あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

どこかで働く駅員がひたすら旅行記や写真(主に飛行機)をひたすら載せ続けるブログです

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目指せ!JR四国全線完乗~4日目

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IMGP2389 posted by (C)あさかぜみずほ

大浴場のあるホテルはとてもありがたい。初日も一昨日もシャワーだけだったので、やっとニューグロリア大分ホテルでお風呂に入れました。しかも温泉。

気分のリフレッシュが図られたところで、いよいよ最終日の始まりです。

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IMGP2394 posted by (C)あさかぜみずほ

大正時代に建てられた大分銀行の元本店。戦時中に空襲で焼け落ちましたが、戦後に復旧されて今に至ります。

音楽ホールとして利用されていた時期もありましたが、現在は銀行業務のために改築され、大分銀行ローンプラザ支店として現役を続けています。

建物の設計は東京駅と同じ辰野片岡設計事務所。1998年に国の登録有形文化財に指定されています。

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IMGP2396 posted by (C)あさかぜみずほ

その隣にある大きな建物は、大分県民御用達の百貨店「トキハ」本店です。読み方は「ときわ」ですが、伝統的にこう書きます。

まだ営業前ですが、繁華街の中心地と言うことで九州各地からの高速バスが「大分トキハ前」というこのバス停を経由します。

こちらも百貨店業界のご多分に漏れず厳しい経営の続きますが、郊外にもわさだ店として展開するなど、積極的な経営を行っています。

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IMGP2400 posted by (C)あさかぜみずほ

まだ太陽が昇りきらない06:30頃の大分駅。昨晩にも書いたとおり、3年前に来たときは再開発が始まったばかりの更地でした。駅前ロータリーもきれいになり、向かって左側には映画館や温浴施設も備えた複合ビルも建ちました。

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DSCN2571 posted by (C)あさかぜみずほ

ちなみに3年前はこんな感じ。何もなさ過ぎてホームが見えていました。駅前だというのにやけに空が広かったことを覚えています。

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IMGP2403 posted by (C)あさかぜみずほ

あのときは写真左側、特急「ソニック」に乗って博多へと向かいました。今日は逆方向、南側へと向かいます。

しかしソニックは連休中ということもあるのか、大盛況です。到着前の自由席乗車口にはズラリと列ができており、その発車後にはすでに30分後の次のソニックの列もできていました。

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IMGP2407 posted by (C)あさかぜみずほ

南へ向かう「にちりん」1号の乗客は、まだあさかぜ以外見えません。発車ホームにはまだ普通列車の幸崎行きが止まったまま。

もう20年近く昔になりますが、熊本の祖父母の家に行くときはブルートレイン大牟田で降り、「タウンシャトル」とヘッドマークのついた415系で玉名へと向かっていました。

その415系も勢力を大幅に減らし、今は関門間やラッシュ時の活躍がほとんど。時の流れはあっという間です。

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IMGP2419 posted by (C)あさかぜみずほ

幸崎行きが出て行くと、まもなく787系が入線します。「にちりん」1号の宮崎空港ゆきは4両。うち先頭の1号車はグリーン車と指定席で、残りは全て自由席。

今回は録音趣味も兼ねているので、モーター車の自由席2号車、一番後ろの席に座ります。

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IMGP2421 posted by (C)あさかぜみずほ

最後に787系を見たのは今年2月、乗ったとなればいつ以来でしょう。

久しぶりに乗る787系のドアを見て胸が高鳴ります。普通の人からすればたかだかグレーの電車ですが、九州のジーチャンバーチャンの家に遊びに来るとだいたい乗っていた車両なので、鉄オタあさかぜには思い入れのある鉄道車両です。

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IMGP2423 posted by (C)あさかぜみずほ

午前7時ちょうど。定刻通り、宮崎空港へ向けて発車しました。日曜日ですが、車内の人影はわずか。モソモソとおにぎりを食べながら、朝日に輝く沿線の景色を眺めます。

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南へ向かう列車の進行方向左側に座っているので、朝の太陽がまぶしい…!

