あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

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全県制覇まであと2つ!“西九州”駆け足の旅 - 1日目(2023年6月28日)

久留里線ルポの続き、というよりここから旅の本番がスタートします。
元々は夕方まで仕事があったのを後輩が引き受けてくれた、その空き時間を生かしての久留里線乗りつぶしでした。

遅いお昼ご飯を木更津で食べるのは諦めて、16:00に出る羽田空港ゆきのリムジンバスに乗り込みました。乗客は12~3人ぐらいで、半分は空港に行くにしてはずいぶん身軽な服装です。
前の方に座っているオジサンたちから「帝王賞」という言葉が聞こえてきたので、半分ぐらいは東京シティ競馬がお目当ての様子。確かに木更津から大井競馬場に向かうなら羽田まで出てモノレールに乗れば早いですから、そういう使い方もあるんだと感心しました。

 

www.kominato-bus.com

 

 

袖ケ浦バスターミナルと木更津金田バスターミナルでさらに5人の乗客を乗せて、バスは東京湾アクアラインへと踏み出します。川崎まで東京湾を一直線にまたぐこの道路のおかげで、木更津駅から羽田空港第1ターミナルまでの所要時間はたった42分!
ちなみに木更津駅からは東京駅までのバスも出ており、所要時間は約1時間10分。ほぼ同じ時間を要して値段は高い、内房線の特急「さざなみ」が太刀打ちできないわけです。

とはいっても、その42分はあくまで空いている場合の話…

 

 

アクアラインの泣き所は渋滞。土休日の激しい渋滞の印象が強いですが、平日の夕方も川崎方面の渋滞は定番となっています。このバスもご多分に漏れず渋滞に引っかかり海上区間に差し掛かるなりずっとノロノロと走っています。

このような交通集中を軽減しようと、アクアラインでは2023年7月から土休日の川崎方面のみ時間別の通行料を設定することになりました。現在では終日800円(普通車)の通行料を最大1,200円、深夜は600円に変動させて、交通量の分散を図るというもの。
これで一定の改善効果が見られたら、平日にも適用されるようになるのかもしれません。

 

なんだかんだ海ほたるPAを過ぎたら順調に流れるようになり、羽田空港第1ターミナルには10分程度の遅れで済みました思っていたより全然早かったです。

飛行機の時間まではしばらく余裕があるので、ようやくここでお昼ご飯を食べることにしましょう。

 

以前から気になっていた、到着階にあるカレー屋に入ってみました。いつも飛行機から降りてくるときには閉店時間になっているので、機会に恵まれていなかったのです。

食券機で「ビーフカレー(1,080円)」を購入。ほどなくお肉がゴロゴロと入ったカレーライスが提供されました。

肝心のお味はというと…微妙…

”欧風カレー”といえば聞こえがいいですが、スパイス感がほとんど感じらず塩味ばかりです。牛肉は柔らかく煮込まれているものの、脂身が多くてもたれそう。本音を言えば京王グループが運営している「カレーショップ C&C」の方が安くて断然おいしいのは間違いありません。
大人しく1階の隅にある「ラーメン天鳳」に行っておけばよかったな、とちょっと後悔したぐらいです。

 

tokyo-haneda.com

 

 

満足度はどうあれお腹はいっぱいになりました。空港で特にやることもないので、手早く保安検査場を抜けてラウンジで一杯キメることにしましょう。

久しぶりにJGC会員用の保安検査場を通ったのですが、検査機器は従来型のままでした。
羽田では国内線ターミナルにスマートレーンが導入されており、保安検査の時にカバンからスマートフォンやノートパソコンをいちいち取り出す必要がなくなりました。つまりポケットに入っているものを全部カバンに放り込めば検査を受けられるので、かなりの効率化とスピードアップが可能になったのです。

ところがJGCエントランスでは電子機器はトレーの上に並べる従来のタイプです。限られたスペースなので仕方ありませんが、あれやこれやカバンから取り出して、検査を受けたらまたしまって…ということをやるぐらいなら、一般のスマートレーンを通り抜けた方が断然早い羽田であえてJGCエントランスを通る利点は薄くなったかもしれませんね。

 

www.jal.co.jp

 

 

19:10発のJAL333便 福岡ゆきはA350-900の3号機で運航です。垂直尾翼から見下ろす機外カメラからは、機体後方に入っている緑色の「A350」ロゴがちょっとだけ見えます。定刻の2分前ですが、すでにボーディングブリッジは外れて出発準備がほぼ整いました。
機内を見回すと搭乗率は6割ぐらいでしょうか、あさかぜの右側2席には座る人がいません。平日の夜なので、もっと出張帰りの人がいるかと思っていたのですけどね。

プッシュバック中に窓の外を見ると、サクララウンジにいるときから見えていたエールフランス機が未だに誘導路上で待機させられていました。着陸してから優に1時間以上は経っています。
いくら早着だったとはいえ、ここまで長々と機内で待たされるのはどうかと思うレベル。むやみやたらと国際線を増やした結果ターミナルに入れないという体たらくなのに、さらに便数を増やそうとするのは正気の沙汰ではありません。羽田の国際線戦略はもっと乗客のリアルな利便性を考えた方がいいと感じますね。

