あさかぜみずほの趣味活動記録簿

旅行記や主に飛行機の写真をひたすら載せ続ける、趣味のブログです。たまに日記らしき投稿もあり…?

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Pixel 7 Proのカメラが高性能すぎるお話

2022年10月末にスマートフォンを買い換えGoogle謹製のPixel 4a 5GからPixel 7 Proに移行しました。

 

store.google.com


画面は高精細になってとてもきれいですし、あまり実感することはないものの最新のSoC「Tensor G2」はとても優秀です。

高性能化と引き換えに大きく重たくなり、シーンによって扱いづらい部分もできてしまいましたが…
ある程度わかっていたトレードオフなので、不満と言うよりは「まぁ仕方ないか」ぐらいの話です。

 

<左がPixel 4a 5G、右がPixel 7 Pro。カメラ性能の向上に伴ってユニット部分も大型化したものの、むしろテーブルに置いてもガタガタしなくなって安定した>

 

4a 5G→7 Proというステップアップにおいて、目に見えて変わったのはやはりカメラでしょう。


メインカメラは5000万画素×0.5倍の広角カメラと×5倍の光学ズームを備えた望遠カメラの計3個が背面に着いています。手ブレ補正もとても優秀で、光学5倍ズームを目一杯使ってもちゃんとブレずに写るのには驚きました。
正直、いま手元にあるSONYのコンパクトデジカメ「RX-100」初代よりも手ブレ補正がしっかりしています…

 

センサーの画素数が2倍以上になって、不自然な「補正感」もなくなりました。イヌとかネコとか、動物を撮ってみるとはっきりわかるのですが、毛並みがごく自然です。

 

我が家のネコを4a 5Gで撮ったものと7 Proで撮ったものとを比較してみると、カメラをかじったことのある人ならある程度違いがわかると思います。ブログに載せている写真は縮小しているのでわかりづらくなっていますが…


4a 5Gはかなりシャープネスを強くかけているように見え、毛の1本1本を再現しようと強い補正がかかっているように感じられます。
一方、7 Proは目で見ている雰囲気にかなり近く、あからさまに「写真に撮った」感じは明らかに薄れています。

 

<標準のアスペクト比も4a 5Gと7Proでは異なる。毛並みの補正感は7Proになってだいぶ弱まり、普通のデジカメなどで撮ったときとも大差ない>


4a 5Gでも旅のメモや日常の簡単なスナップには充分な性能でしたが、7 Proではもはやコンパクトデジカメの存在意義を見失うほどにまで向上しました。

 

…じゃあカメラはいらないのか、と聞かれたらおそらくカメラオタクの大半は「そんなことはない」と答えることでしょう。


スマートフォンに代表される、撮った写真にAIなどを介してプログラムで補正をかけること

「コンピュテーショナル・フォトグラフィー」

と呼ぶそうです。


暗いところでも鮮明に写る「夜景モード」や、全体が均一な明るさで見えるようにするHDR(ハイダイナミックレンジ)」は、その最たるところでしょう。どちらも通常のカメラでは何枚か撮影したものを合成したりしますが、スマートフォンなら一発で撮影できます。

 

確かに日陰で撮っても青空が写っていて「すげえな」とはなりますがそれはそれでちょっとした違和感…


物陰や薄暗がりにあるものに目を凝らしていて、同時に空の青さも感じるのって不自然じゃありません?そういう状況で見える青空は、むしろ白くて眩しいものと感じることが多いはずです。

 

日なたで撮る分には、空の青さは自然に近くほとんど気にならないですけどね。

 

日陰でも空が青々と写る違和感というのは以前使っていたHuawei製端末でも同様だったので、Googleに限らずAIを用いた画像処理全般にいえることなのかも
とはいえ、これもスマートフォンで写真を撮ることに慣れきった人や、カメラを持ったことのない人からすれば、当たり前の見え方なのかもしれませんが。

 

もう1つPixel 7 Proで気になったのはズームの品質です。×1.2とか×1.7とか、中途半端な倍率で撮るとどうにも線がギザギザして写っているように見えます。物陰で撮ると特にその傾向が強く感じられますが、改めて見ると気のせいかも…?

 

<日陰で撮った381系「やくも」。よく見るとなんとなく車体のラインが少し揺らいで写っているように見える>


×3.0とか×5.0の画面上に用意されているキリの良い倍率ではほとんど気になりません(カッチリと補正がかかっているのはわかる)

 

<5倍ズームで見る滝沢ダム(埼玉県)のローラーゲート。びっくりするほど細部まで再現されていて、一昔前のスマホカメラの印象とは雲泥の差>

 

4:3とか16:9とかいう縦横比もどうにも慣れませんが、こればっかりは撮る人の慣れやセンスによるところ。デジカメと同じアスペクト比を求めるのはカメラオタクのワガママでしょう。

 

…とあれやこれや重箱の隅をつつくようなことをつらつらと書きましたが、総じてカメラ機能が数年前よりも大幅に向上していることは紛れもない事実です。


前述のようにちょっとやり過ぎなプログラム補正に納得がいくのなら、コンパクトデジカメを持つ理由はほとんどないというのが正直な感想です。それぐらい緻密に鮮やかに美しく撮れるようになりました。
スマートフォンの草創期からは想像もつかないほどに。

 

<空の青と建物の白のコントラストがまぶしい志摩スペイン村。目で見たときのインパクトをそのまま記録しているように見える>

 

本格的な撮影、動いているものを撮るだとか、構図を細かく決めるとか、細かく設定をして撮るとか、そういった場面ではまだまだ「本職」のカメラには及びませんが、それもAIがそのうち置き換えてしまうのかも、という一種の恐怖を覚えるほどのできばえについてのお話でした。