MRTとBTSを乗り継いでThong Lo(トンロー)駅までやって来ました。あまり長居をしていたつもりはなかったものの、気がつけばすでに夕方4時。8時ぐらいにホテルの朝食を食べて以来何も口にしていないので、もうお腹がペコペコです。
昨日の車内で後輩から
「バンコクの二郎系はレベルが高いですよ。オススメはTAKAKIってところですが、その周辺でもおいしいところがあります」
という話を聞いたのを思い出し、どうにも二郎系ラーメンが食べたくなってしまいました。
日本に帰れば食べられるだろ、というツッコミはこの際野暮です。
というわけで二郎系のお店を探して歩き回ります。
バンコクにはいたるところにセブンイレブンがあると書きましたが、このようにほとんど隣り合わせのように店が出ていたり…
ラーメンは流行りなのか、近くの商業ビルに入っていた「大阪王将」でもラーメンメニューが充実していましたし、二郎系までラインアップされていました。
その斜め向かいにはシンガポール風ラーメンなるお店も出ていて、ちょっと興味をそそられます。
このトンローというエリアは日本人が特に多いようで、元JAL系の「ホテル・ニッコーバンコク」もトンローの駅前にありますし、焼肉やラーメン、うどんといった日本語の看板もあちらこちらで見かけます。
後輩から教えてもらった中華居酒屋「TAKAKI 高木」ですが、駅から徒歩30分近く歩くというので、さすがこの暑さと疲れを前に断念。もう少し駅に近いところを探してみると、「麺屋 NARUTO」というお店も二郎系ラーメンでは名の知れたところだそうです。
こんな夕方でも営業してくれていますし、こちらのお店に決めました。
ちなみに隣にあるのは「居酒屋 いもや」というまた和風の居酒屋。この写真だけ見るととてもバンコクにいるとは思えません。
お店に入り、最初にレジで自分の食べたいものを選んでお会計まで済ませます。メニューは普通のラーメンも含めて数種類ありますが、あさかぜは迷わず二郎系ラーメンをセレクト。
海外ではドリンクは別料金なのが当たり前なので炭酸水を選びましたが、席に着くとテーブル上にお水のピッチャーがありました。
ちゃんとヤサイ、ニンニク、アブラの量まで選べて本格的!
そしてテーブルに届いた二郎系ラーメン(ヤサイ少なめ)がこちら。お値段320Bとお世辞にも安いとはいえませんが、日本で下手な二郎系を食べるよりはるかに本格的でおいしい。コシのある麺のワシワシ感、食べ応えのあるブタ、トロっとしたアブラ…店名を反映してか申し訳程度にナルトが添えられていますが、凶悪なスープの色に染められていました。
1,200円以上してもこのクオリティを味わうことができるのなら大満足です。
ヘタしたらバンコクで食べた一番おいしい食べ物だったのでは…?
お土産になりそうなものを探しに、腹ごなしでMBKセンターへ来てみました。どうせ預けてあったキャリーケースも受け取らなければいけませんし。
3日前に見たときにはただのテナントが入っていない場所なのかと思っていたスペースは、イベント開催などをする催事コーナーだったようです。ワンピースのカードゲーム大会が行われていたようで、多くの若い人で賑わっていました。
そういえば日本では高騰しているポケモンカードでもお土産に買って帰ろうかと考えていましたが、考えてみれば現地語で書かれてあってもさっぱりカードの効果が読めないのでした…
3階奥のエリアには見覚えのあるロゴのTシャツが所狭しと並んでいます。どこからどう見てもニセモノなのは明らかですが、現地のセブンイレブンやチャンビールのロゴが入っているのもあったりして、全部が全部ニセモノとは言い切れないのも難しいところ…
ちなみにTシャツは1枚200BだというのでセブンイレブンのTシャツを買って帰って職場で着てみたものの、縫い目は痛いし、乾燥機に放り込んだら着られないサイズに縮んでしまいました。買うなら1サイズ大きいものでないといけません…
当然ながら偽ブランド品は帰国時に税関で発見されると没収されますし、悪質と判断されると処罰されることもあります。
