YouTubeで自作PCの解説動画を見ていましたが、ヘッドホン越しにもはっきりわかる地鳴りとカタカタ鳴る初期微動。「おや、今日のはちょっと大きいかも知れないぞ?」とヘッドホンを外すなり、スマートフォンの警報音が鳴り響きます。同時にドスンドスン!という縦揺れで本棚の上に置いてあったマスクの箱などがポコポコと落ちてきて、すぐに始まった横揺れで本棚に積んであった本や物がドサドサと落下します。
ここまでいろいろな物が落ちてくる地震は例の震災以来だったのでさすがに青ざめてしまいました。体感的には1分以上揺れていた感じがしましたがどうなのでしょう。震源に近いところでは30秒程度だったようですが。
リビングに降りてネコをなだめながらテレビをつけると、震源は福島県沖の深さ55km、マグニチュード7.3とかなりの規模でした。津波の心配がないのは何よりの救いでしたが、たかだか震度4ごときの千葉市民でうろたえたほどですから、東北地方にお住まいの方々は10年前を思い出す筆舌に尽くしがたい恐怖だったであろうと推察します。
今回の地震を教訓に長らく「子供部屋おじさん」をやっているあさかぜも足下の整理をせねばなりません。5畳しかない上に元から収納のない部屋で、しかも物を集めたがる習性があるのでさっぱり片づきません。そこへ毎月購読している航空雑誌『月刊「エアライン」』(イカロス社)がどんどん床に蓄積していきます。このままでは大地震に巻き込まれたら本棚(の収蔵物)につぶされるか、床に積んだ雑誌につまずいて逃げ遅れるかの選択肢しかありません。
だがしかし、今からミニマリストにはとてもなれぬ…
というわけでかねてから考えていた雑誌の自炊をして、使える床の面積を広げることにしました。まずは数年分溜まった「エアライン」誌から片づけていきます。
やり方はそのうちブログで触れようと思いますが、簡単に言えば背中を落とした雑誌をドキュメントスキャナで取り込んでPDF化するだけ。1冊のうち残したいページ数は60~120ページ程度で、1枚の両面を2秒程度で取り込めますので、だいたい5分もあればPDFファイルとして出力するまで終わります。あとはできたPDFファイルをリネームして終了。
簡単です。
切ってしまうので中古雑誌として売ることはできなくなりますが、どうせ趣味の本なんてそうそう売ろうという気持ちにはなりませんし、忘れた頃の知識の振り返りに使うにはちょうどいいのです。
しばらく前の「エアライン」を取り込み終わったら、傷み始めた古い雑誌もスキャンしておかねばなりません。L版にプリントされた古い写真もありますし。
そうやって少しは本棚のかさを減らしておけば多少の減災にはなるかもしれません。こういうことがあると自分の「ため込み気質」というものを少し反省するのですが、結局時間が経つといつも通りあれもこれもと始まってしまうんですよね。人間はいつまで経っても学習せず同じことを繰り返す生き物です…