あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

どこかで働く駅員がひたすら旅行記や写真(主に飛行機)をひたすら載せ続けるブログです

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中大鉄研60周年イベントに招かれました - その2【2023年11月26~27日】

といいながら、お酒を飲みつつはしゃいでいられたのは走り出してから1時間ちょっと。0次会の時点でテンション高めだった我らOB勢はだんだんと力尽きて、一人また一人と自分の席で動かなくなっていきます

午前2:10頃、秩父鉄道の西の端っこにある三峰口に到着しました。折り返しの約1時間を利用して参加者のみの撮影会が開催されるので、力尽きていたメンバーも元気を取り戻して列車にカメラを向けます。
参加者数が多いので3回に分け、持ち時間は15分。

 

電気機関車が3両連なり、6台のパンタグラフが全部上がっている光景は圧巻!
客車を牽引する時なんて1両でも力が有り余っているぐらいですから、客車4両相手にEL3両とはそもそも贅沢な組み合わせです。

あさかぜはガチ勢ではないので今しか見られない光景を収められただけで大満足でしたが、近くには停止位置がどうの構成がどうのとずっと文句を言っている人もいました
そもそも列車に乗ることがメインで撮影会なんて一種のオマケですし、真夜中ゆえ光線状態が影響しないだけで十二分な贅沢だと思うのですが…与えられた条件でベストを尽くせるのがカメラマンの技量なのではないでしょうかね。いい大人がみっともない。

 

www.chichibu-railway.co.jp

 

 

先頭に立っていたのはデキ300形、1967年に製造されて半世紀以上活躍しているベテランの電気機関車です。
コンピュータ仕掛けになってシンプルになった今どきのELに比べると、マスコンのノッチや様々なスイッチ類に時代の差を感じます。

秩父鉄道では一番新しいELでも1980年製のベテラン揃い。将来的に新しいELが誕生する日は来るのでしょうか。

 

真夜中の三峰口駅駅名は秩父三社の1つ三峯神社に由来したもので、実質的な玄関口というポジションです。

…といっても三峯神社とは直線距離でも6km以上、道のりにすると4倍もの長さになるので、三峰口駅から歩くのはとても現実的ではありません
土休日なら三峰口~三峯神社間のバスが1日9往復運行されていますので、大人しくそれに乗りましょう。

 

www.seibubus.co.jp

 

 

そろそろ発車時刻の3:20が近づいてきました。お酒の記念撮影を済ませたら車内に戻ることにしましょうか。

 

連結器の伸びる衝撃とともに列車はゆっくりと動き始めました。ゆったりとしたスピードから伝わってくるジョイント音が一気に眠気を誘ってきます。
最初のうちは談笑していた我々オジサンたちは、スイッチが切れたかのようにまた眠りに落ちてしまいました。

 

Googleマップのタイムラインや配られたパンフレットを見直すと、50分ほどかけて長瀞まで進んだ列車は20分ほどの停車で三峰口へまた戻って来ましたあさかぜは眠りこけていたので全く気づいていませんでしたが…

5時半前、まだ真っ暗な三峰口に到着。停車の衝動で三峰口に着いたのには気付きましたが、眠くてとても歩き回る気になれませんでした。
午前6時を回りようやく外が明るくなってきたので、目覚ましに外へ出てみます。一歩出るだけで冷気が体に突き刺さって来る…!

隣のホームに停車しているのは羽生まで全線を走り通す5000系、元都営地下鉄三田線の車両です。

 

2回目の三峰口ではおよそ1時間半の停車。イベントごともなく、ふらりと散歩に出てくる人ばかりで静かな時間が流れています。

折り返して熊谷まで先頭に立つのはデキ100形電気機関車秩父鉄道の現役の電気機関車の中で最も古いグループで、落成は1954年とまもなく70年になる古豪です。
中大鉄研60周年を記念するヘッドマークを装着中。

 

この先にも線路が伸びているように見えますが、これはこの先にあった日窒工業(現 ニッチツ)秩父鉱山まで通じていた専用線の名残
最盛期の1960年代には亜鉛磁鉄鉱などの金属を年間50万トン採掘していたそうです。1978年に金属類の採掘を終えた後は石灰石を掘っていたそうですが、それも2022年9月で終了し鉱山そのものが閉山となりました。

残った線路の一部は引上げ線として使われています。

 

各所で時代を感じさせる駅の雰囲気がいい。

 

柱に据え付けられた温度計を見るとたったの2℃しかありません…

 

ヘッドマークがいつの間にか「秩父路」に差し替えられていました。
オリジナルのヘッドマークデザインでしょうか?調べてみても同じデザインのヘッドマークは見当たりませんでしたので…

 

午前7時の発車まであと10分ほど。だいぶ体も冷えてきたので暖かな車内に戻りましょう。

 

車内では今回のイベントに合わせて秩父鉄道がグッズを販売していました。
過去のイベントで発売された普段では手に入らないものも用意されていたようで、ついついあれやこれや買い込んでしまいました。「カネを落とす鉄道オタクになればその分喜ばれるしね」と自分の物欲を正当化しておきます。

長瀞では15分ほどの停車。朝ラッシュの熊谷に突撃しないように道中では停車時間が多めに取られています。

 

2009年5月、最初の方でも書いた通り初めて参加した鉄研イベントが秩父への「新歓ツアー」でした。SLパレオエクスプレスに乗って長瀞で降り、隣の上長瀞でバーベキューをしたことを断片的に思い出します。もう14年半も前の話になってしまったのか…

あの当時は卒業から10年以上経っても集まる仲になるなんて、想像もしていませんでした。

 

午前10時過ぎ、12時間ぶりに熊谷駅に戻ってきました。途中で降りる機会は何度かあったとはいえ、ボックスシートで12時間も過ごしてくるとさすがにヘトヘト…
こんな過酷な経験ができるのもこういうイベントならではですから、誘ってもらえたり体がなんとかついてこられるうちに味わっておかねばなりません。

 

音頭を取ってくれていた現役生や若いOBの話を聞いていると、団体臨時列車を催行する上での課題も浮き彫りになったイベントでもありました。

今回は“各大学の鉄道研究会”という枠に加え、一般の人も条件付きながら参加できるようになっていました。「イベント解散まで写真や運行ダイヤは一般に公開しないで欲しい」と明記され、呼びかけもされていたにもかかわらず、運行ダイヤが第三者に流出していたことが確認されています。
昨今の情勢を見ると同種イベントの開催が今後できなくなる可能性もあり得たわけで、全く望ましい状況ではありません

人数を集めたくても、主催者との面識がない、言ってしまえば後ろ盾のない無責任な人たちが参加することのリスクが見えたわけです。
いかにそうしたリスクをなくしていくか、今後OBも一緒になって考える必要のある課題となりました

 

家に帰る前にコリと疲れを洗い流して帰りたい!

と考えていたあさかぜ含め4人は、熊谷市郊外にある日帰り温泉施設「熊谷天然温泉 花湯スパリゾートにやってきました。外の湯船で体をゆったりと伸ばして青空を見上げていると、気持ちが良すぎてどこかに意識がトリップしてしまいそうです…

来たときは「疲れすぎてて食欲湧かないな」なんて思っていましたが、温泉でさっぱりすると急にお腹が空いてきました。施設内のレストランでおいしいカレーうどんを食べ、少しだけ仮眠を取ってから帰途へ。

楽しい時間を過ごさせていただいて感謝感謝です…!

 

hanayuspa.jp