番外編として、このページではヒースロー空港周辺で見かけた現地の自動車を取り上げてみます。
IMGP3531 posted by (C)あさかぜみずほ
Fiat / Fiorino
イタリアのフィアットが製造する小型商用車がこの「フィオリーノ」。この車種は3代目で、2007年から製造されています。組み立てはイタリアではなく、トルコで行われています。
日本で言えばトヨタ・タウンエースや日産・NV200あたりに相当する大きさのクルマです。
Fiatブランドだけでなく、プジョーとシトロエンでもバッジと名前を変えて販売されています。
IMGP3649 posted by (C)あさかぜみずほ
Honda / Civic
日本では販売が終了されて久しいホンダ・シビックですが、欧州ではイギリスの工場で最新モデルが製造されています。
写真のハッチバックは2005年まで製造された7代目のモデルで、日本でもまだ見かける車両です。ヘッドライト周りの意匠が日本のモデルとは少し異なりますね。
IMGP4080 posted by (C)あさかぜみずほ
Vauxhall / Insignia
オペルの英国法人ボクスホール(実際の発音は「ヴォグゾール」に近い)で製造されているインシグニアという自動車。
ボクスホールは割とイギリス版トヨタといった具合で、現地のクルマとしてはかなり見かけるものです。日本では2006年に輸入が終わり、もはや過去の存在となったオペルですが、欧州ではプジョーシトロエングループの傘下でまだまだ生き残っています。
イギリスの警ら用パトカーでもボクスホールのアストラというハッチバックが多く使用されています。
IMGP4081 posted by (C)あさかぜみずほ
Mercedes-Benz / ACTROS
ダイムラーが製造し、メルセデスブランドで展開されている大型トラック。日本でもメルセデスのバッジをつけた大型トレーラーヘッドがいますが、それがこのアクトロスです。
写真は日本ではまだ見たことのない、最新型の3代目。第2世代からトランスミッションは機械制御の16速のオートマチックになっています。日本でもそうですが、最近の大型トラックは多段のオートマチックが主流。
ドアに入っている数字は車両の総重量とエンジンの最大出力を表しており、この車両は総重量25トン、エンジンは450馬力となっています。
IMGP4423 posted by (C)あさかぜみずほ
IMGP5221 posted by (C)あさかぜみずほ
Salvador Caetano / Caetano Levante
昨日ガトウィック空港へ行くのに乗った、ナショナルエクスプレスのコーチ(バス)。
標準仕様のボディはポルトガルのSalvador Caetanoというメーカーで製造され、スカニアやボルボのシャシーに架装されます。以前西日本鉄道が自前のボディメーカー「西日本車体工業」でボディを製造し、日産ディーゼルや三菱ふそうのシャシーに架装していたのと似ています。
イギリスを始めヨーロッパ各地に路線を持つナショナルエクスプレスですが、かなりの車両が同じような仕様になっています。
IMGP4424 posted by (C)あさかぜみずほ
Honda / Civic
現行のシビック。日本ではTypeR Euroとしてスポーツモデルのみが台数限定で販売されていましたが、本来は写真のような大衆車が基本です。
IMGP4428 posted by (C)あさかぜみずほ
Toyota / Auris
日本ではネッツ店などで販売されている、トヨタ・オーリス。しかも日本では人気のあるハッチバックモデルのみですが、欧州ではこの通りステーションワゴンのモデルも販売されています。
ステーションワゴンのこの伸びやかなデザインも非常にカッコいいのですが、日本ではワゴンそのものが売れないために導入されないのが残念です。
IMGP4438 posted by (C)あさかぜみずほ
IMGP4441 posted by (C)あさかぜみずほ
Ford / Transit
欧州を代表する商用車がフォード・トランジット。ヨーロッパで最も売れている軽貨物車で、500万台以上が販売されました。
写真のような貨物用のバンもあり、ピックアップトラックもあり、座席をもうけたミニバスもあり、様々な形態でウロウロしています。
写真はいずれも2013年まで製造されていた第7世代のトランジット。
2014年からはフェイスリフトがされ、より近代的にモデルチェンジされた8代目のトランジットが製造されています。
IMGP4449 posted by (C)あさかぜみずほ
Mercedes-Benz / AXOR
上級モデルである先ほどのアクトロスよりも1つ下のグレードとして、下位モデルとの隙間を埋めるモデルとして用意されていたのがアクソル。
英語版のWikipediaの適当な書き方を見ると、ごく短期間で製造台数もそんなに多くなかったのだろうと察せられます。
IMGP4450 posted by (C)あさかぜみずほ
Ford / Transit
先ほど取り上げた、8代目のフォード・トランジットがこれです。デザインが変わってかなり印象も変化しました。
IMGP4451 posted by (C)あさかぜみずほ
Hino / 300 Series
海外では300シリーズという名前でも展開されている、日野・デュトロ。見た目が日本で走っているデュトロとそっくりそのままなのですぐ見分けがつきます。
IMGP4452 posted by (C)あさかぜみずほ
Ford / Transit
フォード・トランジットを改造した救急車。
日本でも大きな大学病院などが自前の救急車を持っている例がありますが、この救急車にも「SRCL Group Company」と社名が入っているので、それに似たものなのかもしれません。
IMGP5159 posted by (C)あさかぜみずほ
Mercedes-Benz / O530"CITARO"
日本でも千葉や神奈川、岐阜での導入例がある、メルセデス・ベンツのシターロというバス。日本では連節バスのシターロGがおなじみですが、こちらは通常の構造のシターロ(無印)。
ブランドはメルセデスですが、製造はグループのEvoBus(エボバス)が行っています。
IMGP5278 posted by (C)あさかぜみずほ
Ford / Mustang
フォードの初代マスタング。製造は1964年~1968年までなので、このクルマは半世紀を走っていることになります。
オーナーもかなり手を入れて乗っているのでしょう、半世紀も走っている割にはきれいなボディです。こうした古いクルマはオーナーズクラブなんかもあったりして、やはり日本との文化土壌の違いが感じられます。
この日にヒースロー近辺で見かけた自動車はこんな感じでした。