第50回衆議院議員総選挙、略して衆院選2024の投票日まであと1週間たらずとなりました。投票は2024年10月27日の7:00~20:00。その後すぐに開票作業が始まり、28日の明け方にはすべての結果がわかるはずです。
「27日は仕事だな」
「その日は友達と遊びに行くから選挙に行く時間がない」
という方も大丈夫。2週間前から「期日前投票」が始まっていて、お住まいの市区町村の役所やコミュニティセンター、中には大きなショッピングモールで投票できるところもあります。
近所の小学校などでできる投票日よりは手間になってしまいますが、投票そのものはさして時間のかかるものではありませんので、どこかで時間を見つけていただけたらなと。
期日前投票では投票日に行けない理由を聞かれることはまずありません。
仕事でも、遊びでも、あるいは「日曜日は家でゴロゴロしてたいから」でも、後ろめたさを感じる必要はないのです。気軽にいけばOK!
あさかぜは今回も投票日が仕事なので、買い物ついでで期日前投票に行ってくるつもりです。
何年か前にも書いたことの繰り返しになりますが、
選挙というのは「投票した」という事実が何よりも大事!
日本のすべての選挙では、あなたがどの候補者に票を入れたかはわかりません(秘密選挙の原則)が、あなたが選挙に来たかどうかは最終的に年代別のデータとして集計されます。
若い世代が政治に無関心で選挙に行かず、老人ばかりが票を入れていたらどうなるでしょう…?
議員になりたい人たちは老人に媚を売るばかりで、若者や子供のことなんて二の次三の次になるに違いありません。
中には「若い人への配慮が足りない!」と憤る視野の広いお年寄りもいるでしょうが、人間というのは基本的に利己的な生き物。ほとんどの老人は耳の痛い話をする若者寄りの候補者より、己の味方をしてくれそうな候補者に票を入れるわけです。
そうなると20~30代が身を粉にして働いて納めた税金は、老い先短いはずの老人へと注ぎ込まれるようになりますよね。
そんなバカな話がありますか?
それが現実になりつつあるのが今の日本です。
だからこそ、自分の納めた税金がジジババの病院通いだけではなく、自分や子供の福祉などに還元されるよう政治を動かさねばなりません。
若い世代が選挙に多く来るようになれば、若い人へ向けた政治をやらなければ議員で居続けることはできないわけですから。
そういうわけで、若い方は投票日でも期日前投票でもいいので投票所に行きましょう。入場券を忘れても、運転免許証などがあればスムーズに本人確認をしてもらえます。
どの候補者があなたに合うかわからないなら、記入台の正面に掲げられている適当な名前を書いてもいい。
いっそ何も書かない白票でもいい。
投票用紙を箱に入れたら、あなたは選挙権を立派に行使した政治への参加者です。
一歩進んで、
「何も知らないで行くのもアレだし、かといってどんなヤツがいるか調べるのも手間だなぁ…」
という方もいるはず。
そんな方も大丈夫。
近年では自分の考えや希望にどの政党や候補者が近いかを教えてくれるサービスが出ているので、それを活用しましょう。
- 選挙ドットコム「第50回衆議院議員総選挙 投票マッチング」
- 朝日新聞「衆院選2024 政策・政党マッチング」
- 毎日新聞「毎日新聞ボートマッチ えらぼーと 2024衆院選」
- 読売新聞「読売新聞ボートマッチ【衆議院選挙2024】」
- NHK「衆議院選挙2024 ボートマッチ」
衆院選ではあなたの住む地域の候補者から1人が選ばれる「小選挙区制」と、政党に入った票数の割合に応じて選ばれる「比例代表」の2枚、投票用紙を記入します。
※ もう1枚「最高裁判所裁判官 国民審査」の紙もありますが、これは後述。
小選挙区では候補者の名前を、比例代表では政党の名前をそれぞれ記入します。
上でご紹介したボートマッチを5つとも試してみたところ、あさかぜの政治思想に近い政党・候補者はほぼ同じ傾向が結果として出ました。
個人的に親切だと感じたのはNHK「衆議院選挙2024 ボートマッチ」で、設問の内容に解説が添えられており、何が争点となっているか理解しやすくなっていました。
ただ小選挙区制に特化していて、比例代表制の政党まではマッチングできません。
見やすさ、わかりやすさ、答えやすさなどトータルで見てバランスが取れていたのは、候補者も政党も教えてくれる「毎日新聞ボートマッチ えらぼーと 2024衆院選」だったように感じられました。
投票先に迷っているなら、ボートマッチをぜひ活用してください!
さらに選挙に関心の出た方にもう1つ。先ほど飛ばした「最高裁判所裁判官 国民審査」の用紙です。
これは正直なところ政治や裁判にだいぶ詳しくないとわからないので、大半の人は何も「×」をつけることなく入れているはずです。
国民審査についても関心を持った方は、NHKの
「最高裁判所裁判官 国民審査2024 “憲法の番人”ふさわしいのは」
が詳しく解説しているので参考にしてください。
世の中には簡単に政治への意思表示ができる選挙にさえ行かないくせに、いっぱしの政治批判をする人がごまんといます。あさかぜは「政治に参加していない(投票に行かない)くせに文句を言う資格なんてあるのか」と個人的に思っていますが…
嘆いたりあきらめたりするのではなく、1人でも多くの若い世代の人が選挙に行き、暮らしやすい未来への道筋を描いてくれることを願っています。