B-LAM / Cathay Pacific / Airbus A330-300
昼下がりもいいところですが、家の用事が済んだので成田空港までやって来ました。やはり月に1回は飛行機を見ないと精神の安寧が得られませんね…ついでに肩こり・腰痛を緩和すべく、久しぶりに温泉にも入ることにしましょう。
というわけで定番の「ひこうきの丘」へやって来ました。海外との往来が緩和されて、キャセイパシフィック航空もだいぶ便数が戻って来ています。2019年と同じレベルになるのはまだしばらく先だとしても、賑わいが戻って来たのは何よりです。
JA822J / ZIPAIR Tokyo / Boeing 787-8 Dreamliner
情勢が良くなって航空会社は攻勢をかけていきたいところですが、新造機のデリバリーが遅れているというどうにもならない事情があったりします。
ジップエアも新造機の導入を進めて路線拡大を図っていく方針でしたが、B787の品質問題によりデリバリーが遅れています。
1号機(写真)と2号機を受領したあとは新造機を導入するはずでしたが、製造の遅れによって4号機まで親会社の日本航空からの転籍となっています。
JA826J / ZIPAIR Tokyo / Boeing 787-8 Dreamliner
JALからの転籍機であるジップエアの4号機。1号機と見比べるとわかりますが、垂直尾翼の模様が全体に広がっています。
1号機は初期のロゴ「Z_」を隠すためのデカール、この4号機は塗装で塗り直したものです。ロシアのせいでアルファベット「Z」のイメージが悪くなってしまった影響が、こうした無関係なところにまで響いています。
侵攻開始からまもなく1年、いったいいつになったらロシアは負けるか諦めるかするのでしょう。
JA828P / Peach / Airbus A320-200
このピーチ機は「太平電業」のロゴが入った広告機になっています。
太平電業というのは国内の発電所などを多く手がけてきた企業だそう。我々の生活を支えるためにはなくてはならない人たちですね。
N344KD / Western Global Airlines / Boeing 747-400BCF
南側の貨物地区にはアメリカ・フロリダ州を拠点とする貨物専業の航空会社「ウエスタン・グローバル・エアラインズ」のジャンボフレイターが翼を休めていました。
この機体は旅客型のジャンボを貨物機へと改修したものですが、元々は日本航空で活躍していたもの。経歴をたどってみると意外と身近だったであろう飛行機が案外いたりするものです。
N12005 / United Airlines / Boeing 787-10 Dreamliner
ユナイテッドの旧デザインかぁ、とボーッと眺めていたら、実は日本路線にはレア物のB787-10でした。
長い機体はB777-200ERと同等の輸送力があるのですが、多くの航空会社はあまり長距離路線には入れたがらないのが不思議です。航続距離が12,000km弱とB777-200ERよりも2,500kmほど短いのも理由かも知れませんが、それにしたってこのように太平洋をひとっ飛びできるだけのスペックはあるんですけどね…
B787-10を導入したANAもシンガポールやバンコクといった中距離路線に投入しており、長い距離を飛ばすより席数を増やして高需要路線に入れた方が効率的なのかもしれません。
N224UA / United Airlines / Boeing 777-200ER
油断したら水平尾翼がわずかに見切れてしまった…
何の変哲もないユナイテッドのB777-200ERですが、こちらはエンジントラブルでちょっとだけ世間を騒がせたPW4000エンジンの装備機。製造元のプラットアンドホイットニー社が示した対策に従い、特に最前面のファンブレード周辺に大幅な強化が施されました。
近くで見るとエンジンの前縁に大量のリベットを打ち込んであるのが見えるのですが、さすがにこの写真の解像度ではわかりませんね。
B-2571 / China Central Longhao Airlines / Boeing 737-300SF
すっかり常連となった中原龍浩航空ですが、過去2回撮影したことのある元ライアンエアのB737-800ではなく、ボーイング737クラシックと呼ばれる世代の-300を貨物機へと改造した機体です。
もはやクラシックそのものを見る機会が減ってきているので、貴重な出会いでした。
JA871A / All Nippon Airways / Boeing 787-9 Dreamliner
残念ながらB滑走路に行ってしまいましたが、久しぶりにANAに登場した緑色の機体「ANA Green Jet」を見ることができました。緑色はボンバルディア・Q400を使った「エコボン」以来なので5年ぶりぐらいでしょうか。
ANAが進めるSDGsを意識した活動の一環で施されたカラーリングで、機体の左右でデザインが異なっています。国際線用のJA871A、そして国内線にはJA874A(B787-8)の計2機が運航中。
国際線用の機体には空気抵抗を減って燃料消費が減る効果が期待されるサメ肌状の小さなフィルムが貼られ、耐久性のテストを行っているとのこと。
まぁしかし、何でもSDGsといっておけば良く見えるような風潮もあさかぜはどうかと感じていますが…
D-AALR / AeroLogic / Boeing 777F
全面に親会社DHLのカラーリングをまとっているのはアエロ・ロジックのB777F。普段は昼前に上がっていたような気がしますが、今日は夕方4時過ぎと遅めの出発。
B-KJC / Grater Bay Airlines / Boeing 737-800
先月12日の就航当初からデイリー運航となっている香港のグレーターベイ航空。最初は2021年10月の国際チャーター便とかなり新しい航空会社ですが、会社の設立自体は2010年に行われていたようです。
LCCに分類されており、最も運賃の安いクラスでは様々なサービスが有料となっています。
B-18707 / China Airlines / Boeing 747-400F
台北へ折り返すチャイナエアラインのジャンボフレイター。流麗な姿でファンの多いB747シリーズですが、正面から見るとちょっとユーモラスな表情ですね。
エンジンに描かれている渦巻きはバードストライク対策です。巨大な目のように見せることで鳥が近づかないようにするのが目的ですが、実際のところ効果が上がっているかどうかはよくわからないのだとか。
航空業界の宿命というべきか、これも厳密に描き方が決められているそうで…
HL7789 / Air Seoul / Airbus A321-200
かなり久しぶりに見た気がするエアソウルを見送って今日のスポッティングはおしまい。日韓路線は特に往来の緩和のおかげで大幅に便数が増えていますね。
現在の韓国の大統領はずいぶん対日政策が穏和になっていますから、今後は2018年頃を超える運航便数になっていくかもしれませんね。政治の方針で往来が大きく増減するのもどうかとも思いますが。
「空の湯」に行く前に、久しぶりに「アネックスウイング」に寄ってみました。1/400スケールのモデルプレーンを中心に、様々な航空グッズを取り扱うお店です。
三里塚交差点のすぐそば、アリタリア風の看板があるのでヒコーキマニアならすぐわかるでしょう。
たまたま見かけたモデルプレーンを会計している時、オーナーさんから
「昼過ぎにハネウェル(アメリカの航空産業大手)のテストベッドの(ボーイング)757が来るから撮りに行く、って方がいらっしゃいましたよ」
と教えていただきました。さすがに今から羽田に行くのも遅いですし、どこに駐機しているかもわからないので、このまま帰宅することにしましょう。