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大分の南端、佐伯を出ると、宮崎県との県境にまたがる「宗太郎峠」を越えていきます。線形でも乗り鉄でも、この宗太郎越えは難関。普通列車は1日3往復しか走らないので、18きっぷ利用者にはシビアな区間です。

一方、1時間に1本ぐらいは「にちりん」が走るので、特急利用者からすればただ単に「ケータイの電波が入りづらい区間」でしかありません。

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IMGP2439 posted by (C)あさかぜみずほ

宮崎県に入って最初の停車駅、延岡。この延岡一帯は有名企業、旭化成の創業地。延岡の隣、南延岡には福岡県大牟田市にある三井化学からの貨物列車もやってきます。

延岡から宮崎空港までの区間は、宮崎県や旭化成の出資で高速化が行われた区間宮崎空港へ向かうであろう、大きな荷物を持った人々で一気に車内は混み合います。

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IMGP2443 posted by (C)あさかぜみずほ

宮崎では3分の接続で「きりしま」9号鹿児島中央ゆきに接続します。そのまま宮崎から飛行機に乗ってしまってはおもしろくありませんから、「きりしま」に乗り継いでさらに先を目指します。

「きりしま」はグリーン車を選択。4両編成なのでデラックスグリーンの設定はありませんが、通常のシートでも十分に快適です。

青く輝く太平洋が車窓から見えます。

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IMGP2446 posted by (C)あさかぜみずほ

東都農に近づくと、進行方向左側に高架橋が突然現れました。そういえば国内で初めて浮上式のリニアモーターカーの実験が行われたのは、ここ宮崎でした。

7キロに渡って作られた高架橋は、現在東北大学の研究グループが一部をエアロトレインの実験線として利用しています。

エアロトレインとは地面ギリギリを飛行する、鉄道と飛行機を足したような存在。リニアモーターカーよりも少ないエネルギーで高速かつ大量の輸送ができるとしています。新技術のためにこの実験線はまだまだ活躍しているのです。

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IMGP2448 posted by (C)あさかぜみずほ

エアロトレインの実験に使っていない区間は、ただのソーラー発電所になっていました。まぁ高架で遮るものがありませんし、どこかのピーチライナーの跡のようにジャングルになるよりはこちらの方がいいのかも知れませんね。

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IMGP2451 posted by (C)あさかぜみずほ

宮崎までの自由席に比べると、シートピッチは格段に広くなってゆったり。小さなテーブルとコンセントもついて、最近の車両にも引けを取らない設備です。

さすがに経年は隠せませんが…

車端の金属製のドアはガタガタいいますし、座席上のフタつきの荷物棚も、プラスチックの劣化の色が。それでもかなりきれいな状態が保たれています。大好きな787系には長い活躍を願いたいものです。

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IMGP2454 posted by (C)あさかぜみずほ

右側の車窓には霧島連山が見えます。

宮崎は南と東が海、北と西は山に囲まれて、文字通り陸の孤島。外国と言われるのも納得してしまう地理です。

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IMGP2480 posted by (C)あさかぜみずほ

宮崎から約3時間。まもなく終点の鹿児島中央が近づいてきます。近づくにつれ、列車は海岸線を走ります。

対岸には噴煙を上げて頂上の見えない桜島の姿が。8月半ばには大きな噴火をして話題になりましたが、1か月経った今は落ち着いているようです。

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IMGP2484 posted by (C)あさかぜみずほ

終点、鹿児島中央に到着しました。大分からほぼぶっ通しで5時間半、長いようであっという間の旅行でした。787系は本当にいい車両です。

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IMGP2486 posted by (C)あさかぜみずほ

九州新幹線開業による大規模な転配が行われ、それによって車両のロゴは全九州統一の「Around the Kyushu」へと変更されました。リレーつばめ有明時代のロゴは車内にわずかに残るのみです。

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IMGP2488 posted by (C)あさかぜみずほ

デビュー当初から使われている鳥のつばめを模したマークも、もはや先頭部とドア横に小さく残るのみ。あと5年も経てば、大きな「TSUBAME」や「ARIAKE」のロゴがついていたことなんて忘れ去られてしまうのかも知れません。

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IMGP2492 posted by (C)あさかぜみずほ

電車を降りたときから実感していましたが、暑い!

