※ このブログ記事で取り上げているのは2023年開催の第1回JAPAN MOBILITY SHOWです!
宿泊勤務を終え、後輩とともに東京ビッグサイトで開催されている「ジャパンモビリティショー JAPAN MOBILITY SHOW(以下JMS)」へやって来ました。11月とはいえ日なたはそれなりに暖かい、というか着込んでいると暑いぐらいです。
入場列は武蔵野大学の方まで伸びていたのでかなりの長丁場を覚悟しましたが、案外あっさりと11時前には入場できてしまいました。並んだ時間は1時間足らず、コミケに比べたら何のそのといった程度です。
なお今回の記事では、写り込んでいる人全てにはマスクをかけられていません。あしからずご了承ください…
■ NISSAN
人の流れに乗って、大手クルマメーカーの集中する東館から見て回ることにします。
2020年にロゴがリニューアルされた日産自動車のブースから。
まず目に入るのはフォーミュラEで使われるレーシングカー。フォーミュラEは電気自動車の技術を牽引するレースで、日産は2018年から参戦しています。
走行には回生ブレーキからの発電力もかなり重要になっていて、展示のGen3(第3世代)では走行用の電力の4割を回生ブレーキが生み出すのだとか。
市販車の展示では、設立90周年を記念して発売された「90th Anniversary」エディションがありました。
日産はエンジンを発電専用としてモーターを駆動する「e-POWER」に力を入れています。あさかぜはまだe-POWERを体感したことがありませんが、ストップアンドゴーの多い街中での運転では間違いなくストレスが軽減されていることだろうと思います。
エルグランドのコンセプトと推測されていたミニバン。
ここまで広い開口部があって車体剛性は大丈夫なのかという気がしてなりませんが、コンセプトモデルと市販モデルとでは大きな違いが出ることが当たり前。なので、実車が出るとしたらなんだかんだでいつも通りの形状に落ち着くのでしょう。
未来のGTRを想像させるコンセプトモデルです。
時流に沿って電気自動車となるようですが、側面のロゴを見るとその出力は1,000kW…?もはや小型の電気機関車です。下手な座り方をしていたら全開加速で首を持って行かれますね。
■ MITSUBISHI MOTORS
続いて三菱自動車工業のブースへ。
2016年以降から日産が大きな影響力を及ぼすようになっても、三菱らしいラインアップは健在です。
アウトランダーのラインアップは現行の日本向けモデルだとプラグインハイブリッドのみ。
一時期真剣に欲しいなと思っていた時期もありましたが、自宅に充電設備がないので性能を生かし切れないんですよね…
2020年からPHEVモデルが設定されたエクリプス クロス。RVRとアウトランダーの間を埋めるモデルですが、日本国内でも使いやすいサイズ感からRVRの需要を喰ってしまっているように思えます。
こちらには1.5Lターボのガソリンエンジンモデルもラインアップされていますが、やはりモーターがアシストするPHEVモデルの方が2~4割ぐらい燃費がいいようですね。
デリカミニは日産・eKクロスとシャシーを共通としながらも、低μ路向けのグリップコントロールや急坂を下るときのヒルディセントコントロールなど、専用装備を用意した軽自動車。
「軽自動車に“デリカ”なんて名前負けでは?」なんて考えていましたが、実車を見ると力強いデザインにちょっと納得です。
なお展示車はアウトドアブランド『Coleman』とのコラボモデル。2023年9月~2024年3月まで販売されているものですが、ラッピング価格は76~82万円となかなか“コールマン愛”を試されます…
未来のデリカをイメージした「D:X Concept」。
純粋なEV(BEV)ではなくPHEVだそうで、悪路を突き進むクルマは燃料を入れさえすれば動くエンジンつきの方がいいんじゃないか、と個人的には思います。
2024年に日本市場への投入が予告されているピックアップトラック「トライトン」。デビュー間近なので、ほぼ市販車と同じ仕様で持ってこられているようです。
日本でのピックアップトラックの需要はかなり限定的ですが、選択肢が少ない分トライトンそのものの需要はありそうです。世界的にはトライトンが三菱自の売上の20%を占めるそうですから、むしろピックアップが売れない日本の方が異端なのかもしれませんね。
■ BMW
次はBMWへ行ってみます。
今は灯具類を細くするデザインが流行なのでそれ自体は気になりませんが、年々大きくなっていくフロントグリルはいったいなんなのでしょうね…?
