12月3日にドコモの新料金プランである「ahamo アハモ」が発表されて話題を集めています。総務省からの強い「お気持ち表明」があったとはいえ、料金が高止まりしていたドコモにしては基本料金月額2,980円（税抜き）は驚異的な金額です。
「サブブランドではなく本体の新料金プラン」
と言い張るのであればそうなのでしょう。
様々なメディアでahamoの料金プランの解説やサービス内容の推測がされていますからその辺は各自ご覧いただくとして、ここではあさかぜが気になった部分を報道資料から引用してみます。
新料金プラン「ahamo（アハモ）」を発表
＜2020年12月3日＞ - 報道発表資料
→新規契約事務手数料やMNP転出手数料、細かい割引の条件などを極力なくしたシンプルな料金プラン
月額料金ばかりが注目を集めがちですが、意外とここも重要。乗り換えるのにほぼ必須の3,000円がかからなくなるのは結構ありがたいことです。
→ahamoは実店舗ではなく、オンラインで受付いたします。
資料冒頭にも出てきますが、いわゆる「デジタルネイティブ」と呼ばれる世代をターゲットにしているのが明らかです。契約手続きもサポートも自分でオンラインから受ける、ということに慣れていて抵抗のない客層が主というわけ。
いちいち窓口でやってもらわないと満足しない中高年層は、申し込みの段階から遠回しにお断りされています。どんどんそうあるべきです。
→月間データ容量は20GBまでご利用いただくことができ、20GB超過後でも最大1Mbpsの通信速度
動画をたくさん見る人はどうあれ、ネット、Twitter、LINEとFlightRadar24しか使わないあさかぜからすれば無制限と言われているようなもの。
ちなみに1Mbps＝毎秒125KBなので、ちょっとした画像のロードぐらいならストレスはないはずです。動画も画質を落とせば視聴できるレベル。
→20GBの月間データ容量は、海外82の国々・地域でも追加料金なくご利用いただけます
2～3日程度の海外旅行なら現地の旅行者用SIMカードを買わなくても問題なさそう。「ローミング可能エリアが少ない」なんて意地悪な記事もありましたが、見たところ日本人の行きそうな国々はだいぶカバーされているので、実用上では問題ないでしょう。
しかも料金が1日ごとの別立てではなく、基本の20GBに組み込まれているのですからかなり便利なのでは？
→4Gネットワークだけでなく5Gネットワークにも対応いたします
とはいえ5Gほどの通信速度はさして必要ないでしょうから、現時点では「対応しててラッキー」ぐらいな程度です。
逆に3Gには対応しないようなので、山登りなど人里離れたところへ出かける人には少々影響が出るかもしれませんね。
4Gでも安定したドコモのネットワークを使えるのは魅力的。
→5分間までの国内通話が何度でも無料
家族間での買い物やクルマの点検の予約など、ちょっとしたコミュニケーションは5分もかかりませんから、実質無料みたいなものです。
番号案内サービスなど無料通話の対象外となるものもあるので要確認ですね。
→ドコモをご利用中のお客さまについては、MNPのお手続きは無しに、プラン変更で簡易にお手続きいただけます。（中略）手数料や解約金のご負担はございません。
ここの部分がドコモが「サブブランドではなく、ドコモ本体の新しい料金プラン」と主張する根拠なのでしょうね。自ブランド内でのプラン変更で費用がかかるのは変な話ですし。
以上が報道発表資料から読みとれた注目点です。
この中には触れられていませんが他の報道記事によれば、
→家族割や光回線とのセット割はない
今後の発表が待たれます。
→ドコモの継続歴はリセットされる
ドコモは契約の継続年数に応じたステップが設けられていて、ポイントの還元率などに関わってきます。
ahamoに契約を移すとどうやらそれが対象外となり、継続年数にカウントされずリセットされてしまう模様。このあたりもahamoがサブブランドに限りなく近い実態がうかがえます。
10年ぐらいドコモを契約しているあさかぜとしてはちょっと悩むところですが、
→12月中にドコモ本体も新料金プランを発表予定
とのことなので、それが満足行くものであればドコモ本体の契約を続けようかなといったところ。2,980円＋税という料金体系は凄まじく魅力的ですから、本体がダメならahamoに乗り換えはほぼ確実です。背に腹は代えられませんので。
ドコモ本体には期待して待っていますから頼みますよ！
