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本日もスタートは南北線中島公園駅から。同室の2人はまだ爆睡中でしたが、今日も強行軍で鉄道旅行のあさかぜは一足も二足も先にホテルを出てきました。
昨日と同様、地下鉄でさっぽろ駅へと出ます。
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まっすぐ歩いて行けば、JRの札幌駅。火曜日の午前8時、足早にJR札幌駅もしくは地下鉄さっぽろ駅へ向かう人々が通路を行き交います。
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あさかぜは途中で右へ折れて、人通りの少ない通路を歩いていきます。
今日最初に乗るのは、電車ではなくバス。日高線沿線で最大の町、静内まで高速バスを利用します。
鉄道でも往復できないことはありませんが、バスを使う以上に早く出なければいけません。それに、特急列車もない区間で同じ区間をひたすら往復するというのもつまらないもの。
せっかく広い北海道を旅行するのですから、景色やルートも少しばかりは違うものを見たいですよね。
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札幌バスターミナル。赤と青の色を巻いたじょうてつバスがひっきりなしに走ってきます。
「てつ」という部分から察せられるように、旧社名は「定山渓鉄道」という鉄道会社でした。1969年まで定山渓温泉までの鉄道路線を経営していた会社で、1973年に社名を「じょうてつ」に変更しています。
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最近東京では見かけなくなった、いすゞの「キュービック」もまだまだ現役。
ターミナル内は屋根付きですが、道路はバスが持ち込むのか風が吹き込むのか、雪が踏みしめられてつるつる滑ります。こんな状況でも平然とバスを運転できるドライバーは関東にはいないでしょう。
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萌えキャラで客を呼び込んで話題になった沿岸バス。札幌から留萌・羽幌・豊富へと高速バス「はぼろ号」を運行しています。
様々な「特殊ツアー」を実施することで一躍有名になった沿岸バス。苦しい経営状況が続くバス業界の中で、生き残り黒字経営をするための努力がかいま見えます。
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その話題の沿岸バス「はぼろ号」に乗りたいところですが、残念ながら今回目指すのは全く逆方向。今度来た時にはぜひ乗りたい高速バス路線です。
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今日乗車する高速バスは、道南バスの「ペガサス号」。札幌から新ひだか町、静内町を経由して浦河町まで走行します。
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朝日が昇ってまぶしい札幌市内。道路にも雪が積もり、車線がどこなのかわからない状況です。
暗黙の了解があるのか、譲ったり譲られたりしながら、バスは広い通りを進んでいきます。
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大谷地のバスターミナルを出ると、バスは札幌南インターから道央自動車道へと入っていきます。
道央道も雪だらけ。さすがは北海道です。見渡す限り雪、雪、雪…不精者のあさかぜには暮らせない環境です。
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苫小牧西から日高自動車道に入りました。道央道に比べ、明らかに積雪量は少ない。やはり道南は雪の少ない地域なんですね。
南下するにつれ、白い雪よりも茶色い地面の方が目立つようになってきました。
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鵡川や新ひだかは馬の産地。優秀なサラブレッドの競走馬がここから生み出されています。
牧場には雪がなく、馬が思い思いに歩き回ったり地面の草を探していました。寒さ除けのために服を着ている馬もいたりして、なかなか楽しい光景です。
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やがてバスは海沿いに。太陽の光が太平洋に反射し、まぶしくなってきました。すぐ横に日高本線の線路も併走します。ほとんど列車は来ませんが。
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日高本線の沿線で最大の街、静内町の静内駅前に到着。中心街となる通りまでは少し距離がありますので、まぁ駅でゆっくりしていればいいでしょう。
道南バスの営業所もありますし、駅構内には立ち食いそば屋もあるとのことなので、腹ごしらえぐらいはできるでしょうからね。
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駅構内に入ると、バスの営業所らしき場所はなく、売店の横に「ペガサス号」の券売機だけが置かれていました。道南バスグッズでも買おうと思ったんですけどねぇ…
反対側には食堂の看板がありましたが、無残にもシャッターが下りていました。
「火曜定休」
今日はまさに火曜日。
さすがに2日続けて昼食なしというのはしんどいので、役場前のコンビニ「セイコーマート」まで歩くことにします。
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そのついでに郵便局に寄ってお金をおろして行きましょう。
思ったほど雪はありません。というより、札幌市内と違って道路に雪はありません。歩道は所々ツルツルに凍っていて、なかなか歩くのに難儀します。
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雪がないとは言っても、やはり極寒の地。川はカチカチに凍っていました。
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中心街へと続く国道。コンビニや電器店、パチンコ屋などが並びます。
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凍結路面と格闘しながら、やっと静内町役場の前にあるセイコーマートに到着。
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日が出ているとはいえ、歩道はあちらこちらで凍り付いています。昨夜札幌駅からホテルまで歩いている間に3度も転び、腰と尻が痛いあさかぜにとっては恐怖以外の何物でもありません。
何とか歩いてきたはいいものの、また駅までヨロヨロツルツルと戻ることを考えると少し気が重くなります。
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やっとの思いで静内駅まで戻ってきました。バスの営業所とおぼしき空間には、受験生応援の大きな絵馬が掲げられていました。
さて、みどりの窓口で乗車券を購入します。
