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昨夜の親睦会という名の激しい宴会が尾を引き、目が覚めれば午前8時。だいぶ寝てしまいました。
ま、こういう事態を想定して、本日の出発は遅め。ホテルの広間で悠然と朝食を食べてから、近くの中島公園駅まで歩きます。
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ドア上を見上げると、見慣れた液晶画面の表示が。JRのE233系や京王の9030系なんかと同じ画面表示をしているように思います。
あとで札幌在住経験のある同期に教えてもらったところ、南北線3000系の最終増備車がこのようにモニターを搭載しているそうです。
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地下鉄南北線で数分、札幌駅に到着です。
今日は函館本線の長万部~小樽間、通称「山線」に乗ってきます。普通列車だけでは回りきれないので、長万部までは千歳線・室蘭線回りの特急「北斗」でショートカット。
特急列車の火災事故により、特急「北斗」用の車両(いわゆるNN183系)はすべて運行中止。代わりの車両を用いて、臨時列車という形で特急「北斗」を運行しています。臨時特急という表示ではありますが、少なくとも平成26年3月31日までは毎日運転されます。
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ホームに上がってきました。屋根が付いているものの、風が吹き込んできて寒い!
到着する列車も雪を巻き上げているので、ご覧のとおり最後部は真っ白。ようやく北海道に来たなという実感が湧いてきます。
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隣にはこれから旭川へと向かう785系特急「スーパーカムイ」が到着。大勢の人が乗り込んでいきます。
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折り返し臨時特急「北斗」88号となるキハ183系が到着しました。
普段では「北斗」の営業運転に入ることのない、初期車を使用しています。スラントノーズの車両が「北斗」を掲げるのも、車両を変更している今しか見られない貴重な光景かもしれません。
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逆側は高運転台になっていない、「北斗」でよく見かける車両。小さく書かれた「120」という数字が示す通り、最高速度は時速120km。初期車は最高時速が110kmと遅いため、この列車の運転最高速度は時速110kmとなります。
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小樽からの接続列車の遅れで、8分ほど遅れて札幌を発車。積もった雪の効果で、走行音は驚くほど静かです。
広大な貨物ターミナルも雪に埋もれてしまい、どこまでが貨物ターミナルなのかわかりません。
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ところが苫小牧まで来てみると、札幌近郊であんなに積もっていた雪はどこへやらというぐらい雪が減っています。若干日差しも出てきました。
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空は晴れたり曇ったり。
近くに海が見えてきました。太平洋です。あいにく青く輝く海ではありませんが…
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東室蘭に着くと、再び空は雪模様に。吹雪く感じにも見え、一瞬この先の不安がよぎりましたが、幸いにしてすぐに雪は収まり、また太陽が出たり入ったりの天気が続きます。
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天気が回復し、青色の海が見えます。内浦湾、通称噴火湾です。
「噴火」とはいうもののカルデラではなく、勘違いをして「Volcano Bay」と呼んだイギリス人船長の発言がそのまま引き継がれているというのが定説だそう。
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5分ほどの遅れで長万部に到着。乗降を済ませるとさっさと「北斗」88号は発車していきました。
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長万部駅の駅舎。青空が見え、すっかりいい天気になりました。
いい天気なので駅前を散策したいところですが、あまり時間がありません。駅弁を買って列車に乗りましょう。
…と駅前を少しだけウロウロしてから駅に戻ると、駅弁が置いてありません。
嬉しい事に売店に言って5分待てば作りたてを持ってきてくれるそうですが、意味もなくウロウロしていたせいで時間がありません。己の不注意を恨みつつホームに上がります。これで今日の昼食抜きは確定です。
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車両不足が顕著です。
臨時特急「北斗」にはご覧のとおりキハ183系のジョイフルトレイン「ノースレインボーエクスプレス」が充当されていました。また日によっては3両編成の「ニセコエクスプレス」が運用に入るなど、「北斗」用キハ183系が運用に復帰できない現在、ありったけの車両が使われています。
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さて、長万部からは函館本線の通称「山線」を回って札幌へと戻ります。
車両はキハ150系。雪の多い山線でも定時運行ができるよう、エンジン出力はキハ40系の倍以上ある450馬力。出力の増強はしつつ、補機類にバス用の部品を用いてコストカットも行っています。
今回乗車する0番代の他に、冷房装置を積まない100番代があります。
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冬の期間中、キハ40系は雪を押しのけて進む力が足りないため、基本的に山線では運用されないとのこと。冬の山線は出力に余裕のあるキハ150系が運用につきます。
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長万部を出るとすぐ、車窓の左側に山々が立ちはだかります。写万部山でしょうか。
「山線」という通称にふさわしく、左右に立ちはだかる山々の間を右へ左へと列車は進んでいきます。
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すぐ隣りの二股駅。貨車を改造した簡易駅舎です。
関東近辺では撤去や建て替えが進んで少なくなった貨車改造の駅舎ですが、北海道ではいたるところでまだまだ現役です。
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太平洋側と異なり、雪深い山線沿線。窓からうっすらと外の冷気が伝わってきます。