そりゃあ駅前広場でやっているアイスのイベントが大行列になるわけです。連休と言うこともあり、数十メートルに渡ってできています。人々の熱気でなおさら暑い。

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IMGP2495 posted by (C)あさかぜみずほ

そんな熱気を避けて地下道を通り抜けます。鹿児島空港ゆきのリムジンバスはロータリーを挟んだ反対側のバスターミナルから出発します。さすが連休、空港ゆきのバスまで長蛇の列…

本数はそこそこあるので、次のバスを待ちます。少しは空くかと思ったら、すぐに後ろには長い列ができました。

バスは満席で鹿児島空港に到着。ヒコーキを見に展望デッキへ上がる前に、まずはランチといたしましょう。

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DSC_0155 posted by (C)あさかぜみずほ

ターミナル内にあるレストラン、「米米麦麦」。こめこめばくばく、と読むそうです。鹿児島と言えば有名なのは黒豚。このお店は黒豚を使った料理を出しています。

というわけで、オーソドックスにカツ丼を注文。確かにその辺で食べる安い豚肉よりも柔らかい!ような気がします。まぁ毎度のことながらたいそうな下を持ち合わせていないので、こうして甘辛く味がつけられて卵でとじられてしまうと、もはやあさかぜは何でもおいしく感じてしまうのです。

でも重要なのは、「ご当地ものを食べた」という事実。見た目以上にギッシリ詰まった大盛りの丼を平らげ、とりあえず展望デッキで食後の撮影を。

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IMGP2505 posted by (C)あさかぜみずほ

展望デッキは上下の幅を広く取ったワイヤーと、ワイヤーに邪魔されず広く見られるようなガラス張りの場所の両方に分かれています。ガラスはなんだか遠目に見ると色がついているように見えるので、ワイヤーの側でカメラを構えます。

ところがワイヤーに近づけないため、レンズの位置が悪いとワイヤーが画角に入ってきてしまいます。常に軽く絞って使っているので、ちょっと見逃すのは難しいときも。あと2歩前に出られるだけでだいぶ違うのですが、残念ながらワイヤーギリギリまでは近づけない鹿児島空港の展望デッキです。

未だに旧JAL塗装の機体しか居ない、日本エアコミューターのDHC-8-Q400。離島方面の主力機材として飛び回ります。

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IMGP2520 posted by (C)あさかぜみずほ

うっすらとワイヤーが映り込んでしまって残念なANAのQ400。ANAは国内線はすべてANAブランドで運航していますが、小型機は「ANAウイングス」という子会社が運航しています。エンジンの部分に小さく「ANA WINGS」という文字が見えます。運航会社ごとに分かれているJALグループとのちょっとした違いです。

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IMGP2528 posted by (C)あさかぜみずほ

宮崎県の建設会社が所有するバイパー PA-46-350P、通称「マリブ・ミラージュ」。鹿児島空港はこうした個人・法人所有の飛行機も発着しています。

余談ですが、2015年7月に調布市で墜落事故を起こした機体も、このマリブ・ミラージュです。

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IMGP2537 posted by (C)あさかぜみずほ

海上保安庁のヘリコプター。ヨーロッパのアグスタウエストランド社のAW139という機体です。海上保安庁が古くなった機材の更新用として2006年から導入しているものです。

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IMGP2622 posted by (C)あさかぜみずほ

短い滑走距離であっという間に離陸するJACのサーブ340B。

離着陸性能と高速性能に優れる優秀な機体ですが、スウェーデンのサーブ社は後継機を開発することなく旅客機から撤退。導入から20年以上が経過し、ついにJALグループは2017年からATR社のATR42-600の導入を決定。離島路線の近代化・高速化に貢献したヒコーキも引退の時が近づいています。

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IMGP2683 posted by (C)あさかぜみずほ

小型機ばかりの鹿児島空港ですが、時々B767B787などの中型機もやってきます。新幹線ができたとはいえ、対東京では航空機の方が圧倒的に早く着くこともあり、大手のエアラインは大きめの機材を投入しています。

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IMGP2729 posted by (C)あさかぜみずほ

成田空港では見られない香港航空のA320が到着しました。少ないながらも鹿児島空港は主に中国と韓国へ向けて近距離の国際線が運航されています。

ちなみに空港の敷地の後ろに見えるのは茶畑。実は鹿児島県は静岡県に次いで日本第2位のお茶の生産地。今思えば、お茶をお土産に用意すれば良かったのですが…

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IMGP2745 posted by (C)あさかぜみずほ