個人的には近頃のBMWのデザインの最も受け付けないところで、全く魅力を感じませんし生理的に無理。
電気自動車の「iX」も判を押したように巨大なグリル、いや、もはやグリルではなくただの飾り板です。なんだこれは…?
キドニーグリルがBMWの個性であるのは120%わかっていますが、ここまでごり押されるとうっとうしい。
Twitter(現 X)でBMWのキドニーグリルがどんどん大きくなっていってやがてグリルが本体になる、というジョーク画像を見たことがありましたが、それを現実に落とし込んだのがこのコンセプトモデルでしょう。
グリルの中にヘッドライトが収められていて、これでもかとばかりBMWであることをアピールしてきます。
■ SUZUKI
軽自動車の王者であるのはもちろんのこと、オフロード性能でも定評のあるスズキ。市販車では「ジムニー シエラ」が堂々と展示されていました。ボディサイズは軽自動車のジムニーとほぼ同じらしいですが、ホイールベースやトレッドが広げられたおかげで悪路の走破性能がさらに向上しています。
ルックスの良さもあって予想を上回る大人気車種となっているため、未だに軽も登録車も1年以上の納期がかかっているとか…
その隣にあるのは「Vストローム250SX」です。
249ccの単気筒エンジンはスズキお得意の油冷。エンジン周りをコンパクトにできるという利点を生かし、車重は2気筒水冷のVストローム250よりも25kg以上軽い164kgしかありません。
オフロード感が強めの見た目通りシート高は835mmと高めなので、脚の短いあさかぜは乗れなそう…
「コンセプト」となってはいますが、見る限りほぼ市販車に近い姿のスイフト。3代目スイフトなんてついこの間デビューしたイメージでしたが、2017年登場と実はもう6年経つモデルだったんですね。
現行スイフトでも充分スタイリッシュですが、コンセプトモデルでは印象を残しつつもさらに時代に合わせたイメージへと変わりました。次期スイフトスポーツはどうなるのかな…?
燃費の良いクルマだらけのスズキといえど、電気自動車の流れからは逃れられないようです。
SUVルックのeVXは今年(2023年)1月にインド・デリーで開催されたAuto Expo 2023で展示されたBEVで、2025年の市販を目指しているとのこと。車幅は1,800mmと結構ワイドですが、これでもBEVの中ではまだ小さい印象。バッテリーをたくさん積もうとすると横幅を広げざるを得ないのでしょうかねぇ…
ボディが長いバーグマンだな…と思ったら水素エンジンを搭載したバーグマンだそうです。シートの下に入っているのが圧縮水素のタンクでしょう。
種車のバーグマン400よりもホイールベースが伸びているように見えますが、実際のところはどうなのでしょう。
■ BYD
2015年に電気バスで日本市場に殴り込みをかけてきた中国のBEVメーカー「BYD(比亜迪汽車)」は、2022年からいよいよ乗用車にも進出してきました。
電気自動車=価格が高いという常識をぶち壊し、エントリーモデルの「DOLPHIN」は363万円という価格からスタート。大量生産の強みを生かしています。
デザインはよく言えばシンプルですが、まだ7年ぐらい古い感じは否めません。
こちらはSUVモデルのATTO 3。先代ハリアーっぽい雰囲気で、やはりこちらもデザインはもうちょっと…
高級なイメージが先行するスポーツセダンでありながら570万円という価格でスタートするSEAL。中国名は「海豹=アザラシ」です。
さっきの2台に比べるとかなり今風のデザインになりました。シルエットはテスラ・モデル3っぽいし、ヘッドライトはトヨタ・スープラっぽい…と難癖をつけてしまいそうになりますが、時代の流行を押さえているのは確かでしょう。
>>つづく<<