B-18003 / China Airlines / Boeing 777-300ER
雨が本降りになってしまいました。
エレベーターの裏側にはガラス張りの休憩スペースがあって、そこからも飛行機が見えるようになっています。雨が上がるまでここでしばらくスポッティング。
VN-A597 / Bamboo Airways / Airbus A321-200
迷走が続くベトナムの新興航空会社「バンブーエアウェイズ」。
イケイケな雰囲気で路線拡大を進めていたと思ったら、親会社の複数の幹部が株式操作や横領などに手を染めていたことが発覚したのが2022年3月。そこからどうもおカネが足りない様子が漂い始め、新しい親会社の元で運営を続けるも「破産」というウワサが出回り始めました。
破産はしていないと否定しつつ、結局この撮影の翌月(2023年10月)にはB787を手放してA320ファミリーに機材を統一し、その所有数も大幅に減らす方針を発表。当然ながら路線網の大幅な縮小も免れず国際線からは完全撤退しており、一時はロンドン・ガトウィック便も運航していた勢いはどこへやらといった感じです。
2021年に成田で見たB787がまさか貴重な記録になるとは…
9M-XXG / AirAsia X / Airbus A330-300
雨がほとんど上がったので、再び北側展望デッキに出てきました。
相変わらず外見からほとんど区別のつかないエアアジア系。こちらはマレーシアの本家「エアアジアX」です。
いつぞやTwitterで
「飛行機が動き出すときに手を振るのは日本だけだ。海外では不吉さを感じさせるからやらない」
といった内容の投稿を見たことがあります。
手を振るのは日本だけ?そんなことはないでしょう。
現にシンガポール航空のB787-10に手を振って見送るグラハンの人たちがいるのですから。
B-18101 / China Airlines / Airbus A321-200N
羽田空港で撮り損なっていた「ピカチュウジェットCI」にようやく出会えました。
機体のベースカラーとなっている薄い紫色はチャイナエアラインのコーポレートカラーで、そこへオレンジ・ピンクを加えて夜明け空を再現しているとのこと。
B-18101 / China Airlines / Airbus A321-200N
左右でデザインが違うのも他の「そらとぶピカチュウプロジェクト」参加機と同様です。機体後部に描かれた眠っているチルットがかわいいですね。
B-HPF / Cathay Pacific / Airbus A321-200N
ワイドボディ機だけを保有していたキャセイパシフィックは、2020年頃からナローボディ機A321neoの導入を始めました。
子会社のキャセイドラゴン航空向けに発注したもので、てっきり系列LCCの香港エクスプレス航空で運航するものだと思っていたら本体にも入ってきています。
なお2016年にブランド名をキャセイドラゴンに改めた香港ドラゴン航空は、新型コロナウイルスの大流行を受けて2020年11月に運航停止。路線の多くがキャセイや香港エクスプレスへと移管され、35年にわたる歴史に幕を下ろしました。
HS-VKH / Thai Vietjet Air / Airbus A320-200
「なーんだ、ベトジェットのA321ceoなら成田でも見られるわ」
と油断していましたが、まだ日本へは福岡と関空にしか乗り入れていないタイの子会社「タイ・ベトジェットエア」ではありませんか。
これもまたエアアジア系やジェットスター系と同様、国が変わってもほぼ判別がつかないデザインで趣味者としては困ってしまいます。
機体デザインを共通にしておけば余計な手間がかかりませんし、グループ内での機体の転籍にも手間がかかりませんから、理にかなった考え方です。
9M-MLV / Malaysia Airlines / Boeing 737-800
また南側の展望デッキに移動してきました。北側に比べて広い分スペースに余裕がありますし、ベンチの近くから撮れるので休憩しやすいのも大きな利点です。
空はまた暗くなってきているので、雨が降り出すまでの勝負…!
B-17812 / Eva Airways / Boeing 787-10 Dreamliner
エンジンのテイルコーンがまだ青いエバー航空のスターアライアンス特別塗装。就航から4ヶ月しか経っていないピカピカの機材です。
ANAやシンガポール航空と同じく、エバー航空でもB787-10はアジア圏内を主な活躍の場としています。もしかしたら太平洋を横断するような長距離路線に投入するユナイテッド航空の方が異端といえるのかもしれません。
VN-A597 / Bamboo Airways / Airbus A321-200
さっき降りて来たのを撮ったバンブーエアウェイズが折り返していきます。いつ見られなくなるかわからない航空会社なので記録しておきましょう…
B-16723 / Eva Airways / Boeing 777-300ER
エバー航空の旧塗装がスポットに到着しました。
現行のデザインが出た当初は「あまり代わり映えしないなぁ」なんて思っていましたが、特にB787と比べてしまうと確かにイマドキのデザインではない感じはします。
B-1721 / Shanghai Airlines / Boeing 737-800
ポツリポツリと雨が落ちてきたなと思ったらあっという間にザーザー降りになってしまったので、慌てて屋内に避難。撮影環境としてはいまひとつですが全家商店(ファミリーマート)の隣に滑走路を見られる休憩スペースがあるので、ここで少し撮影していくことにします。
本来は台北市街の北側にある台北松山空港を発着する上海航空は、今日は桃園空港にダイバートしていました。大幅に遅れてこれから改めて松山空港へと向かうようです。