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寒々しい外と違い、車内は少し暑いぐらい。温度計は23.6度を示していました。北海道は屋外が寒い分、屋内は暖房を強くかけるという話をどこかで聞きましたが、それは鉄道車両とて例外ではないようです。
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ログハウス風の目名駅舎。きれいな駅ですが、乗降客はいませんでした。
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このところ外国化が進んでいると話題のニセコ。そういったこともあってか、山線の自動放送は必ず英語放送が流れます。
車内から見える駅の待合室にも、やはり日本人とは違う顔立ちの人々が何人もいました。この駅で乗ってきた家族連れも中国人でした。明らかに観光客とは違う雰囲気ですから、ここに住んでいるのでしょう。
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列車は倶知安駅に到着。
山線の中では割と大きな駅ですが、ここには残念ながら駅弁がありません。
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20分ほど停車すると言うので、暑いぐらいの車内から抜け出してうろついてみます。おにぎりぐらいはないかと売店を覗くと、菓子パンとおつまみ、キャンディ類ばかり…
食べ物の調達はあきらめた方が良さそうです。
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駅舎。
1986年まで倶知安から太平洋側の室蘭本線伊達紋別まで、胆振線という路線が伸びていました。胆振線が廃止されてからはホームも撤去され、全く別路線が走っていた面影はありません。
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倶知安の次、小沢。隣といっても駅間は10km以上あります。ここからは現在の岩内町まで、岩内線という路線が伸びていました。
線路の左側、雪に埋もれてしまっている部分が岩内線の発着していた場所。現在は函館本線しか通っておらず、長めの跨線橋だけが以前線路があったことを物語っています。
余市からどっと乗り込んできました。スカスカだった車内には立ち客も出るほど。この駅で小樽方面への折り返し列車も設定されています。
30分ほどで終点の小樽に到着。同じホームの前の方から快速「エアポート」に接続するため、慌ただしく荷物をまとめて721系に乗り込みます。
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札幌に到着。まだ夕方のラッシュが始まるには少し早い時間帯ですが、旅行者が多いこともあってかかなりの人が「エアポート」の車内へと乗り込んでいきます。
札幌駅で何度か見たり乗ったりしていますが、快速「エアポート」が空いているイメージはありません。いつも混み合っているような…最終日はバスではなく各自で空港に移動となるため、早いうちに指定席「Uシート」を取って快適に移動できる手はずを整えておくべきかもしれません。
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当初は札幌で終わりにしようかと思っていたのですが、数日前に札沼線の北海道医療大学までの「学園都市線」区間までなら往復できることが判明。乗れる分だけは乗っておくことにします。
一度改札を出てから北海道医療大学までのきっぷを買い直し、ホームに上がると待っていたのは735系。JR北海道がアルミ車体をテストするために作った車両です。
以前同じことを考えて札沼線に乗った時は、まさかの札幌を出て早々の新川駅でドア故障のために引き返してきたことがあります。今回はちゃんと医療大学まで行きたいもの。
若干遅れながらも石狩当別に到着。行き違い列車の関係で20分ほど停車します。
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手ブレした写真でお見苦しいところですが、735系(手前)とその後に登場した733系(奥)の比較。
735系のあとに登場した733系ですが、車体はアルミではなくステンレスに戻されました。それに伴い、車体断面も従来の731系と同様になっています。側面が垂直になっている735系に対し、膨らみを持っている733系。併結しているとその違いがよくわかります。
試験的な意味からか、735系には側面に帯が入れられていません。
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最近増備された733系は、行き先表示が3色LEDからフルカラーLEDに変更されています。
また735系と異なり、側面にも黄緑色の帯が入っています。731系と異なり、赤い帯は省略されています。
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石狩当別で折り返し、新十津川へと向かうキハ40系が入ってきました。願わくばこれに乗って新十津川まで行ってしまいたいところですが、今回の旅行では泣く泣く諦めざるを得ません。
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長々と20分も待ち合わせをし、ようやく終点の北海道医療大学に到着。
自動改札機も精算機もありません。駅の端にある通路は、駅名の通りそのまま北海道医療大学の構内へと直結しています。パラパラと学生らしき男女が到着した電車へと乗り込んでいきます。
今度は簡易リーダーにSuicaをピッとタッチし、先ほど乗ってきた列車の車内へと戻ります。
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帰りは石狩当別で長々とした待ち合わせがなかったため、今度は50分ほどで終点の札幌に到着。
走行音を録音したかったのでレコーダーを回していましたが、あまりに走行音が静かすぎておそらく何も録音できていないでしょう。雪の効果で「ガタンゴトン」というジョイント音がかなり消されていますが、それ以上に車両の防音がしっかりしているのか、モーター音がほとんど聞こえません。
利用者としては静かで素晴らしい車両ですが、録音趣味としては物足りない車両です。
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夕食後、ホテルへと徒歩で帰ることにしました。
大通公園の一角にそびえる、さっぽろテレビ塔。1957年に完成し、文字通りテレビ電波の発信に使われていました。現在はほとんどの設備が札幌市近郊にある手稲山の山頂に移っており、札幌の観光名所として機能しています。
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北海道最大の繁華街、すすきの。市電も発着しています。
札幌駅から市営地下鉄で2駅ほどですが、地下道で札幌駅からずっとつながっているので徒歩でのアクセスも可能です。
というわけでホテルに帰還。明日もまた長距離旅行が待っていますので早めに休みましょう。