あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

どこかで働く駅員がひたすら旅行記や写真(主に飛行機)をひたすら載せ続けるブログです

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Thrustmasterのサイドスティックを分解・修理した話

Microsoftが提供しているMicrosoft Flight Simulator 2020(以下 MSFS2020)』は、自分で飛行機を操縦して世界中を飛び回ることのできるスケールの大きなシミュレーションゲームです。衛星画像を3D処理して山の高低差を再現しているだけでなく、それを元にあらゆる空港も網羅。
一般的な空港はもちろん、滑走路が500mしかないような小規模な飛行場や、一般人の立ち入ることのできない軍用基地までもが再現されているので、まさに地球上どこへでも飛んで行けます

 

www.xbox.com

 

<デフォルト機のA320neoのコクピットから成田空港B滑走路を望む。ちゃんと目的地を設定すればILSが着陸寸前まで自動で誘導してくれる>

 

 

操縦できる機体も様々。
小型プロペラ機の王者セスナ172、プライベートジェットのセスナ・サイテーションシリーズ、エアバス・A320neoやボーイング・787といった旅客機、さらにはヘリコプターまで、ラインアップが豊富すぎて使いきれないほどです。

 

ここに公式・非公式問わず空港や飛行機(とそのデザイン)、果ては都市そのものが再現された追加コンテンツも配布・販売されており、ゲームをしているだけなのにその都市へ行った気分にさせてくれます。ヒコーキ好きにはたまりません!

 

ただし充実している分パソコンへの要求スペックはかなり高い上に、インストール容量もバカみたいに喰うのが泣きどころ。さらに高精細の衛星画像地形データを逐一ダウンロードしてくる仕様ゆえ、インターネットの通信速度もそれなりのものが必要です。
あさかぜもMSFS2020をプレイしたいがために自分でゲーミングPCを組んだぐらいなので、軽い気持ちで遊ぶにはだいぶハードルが高いゲームソフトではあります。

 

 

<成田空港は有料シーナリーが配布されている。有料なだけあって再現度は非常に高く、見たこと・行ったことのある場所が手に取るようにわかって楽しい>

 


ともあれせっかくMSFS2020をある程度快適に遊べる環境を整えたわけですから、ゲーム用のコントローラーも本格的なものが欲しくなるわけです。キーボードとマウスだけよりはいいとしても、Logicoolゲームパッド(F310)ではいくらなんでも味気ない…

 

そこで目に留まったのがThrustmaster TCA Sidestick Airbus edition、その名の通りエアバス社製の旅客機で採用されているサイドスティックの形状に似せて作られた、フライトシム向けのコントローラーです。ヒコーキオタクとしてはAirbusのロゴがちゃんと印刷されているのがうれしい!もちろんエアバスのライセンスを得た正規品。

 

www.thrustmaster.com

 

 

<スラストマスターのTCAサイドスティックはエアバスとのコラボ製品もある。ベタベタと貼ってあるのは設定を忘れないようにするためのあさかぜのメモ…>

 

ゲーム用ならではの要素として、ラダーをサイドスティックのひねりで操作すること。前後左右の動きに加えて手首のひねりで繊細なラダー操作をするので最初は大変でしたが、慣れてしまえばどうってことはありません。
しかも飛行中はだいたいオートパイロットで自動操縦されているので、サイドスティックそのものに触れる場面もそこまで多くはないですからね。

 

本体部分にはユーザーが自由に割り当てられるボタンが用意されていて、フラップの上下、ランディングギアの出し入れなどフライトに必要な機能を割り当て可能。
実機とはあれこれ動作が違うそうですが、別にパイロットでも何でもないただの素人としてはもう遊びきれないほどで、意味もなくいろんなところを飛び回ってしまいます。すごく楽しい。


ところがここ数ヶ月、ラダーの様子がおかしくなってしまいました。何も触っていないのにラダーが左右へ暴れ狂うのです。


離陸時は上昇するなりオートパイロットを動作させてしまえばまだいいとしても、着陸時は繊細な調整が必要なので困ってしまいます。大きさのあるA320neoは何とか動きを抑えられますが、軽くて小さいサイテーションでは命取りなほど揺さぶられ、そのまま失速して墜落する始末…


目的地直前で地面とキスするので、テンションだだ下がりです。

 

最初はアップデートのバグかと思って5chのスレに助けを求めたところ、
「低層乱気流のシミュレーションがONになっているのでは?」
とアドバイスをもらいました。
しかし低層乱気流はOFFだったのが確認できたので原因ではなさそう。

 

申し訳程度にエアダスターで掃除してみたものの効果なし

 

LogicoolのF310なら(そもそもヘタクソですが)ちゃんと操縦できたので、これはサイドスティックの不調で間違いありません。


ググってみると同じような現象に遭っている人がいて解決策が提案されています。英語のコミュニティもあれば、ご丁寧にYouTubeで作業手順を紹介してくれている人もいました。
こちらの動画を参考にサイドスティックに手を入れることにします。

 

www.youtube.com

<参考動画:【FS2020】ラダートラブルを解消!Thrustmaster TCA Airbus Edジョイスティック直してみた! Ep.0580 - フライトクルーズ・空の放送局 様>

 

 

なおおわかりとは思いますが、一連の作業は全て自己責任です。
「もう保証なんてとっくに切れてるからいいや」
「保証なんて知ったこっちゃねえ」
という人はいいですが、不安の残る方は素直に修理の問い合わせをした方が良いでしょう

 

まずはスティック部分の先端にあるスイッチを取り外します。これは元々左右を入れ替えられるようになっているので、保証上は問題ないはず。
左側の2つの穴にドライバーを突っ込んでネジを緩めて、長いのを2本抜きます。

 

右側のスイッチがついていた部分を覗くと両端に2つネジ穴がありますので、これもドライバーで抜きます。さっきよりも短いネジが取れました。

精度が雑なのか、プラの破片が散らばる…

 

サイドスティック本体の左側にもネジ穴が1つあるので、こちらも抜きます。

 

左側の根本の見えづらいところに最後の2本が隠れています。これを抜くとスティックが左右にパックリと割れるので、スティックを手で押さえながらネジを抜きましょう

 

というわけで、ご覧の通りスティック部分が解体できました。
緑色の基盤の少し下側にある四角いパーツが、今回問題のひねり操作を検出するセンサーです。

時間が経つにつれてなんらかの理由で真上にある出っ張りと干渉してしまい、ラダーを暴れさせているようです。

 

干渉している出っ張りを1mmほど削り取ります。
参考にした動画では電動ヤスリルーターを使っておられましたが、あさかぜはそんな便利な道具を持ち合わせていないのでデザインナイフで切り取ります

手狭なところを小さい部品を削るので、金属ヤスリは使いづらいかもしれません。

 

片側2カ所、左右合わせて4か所を削り取れば終わり。ものの数分の作業でした。

 

あとは元通り組み上げるだけです。根本部分にあるひねり操作をロックするパーツをつけ忘れないように気をつけましょう。

正直なところ
「こんなプラパーツをちょっと削った程度で変わるものかね」
と半信半疑でしたが、ちゃんと元通りの暴れまわらないラダーが復活しました!効果は絶大です。

これでまたサイテーションで飛び回って遊ぶことができます。

 


重ね重ねですが、これは保証対象外の全て自己責任による作業となります。故障やケガなどが発生してもあさかぜは一切の責任を負いませんので、各々注意を払って作業にあたってください。

 

コミュニティが作られるほど多発する現象なのですから、Thrustmasterは何かしらか対策を打ってくれれよとは思いますけどねぇ…