B-18710 / China Airlines / Boeing 747-400F
チャイナエアラインのジャンボフレイターはずいぶん軽めの離陸です。近場に半導体でも運ぶのでしょうか。
9V-OJF / Scoot Tigerair / Boeing 787-9 Dreamliner
外が暗くなってきて、背後にあるフードコートの看板が写り込むようになってきてしまいました。
雨もやむ気配がありませんしそろそろ引き上げ時のようです。
B-HPF / Cathay Pacific / Airbus A321-200N
水しぶきを上げながら離陸するキャセイのA321neoを見送ってから撤収です。最後は天気が崩れてしまって少々残念ではありましたが、桃園空港でのスポッティングを満喫できた1日でした。
展望デッキも整備されていますし、屋内からも滑走路がよく見えますから、飛行機趣味者にとても優しい空港です。
場所柄どうしてもチャイナエアライン、エバー航空、スターラックス航空がメインでバリエーションに欠ける感じは否めませんが、本拠地なだけあって特別デザイン機に出会いやすくもあります。
ちょっとホテルで休んでから、MRTに乗って松江南京(しょうこうなんきん / ソンジャンナンジン)駅まで出てきました。今から台湾のウイスキーを買いに行こうと思います。
にじさんじ所属のVTuber4人組ユニット「ROF-MAO」チャンネルに掲載された2022年9月の動画(通称:泥酔回)で、加賀美ハヤトさんが台湾のウイスキー「カバラン」を持ち込んでいました。それを仲間内への台湾土産として買って帰ろうと決めていたのです。
“KAVALAN”は台湾のコーヒー飲料メーカー「金車」が2008年に販売を始めた台湾初のシングルモルトウイスキーです。気温も湿度も高い台湾は蒸留酒に向かないと言われてきましたが、努力の末に気候を克服。2015年のワールド・ウイスキー・アワードで優勝したほどの品質を誇ります。
カバランのショップは台北市内にいくつかありますが、とりあえず具体的な説明を書いてくれていたブログを参考に、金車珈琲の店舗併設の売り場に来てみました。
※2024年5月現在、こちらの店舗は閉店。現在は松江南京駅から松江路を北へ進んだところに移転し、「KAVALAN 新松江展售中心」としてより大きな店舗に生まれ変わっています。
店内にずらりと並ぶKAVALAN各種の700mlボトルは、安くて約5,000円、高いものでは2~3万円相当。ろふまお泥酔回で社長が持ち込んだのは、おそらく5万円ぐらいにはなるはず…
さすがにそこまでは手が出ません。
限定醸造のものを除き試飲もさせてもらえます。
あまりに種類が多くてよくわからなかったので、店員のお姉さんに「どれが一番人気のものですか?(英語)」と尋ねると、「Chinese?Japanese?」と聞き返されます。
「日本人イチバン好キナノ、コレデス!Do you want tasting?」というので、ありがたく試飲させてもらうことにしました。
というわけで買ってきたのはこれ。
右側が日本人向けとオススメされた「KAVALAN 金車 頂極指揮」で、2,500NTD(≓12,500円)もする贅沢品です。
左はKAVALANの中で最もベーシックな「ディスティラリーセレクト No.1」で、1,100NTD(≓5,500円)。No.1は日本でもスーパーの洋酒コーナーや酒屋に行くとほぼ同額で買えることに、帰ってきてから気がつきました…
せっかくなので、アイスキューブと造形がきれいなグラスも一緒に買って帰ってきました。3,900NTD以上買うと免税になるらしいので、ちょっとおトクになった感じ。
この旅行で最も重要で高価なお土産を無事手に入れたことですし、夕食を食べに繰り出しましょう。雨は降り続いていて足下が悪い上に肌寒いぐらいの気温です…
西門町の賑やかな通りを人混みをかき分けながら進んでいくと、お目当ての「天天利美食坊」にたどり着きました。地元住民の間でも人気店というだけあって、みんな傘を差しながらでも列を作って待っています。
こういうときに独り者は有利で、隙間の席にさっさと通してくれました。オーダーは店の入口で紙に書いてお兄さんに渡します。日本語メニューもあり。
豚バラご飯目玉焼き載せ(35NTD)と、台湾名物のカキオムレツ(70NTD)。
豚バラご飯は魯肉飯ほど脂っ気はなく、しっかりとした肉の食べ応えがあります。カキオムレツはもっちりとした片栗粉っぽい生地に包まれていて、その上に甘辛いソースがかかっています。どちらもめちゃくちゃうまい!
テーブルの上には調味料もあるので、カキオムレツにはラー油をかけるとさらにピリッとしておいしさが増します。
常に混んでいるのでどうしても慌ただしいのは否めません。食べ終わったらさっさと席を立ってお金を支払いお店を出てきました。まぁレストランじゃありませんからね。
散歩しながらその辺の屋台で小籠包(10個120NTD)を買って、ホテルに戻ってきました。
KAVALANのショップで購入特典にNo.1の小瓶と炭酸水をもらったので、ハイボールにして飲みながら小籠包をいただきます。
飲みやすいウイスキーではありますが風味がそれなりに強いので、台湾料理のように味や香りが強めの食べ物の方がよく合います。今回のように小籠包との組み合わせにも最適です。
初日に飲んで「ちょっとクセありだな…」なんて思っていた台湾ビールCLASSICも、今飲んだら何の違和感もありませんでした。現地の風味に慣れてきたのかも、なんてちょっと得意げな気分になってしまいますね。
明日は実質最終日。最後まで体調を崩すことがないように、夜更かししないようにしなければ…