウェイチェックの時間のようです。滑走路を点検車で走って、異常がないかを確認して回ります。

長さ5倍、幅も2倍ある成田空港のA滑走路では10分以上を要しますが、800m×30mの調布飛行場ではあっという間です。さっさと点検用のトヨタ・アクアが滑走路を走り抜け、運用再開。

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DSC_1634 posted by (C)あさかぜみずほ

JA4075 / スカイフォト / Cessna 172P

「スカイフォト」という会社が所有しているらしいセスナ・172。同社は航空撮影の他、調布飛行場に構えたスタジオでの撮影も行っているそうです。

らしい、というのは鼻先に「朝日航空」の文字が入っているからです。特にスカイフォトと朝日航空は同じ系列というわけでもなさそうなので、よくわかりません。

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DSC_1659 posted by (C)あさかぜみずほ

JA34CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

先ほど降りてきたDo228NGが離陸していきます。

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DSC_1670 posted by (C)あさかぜみずほ

JA8890 / アジア航測 / Cessna 208

航空測量と建設コンサルタントを行う、国内では大手のアジア航測NHKの番組「ブラタモリ」で地形を表現するのにしばしば使われている、「赤色立体地図」を生み出した会社です。様々な紆余曲折を経て、現在は不思議なことにJR西日本の子会社になっています。

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DSC_1681 posted by (C)あさかぜみずほ

JA33CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

三宅島から帰ってきた3号機は予想通り南側から着陸。なかなか目の前を横切るようには来てくれません。

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DSC_1716 posted by (C)あさかぜみずほ

JA32CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

と油断していたら、別の便が北側へ回り込んで目の前に降りてきました。機体が小さいとはいえ、35mm版換算で220mmも焦点距離があると、さすがに真横からはいっぱいいっぱいではみ出してしまいました。

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DSC_1745 posted by (C)あさかぜみずほ

JA35CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

さらに5号機も同様に北側から到着します。ポジションを取り直してなんとかほぼ横からの記録写真を撮影。

ちなみに新中央航空は、旅客案内では垂直尾翼にもあるように「NCA」を略称としています。正式な3レターコード日本貨物航空(Nippon Cargo Airlines)が使っているので、CUKが正式なもの。

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DSC_1758 posted by (C)あさかぜみずほ

ターミナル付近には3機のドルニエが並びますが、慌ただしく折り返しの作業中。ローカル路線ばかりでのんびりしているのかと思いきや、効率的に飛行機を使うようにダイヤが組まれているんですね。

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DSC_1769 posted by (C)あさかぜみずほ

12-1160 / Japan Air Self-Defense Force / NAMC YS-11

上空を見上げると、見慣れない赤い飛行機が飛んでいます。もしや入間基地に配備されているYS-11では…?

と思って望遠で撮ってみたら案の定。現時点では唯一の国産旅客機YS-11を使用した、飛行点検機です。2機が入間基地に配備されているものの、後継機にはセスナ・サイテーションが選ばれているそうで先はそう長くありません。いつか間近で撮ってみたいものです。

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DSC_1780 posted by (C)あさかぜみずほ

JA33CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

3号機が出発準備を整え、滑走路へと向かってきます。

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DSC_1788 posted by (C)あさかぜみずほ

JA33CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

一昔前の新幹線のような顔立ちをしています。

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DSC_1813 posted by (C)あさかぜみずほ

JA32CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

続いて2号機。正面から見てみると四角い機体断面がはっきりとわかります。

主翼が機体の上に飛び出していたり、主脚をしまう場所も張り出していたりと、意外と四角い飛行機って合理的なようでそうでもなさそうな感じです。

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DSC_1840 posted by (C)あさかぜみずほ

JA35CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

そして少し間を開けて5号機も飛び立っていきます。

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DSC_1860 posted by (C)あさかぜみずほ

JA34CA / New Central Airservice / Fairchild Dornier 228-200

そしてまもなく4号機が降りてきました。この時間帯はずいぶん慌ただしいのですねぇ…

この飛行機の着陸を見届けて撤収。乗務員に転向した同期のもりぞーと三鷹で飲む約束になっているので、それに合わせて戻らねばなりません。こぢんまりとしていますが、予想と違って見所のあった調布空港でした。また機会があれば来てみてもいいかもしれません。ターミナル内にはカフェもあるそうですから、そこで昼食というのも良さそうです。