 

軽やかに羽田を飛び立ちました。巡航中はほとんど揺れることなく快適の一言。
A350の機内環境には毎度のことながら感心させられます。B777の離陸時は会話ができないぐらいの音の大きさでしたが、A350では普通に会話ができるぐらいにとどまっています。あさかぜのような”音フェチ”にはちょっと物足りなくとも、普通の乗客としてはこんなにありがたいことはありません。

ちなみに後になってから気がつきましたが、23列目の普通席ということは座席配置が391席となる詰め込み仕様の「X12」です。3号機のJA03XJは369席のX11で納入されているので、元々は23列という座席は存在しません。
JALA350では需要の変動に柔軟に対応するため、X11とX12を相互に入れ替えられるようになっているのも面白いところ。このJA03XJもどこかのタイミングでX12に変更されたということです。

 

21時過ぎ、福岡空港になめらかに着陸。相変わらず1時間半で降りるのがもったいないぐらい快適な機内でした。

 

空港のオレンジ色がかった照明で機体後部のロゴはグレーっぽく見えますが、実際はグリーンです。1号機は挑戦のレッド、2号機は革新のシルバー、3号機はエコのグリーンとそれぞれのロゴの色にはJALの決意が込められています。

この写真を撮影した時にはエンジンナセルへSDGsのロゴが入っていましたが、2023年現在では通常の白一色へと戻されていました。

 

今回の旅も例によってJALパックで予約したもので、その中で安かった天神の中心部から少しだけ離れたホテルを選んでいます。最寄り駅は地下鉄七隈(ななくま)線の渡辺通ということで、七隈線の新線区間に乗ってみましょう。

博多駅で地下鉄同士の乗り換え時間は真新しい通路を歩いて3分ほど。空港線のホームは地下3階、七隈線は地下5階と高低差があるものの、エスカレーターやエレベーターがちゃんと整備されているのでキャリーケースを持っていても移動はだいぶ楽でした。
初めてなので距離があるように感じましたが、新宿や大手町なんかで乗り換えするよりははるかに簡単ですね。

 

七隈線を走る3000系車両は16m車体4両編成、しかもトンネルをコンパクトに作ったため車両サイズもかなり小柄です。21時半をとっくに回っているというのに、車内には立ち客がいるほど。

七隈線は博多延伸で乗客数が右肩上がりで増加しており、早くも混雑緩和が課題となりつつあるとか。開業当初は繁華街から微妙に外れた天神南駅を起点にしていたため、市内を網羅する西鉄バスという宿敵に乗客をかっさらわれていた、という無様な姿を見せていた頃とは様相がだいぶ違います。
やはり博多という九州を代表する繁華街に直結した効果は絶大でした。

 

宿泊先の「福岡東映ホテル」に荷物を置いて夕食へ繰り出してきました。餃子専門店「旭軒」で一杯やることにしようと思います。

ホテルから那珂川沿いへ出て歩いて10分ほど、旭軒 春吉店に到着。何年も前に訪れた博多駅すぐ近くの本店はそこそこ大きな店でしたが、ここ春吉店は昔ながらの居住まいで一見さんのあさかぜには入りづらい雰囲気…
意を決して「1人なんですけど大丈夫ですか…?」と引き戸を開けて尋ねると「はーい、どうぞ。ここ座ってくださいね」とおばあちゃんが優しく招き入れてくれました

 

brutus.jp

 

 

店先に”餃子専門店”と出ているように、基本メニューは一口サイズの焼き餃子か揚げ餃子。本店には水餃子がありますが、春吉店はこの2種類のみ。
カウンターに山盛り置かれた手羽は共通で、つまんだ本数で会計が決まるスタイル。

お酒は瓶ビール・焼酎・日本酒の3種類だけ。焼酎は麦か芋、ロックか水割りかを選べますが、選択肢があるのはそれぐらいで徹底して硬派。
頼んだ餃子が出てくるまでの間に、手羽先と芋焼酎の水割りでまずは準備運動です。

 

お店の名物、一口サイズの餃子焼き・揚げともに10個で470円。揚げ餃子はサクサクした食感焼き餃子は昔ながらのもっちりとした味わいで、無限に食べられてしまいそうです。
餃子のタネは野菜が多くてヘルシーなので、それも食べやすさの理由なのでしょう。

オリジナルの酢醤油で食べると、これまたお酒がグイグイ進む!
餃子を食べ、焼酎を飲み、なくなったらおかわりをして…

ちなみに水割りをお願いすると、グラスに適当に注がれた焼酎を水道水で割るというこれまたカッコつけないスタイル。お店の雰囲気までもがおいしさをかき立てるので、ついつい飲み過ぎてしまいました。

小さなお店なので、個人的には1人で訪れて雰囲気を味わいながら飲むのがオススメです。普通の居酒屋にも飽きたな、という時は候補に入れてみてはいかがでしょうか。