また所詮ニセモノはニセモノで、スニーカーに詳しい後輩に尋ねると「偽物のスニーカーは詳しい人が見ればすぐわかりますよ」とのこと。偽のブランド品を身につけてドヤ顔しても恥ずかしいだけ、ということですね。
というわけで、いろいろな要素が凝縮されて濃密だったMBKセンターをあとにしてきました。
スワンナプーム空港で最後の晩餐にしようかと考えていましたが、後輩の組合員氏が「一緒にカオマンガイを食べましょう」と誘ってくれたので、最後はちゃんとタイらしい食事で締めくくることにします。
ペッチャブリー通り沿いにある「Kuang Heng(クワンヘン)」という、通称“緑のカオマンガイ”のお店にやって来ました。
組合員氏とはバンコク随一の高級ショッピングモール「サイアム・パラゴン」の前で待ち合わせて20分ばかり歩いてきましたが、距離としてはBTSのChit Lom(チットロム)駅か、エアポートリンクのRatchaprarop(ラーチャプラーロップ)駅の方が近いと思われます。
4年前にシンガポールで食べた海南鶏飯(ハイナンチキンライス)に近い感じがしますが、やはり国が違うので少し風味が違います。醤油ベースのようなタレが添えられているのもタイならではでしょうか。
薄味のように見える白い鶏肉はちゃんと味がついていますし、ライスは鶏のダシがしみこんでいてとてもおいしい。そのままでも味は充分感じられますが、タレをかけるとよりパンチの効いた味になります。ビールが欲しくなる風味…
いよいよバンコクを離れる時間が近づいてきました…
Ratchaprarop駅からスワンナプーム空港まではアクセス鉄道「エアポートリンク」でおよそ30分です。エアポートリンクはほぼ全線でタイ国鉄東本線の真上を走るため、国鉄が保有する線路を民間会社が借り受ける形で運営しています。
将来的にはPhaya Thai(パヤータイ)駅から西側、バンスー新駅(クルンテープ・アピワット中央駅)やドンムアン空港までの延伸も計画されている模様。延期されて2026年開業予定としていますが、まぁタイのことなのでさらに延期されてもおかしくない…
順調にスワンナプーム空港に到着し、ワクチンの接種記録を見せてスムーズにチェックインも完了しました。時刻は出発のちょうど2時間前、良いタイミングです。
バンコクを離れる時間が刻一刻と近づいていて「もうちょっと旅を続けていたいなぁ」なんておセンチなことを考えていましたが、まもなくそんな悠長に構えていられない状態に陥ります。
出発フロアの片隅にあるローソンでコーラを飲みながら保安検査場の入り口に向かうと、やたら長い列が牛歩でしか進んでいません。
ここからの顛末は弊ブログでも4月の記事に載せてあるのでそちらをご覧いただきたいのですが、要約すると
「保安検査を通過するのに1時間近くかかり、出国審査も通過するのに30分以上かかった結果、危うく飛行機に置いて行かれるところだった!」
といったところです。
出国後の免税店で職場や代わりに仕事をしてくれている同僚へのお土産を用意しようとしていたのに、そんなことをしている余裕は一切なくなってしまいました。
自分の荷物だけを抱えて必死に走り、なんとか成田ゆきのジップエアZG42便への「駆け込み乗車」に成功。あさかぜのあとからも数名息を切らせながら乗ってきた人がいたので、同じような境遇だったのでしょう…
しかし本当の地獄はここからでした…
保安検査を通る前にコーラ500mlを一気飲みしていたとはいえ、1時間半もひたすら列に立たされて、その後飛行機まで500m以上あるところを走ってきたわけですから、のどがカラカラです。
しかし、ジップエアではドリンクの注文ができるのは離陸後2時間ぐらい経ってから。機内食を事前注文していた人へ配膳し、食べ終わって回収して、それから初めて機内Wi-Fiを介して注文できるようになります。それを見越して空のコーラのペットボトルを持ってきたわけですが、立ち寄るはずだった空港ターミナル内の水くみ場を探すことなく走ってくるハメになりました。
眠ろうとしたり、タブレットに入れておいた動画を見たりするも、気は紛れず…のどの上と下がくっつきそうです…