「ここから様似までと、様似から札幌までの乗車券ください」
「はーい。使用日はいつですかー?」
「両方とも今日で」
「今日!?」
乗りつぶし目的のマニアだと駅員さんも察したようです。
「じゃあこれですね。様似では一度車両から降りなければいけませんけど、いいですかね?」
と念を押されます。
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いい天気です。雪の降る札幌とは大違い。老後は道南に暮らしてもいいかと思えるほどです。
到着した様似ゆきは、静内で20分ほどの停車。数名の乗客はみんな降りて、あさかぜと中年男性1人だけが乗り込みます。その男性も数駅行ったら降りてしまい、乗客はあさかぜ一人になります。
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キハ40系の中でも、北海道専用ともいえる「極寒冷地仕様」。冷気が入ってこないよう、デッキで完全に仕切られています。
北海道では普通列車でもデッキ付きの車両が当たり前でしたが、札幌近郊を走る731系以降の電車ではドアに温風のエアカーテンを設置することでデッキを省略しています。
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セイコーマートで購入した「いろはす ハスカップ」。いろはすシリーズの他のものを飲んだことがないのでわかりませんが、これはただ単にフレーバー付きのミネラルウォーターではなく、果糖ぶどう糖液糖の入ったジュースっぽい雰囲気。
ハスカップというのはブルーベリーのような風味の植物。北海道でも自生するのは勇払原野ぐらいで、関東では見かけないどころかほとんど聞いたこともない植物の名前です。北海道に行くと割りと飲み物でよく見かけるんですけどね。
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バスで来た時と同じく、沿線にはしばしば放牧された馬の姿が見られます。
木で出来た簡素な柵で馬が出て行ってしまわないのか不安に思いますが、馬はそんなことはないそう。デリケートな生き物なので、こうして簡素なものでも自分から飛び越えて出て行ってしまうようなことはしないとのこと。こういうところも馬が家畜化しやすい理由なんでしょう。
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鵜苫駅。昨日もかなり見かけた、不要になった貨車を改造した簡素な駅舎。せっかくきれいな魚の絵が描かれているのに、汚れやらサビやらでちょっとかわいそう。
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抜けるような青空のもと、終点の様似駅に到着。天気が良いこともあり、あまり寒くありません。
駅前からバスを乗り継いでいけば、広尾を経由し帯広まで行くことができます。ですが、明日は東京へ戻る日なので、今日はなおさら札幌に戻らなければいけません。
駅周辺をウロウロしながら、帰りの列車を待ちます。
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広い道路に出ると、雄大な日高山脈が遠くの方にそびえています。山を越える峠が3箇所しかない、山越えの難所。様似の駅前から広尾に抜けるバスも、山を避けるように岬をぐるっと回ります。
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きれいな街ですね、様似。道南は過ごしやすそうなところですが、札幌まで実に200km…ちょっと都会に出るには遠い場所です。
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さあ、いよいよ様似から苫小牧まで日高本線全線を乗り通します。3時間20分、苫小牧に着く頃には真っ暗でしょう。
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静内まで戻ってくる頃には夕焼け空。
残念ながら海面付近には雲がかかってしまっていて、海面に沈む夕日を見ることはできませんでした。
静内からは高校生が大勢乗り込んできました。そして一駅、また一駅とまとまった人数が降りて行くと、やがてまた車内は閑散とします。
朝夕に苫小牧発着ではない区間列車がありますが、こうした高校生の欠かせない足となっているわけですね。
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苫小牧着。途中行き違い列車の遅れを拾ってこちらも遅れましたが、勇払~苫小牧間の全力走行のおかげでほぼ定刻通りの到着です。
ここからのんびりまた普通列車で帰ってもいいのですが、札幌で夕食の約束があるので「スーパー北斗」で飛んで帰ります。
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静内で指定席を押さえておいて正解でした。予想通り、自由席はいっぱい。指定席もおおよそ埋まっています。本数が減っている上、札幌に19時頃到着する特急が混まないわけがないのです。
キハ281系のグレードアップ指定席で50分ほどですが快適な時間を過ごし、札幌駅に降り立ちます。
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隣のホームには網走から到着した特急「オホーツク」の姿が。いかにも満身創痍な姿が北海道の鉄道車両の魅力でしょう。
本日は札幌最後の夜。駅ビルの「根室はなまる」で、豪勢にもお寿司の夕食です。
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さすが北海道、寿司がうまい。いい表現が全く思い浮かびませんが、とにかくうまい。
時々祖父母を連れていくような100円の寿司とは全く違います。値段も相当違いますが。
お腹いっぱい食べた後、昨日と同様ホテルに向かって歩いて帰ります。雪が冷たいですが、それもまた北海道の楽しみです。
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札幌の観光名所、札幌時計台。昨夜も見ましたが、やはりガイドブックなどで持つ「イメージ」よりもずいぶん小さいものです。
ライトアップされていてきれいですが、まぁ日本三大がっかりと言われてしまうような理由はわからなくもありません。
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そしてやはり札幌、特にすすきのと言えば妖艶な雰囲気を漂わせる歓楽街。
あいにくこういった場の知識も予算もない我々は残念ながらスルーして帰るわけですが、夜遊びにはすばらしい場所だそうですね。上司によれば。
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通りの端からカメラを構えていたら「無料案内所はいかがですか?」と声をかけられました。これが噂に聞く客引きというやつか!
まあ会社の先輩からは「客引きには闇雲についていくな。案内所は自分で前もって見つけろ」と生々しい体験談を聞いていたので、「大丈夫です」とさっさと逃げます。
オトナの遊びができる度胸がまた来ますよ、なんて心の中で思いつつ。