経営破綻で機材をB737-800に統一したスカイマーク。鹿児島便も開設当初は半年で撤退して地元から猛烈な反発を招いた路線でしたが、現在は安定的に運航されています。

フリートをB737だけに戻し、不採算路線を大幅にリストラしたことで搭乗率が向上したとされるスカイマーク。正念場はこれからです。

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IMGP2783 posted by (C)あさかぜみずほ

展望デッキのあるフロアには、屋内に飛行機関連の展示スペースもあります。

この翼は、ウイングレットという主翼の先端に縦に伸びる翼。上のスカイマークの写真だと、ハートが描いてある部分です(厳密にはちょっと形が違う)。

大きな翼についているので相対的に小さく見えますが、実はこれだけで高さ2mぐらいある大きなものです。

ウイングレットを取り付けることで空力的に燃費は向上しますが、その分重量が増えるので逆に燃費にはマイナス要因です。長く飛ぶほど効果が大きく発揮されるので以前は長距離路線向けの機体についていましたが、近年は燃料費の高騰で短距離でも元が取れるとして、小型の飛行機でもついていることがほとんどです。

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DSC_0157 posted by (C)あさかぜみずほ

早めに荷物を預けて保安検査場を抜けました。帰りの便は10分ほどの遅延が宣告されます。まだ10分ならジェットスターよりかわいいものです。

待合室では大してやることもないので、喫茶コーナーへ行ってアイスクリームを食べながらのんびりと待ちましょう。

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IMGP2810 posted by (C)あさかぜみずほ

搭乗機が到着しました。全日空のJA810A、B787初体験です。今まで散々成田や羽田に通ってボーイング787を撮ってきたあさかぜですが、乗るのは今回が初めて。

食わず嫌いをしていた訳ではありませんが、なかなか国内でフルサービスキャリアに乗る機会がなかったのです。

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IMGP2822 posted by (C)あさかぜみずほ

国内では久しぶりとなる、ロールスロイス製エンジンを搭載。恐らく国産プロペラ機のYS-11に搭載していたダートエンジン以来ではないでしょうか。

大きな口を開けるトレント1000型ですが、実は取り込んだ空気のうち、燃やしているのは10%ちょっとぐらい。8割以上の空気はそのまま後ろに排出しているだけです。大部分を燃やすより、高温高圧のジェット噴射をたくさんの普通の空気でブレンドした方が効率も燃費もいいというわけです。

ジェットエンジンは再びプロペラ機に近い方向へと進んでいるのです。

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IMGP2832 posted by (C)あさかぜみずほ

10分ほどの遅れでゲートを離れました。南側へ向かう滑走路16から静かに離陸。高度を上げながらグルリと向きを変え、羽田へ向かって東へ進みます。

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IMGP2841 posted by (C)あさかぜみずほ

原寸大プラモデルと言えるような、機体が全て強化プラスチックで造られているB787。今までのアルミ合金の機体と比べ、機内の気圧も湿度も高くできるのが特徴です。

耳もあまりツンとしないし鼻もカラカラにならないような気もしますが、来るときのA320と大きく違うかと言われたらハッキリとはわかりません。

ただ間違いないのは、機内の静粛性。離陸中も巡航中も驚くほど静かです。これが最新技術の賜物なのでしょうか。

燃費、整備性、静粛性、様々な利点を兼ね備えたB787をどこのエアラインもこぞって採用する理由がよくわかります。

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IMGP2853 posted by (C)あさかぜみずほ

面白いのは窓のシェードがないこと。窓の下に押ボタン式のスイッチがあり、5段階で明暗を調整できます。一番暗くしても、外はこの通り見ることが可能。これで自分が外を眺めていても、隣や後ろに「まぶしいから閉めてくれ」と言われなくて済みます。

この窓は乗務員の操作で一斉に変更もできるそうです。

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IMGP2861 posted by (C)あさかぜみずほ

雲海の向こう側に富士山がシルエットで浮かびます。

まもなく旅の終着地、羽田空港です。3泊4日の久々の長旅もあっという間でした。

いい気分で終わろうとしたら、乗る前のアイスクリームが効いたのか、着陸前に腹具合が急降下。機内は空いているとはいえ預けた手荷物が出てくるまでは時間が多少なりともかかるはず。

とりあえず、降りたらまずはお手洗いへ急ぎましょう。